スカイウォードソード続
あ、危ない所だった……。もう少しでギラヒムに捕まるところだった……。いや、もう捕まってたか。あのままだったらどうなっていたんだろ、私……。
「考えはまとまったか。」
上から声がした。あ、忘れてた。私、雷龍の前にワープしてたんだった。
「す、すみません……。お待たせしました。」
雷龍は笑った。
「構わんよ。考えることは重要だからの。して、力の付与だな?」
「はい。お願いしたいのですが。」
「よかろう。」
雷龍が輝きだした。そしてあたりもまぶしくなっていく。[#dc=1#]はあまりの眩しさに目を伏せた。黄色く光る世界の中で雷龍の声が響く。
「我雷龍ラネールなり。我、汝に力を授けたもう。」
何かが体に入ってくるのを感じた。……つ、強い……![#dc=1#]はその場に崩れ落ちた。
目を覚ますと、先ほどと同じ光景が目に入った。ほっと胸をなでおろす。雷龍の方に向き直った。
「大丈夫か。」
「はい。……倒れてしまってすみません。」
「いやいや、少し力みすぎたようだ。しかし、力の付与は成功しておる。安心せい。」
「はい。」
よ、よかった……。私の力不足で失敗とかいったら大変だもの。
「[#dc=1#]!」
そこへリンクがやってきた。顔を綻ばせている。
「よかった、無事で!ギラヒムはどうした?」
「ワープして撒いたわ。今頃怒り心頭かも。」
リンクは苦虫を噛んだような顔をした。
「いやだな、それ。ところで……さっきはごめん。ごめんで済む話じゃないけど……。」
[#dc=1#]はポカンとした。
「え、何で謝るの?リンクはこんなに一生懸命私を守ろうとしてくれているのに。」
「古の大石窟で潰されかけたんだろ?考えなしだったよ……。」
「いいの、大丈夫。ギラヒムに捕まった私に非はあるんだから。」
リンクは顔をしかめた。
「やっぱり君一人で大地を探索するのは危険だ。ワープできるんだったよな?スカイロフトにワープはできるのか?」
「待って。やってみる。」
石を握り、スカイロフト……騎士学校の二階入り口あたりでいいか、頭の中でイメージする。いつの間にか閉じていた目を開くと、そこはスカイロフトだった。やった、できた……!!探検したい気持ちを抑え、リンクのところに戻る。
「どうだった?」
「行けたわ。問題なしよ。」
「じゃあ次から何かの理由で離れることになったら、スカイロフトで会おう。流石のギラヒムもスカイロフトまでは来ないだろ。」
その後、リンクと[#dc=1#]は一度別れ、オルディン火山にたどり着いた。[#dc=1#]が先にワープして待っていると、リンクが降りて来た。
「よかった、無事だったな。じゃあ、オルディンのところに」
その時だった。バーンと大きな音がしたかと思えば、大きな石が降ってきた。
「な、何……?」
「噴火だ![#dc=1#]、安全な場所にワープしろ!」
「でも……リンクは!?」
「俺は大丈夫だから!いいから行け!」
押し問答をしている間にも視界は悪くなり、地面の揺れも激しくなっていく。このままだとリンクに迷惑がかかる。[#dc=1#]はワープ石をひっつかみ、ワープした。
とっさにワープした先は太古の神殿前だった。そこは噴火の影響を全く受けていないみたいだった。が、
「さっきはよくも逃げてくれたね、[#dc=1#]ちゃん。」
なんとそこにはギラヒムがいた。……なんでこの広い大地でこんなしょっちゅう会うのよ![#dc=1#]はワープ石を握り締めた。次の瞬間、[#dc=1#]の姿はそこにはなかった。
「……ワタシと話すつもりもないって?」
少々苛立ったギラヒムに、答える者はいなかった。
[#dc=1#]がワープした先はスカイロフトだった。もうここでリンクを待とう。
「……き、君、見ない顔だね。誰?」
話しかけられた方を見ると、そこにはセバスンがいた。
「私?私は[#dc=1#]。あなたはセバスンね。」
セバスンはビクッと体を震わせた。
「な、何で僕の名前を知っているの!?」
あ、つい口がすべった。
「あ、え……と、ゼルダから聞いたの。彼女に頼まれごとをされているから。」
「[#dc=1#]!」
そこへリンクがやってきた。
「セバスンもいたのか。今、知り合った?」
セバスンは頷いた。
「う、うん……。リンク君の知り合いだったんだね。安心したよ。じゃあ僕はこれで。」
セバスンは行ってしまった。
「じゃあもう一回オルディン火山に向かうか。まさか二度も噴火させることもないだろ。」
リンクは突然[#dc=1#]の手をとって走り出した。
「わ、待って!速い!」
が、リンクは足を緩めない。そしてそのまま空へダイブ。
「キャァア!!」
ピュー!リンクが指で音を出した。リンクのロフトバードがやってきて二人を乗せた。
「と、鳥乗り!?」
「あぁ!しっかりつかまってろよ!!」
ビュウンと風が頬を切る。[#dc=1#]は風に負けないように叫んだ。
「二人乗りってしていいの!?」
「ゼルダが知ったらカンカンだろうな!」
ダメなんじゃん!!リンクはハハハと笑っている。でも、もう乗ってしまったし……もう、どうにでもなれ!!そうこうしているうちにオルディン火山の上にいた。
「せーので飛び降りるぞ。準備はいいな?」
「覚悟じゃなくて?」
「おいおい、そんな心配するなよ。大丈夫だって。じゃあ、せーのっ!」
思い切って飛び降りた。
なんとか大地に降りたてた。全てリンクのおかげだ。でも……。私はチラリとリンクを見た。実は最後、リンクとすごく密着してたから、今、心臓がバクバクいってる。……って、だめよ、[#dc=1#]……!!ゼルダに怒られてしまうわ……!!でもリンクってすごいな……全く様子が変わらない。
「[#dc=1#]?大丈夫か?さっきから顔色悪いぞ。」
「だ、大丈夫!」
パシンと両頬を叩いた。さて、仕切り直しだ。
「じゃあ、火龍のところに行きましょう。」
「あぁ。こっちだ。」
二人は歩き出した。
「オルディン!お前よくもまた噴火させてくれたな!」
「え?ちょ、ちょっとリンク?」
火龍のもとに着くなり、リンクは火龍に食ってかかった。対して火龍は冷静だった。
「おや、またしても巻き込んでしまったか。すまなかったのう。」
「本当にだ、全く……。」
そうか、リンクってゲーム内で散々な目にあっていたな。今回は大丈夫だったのかな。
「では、力の付与に移ろう。少女よ、もう少しこちらへ。」
「はい。」
[#dc=1#]は火龍に近づいた。火龍が輝きだす。やはり見ていられないので目を伏せた。赤色に周りが染まっていく中、火龍の声が響いた。
「我は火龍オルディン。我、汝に力を授けたもう。」
力が入ってくるのが分かった。が、耐えられない……![#dc=1#]は気を失った。
「[#dc=1#]![#dc=1#]!大丈夫か、[#dc=1#]!」
うーん……なんか、遠くでリンクの声が聞こえる……?はっ![#dc=1#]は勢いよく飛び起きた。驚いたリンクと目が合う。が、すぐに二人して笑い始めた。
「ハハ、それだけ元気そうなら大丈夫だな。」
「フフ、そうね。リンク、ありがとう。」
「問題はなさそうだな。」
火龍の声がした。見上げると、火龍がほっとしたように[#dc=1#]を見ていた。
「すみません。」
「何故謝る?普通の人間なら耐えようがない試練。気を失うだけなら大丈夫というもの。さて……残るは水龍か。あやつは曲者だからの。気を引き締めて行け。」
[#dc=1#]は苦笑いした。
「はい。」
どうするかな……出された課題、出来ていないんだけどな……。
「とりあえず行くぞ、[#dc=1#]。」
「うん……。」
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「考えはまとまったか。」
上から声がした。あ、忘れてた。私、雷龍の前にワープしてたんだった。
「す、すみません……。お待たせしました。」
雷龍は笑った。
「構わんよ。考えることは重要だからの。して、力の付与だな?」
「はい。お願いしたいのですが。」
「よかろう。」
雷龍が輝きだした。そしてあたりもまぶしくなっていく。[#dc=1#]はあまりの眩しさに目を伏せた。黄色く光る世界の中で雷龍の声が響く。
「我雷龍ラネールなり。我、汝に力を授けたもう。」
何かが体に入ってくるのを感じた。……つ、強い……![#dc=1#]はその場に崩れ落ちた。
目を覚ますと、先ほどと同じ光景が目に入った。ほっと胸をなでおろす。雷龍の方に向き直った。
「大丈夫か。」
「はい。……倒れてしまってすみません。」
「いやいや、少し力みすぎたようだ。しかし、力の付与は成功しておる。安心せい。」
「はい。」
よ、よかった……。私の力不足で失敗とかいったら大変だもの。
「[#dc=1#]!」
そこへリンクがやってきた。顔を綻ばせている。
「よかった、無事で!ギラヒムはどうした?」
「ワープして撒いたわ。今頃怒り心頭かも。」
リンクは苦虫を噛んだような顔をした。
「いやだな、それ。ところで……さっきはごめん。ごめんで済む話じゃないけど……。」
[#dc=1#]はポカンとした。
「え、何で謝るの?リンクはこんなに一生懸命私を守ろうとしてくれているのに。」
「古の大石窟で潰されかけたんだろ?考えなしだったよ……。」
「いいの、大丈夫。ギラヒムに捕まった私に非はあるんだから。」
リンクは顔をしかめた。
「やっぱり君一人で大地を探索するのは危険だ。ワープできるんだったよな?スカイロフトにワープはできるのか?」
「待って。やってみる。」
石を握り、スカイロフト……騎士学校の二階入り口あたりでいいか、頭の中でイメージする。いつの間にか閉じていた目を開くと、そこはスカイロフトだった。やった、できた……!!探検したい気持ちを抑え、リンクのところに戻る。
「どうだった?」
「行けたわ。問題なしよ。」
「じゃあ次から何かの理由で離れることになったら、スカイロフトで会おう。流石のギラヒムもスカイロフトまでは来ないだろ。」
その後、リンクと[#dc=1#]は一度別れ、オルディン火山にたどり着いた。[#dc=1#]が先にワープして待っていると、リンクが降りて来た。
「よかった、無事だったな。じゃあ、オルディンのところに」
その時だった。バーンと大きな音がしたかと思えば、大きな石が降ってきた。
「な、何……?」
「噴火だ![#dc=1#]、安全な場所にワープしろ!」
「でも……リンクは!?」
「俺は大丈夫だから!いいから行け!」
押し問答をしている間にも視界は悪くなり、地面の揺れも激しくなっていく。このままだとリンクに迷惑がかかる。[#dc=1#]はワープ石をひっつかみ、ワープした。
とっさにワープした先は太古の神殿前だった。そこは噴火の影響を全く受けていないみたいだった。が、
「さっきはよくも逃げてくれたね、[#dc=1#]ちゃん。」
なんとそこにはギラヒムがいた。……なんでこの広い大地でこんなしょっちゅう会うのよ![#dc=1#]はワープ石を握り締めた。次の瞬間、[#dc=1#]の姿はそこにはなかった。
「……ワタシと話すつもりもないって?」
少々苛立ったギラヒムに、答える者はいなかった。
[#dc=1#]がワープした先はスカイロフトだった。もうここでリンクを待とう。
「……き、君、見ない顔だね。誰?」
話しかけられた方を見ると、そこにはセバスンがいた。
「私?私は[#dc=1#]。あなたはセバスンね。」
セバスンはビクッと体を震わせた。
「な、何で僕の名前を知っているの!?」
あ、つい口がすべった。
「あ、え……と、ゼルダから聞いたの。彼女に頼まれごとをされているから。」
「[#dc=1#]!」
そこへリンクがやってきた。
「セバスンもいたのか。今、知り合った?」
セバスンは頷いた。
「う、うん……。リンク君の知り合いだったんだね。安心したよ。じゃあ僕はこれで。」
セバスンは行ってしまった。
「じゃあもう一回オルディン火山に向かうか。まさか二度も噴火させることもないだろ。」
リンクは突然[#dc=1#]の手をとって走り出した。
「わ、待って!速い!」
が、リンクは足を緩めない。そしてそのまま空へダイブ。
「キャァア!!」
ピュー!リンクが指で音を出した。リンクのロフトバードがやってきて二人を乗せた。
「と、鳥乗り!?」
「あぁ!しっかりつかまってろよ!!」
ビュウンと風が頬を切る。[#dc=1#]は風に負けないように叫んだ。
「二人乗りってしていいの!?」
「ゼルダが知ったらカンカンだろうな!」
ダメなんじゃん!!リンクはハハハと笑っている。でも、もう乗ってしまったし……もう、どうにでもなれ!!そうこうしているうちにオルディン火山の上にいた。
「せーので飛び降りるぞ。準備はいいな?」
「覚悟じゃなくて?」
「おいおい、そんな心配するなよ。大丈夫だって。じゃあ、せーのっ!」
思い切って飛び降りた。
なんとか大地に降りたてた。全てリンクのおかげだ。でも……。私はチラリとリンクを見た。実は最後、リンクとすごく密着してたから、今、心臓がバクバクいってる。……って、だめよ、[#dc=1#]……!!ゼルダに怒られてしまうわ……!!でもリンクってすごいな……全く様子が変わらない。
「[#dc=1#]?大丈夫か?さっきから顔色悪いぞ。」
「だ、大丈夫!」
パシンと両頬を叩いた。さて、仕切り直しだ。
「じゃあ、火龍のところに行きましょう。」
「あぁ。こっちだ。」
二人は歩き出した。
「オルディン!お前よくもまた噴火させてくれたな!」
「え?ちょ、ちょっとリンク?」
火龍のもとに着くなり、リンクは火龍に食ってかかった。対して火龍は冷静だった。
「おや、またしても巻き込んでしまったか。すまなかったのう。」
「本当にだ、全く……。」
そうか、リンクってゲーム内で散々な目にあっていたな。今回は大丈夫だったのかな。
「では、力の付与に移ろう。少女よ、もう少しこちらへ。」
「はい。」
[#dc=1#]は火龍に近づいた。火龍が輝きだす。やはり見ていられないので目を伏せた。赤色に周りが染まっていく中、火龍の声が響いた。
「我は火龍オルディン。我、汝に力を授けたもう。」
力が入ってくるのが分かった。が、耐えられない……![#dc=1#]は気を失った。
「[#dc=1#]![#dc=1#]!大丈夫か、[#dc=1#]!」
うーん……なんか、遠くでリンクの声が聞こえる……?はっ![#dc=1#]は勢いよく飛び起きた。驚いたリンクと目が合う。が、すぐに二人して笑い始めた。
「ハハ、それだけ元気そうなら大丈夫だな。」
「フフ、そうね。リンク、ありがとう。」
「問題はなさそうだな。」
火龍の声がした。見上げると、火龍がほっとしたように[#dc=1#]を見ていた。
「すみません。」
「何故謝る?普通の人間なら耐えようがない試練。気を失うだけなら大丈夫というもの。さて……残るは水龍か。あやつは曲者だからの。気を引き締めて行け。」
[#dc=1#]は苦笑いした。
「はい。」
どうするかな……出された課題、出来ていないんだけどな……。
「とりあえず行くぞ、[#dc=1#]。」
「うん……。」
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