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短編の短編

慌てて書いた作品なので、内容はないです(え)
単に行って来るだけ(笑)
一部を除き、誰が話しているのかはご想像にお任せします。
―――――――――――――

「寒い!タ―マスってば、こんな時間に外に集合だなんて、どうかしてるわ。」

今は夜10時をまわったかという時刻。何故か館内放送で外へ出るよう言われたメンバーは、不平不満を述べたり、疑問を飛ばしたりしながらも、きっちり防寒だけはして、外に集まってきた。

「うぅー、紅白もいいところだったのにー。」

「すみませんね。」

いつの間に来たのか、ターマスが玄関前に立っていた。

「ですが、たまにはいいじゃないですか。ついてきてください。」

ターマスは歩き出した。

「……年越し参りってところか?」

「…………………。」

“あっさりばらしてくれるな!!”

ターマスは無言で歩いて行った。仕方なく、メンバーはついていった。




やっぱりというかなんというか、一行は近くの神社にたどり着いていた。

「はぁー、こんな寒いのによく集まっているなぁ!」

神社は人でごった返していた。

「おもちつきをやりたい方ー!」

「あ!僕やる!ねぇ、リュカも行こう!」

「う、うん!」

「年越しそばがほしい方はこちらへどうぞ!」

「あー!ヨッシー!おそばだって!!」

「聞こえたよ!行こう行こう!」

「おいコラ!食べ過ぎんなよ!」

メンバーはだんだんやりたいことの方へ散り散りになっていく。それを満足そうに眺めていたターマスのところへリンクが近寄って行った。

「みんな楽しんでるね。ターマスも、たまにはいいところに連れてきてくれるじゃない。」

「……たまには余計だ。」

「フフ、かもネ。」

そのとき、除夜の鐘が鳴り響きだした。ゴーン、ゴーンと何度も聞こえてくる。やがて、

「新年まで後20秒です!」

という声が聞こえてきた。やがて、10からこの場に居合わせた人が声をそろえてカウントダウンを始めた。

「3……2……1……あけましておめでとうございます!!」

わぁーとその場が盛り上がった。口々に新年のあいさつを交わす。

「リンクー!お参り行こう!みんなもう行っちゃった!!」

「え!?いつの間に!?うん、行く!ほら、ターマスも。」

「いや、私は……」

「ほら早く!」

ターマスを引っ張って、リンクはみんなのもとへ急いだ。

「おいリンク!それにターマス!遅いぞ!!」

「ごめんってば。みんなもうお参り行ったの?」

「いや、まだだよ。みんなで行こうって君たちを待ってたんだ。」

「ごめん。……じゃなくて、ありがとう。じゃあ、行こう!」

一行はお賽銭箱の前に立った。それぞれお賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をした。

「今年もいいことありますように!!」





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