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短編の短編

久々のイベントもの。特に内容はございません)コラ。
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「トリックオアトリート!!」

リンクのもとにピットを含めた子供達がやってきた。彼らは大きな布を被ったり、包帯ぐるぐる巻きにしていたりと奇妙な格好をしていた。おなじみの合言葉を言われ、リンクはきょとんとした。

「トリック……え?何?」

「トリックオアトリート。おかしをくれなきゃいたずらしちゃうよ?」

ネスが言い直す。リンクは頭が回転していないまま、困ったように言った。

「え……でも今、おかしとか持ちあわせてないんだけど……。」

「じゃあいたずらだー!みんな、行けー!!」

リンクが言ったとたん、ネスが叫んだ。ネスの号令とともに子供達がリンクに襲いかかった。

「う、うわ、いきなり何?あ、あはは……くすぐったいって!!」

リンクの抗議もむなしく、子供達のくすぐり攻撃は数分間続いた。

「よし、こんなもんかな。じゃあ、次行こう!!」

しばらくして、子供たちのくすぐり攻撃はおさまった。そして、まだくすぐったそうに身を庇うリンクを放って、子供達はどこかへ行ってしまった。それをリンクは呆然と見ていた。

「一体何だったの……。」





子供達が次に向かったのはトレーナーのもとだった。彼はキッチンにいた。

「トリックオアトリート!!」

当然のように、例の合言葉を叫ぶ。すると、トレーナーは振り向いた。

「あ、来たね。ちょうどいいタイミングだよ。今、ポフィンができたところなんだ。」

「ポフィンって何?」

「ポケモンでも食べられるマフィンってところかな。あ、でも、人間も食べれるから心配しないで。」

「やったー!!ようやくおかしゲット!!」

トレーナーは首を傾げた。

「今もう昼過ぎだけど……はじめるの遅かったの?」

すると、子供たちは口々に愚痴を言った。

「ううん。まずマリオとピーチに貰った後、しばらく誰も見つけられなくて。」

「大人ってずるいよね。絶対隠れてるんだよ。おかしもいたずらも嫌だからって。」

「で、やっとリンクやマルスを見つけたと思ったら、二人ともおかし持ってないし。」

「そ、そうなんだ……。」

“リンク達、大丈夫だったかな……。”





一方その頃、リンクがうずくまっていると、マリオが通りかかった。

「お前、そんなところで何してるんだ?」

「トリック……なんとかで、おかしを持っていなかったから、くすぐられた。」

マリオはわははと笑った。

「お前、いたずらされたのか。こんな日におかしを持ってないとかバカだなぁ。」

「……こんな日?」

「今日は10月31日。ハロウィンだぜ?」

「ハロウィン?」

「あ、もしかしてハロウィン知らない?だからおかし持ってなかったのか。」

リンクはため息を吐いた。

「できれば説明してほしいんだけど。」

「ハロウィンってのはな、子供が仮装して、トリックオアトリートって言いながら、おかしをもらう行事なんだ。で、おかしをもらえなかったらいたずらをする。」

「子供達はその行事にのってたってこと?あぁ、確かに変な格好してるな、とは思ったけど……。」

「まぁ、今回はくすぐられた程度でよかったじゃないか。あいつら、エスカレートすると何するか分からんからなぁ。」

リンクは再びため息を吐いた。

「ロイがやってなかったのがせめてもの救いかな。」

「来年の10月31日にはちゃんとおかしを準備しとけよ。」

「……?マリオはちゃんと用意してたの?」

「俺?俺は貰う側……ってそんなに構えるなよ。冗談だって。おかしはピーチに頼んで準備してたさ。で、もう渡した。」

「そう……。」

リンクの落ち込みように、マリオは教えといてやればよかったな、と思った。



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よくある話ですね…。でも、急に思いついたのがこれだったんです(汗)
マルス?彼はリンクと同じ目にあいました。それも書こうかなーとか思ったんですけど、リンクと被るのでやめにしました。

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