トリップorラビューン
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気が付けば、陽子は自室のベッドの上にいた。
岡田「あ、れ?私、さっきまで?」
思い出そうとするが、頭痛がしてうまく思い出せない。
一応、時間を確認しようと、枕元の時計を見れば午前3時を指していた。
岡田「あたし、こんな時間まで何やってたんだろ?てか、そういえば、変な穴に落ちて、それから?」
観測者「HEY!HEY!、洋子ちゃん、お目覚めかい?」
目の前にどこからともなく、観測者の鏡猫が現れた。
岡田「あー!あんたのせいで、せっかくの告白、返事聞き損ねたじゃない!」
観測者の姿を見て一瞬でさっきまでの事を思い出した洋子は、攻撃的に観測者に噛みつく。
観測者「でもでも、思い出は残ったでしょ?ほれ、耳にも証拠残ってるぞ」
ふわりふわりと浮かびながら、洋子の後ろに回り込み、観測者が部屋に引かれたカーテンを開けば、部屋に月明かりが差し込む。
そして再び洋子の前に、回って戻ってきた観測者は、顔を姿鏡の上の位置までずらして、彼女の顔が鏡に映るようにしてやる。
月明かりに反射して、洋子の左耳のラピスラズリの青い丸い水晶のついたイヤーカフがきらりと光る。
岡田「あっ、これ、八戒さんと一緒に買い物した奴」
それは、三蔵一行と町に入ってすぐの買い物で、洋子が雑貨店を見つけて、これも何かの縁だろうからと八戒からのプレゼント(支払いは三仏神カード)で買って、八戒に付けてもらったイヤーカフだった。
八戒の付けてるイヤーカフがなんなのか、聞いたのがきっかけで、妖力制御装置だと聞かされて、興味を持った洋子に、旅の記念にと八戒が付けてくれた品。
八戒『ラピスラズリにはね、【試練を乗り越えて成功を呼び込む】という石言葉があるんですよ。だから、今回の異世界トリップもきっと乗り越えられます』
イヤーカフを付けてくれた時の八戒の笑顔が脳内をよぎる。
それからずっと付けたままにしていたから、少し存在を忘れていた。
岡田「これが、あるってことは、私、本当に、別世界に行ってたんだ。じゃぁ、あの化け物も本物で、八戒さん達に言ったことも、その他の事も彼らの記憶に残ってるの?」
観測者「まぁね~。今回は洋子ちゃん、頑張ったからねぇ。特別に双方の記憶をそのままにしておいたよん♪」
鏡猫の顔が中央に戻って来て言葉を発する。
相変わらず、めきょっとした目からは、楽しんでる表情しかうかがい知れない。
岡田「そっかぁ・・・八戒さんの答え、聞きたかったなぁ」
ぽすんと、洋子はベッドに身を預けた。
今日は色々と疲れた。
夜も遅い。
このまま寝てしまおうと思った時、観測者が告げる。
観測者「洋子ちゃんさ、あの後、どうなったか、見たく無い?」
岡田「そりゃ、知りたいわよ?」
観測者「じゃぁ、最後のプレゼント、これを見終わったら、君は僕の存在は忘れちゃうけど、向こうにいた記憶は残るから、この映像だけ見せたら僕はお暇するよん♪」
そう言って、観測者はくるりんと一回転して、別世界。
さっきまで洋子がいた世界を映しだした。