お題(三剣士同盟)
「リンクー、ちょっと相談にのってくれよー。」
リンクが廊下を歩いていると、ロイに肩を掴まれた。ロイは今にも泣きそうな顔をしている。
「ど、どうしたの?」
そんな顔をされては放っておけない。お人好しなリンクは当然、聞き返した。その声には驚きも含まれていたが。
「それがさぁ、俺、マルスにぜんっぜん勝てないんだよ。さっきももういっそ気持ちいいくらいな負け方してきたし。」
一気にまくし立てたかと思えば、ロイは遠い目をした。
”いったいどんな負け方したんだろう。”
リンクはそう思ったが、心の中に留めることにした。そのかわり、
「マルスって強いよね。オレも勝ったことないよ。」
ロイに同調した。が、ロイは肩を落としてリンクを見た。
”こいつ、本気出して戦ったことあんのか?”
が、ロイも声に出すことを止めた。
「それで、さ。リンク。助言くれ。」
「……………。」
「……………。」
二人は黙り込んだ。じっと見つめ合う。しばらくにらめっこ状態が続いた。が、埒があかない。やがてリンクはため息をついた。
「なんでオレに聞くの?さっき勝ったことないって言ったよね?」
「他に聞く当てがないからだ!」
そう言い張るロイに、リンクはやれやれと首を振った。
「当てがないって……この会場、強い人たくさんいるでしょ。剣士ならアイクとかメタナイトとか。」
「勝てないなんて情けない相談ができるやつは限られてくるもんなんだよ……。頼むよ、リンクー。」
なおも懇願するロイ。それを見てリンクは頭をかいた。
「そういわれても……あ、マルスだ。」
「え゛。」
ロイは思わずリンクの後ろに隠れた。そこへマルスが悠遊と歩いてきた。
「おや、リンク……に、ロイ、何してるの?」
「聞かないでください……。」
小さくなりながらロイは答えた。そんなロイを眺めながら、リンクはポンと手を叩いた。
「そうだ。マルス。マルスって乱闘強いよね。コツとかあるの?」
「ちょ、おい!リンク!」
ロイは小声でリンクを批難した。が、リンクは悪びれた様子もなく、その声を黙殺した。
「乱闘のコツ?あぁ。」
マルスは納得したようにうなずくと、ロイに笑みを向けた。ロイは更に縮こまった。
”絶対ばれてる……!”
”リンクは勝敗にこだわらないだろうから……ロイ、彼に相談したね。”
とはいえ、とマルスは腕を組んで考え込んだ。
「……特にないかな。」
「そりゃないぜ、マルス。」
あっさりと切り捨てるマルスにロイは嘆いた。あんだけ強くて何が特にないだーとかわめいている。それを不憫に思ったか、マルスはでも、と続けた。
「あえて言えば、楽しむこと、だね。」
「楽しむ……?」
ロイはピタリと動きを止めた。そして、手を顎にあて、じっと考える。隣でリンクは笑みを張り付けた。
”乱闘を楽しむ、か……オレには無理だな……。”
しばらくして、ロイはうんうんと頷いた。
「俺、勝つことに躍起になりすぎていたのかも。だから、全然楽しんでなんかなかった。」
ロイが言うと、マルスはにっこり笑った。
「だろうね。戦っててもそんな感じがしたよ。楽しむことは勝敗より重要じゃないかな。あれはあくまでゲームなのだから。」
ロイはしかめっ面をした。
「ゲームだとか聞くと余計勝ちたくなるな……。マルス、もう一回勝負だ!」
リンクはおや、と思った。
”振り出しに戻ったような気が……?”
マルスはクスリと笑った。
「喜んで受けて立つよ。リンク、君はどうだい?」
「遠慮しとくよ。」
リンクはコンのところへ向かう二人を見送った。結果は変わらないだろうな、と思いながら。
―――――――――――――――
一体何が書きたかったのか本人も分かっておりません(汗)勝敗よりも楽しむことのが大事だよーって話のはずだったのに…あれれ?
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リンクが廊下を歩いていると、ロイに肩を掴まれた。ロイは今にも泣きそうな顔をしている。
「ど、どうしたの?」
そんな顔をされては放っておけない。お人好しなリンクは当然、聞き返した。その声には驚きも含まれていたが。
「それがさぁ、俺、マルスにぜんっぜん勝てないんだよ。さっきももういっそ気持ちいいくらいな負け方してきたし。」
一気にまくし立てたかと思えば、ロイは遠い目をした。
”いったいどんな負け方したんだろう。”
リンクはそう思ったが、心の中に留めることにした。そのかわり、
「マルスって強いよね。オレも勝ったことないよ。」
ロイに同調した。が、ロイは肩を落としてリンクを見た。
”こいつ、本気出して戦ったことあんのか?”
が、ロイも声に出すことを止めた。
「それで、さ。リンク。助言くれ。」
「……………。」
「……………。」
二人は黙り込んだ。じっと見つめ合う。しばらくにらめっこ状態が続いた。が、埒があかない。やがてリンクはため息をついた。
「なんでオレに聞くの?さっき勝ったことないって言ったよね?」
「他に聞く当てがないからだ!」
そう言い張るロイに、リンクはやれやれと首を振った。
「当てがないって……この会場、強い人たくさんいるでしょ。剣士ならアイクとかメタナイトとか。」
「勝てないなんて情けない相談ができるやつは限られてくるもんなんだよ……。頼むよ、リンクー。」
なおも懇願するロイ。それを見てリンクは頭をかいた。
「そういわれても……あ、マルスだ。」
「え゛。」
ロイは思わずリンクの後ろに隠れた。そこへマルスが悠遊と歩いてきた。
「おや、リンク……に、ロイ、何してるの?」
「聞かないでください……。」
小さくなりながらロイは答えた。そんなロイを眺めながら、リンクはポンと手を叩いた。
「そうだ。マルス。マルスって乱闘強いよね。コツとかあるの?」
「ちょ、おい!リンク!」
ロイは小声でリンクを批難した。が、リンクは悪びれた様子もなく、その声を黙殺した。
「乱闘のコツ?あぁ。」
マルスは納得したようにうなずくと、ロイに笑みを向けた。ロイは更に縮こまった。
”絶対ばれてる……!”
”リンクは勝敗にこだわらないだろうから……ロイ、彼に相談したね。”
とはいえ、とマルスは腕を組んで考え込んだ。
「……特にないかな。」
「そりゃないぜ、マルス。」
あっさりと切り捨てるマルスにロイは嘆いた。あんだけ強くて何が特にないだーとかわめいている。それを不憫に思ったか、マルスはでも、と続けた。
「あえて言えば、楽しむこと、だね。」
「楽しむ……?」
ロイはピタリと動きを止めた。そして、手を顎にあて、じっと考える。隣でリンクは笑みを張り付けた。
”乱闘を楽しむ、か……オレには無理だな……。”
しばらくして、ロイはうんうんと頷いた。
「俺、勝つことに躍起になりすぎていたのかも。だから、全然楽しんでなんかなかった。」
ロイが言うと、マルスはにっこり笑った。
「だろうね。戦っててもそんな感じがしたよ。楽しむことは勝敗より重要じゃないかな。あれはあくまでゲームなのだから。」
ロイはしかめっ面をした。
「ゲームだとか聞くと余計勝ちたくなるな……。マルス、もう一回勝負だ!」
リンクはおや、と思った。
”振り出しに戻ったような気が……?”
マルスはクスリと笑った。
「喜んで受けて立つよ。リンク、君はどうだい?」
「遠慮しとくよ。」
リンクはコンのところへ向かう二人を見送った。結果は変わらないだろうな、と思いながら。
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一体何が書きたかったのか本人も分かっておりません(汗)勝敗よりも楽しむことのが大事だよーって話のはずだったのに…あれれ?
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