スカイウォードソード続
封印の地を出た[#dc=1#]はフィローネの森にたどり着いていた。が……何だか様子がおかしい。と、いうか……少し先を歩いている魔物に視線をやる。ボコブリンなんていましたか、この森……。見つからないようにそばを通り過ぎる。大樹近くまで来た時だった。
「そこのお主。」
[#dc=1#]は振り返った。そこにはキュイ族の村長が立っていた。
「その眼はワシのことを知っとるな。……この森は危険でのぅ。丸腰で行くのはおすすめせんぞ。」
「……しかし、私は、」
行かねばならないのだ。この大地のために、ゼルダのために。キュイ族の村長はその思いを汲み取ったのだろうか。深くため息を吐くと言った。
「どうしてもそのまま進むと言うのだな。よかろう。最短ルートで行くとよい。して、どこへ行くつもりじゃ?」
言ってもいいのだろうか?いいよね?敵じゃないし。
「天望の神殿です。」
「そうか。天望の神殿にはこの道を真っ直ぐ行くとよいぞ。」
「ありがとうございます。」
言われた道を進んだ。お蔭で、敵にほとんど会わずに広場まで来ることができた。
「ここを真っ直ぐ行けば神殿……あと一息だ!」
「また会ったね。」
ビクッと肩をすくませた。恐る恐る振り向くと、そこにはギラヒムがいた。
「さぁ、迎えに来たよ。一緒に行こうか?」
ギラヒムが手を伸ばす。
「っこ、来ないで!!」
石を握り締める。どこへ行く……??違う、地方に行った方がいい……じゃあ火山……オルディン火山……ここに!![#dc=1#]はワープした。
「……そんなこと、できるとは思っていなかったよ……。」
残されたギラヒムは唇を噛みしめた。
一方封印の神殿。奥の部屋ではリンクとゼルダが話していた。
「彼女を旅立たせた??どういうことだ?」
リンクは眉を顰めながら問う。彼は戻ってきた時に彼女がいないのに驚き、ゼルダを問い詰めているところだった。
「……それがこの世界に必要だったの。私が眠りについたように、あなたがたくさんの経験をしたように……。」
「だけど、何も一人で行く必要なんかなかった!!」
「リンク、あなた……」
ゼルダは不安そうにリンクを見やった。リンクはそれを見ると、一度深呼吸し、ゼルダを抱きしめた。
「ごめん。ちょっと興奮しすぎた。……大丈夫、俺にはゼルダだけだよ。」
そして、ゼルダを解放した。ゼルダは安心したように笑う。それにつられて、リンクの顔も崩れた。が、すぐに気を取り直して真剣な顔になる。
「だけど、彼女のことは心配なんだ。ゼルダはいろいろ知ってたみたいだけど、俺にとって彼女は突然現れた存在だ。敵ではないと分かったけれど、ここは無力な人が歩き回れる場所じゃない。しかも、ギラヒムが彼女を狙っている。……ゼルダ、彼女は一体」
「チッ、帰ってないみたいだね……。」
急に第三者の声がした。しかし、その声はつい先ほども聞いたものであった。
「……!!ギラヒム……!!」
リンクはゼルダをかばうように立ち、戦闘態勢をとった。
「おっと、もうその娘に用はないよ。ワタシが探しているのはさっきの娘……キミ達、隠しているんだろう?早く彼女を差し出しなよ……痛い目を見る前にね!!」
ギラヒムがとびかかった。リンクも応戦する。しかし、彼は剣を持ち合わせていないため、主に体術を使わなければならなかった。
「くっ!!」
「このワタシに、剣であるワタシに対して体術……んあ!?」
ギラヒムに矢が突き刺さった。リンクは今回も弓矢を使うことにしたようだ。
「……武器は剣だけじゃない。お前は悪だ。聖なるものは悪を滅ぼす……。」
ギラヒムは顔をしかめた。
「あぁ、キミの言う通り、私は悪だ。しかしだね……キミも悪ではないとどうして言い切れよう?」
今度はリンクが眉間に皺をよせた。
「何……?」
「あの娘を使って何をしようとしているのか……ぜひとも教えてほしいものだね。」
ギラヒムの嫌味な言い様にリンクはムッとした。
「……何が言いたい。」
「おやおや、とぼけるんだね。まぁ、ワタシは知っていたりするから、追及したりはしないよ。……どうやらここにいないようだし、ワタシはもう行くよ。」
パチンと指を鳴らし、ギラヒムは消えた。リンクはしばらくそれを呆然と眺めていた。
「……リンク?」
「ん?あ、あぁ……大丈夫。なんでもない。」
が、ゼルダの声で我に返った。口では大丈夫と言ったが、リンクは何かひっかかった。
「……あなたは悪ではないわ。」
ゼルダが言い聞かせるように言った。リンクはなおもギラヒムが消えたあたりを見つめていたが、ゼルダに向き直る。
「リンク、お願いがあるの。[#dc=1#]を……[#dc=1#]を追って。やはり彼女一人では荷が重かった。」
「ゼルダ、」
「彼女は天望の神殿と大地の神殿に向かったわ。今は天望の神殿に行っているはずよ。」
「ゼルダ、」
リンクは再び呼びかけた。すると、ゼルダはヒステリックに叫んだ。
「今は何も聞かないで!!」
そして胸に手をやり、自分を抱きしめる。
「……お願い。今は、何も言いたくないの……。これは、私たちの世界にとって、絶対に必要だということ以外は……。」
リンクはゼルダに歩み寄り、抱きしめると頭を撫でた。
「ゼルダがそこまで言うなら、俺は何も聞かない。大丈夫、俺はゼルダを信じてるから。」
ポンポンとゼルダの肩を軽くたたくと歩き始めた。
「リンク!」
リンクが扉に手をかけた時、ゼルダが呼び止めた。
「……2つの神殿に行ったら、彼女に伝えてください。できたら、あなたも同行してくれるといいけれど……。」
内容を聞くと、リンクは[#dc=1#]を追って走り出した。
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「そこのお主。」
[#dc=1#]は振り返った。そこにはキュイ族の村長が立っていた。
「その眼はワシのことを知っとるな。……この森は危険でのぅ。丸腰で行くのはおすすめせんぞ。」
「……しかし、私は、」
行かねばならないのだ。この大地のために、ゼルダのために。キュイ族の村長はその思いを汲み取ったのだろうか。深くため息を吐くと言った。
「どうしてもそのまま進むと言うのだな。よかろう。最短ルートで行くとよい。して、どこへ行くつもりじゃ?」
言ってもいいのだろうか?いいよね?敵じゃないし。
「天望の神殿です。」
「そうか。天望の神殿にはこの道を真っ直ぐ行くとよいぞ。」
「ありがとうございます。」
言われた道を進んだ。お蔭で、敵にほとんど会わずに広場まで来ることができた。
「ここを真っ直ぐ行けば神殿……あと一息だ!」
「また会ったね。」
ビクッと肩をすくませた。恐る恐る振り向くと、そこにはギラヒムがいた。
「さぁ、迎えに来たよ。一緒に行こうか?」
ギラヒムが手を伸ばす。
「っこ、来ないで!!」
石を握り締める。どこへ行く……??違う、地方に行った方がいい……じゃあ火山……オルディン火山……ここに!![#dc=1#]はワープした。
「……そんなこと、できるとは思っていなかったよ……。」
残されたギラヒムは唇を噛みしめた。
一方封印の神殿。奥の部屋ではリンクとゼルダが話していた。
「彼女を旅立たせた??どういうことだ?」
リンクは眉を顰めながら問う。彼は戻ってきた時に彼女がいないのに驚き、ゼルダを問い詰めているところだった。
「……それがこの世界に必要だったの。私が眠りについたように、あなたがたくさんの経験をしたように……。」
「だけど、何も一人で行く必要なんかなかった!!」
「リンク、あなた……」
ゼルダは不安そうにリンクを見やった。リンクはそれを見ると、一度深呼吸し、ゼルダを抱きしめた。
「ごめん。ちょっと興奮しすぎた。……大丈夫、俺にはゼルダだけだよ。」
そして、ゼルダを解放した。ゼルダは安心したように笑う。それにつられて、リンクの顔も崩れた。が、すぐに気を取り直して真剣な顔になる。
「だけど、彼女のことは心配なんだ。ゼルダはいろいろ知ってたみたいだけど、俺にとって彼女は突然現れた存在だ。敵ではないと分かったけれど、ここは無力な人が歩き回れる場所じゃない。しかも、ギラヒムが彼女を狙っている。……ゼルダ、彼女は一体」
「チッ、帰ってないみたいだね……。」
急に第三者の声がした。しかし、その声はつい先ほども聞いたものであった。
「……!!ギラヒム……!!」
リンクはゼルダをかばうように立ち、戦闘態勢をとった。
「おっと、もうその娘に用はないよ。ワタシが探しているのはさっきの娘……キミ達、隠しているんだろう?早く彼女を差し出しなよ……痛い目を見る前にね!!」
ギラヒムがとびかかった。リンクも応戦する。しかし、彼は剣を持ち合わせていないため、主に体術を使わなければならなかった。
「くっ!!」
「このワタシに、剣であるワタシに対して体術……んあ!?」
ギラヒムに矢が突き刺さった。リンクは今回も弓矢を使うことにしたようだ。
「……武器は剣だけじゃない。お前は悪だ。聖なるものは悪を滅ぼす……。」
ギラヒムは顔をしかめた。
「あぁ、キミの言う通り、私は悪だ。しかしだね……キミも悪ではないとどうして言い切れよう?」
今度はリンクが眉間に皺をよせた。
「何……?」
「あの娘を使って何をしようとしているのか……ぜひとも教えてほしいものだね。」
ギラヒムの嫌味な言い様にリンクはムッとした。
「……何が言いたい。」
「おやおや、とぼけるんだね。まぁ、ワタシは知っていたりするから、追及したりはしないよ。……どうやらここにいないようだし、ワタシはもう行くよ。」
パチンと指を鳴らし、ギラヒムは消えた。リンクはしばらくそれを呆然と眺めていた。
「……リンク?」
「ん?あ、あぁ……大丈夫。なんでもない。」
が、ゼルダの声で我に返った。口では大丈夫と言ったが、リンクは何かひっかかった。
「……あなたは悪ではないわ。」
ゼルダが言い聞かせるように言った。リンクはなおもギラヒムが消えたあたりを見つめていたが、ゼルダに向き直る。
「リンク、お願いがあるの。[#dc=1#]を……[#dc=1#]を追って。やはり彼女一人では荷が重かった。」
「ゼルダ、」
「彼女は天望の神殿と大地の神殿に向かったわ。今は天望の神殿に行っているはずよ。」
「ゼルダ、」
リンクは再び呼びかけた。すると、ゼルダはヒステリックに叫んだ。
「今は何も聞かないで!!」
そして胸に手をやり、自分を抱きしめる。
「……お願い。今は、何も言いたくないの……。これは、私たちの世界にとって、絶対に必要だということ以外は……。」
リンクはゼルダに歩み寄り、抱きしめると頭を撫でた。
「ゼルダがそこまで言うなら、俺は何も聞かない。大丈夫、俺はゼルダを信じてるから。」
ポンポンとゼルダの肩を軽くたたくと歩き始めた。
「リンク!」
リンクが扉に手をかけた時、ゼルダが呼び止めた。
「……2つの神殿に行ったら、彼女に伝えてください。できたら、あなたも同行してくれるといいけれど……。」
内容を聞くと、リンクは[#dc=1#]を追って走り出した。
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