短編の短編
出演はレッド達とリンク。
ほのぼの(目指しました)。
―――――――――――――
「レッド、こんな早くにどこ行くの?オレ、朝食の支度しなきゃ」
「今日は朝食いらないってば。ピーチが昨日言ってたの、忘れたの?行き先は、着いてからのお楽しみ。」
リンクのため息が聞こえた。僕、レッドは苦笑するしかない。今、二人はリザードンに乗って夜の空を飛んでいる。…結構強引に連れて来たから、不満なんだろうなぁ。
遡ること2時間。
レッドの部屋で目覚ましが鳴った。けだるそうにリザードンが止めた。
「もう朝?」
フシギソウがのびをしながら訊いた。
「いや、まだだ。だが……今日は初日の出を見ると」
「あー!!そうだ!レッド起こさないと!!」
フシギソウはリザードンが言うのを遮るとツルでレッドを揺らしはじめた。リザードンは突然の大声に顔を顰めるも、ゼニガメを起こしにかかる。
「レッド、レッド!起きて!!初日の出、リンク連れて行くんでしょ!?」
フシギソウが言ったとたん、レッドがガバッと起きた。
「ヤバい!!今何時!?」
「4時半だ。俺はこいつらを連れて外に出ているからリンクを連れてこい。」
「うん!ありがとう、リザードン!!」
レッドは部屋を飛び出した。
「リンク!!」
レッドはノックも何もせずにリンクの部屋に入った。リンクは驚いた素振りこそ見せないが、警戒して構えている。レッドを確認すると、構えを解いた。
「どうしたの?レッド、こんな時間に起きているなんて、珍しいね。」
「説明は後!!来て!!」
レッドはリンクの手を取ると、すぐに外へ向かった。
…うん、結局説明してないや。でも、もうすぐだし、今はたどり着く方が大事。僕は時計を確認した。現在6時35分。雲はほとんどない。よく見えるはずだ。
「レッド。」
「分かってる。下降はじめて。」
「了解。」
僕達はある山の頂上近くに降りた。僕はゼニガメ、フシギソウを出して、ゼニガメを抱き上げた。
「レッド?」
「気にしないでね、ゼニガメ。フシギソウ、フォローよろしく。」
「……必要ないことを願うよ。」
……フシギソウ、危険なのは僕の方だと思っているな。……否定できないけど。
「レッド、ここ?」
「違うよ。でももうちょっと。こっち来て。」
僕は時計を確認するとゆっくりと斜面を下った。6時45分。ちょっと急がないと。リンクは何も言わずに着いて来る。崖すれすれの細い道を通って―やっぱり僕はフシギソウのお世話になった。ゼニガメは今、リンクが抱いてくれている―ようやく目的地に着いた。海に面していて、ちょっと足場が悪い―だから途中から徒歩なんだけど―。
「着いたよ、リンク。」
僕はリンクにそれだけ告げると再び時計を見た。6時53分。調度いいくらいかな。
「レッド?」
リンクが不思議そうに呼び掛けた。その時、辺りが明るくなり始めた。
「あ!リンク、あっち!!」
海が明るくなってきた。黒の世界にオレンジの光が出てくる。
「うわぁ……。」
リンクが喜んでる。チラッとリンクを見ると、すごく目が輝いていた。ふとポケモン達に目をやると、3匹も魅入っていた。
太陽も上がりきり、辺りは明るくなっていた。
「レッド、ありがとう!!すごくいい絶景ポイント、見つけたね。」
リンク、いつもより興奮してる。思わず笑ってしまった。
「うん、探検してた時見つけたんだ。」
僕達は顔を見合わせると笑いあった。
「リンク、今さらだけど、あけましておめでとう!」
「おめでとうございます!!」
ちなみに
黙って朝早くから出かけた上、皆でおせちを食べる時間に間に合わなかったため、2人は大目玉を食らってしまったとさ。
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ほのぼの(目指しました)。
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「レッド、こんな早くにどこ行くの?オレ、朝食の支度しなきゃ」
「今日は朝食いらないってば。ピーチが昨日言ってたの、忘れたの?行き先は、着いてからのお楽しみ。」
リンクのため息が聞こえた。僕、レッドは苦笑するしかない。今、二人はリザードンに乗って夜の空を飛んでいる。…結構強引に連れて来たから、不満なんだろうなぁ。
遡ること2時間。
レッドの部屋で目覚ましが鳴った。けだるそうにリザードンが止めた。
「もう朝?」
フシギソウがのびをしながら訊いた。
「いや、まだだ。だが……今日は初日の出を見ると」
「あー!!そうだ!レッド起こさないと!!」
フシギソウはリザードンが言うのを遮るとツルでレッドを揺らしはじめた。リザードンは突然の大声に顔を顰めるも、ゼニガメを起こしにかかる。
「レッド、レッド!起きて!!初日の出、リンク連れて行くんでしょ!?」
フシギソウが言ったとたん、レッドがガバッと起きた。
「ヤバい!!今何時!?」
「4時半だ。俺はこいつらを連れて外に出ているからリンクを連れてこい。」
「うん!ありがとう、リザードン!!」
レッドは部屋を飛び出した。
「リンク!!」
レッドはノックも何もせずにリンクの部屋に入った。リンクは驚いた素振りこそ見せないが、警戒して構えている。レッドを確認すると、構えを解いた。
「どうしたの?レッド、こんな時間に起きているなんて、珍しいね。」
「説明は後!!来て!!」
レッドはリンクの手を取ると、すぐに外へ向かった。
…うん、結局説明してないや。でも、もうすぐだし、今はたどり着く方が大事。僕は時計を確認した。現在6時35分。雲はほとんどない。よく見えるはずだ。
「レッド。」
「分かってる。下降はじめて。」
「了解。」
僕達はある山の頂上近くに降りた。僕はゼニガメ、フシギソウを出して、ゼニガメを抱き上げた。
「レッド?」
「気にしないでね、ゼニガメ。フシギソウ、フォローよろしく。」
「……必要ないことを願うよ。」
……フシギソウ、危険なのは僕の方だと思っているな。……否定できないけど。
「レッド、ここ?」
「違うよ。でももうちょっと。こっち来て。」
僕は時計を確認するとゆっくりと斜面を下った。6時45分。ちょっと急がないと。リンクは何も言わずに着いて来る。崖すれすれの細い道を通って―やっぱり僕はフシギソウのお世話になった。ゼニガメは今、リンクが抱いてくれている―ようやく目的地に着いた。海に面していて、ちょっと足場が悪い―だから途中から徒歩なんだけど―。
「着いたよ、リンク。」
僕はリンクにそれだけ告げると再び時計を見た。6時53分。調度いいくらいかな。
「レッド?」
リンクが不思議そうに呼び掛けた。その時、辺りが明るくなり始めた。
「あ!リンク、あっち!!」
海が明るくなってきた。黒の世界にオレンジの光が出てくる。
「うわぁ……。」
リンクが喜んでる。チラッとリンクを見ると、すごく目が輝いていた。ふとポケモン達に目をやると、3匹も魅入っていた。
太陽も上がりきり、辺りは明るくなっていた。
「レッド、ありがとう!!すごくいい絶景ポイント、見つけたね。」
リンク、いつもより興奮してる。思わず笑ってしまった。
「うん、探検してた時見つけたんだ。」
僕達は顔を見合わせると笑いあった。
「リンク、今さらだけど、あけましておめでとう!」
「おめでとうございます!!」
ちなみに
黙って朝早くから出かけた上、皆でおせちを食べる時間に間に合わなかったため、2人は大目玉を食らってしまったとさ。
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