トリップorラビューン
夢小説設定
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悟浄「見境ないって、あのな、俺は俺なりの基準でちゃんと女性を選ぶの」
八戒「じゃぁ、洋子さんはどうなんですか?」
悟浄「バリ守備範囲内!」
八戒「洋子さん、何か変なことされたら、前のめりになってくださいね?たぶん、三蔵のハリセンか拳銃が炸裂します」
岡田「え、あ、はい!ご、悟浄さん、よろしくお願いします」
(なんか、すごく念を押されてる。この悟浄さんって人、悪い人なのかなぁ?)
悟浄「んー、問題ないって。八戒、急発進は無しなー。あくまで可愛い女性が乗ってんだから安全運転でね」
八戒「分かってますよ。悟浄、すでに洋子さんを落とす気でいますね?洋子さん、本当に悟浄にだけは手を付けられないようにしてくださいね?あとで、恋愛のもつれとか解決役に回るの僕なんですからね?」
八戒の言葉と共にジープは静かに走り出す。
悟浄「あのなぁ、これでも一応、異世界トリップしちゃってる子に手を出したら、二度と会えないじゃん。恋なんかするかよ」
八戒「トリップから現実に戻ったら全て忘れるだろうとか思って、何かしようと企んでません?」
悟浄「だぁー!八戒はしつけーなぁ!しないって、なんもしないって誓えばいいんだろーが!」
三蔵「うるせーよ、エロ河童!!」
ガウン!ガウン!ガウン!
(ちょ、今、安全装置外す音しなかったけど、何この人、躊躇なく発砲してるの!)
悟浄「ぅおい、三蔵!俺に八つ当たりするなって!当たったらどうするんだ!」
三蔵「外す気なんかねーよ。逃げる貴様が悪い。次は逃げるなよ?」
低い三蔵の声からは、彼がいかに現在、不機嫌かを指し示していた。
悟浄「フツーに避けるわ!誰が、生臭坊主になんか殺されてたまるかよ!」
(な、なんなんだろう、この人達、すごく、殺伐としてるというか、八戒さんは優しそうだけど、他の二人は怖いし、悟空って子は・・・)
悟空「なぁなぁ、洋子姉ちゃんって変わった格好してるな。普段、どんなことしてんの?」
岡田「あ、えっと、いつもは、営業とか事務仕事とかよ?今日も仕事終わりに帰り道を歩いてたんだけど、いきなり変な穴に落ちて、気が付いたら、変な鏡と話してて、さっきこの世界に来たって感じかな」
悟空「ふーん、えいぎょうとか、じむしごとってのはよくわかんねーけど、そんな不思議なこともあるんだな。戻る方法とかあるの?」
岡田「えーと、ちょっと言いにくいんだけど・・・こっちの世界で恋をするか、私をこの世界に送り込んだ奴が観測に飽きたら戻してくれるって」
悟空「何それ、訳わかんねー」
そう言ってケラケラ笑う悟空と言う子は、岡田にとって普通に話の通じる相手だと思えた。
悟浄「おい八戒、聞いたか、今の。ここはこの悟浄様が一肌脱いでもいい展開じゃね?」
八戒「悟浄だけは、ダメですよ。どこまで手を出すか分かったもんじゃないですから。あくまで恋とは主体となる人物の心、次第ですからね。洋子さんの気持ちが第一です」
(あ、八戒さん、すっごい紳士!私、恋するならこの人としたいかも!)
岡田「あ、あの、今度は皆さんの世界の事教えてもらえますか?」
八戒「僕らの世界、ですか。まぁ、町に着くまで時間はまだかかりそうですし、僕から説明してもいいですか?」
三蔵「ふん、勝手にしろ」
八戒が三蔵に発言の許可を求め、承諾が降りたことで、八戒は自身の世界の事を陽子に話す。
八戒の説明は分かりやすく、(この人、教師みたいだな、こんな上司が居たら仕事しやすそう)と感じながら、この世界の事を知ることができた。
大体の世界の概要を聞いて、岡田は疑問よりも自身の好奇心を優先して質問してみた。
岡田「丁寧な説明ありがとうございます。あの、質問なんですけど、八戒さんの好きな女性のタイプとかってどんな人ですか」
八戒「え?僕のタイプですか?うーん、改めて聞かれると困りますねぇ。あぁ、洋子さんが守備範囲外と言うわけではないですよ?もちろん、見た目も大事ですが僕は性格とか中身を大事にしたいタイプですから、誰かれと手を出す悟浄とは一緒に考えないでくださいね?」
悟浄「だから、なんでそこで俺を引き合いに出すんだよ!さっき何もしないって約束したばっかだろが!」
八戒「悟浄は、女性問題に関しては何度言っても同じこと繰り返しますから」
朗らかな笑顔を浮かべながら、さらっと毒舌をかます八戒だが、岡田にとっては、現在の所一番自分に優しく接してくれる八戒に心惹かれ始めていた。
そうこうしている内に町に付き、一行は一応、岡田のことも考えて、4人の大部屋と1人部屋の宿を取ることになった。