スカイウォードソード続
[#dc=1#]がワープしてきたのはフロリア湖だった。もちろん、水龍に会うためだ。古の大石窟を横目に見つつ、[#dc=1#]は水龍のもとへ急いだ。フロリア湖の裏側へワープしていたので、水龍のいる大広間にはすぐ着いた。泳いで水龍の前まで行く。
「やっと来たか。」
水龍は[#dc=1#]を見るなり、そう言った。[#dc=1#]は水龍をじっと見つめる。お、思っていたより迫力ある……。
「用件は分かっている。力の付与であろう?」
そ、そうなんだ……。[#dc=1#]はとりあえず頷いた。詳しくは知らないが、おそらくそうであろう。
「では、……と言いたいところだが。お前がそれにふさわしいか、確認したい。」
ま、まさか……。[#dc=1#]はごくりとつばを飲んだ。
「古の大石窟を攻略せよ。」
ウ、ウソでしょう!?まさかが本当になった!?
「そんな、私なんかでは、」
「やる前から否定するか。それでは付与は出来んな。」
「う……。」
一刀両断された。付与だかなんだか知らないが、話が進まないのは困る。しばらく悩んだ末、[#dc=1#]はあることに気付いた。
「分かりました。行きましょう。」
そして、古の大石窟を目指した。
「しかし、世の中そんなに甘くないんだなぁ、これが。」
[#dc=1#]は古の大石窟のボス部屋の前にいた。
「今までの神殿は、リンクが攻略してそのままだったからよかったけど。さすがにここは元通り、か……。どうするかな……。地下に行きたくないよ……。」
「どうしてだい?」
「だって私、ホラーとか苦手……って、ええ!?」
[#dc=1#]が慌てて振り向くと、そこにはギラヒムがいた。
「どうして……リンクと戦っていたじゃない……。」
するとギラヒムはフフッと笑った。
「キミがいないのに戦闘を続ける理由は皆無。だから、さっさと引き揚げさせてもらったよ。それにしても……ホラーが苦手、ねぇ?よくこのゲームが出来たね。」
「……いいじゃない、やってても。……って、あれ?ゲーム?」
「それはさておき。」
[#dc=1#]の話を中断させ、ギラヒムは[#dc=1#]の襟首を掴んだ。暴れるが、離してくれる気配はない。
「フフ……いい眺めだねぇ……。」
次に感じたのは強い衝撃。[#dc=1#]はそのまま気を失った。
「んん……ん?……キャーフガッ」
「キミ、うるさいよ。」
[#dc=1#]が目をさました時、まがまがしい世界が視界に映った。それが古の大石窟の地下であることが分かると思わず悲鳴を上げた。それをうるさく思ったギラヒムに口をふさがれ今に至る。
「ここが怖いのかい?」
[#dc=1#]は目を閉じた。……何も、見たくない。
「ここはワタシにとって今や唯一の落ち着ける場所だというのに。キミ達人間には恐怖の対象か。」
唯一の落ち着ける場所……?そっか、ギラヒムは魔族だから、こういうまがまがしい場所がいいんだ。
「あ、はじまった。[#dc=1#]ちゃん、上を見てごらん。」
言われて、つい目を開けてしまう。再び背筋が凍る思いをしたが、それよりも気になることがあった。
「天井が……降りてきている?」
はて、そんな仕掛け、ありましたっけ?
「そう。あれは中央にある仏像だよ。ワタシ達はその真下にいる。」
うわ、あったそんなトラップ。あれだ、ボス部屋のカギがある場所だ。[#dc=1#]は身の危険を感じ、起き上がろうとした。しかし、ギラヒムに押さえつけられ、それは叶わなかった。
「ギラヒム……!!私を、殺す気!?」
「それはキミ次第。このまま死ぬか、それともワタシの要求を呑むか。」
[#dc=1#]は渋い顔をした。
「……要求って何よ。」
「ワタシのところに来る。まずはそれだけだ。」
[#dc=1#]は黙り込んだ。どうする?どう、切り抜ける?
「さぁ、早く決めないと死んじゃうよ?」
[#dc=1#]は上をチラリと見た。タイムリミットまであとわずか。[#dc=1#]は覚悟を決めた。
「分かったわ。」
ギラヒムはクスリと笑うと、[#dc=1#]を抱き上げた。お姫様抱っこだ。少し恥ずかしい。そしてキン、という音と共にワープする。ワープしたのは大仏の前だった。……早く外に連れ出してよ。連れていく気ならさぁ!!
大仏の扉が開いた。中からはリンクが出てきた。
「ギラヒム!!……と、[#dc=1#]?ギラヒム、[#dc=1#]を放せ!!」
「放せ?ワタシについてくることを決めたのはこの娘だよ?それにキミ、もうちょっとでこの娘殺すところだったって知ってる?」
リンクは眉間に皺をよせた。
「どういうことだ。」
「ワタシ達はね、その象の下にいたんだよ。」
リンクの顔が真っ青になった。
「じゃあ、この娘はもらっていくよ。」
再びキンという音が鳴り響いた。
ワープした場所は外だった。でも、どこかは分からない。
「さて[#dc=1#]ちゃん。ワタシに服従すると誓えるかい?」
「え?」
この人、何を言い出すの?[#dc=1#]は唖然としてギラヒムを見上げた。ちなみに、まだお姫様抱っこの状態だ。
「いや、服従せざるを得ないよね。命の恩人だよ?こっちは。」
[#dc=1#]は視線を逸らした。
「逃げようなんて考えないでね。逃げ場はないよ?」
[#dc=1#]は突然暴れ、拘束を逃れた。そしてそのままワープした。
「……まさか逃げられるとはね。ワープができること、すっかり忘れていたよ。」
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「やっと来たか。」
水龍は[#dc=1#]を見るなり、そう言った。[#dc=1#]は水龍をじっと見つめる。お、思っていたより迫力ある……。
「用件は分かっている。力の付与であろう?」
そ、そうなんだ……。[#dc=1#]はとりあえず頷いた。詳しくは知らないが、おそらくそうであろう。
「では、……と言いたいところだが。お前がそれにふさわしいか、確認したい。」
ま、まさか……。[#dc=1#]はごくりとつばを飲んだ。
「古の大石窟を攻略せよ。」
ウ、ウソでしょう!?まさかが本当になった!?
「そんな、私なんかでは、」
「やる前から否定するか。それでは付与は出来んな。」
「う……。」
一刀両断された。付与だかなんだか知らないが、話が進まないのは困る。しばらく悩んだ末、[#dc=1#]はあることに気付いた。
「分かりました。行きましょう。」
そして、古の大石窟を目指した。
「しかし、世の中そんなに甘くないんだなぁ、これが。」
[#dc=1#]は古の大石窟のボス部屋の前にいた。
「今までの神殿は、リンクが攻略してそのままだったからよかったけど。さすがにここは元通り、か……。どうするかな……。地下に行きたくないよ……。」
「どうしてだい?」
「だって私、ホラーとか苦手……って、ええ!?」
[#dc=1#]が慌てて振り向くと、そこにはギラヒムがいた。
「どうして……リンクと戦っていたじゃない……。」
するとギラヒムはフフッと笑った。
「キミがいないのに戦闘を続ける理由は皆無。だから、さっさと引き揚げさせてもらったよ。それにしても……ホラーが苦手、ねぇ?よくこのゲームが出来たね。」
「……いいじゃない、やってても。……って、あれ?ゲーム?」
「それはさておき。」
[#dc=1#]の話を中断させ、ギラヒムは[#dc=1#]の襟首を掴んだ。暴れるが、離してくれる気配はない。
「フフ……いい眺めだねぇ……。」
次に感じたのは強い衝撃。[#dc=1#]はそのまま気を失った。
「んん……ん?……キャーフガッ」
「キミ、うるさいよ。」
[#dc=1#]が目をさました時、まがまがしい世界が視界に映った。それが古の大石窟の地下であることが分かると思わず悲鳴を上げた。それをうるさく思ったギラヒムに口をふさがれ今に至る。
「ここが怖いのかい?」
[#dc=1#]は目を閉じた。……何も、見たくない。
「ここはワタシにとって今や唯一の落ち着ける場所だというのに。キミ達人間には恐怖の対象か。」
唯一の落ち着ける場所……?そっか、ギラヒムは魔族だから、こういうまがまがしい場所がいいんだ。
「あ、はじまった。[#dc=1#]ちゃん、上を見てごらん。」
言われて、つい目を開けてしまう。再び背筋が凍る思いをしたが、それよりも気になることがあった。
「天井が……降りてきている?」
はて、そんな仕掛け、ありましたっけ?
「そう。あれは中央にある仏像だよ。ワタシ達はその真下にいる。」
うわ、あったそんなトラップ。あれだ、ボス部屋のカギがある場所だ。[#dc=1#]は身の危険を感じ、起き上がろうとした。しかし、ギラヒムに押さえつけられ、それは叶わなかった。
「ギラヒム……!!私を、殺す気!?」
「それはキミ次第。このまま死ぬか、それともワタシの要求を呑むか。」
[#dc=1#]は渋い顔をした。
「……要求って何よ。」
「ワタシのところに来る。まずはそれだけだ。」
[#dc=1#]は黙り込んだ。どうする?どう、切り抜ける?
「さぁ、早く決めないと死んじゃうよ?」
[#dc=1#]は上をチラリと見た。タイムリミットまであとわずか。[#dc=1#]は覚悟を決めた。
「分かったわ。」
ギラヒムはクスリと笑うと、[#dc=1#]を抱き上げた。お姫様抱っこだ。少し恥ずかしい。そしてキン、という音と共にワープする。ワープしたのは大仏の前だった。……早く外に連れ出してよ。連れていく気ならさぁ!!
大仏の扉が開いた。中からはリンクが出てきた。
「ギラヒム!!……と、[#dc=1#]?ギラヒム、[#dc=1#]を放せ!!」
「放せ?ワタシについてくることを決めたのはこの娘だよ?それにキミ、もうちょっとでこの娘殺すところだったって知ってる?」
リンクは眉間に皺をよせた。
「どういうことだ。」
「ワタシ達はね、その象の下にいたんだよ。」
リンクの顔が真っ青になった。
「じゃあ、この娘はもらっていくよ。」
再びキンという音が鳴り響いた。
ワープした場所は外だった。でも、どこかは分からない。
「さて[#dc=1#]ちゃん。ワタシに服従すると誓えるかい?」
「え?」
この人、何を言い出すの?[#dc=1#]は唖然としてギラヒムを見上げた。ちなみに、まだお姫様抱っこの状態だ。
「いや、服従せざるを得ないよね。命の恩人だよ?こっちは。」
[#dc=1#]は視線を逸らした。
「逃げようなんて考えないでね。逃げ場はないよ?」
[#dc=1#]は突然暴れ、拘束を逃れた。そしてそのままワープした。
「……まさか逃げられるとはね。ワープができること、すっかり忘れていたよ。」
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