紅と藍の邂逅
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宿屋に着くなり、鬼宮は店主に妖怪が来ることを告げて、町に避難のサイレンを響かせるように告げた。
悟浄も急いでその後に続くが、部屋の前で、すでに外に出ようとしていた待機組とぶつかりそうになる。
悟浄「っ、あぶね!」
悟空「おわっと。悟浄、帰り、遅い!」
悟浄「るせっ。とっとと行くぞ!」
荷物を部屋の中に放り投げて、一行も外に出る。
町には、鬼宮の機転で、危険を知らせるサイレンが鳴り響き、人々が急いで避難し始めていた。
そんな中、宿屋の二階窓から外に飛び出た夜色の人影が、別の屋根の上に飛び移る。
鬼宮「悟浄、西だ。悟空、行けそうか!」
短い問いかけは、よく通る声で、一行を鼓舞する。
悟空「俺、飯まだだから、あんま動けなぃ」
外には出たものの弱気に答える悟空は、如意棒に寄りかかって、しゃがみ込んでいる。
鬼宮「たく、しゃーないな。俺だけで行く。着いてこれる奴だけ来い!」
三蔵「俺らに指示出してんじゃねーよ!おい、クソ猿!あいつに出遅れたら、飯抜きだ!行くぞ!」
町の屋根の上を駆け始めた鬼宮を追って、三蔵も悟空を叱責しながら走る。
悟空「飯抜きなんて、やだー!」
三蔵の言葉に、悟空も立ち上がり、急いで一行も町の中を走り始めた。
夕暮れに染まる西の空に向かって、駆ける5人の影。
町の西方面に入り込んでいた妖怪の群れとぶつかる。
すぐさま始まる戦闘。
飛び交う銃弾。
気功の嵐。
それらの間を縫うように、鋼の鎖鎌が妖怪達の命を奪っていく。
空腹の限界を迎えてる悟空は、動きが遅れ気味で、その援護に鬼宮がはいった。
鬼宮「悟空、しっかりしろ!切れがないぞ!」
そう言いながら、全長170センチの双剣が周囲4メートル弱の敵を薙ぎ払う。悟空がふらついて屈んだ瞬間を見計らっての一撃なので、本人には当たらない。
悟空「だって、飯、まだ、だし」
鬼宮「空腹だからって、怠けるな!」
トンと背中合わせになった瞬間に叱責して、悟空に近寄っていた敵を逆手持ちに切り替えた剣で薙ぎ払う。
鬼宮「ほら、次、来てるぞ!」
悟空「だぁ、こいつら、ほんと、邪魔!」
半分、切れながらも悟空も戦闘を開始する。
が、やはり、本調子でないのか、動きが鈍い。
その援護に、入ろうとしたのは、鬼宮だけではなかった。
三蔵「女、避けろ!」
鬼宮「え?」
ガウン!
悟空がよろけたのを援護しようと、上体を動かしていた鬼宮の左肩を、銃弾が貫いた。