dgmn夢短編集
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(恐らく)notside
ピーンポーン、とインターホンが鳴り響く。
家の中には石田ヤマトと、そのパートナーデジモンであるガブモンがいた。
ヤマトは立ち上がり、インターホンのモニターで誰が訪問してきたのかを確認しする。
「〇〇だ…ないと思うが、もし家に上がってきたらぬいぐるみのフリ、頼んだぞ」
「あぁ、もちろんだよヤマト」
ヤマトは本当に分かってんのか…という顔をしながら彼は玄関に向かっていった。
彼によって家の扉が開かれた。
「ヤマトー!急にごめんね。これ、返しに来たの」
〇〇、と呼ばれた少女の手には社会のテキストが握られていた。
「さんきゅー。…用はこれだけか?」
「え、うん。そうだけど…なーに、今日なんか一段と冷たくない?…もしかして隠し事!?彼女でも家に来てるの?」
「いや、来てねーよ。てか彼女いないし…」
彼は内心焦っている。
家の中に彼女はいないが、パートナーがいる。
パートナーのことを信じていない訳では無いが、彼のパートナーはぬいぐるみのフリが上手いとも下手ともいえないので、出来れば早く帰したいのだ。
「焦ってる!やっぱり何か隠してるんだ!彼女いるんだ!」
「彼女は居ないっていってるだろ!」
「彼女、は って事は彼女じゃない何かが居るってこと!?…え?もしかして彼氏…?いや、ヤマトの人生だからね。私はそれでも反対しないよ」
彼女はどこか勘が鋭い所があり、ヤマトは一瞬ヒヤッとしたのだが、何故かあらぬ誤解が生まれてしまった。
「モテるのに彼女いた事ないって変だとずっと思ってたの…!」
「だから彼女も彼氏もいない!そんなに言うなら確認してみれば良いじゃないか!」
彼は勢いで言ってしまった言葉に後悔する。
先程の言葉を撤回することもできず、彼女は家の中へと入っていってしまった。
「お邪魔しまーす」
〇〇はきょろきょろと部屋の中を見回す。
「誰も居ないだろ?」
「そうだねー」
そう言いながら彼女は近くにあった椅子に座る。
「確認したら帰れよ…」
「はいはーい」
彼女は返事をするが、全く椅子から動く気配はない。
そうして、彼女はとあるものを見つけた。
「ねぇ、なーに?これ」
わんちゃん?と彼女は不思議そうにそれの目を見つめる。
「あ、あーーー、そうだ。犬の…ぬいぐるみだ」
彼女はデジモンの存在を知らないため、彼はパートナーのことをぬいぐるみだと言い張る。
「へーぇ。ヤマトもこういうぬいぐるみ持ってるんだぁ…もしかして弟くんの?」
「いや、俺のだ」
「えぇ…なんかヤマトって変にクール?というか冷たい?からすっごく以外ー」
彼女はそう言いながらガブモンを自分の膝に乗せる。
当の本人であるガブモンは、ぬいぐるみに見えるよう、息を殺して静かに固まっていた。
「お、おい」
「ん?」
このままではまずいと感じたヤマトが〇〇に声をかけるが、〇〇は不思議そうに首を傾げるだけだ。
なんなら、ガブモンを膝に乗せたままぎゅっと抱きしめてしまっている。
彼女は、ガブモンが生きていることには気づいていないようだが、このままではバレるのも時間の問題だろう。
「この子、なんて言うの?」
「…ガブモンだ」
「ガブモンちゃんかぁー…へぇー」
彼女はそう言ってガブモンの頭を撫でる。
「なぁ、もう良いだろ?」
「そーだねー」
〇〇は呑気に寛いでいる。
「そろそろ親父が帰ってくるから飯の支度しなきゃならないんだよ」
「はーい。今帰るよ」
彼女はようやくゆったりと動き始めた。
「ヤマトにガブモンちゃんも、じゃーね!」
彼女は家を出るなり元気に手を振る。
その姿を見届けたヤマトはその場でしゃがみこみ、盛大なため息をつく。
「はぁー…やっと帰った…ひとまずバレて無さそうで良かったな」
彼はチラリとパートナーの方を見る。
「いや、バレてたと思うよ。」
ガブモンは、サラッとなんでもない事のように言う。
「はぁ!?なら早く言ってくれよ…」
「ごめんごめん…でも、あの子と会話するヤマトが楽しそうだったから」
「はぁ?」
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