dgmn夢短編集
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「ど、どこ、ここ…」
見渡す限り、木、葉っぱ、木。
森の中で迷子になってしまった。
ど、どうしよう…よりによってパートナーデジモンともはぐれちゃった…
こんな状況でもし凶悪なデジモンに見つかったら…
そんなこと考えたくもない。
「このまま誰かに見つけてもらうのを、待つしかないの…?」
幸い、デジヴァイスには同じくデジヴァイスを持つ者が近づくと反応する機能が搭載されている。
本当は待っているだけなんて、嫌だけど…
動かない方が堅実かな…
私は近くにあった木に背中を預けた。
日が暮れる前に誰かが来てくれれば…パートナーが来てくれれば良いんだけど…
そんな事を考えながら、深呼吸をして瞼を閉じる。
不気味な羽が擦れる音が聞こえてきた。
急いで辺りを確認する。
すると6つほど奥の木の近くに、赤くて禍々しい姿のデジモンがいた。
「…クワガーモン!」
相手は成熟期…パートナーデジモンも居ないのに、見つかったら勝ち目がない…!
深呼吸だ。
こういう時こそ冷静にならなくては。
頭では理解しても、体は震えが止まらない。
全力で走って逃げる?
いや、すぐに追いつかれてしまうだろう。
一か八か叫んで助けを呼ぶ?
いやいや、もし近くに誰もいなかったら、ただ自分の場所を自ら明かしただけになる。
焦りと不安で呼吸が浅くなる。
目の前物の輪郭がボヤけて見える。
「嫌だぁ…怖いよ…」
ぽつりと独り言を呟いた時だった。
怪獣のような唸り声が後ろの方から聞こえたのは。
「〇〇!」
「太一くん!それにグレイモンも…!」
彼のパートナーが繰り出した炎が、クワガーモンに直撃する。
不気味な音が遠のいていくのが分かる。
「〇〇ー!大丈夫だった?」
戦いが終わり、進化が解けたアグモンが心配そうにこちらを見上げてくる。
「うん、2人のお陰で無傷だよ。あの…本当にごめんなさい。色々迷惑かけて…それと、助けてくれてどうもありがとう」
「たっく、心配させんなよなー」
「ほ、本当にごめん…怒ってる、よね…」
彼の顔色をうかがいながら、そう言う。
「いや、怒ったつーか…なんて言うんだろう、こう…うーん…とにかく、お前が無事でよかったよ」
「助かったよ。2人がいなかったら、私もう生きてなかったかも」
「縁起でもないこと言うなよ」
ふざけた言葉を混ぜながら他愛もない会話をする。
「ね、みんなもこの近く?」
「あぁ、すぐそこに居るよ。お前のパートナーもな」
こんなよく分からない、危険と隣り合わせな世界に飛ばされたけど、助けてくれる友達がいる、パートナーが居るって幸せだ。
「〇〇、なんだか嬉しそうだね。」
アグモンが不思議そうに目を丸くして言う。
「うん。嬉しいよ」
「迷子じゃなくなったから?」
「うーん、それはどうでしょう?」
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