トリップorラビューン
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三蔵「おい、女、それ以上、泣くと撃つぞ」
岡田「え?」
思いもかけない人から声がかかって、思わず上を向く。
そこには、自分に銃口を向けている三蔵の姿。
岡田「三、蔵さん?」
三蔵「恋がどうとか、どいつが好きとか俺の知った事じゃねぇけどな。うるさいのは嫌いなんだよ。だから、今回だけ特別に手伝ってやる。八戒と仲良くなりたいんだろ?なら、まず泣きやめ。その不細工顔じゃ、八戒にあったら一発でバレるだろうが」
岡田「あ、はい、ごめんなさい」
三蔵の言葉で、やっぱり自分は八戒と仲良くなりたいと自覚して、涙を拭く岡田。
その様子を見て、三蔵も拳銃を終う。
悟浄「ひゅー、洋子ちゃん凄いねぇ、こういうことには特に腰の重い三蔵様を動かしちゃったよ」
悟空「でもさ、悟浄、どうやってレンアイってジョウジュさせるの?」
悟浄「あー、それなんだけどよぉ。まず、洋子ちゃんには俺が知ってる花喃の情報教えるから、心して聞いてほしいのな。その上で、俺らで、八戒の好み聞き出してみっからさ。洋子ちゃんは花喃に負けない良い女を演じてみてくんね?」
岡田「う、うん、頑張ってみるよ」
相手が昔の女性の事が忘れられないというなら、その人以上の良い女になるしかないと心に決めて、岡田は悟浄の話を聞く。
悟浄の話を聞くと、花喃と言う女性は、八戒の双子のお姉さんで互いに別々の孤児院で育って、やっと大人になってから出会って恋をして体の関係を持ってから、互いが姉弟だと知ったとのことだった。
その後は、妖怪の生贄に選ばれて、妖怪の子を孕んでしまった花喃と言う人は、愛しい人の前で自害した。
八戒は、花喃を助けるために千の妖怪を殺してその血を浴びて妖怪になってしまった元人間なのだとも聞いた。
(そっか。それだけ、大切な人なら忘れられないよね。今の私では越えられない大きな壁かもしれない。でも、いつまでも死に別れた人の事を想っていても前に進めないって八戒さんに伝えなきゃ。それが今私にできる私自身の想いを伝える方法だよね)
悟浄の話を聞き終えた岡田の顔は、決意のできた女の顔をしていた。
それを見届けて、悟浄は簡単な作戦を立てて、その場の全員を連れ、大部屋へと戻った。
悟浄「よっ、お待たせ、八戒」
八戒「あぁ、悟浄に、悟空に三蔵。お帰りなさい。洋子さんは、って、え、洋子さん!?」
まさか、3人が岡田まで連れてくるのを予想していなかったのか戸惑う八戒。
八戒「あの、もう、体調は大丈夫なんですか?それとも、何か3人にされました?」
岡田「い、いえ、何もされてないですし、体調も悪くないですっ」
ぽんと悟浄が岡田の肩を叩いて、耳元でこそこそ囁く。
悟浄「洋子ちゃん、敬語、抜けてないって」
岡田「あ、ごめん、つい、緊張しちゃって」
同じように、陽子も小声で返す。
悟浄「俺になら、大丈夫で、八戒には緊張するって、やっぱマジなのな。なんとかしてやっから、まずは座ったら?」
岡田「うん、ありがとう」
悟浄が手近にあった椅子を引いて、岡田を座らせる。
彼女を挟んで左手に悟浄、右手に悟空。
悟空の奥に八戒が座り、その隣、つまりは悟浄の左隣に三蔵が座る。
5人が座った所で、悟浄が懐からトランプを出す。
悟浄「さてっと、何にもせずに話すよりは、気晴らしにカードでもやるか」
八戒「悟浄、カードはいいですけど、何するんですか?それに洋子さんの体調は」
悟浄「洋子ちゃんならもう大丈夫だから。なっ?」
岡田「大丈夫です。心配かけました」
悟浄の促しにまだ肩の力が抜けきらない岡田を気遣って、悟浄が言葉を繋ぐ。
悟浄「洋子ちゃんができるカードゲームって何か知ってる?」
岡田「えーと、ポーカーとかなら知ってるよ」
悟浄「じゃそれで、悟空、カード切ってくれよ。俺だと癖ですり替えちまいそう」
悟空「悟浄、カードのすり替え得意だもんな。そんなズルはさせないからな!」
悟空がテーブルの上にほおり出されたカードケースを手に取り、中からカードを出して念入りに切っていく。
その間に、三蔵が口を開いた。