兄の自覚
貴方の名前
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飯を食い終わって今、俺は風呂に入ってる。愛しの弟と共に。はぁ、可愛い。
もう俺は小学生なんだが、小さい頃から変わらず弟と風呂に入ってる。もはやそれが当たり前だ。だから弟が反抗期になって俺から離れる未来を考えると少し寂しいぞ。
すると先程までボディーソープで遊んでた弟が静かになる。ん?どうした?急にうるうるした目で見てきて……シャボン玉作りたい?仕方ないな。
指で輪っかを作り、フーっと泡の膜に息を吹きかけると何個かシャボンが出来る。キャッキャっと声を上げて喜んでいる弟はなんとまぁ可愛いことか。
そんな心温まる光景を見ながら俺はこれからのことを考えていた。この弟がキングだとわかったら俺のやることは一つだと思ってる。
俺がキングの役割を担う。
やること、というか俺がそうしたい。だってこんなに可愛い弟をあんなバカ怖い戦場に立たせたくない!!!……それは俺も同じだけど。普通にあんな血だらけになるところに行きたかないだろ。
まぁキングの代わりにならなくてもいいんじゃないかと思った時期もあった。俺は戦うのとか怖いし、キングをそういうことから離れさせるだけで解決するんじゃないかと思ったこともあった。
だけど……漫画ではキングのはったりで戦況を変えた時もあれば、キングの存在で抑制された怪人たちもいたのだ。もしキングを戦場から退けることができたとしても、原作にないくらい怪人が溢れ出すみたいな状況になられたら本末転倒だ。
俺は弟を平和に過ごさせたいのだから。そう考えると、キングの代わりを立てるしかないだろう?
そして、キングの代わりを作るってなったら俺がやるしかない。だって他の人に頼んだって……なぁ。キングの代わりになれるかもわかんない上に、俺の特殊な事情を汲んでくれる人間に会えるはずないだろ。
ちなみに俺が代わりになれるとこうも自信満々で言っているのにも理由がある。うろ覚えだが、原作のキングは他の奴らに強者であるという錯覚を起こすことが出来る雰囲気を持っているらしいんだが……。
それが俺にもある。
ドヤァ……!凄かろう。いやまぁ、まだ確証にまでは至ってないけど。
さっき俺が小学生になったって言ったじゃん。その時に必然的に人と関わることになるんだけどさ、小学生ってくだらないいじめとか発生するじゃん。その時に見てられないなと思って割って入った時があってさ、そしたら急に虐めてたヤツら怯え始めたんだよね。俺はやめろよ、って言っただけなのに。そん時に思ったよね。
「(あ、これキングのアレと同じだ)」
けど確信できない理由もあってさぁ。
俺、イケメンなんだよね。いや何言ってんだナルシ乙とか思ってる奴もいるかもしれないけどさ、俺のマミーを思い出して欲しい。俺のマミー、The美人なわけ。だからマミーのおかげで凄いイケメンに今世は産まれてんの。
虐めてたヤツらもさ、顔がいいせいでびっくりしちゃうこともあるのかなって思ったんだよね。
だからまだ本当にキングの力を持っているかはわかんないけど、他の奴らに任せるよりは俺がやるのが断然いいと思う。
「にぃ?」
「んー?そろそろ上がるか?」
もう結構大きくなった弟を抱えて風呂から出る。
そんな弟の髪を乾かしながら俺はふと思った。
「(キングの代わりになるなら、俺、最強にならなきゃじゃん)」
だってキングはいつも事件に巻き込まれるし、それをカバーするとなると俺は必然的に最強を目指すしかなくなる。俺が貧弱だったらキングは生き残れたとしても俺が死んでる可能性が高い。
「……ふぅ」
「?」
目の前で首を傾げている小動物を守るには俺はどうやら鍛えなきゃいけないようだな。
「(まずはサイタマの訓練でもしてみるか)」
あんな馬鹿みたいな訓練やって最強になれる世界ならワンチャン俺も最強になれるかもしれないしな。希望は持っておこう。
もう俺は小学生なんだが、小さい頃から変わらず弟と風呂に入ってる。もはやそれが当たり前だ。だから弟が反抗期になって俺から離れる未来を考えると少し寂しいぞ。
すると先程までボディーソープで遊んでた弟が静かになる。ん?どうした?急にうるうるした目で見てきて……シャボン玉作りたい?仕方ないな。
指で輪っかを作り、フーっと泡の膜に息を吹きかけると何個かシャボンが出来る。キャッキャっと声を上げて喜んでいる弟はなんとまぁ可愛いことか。
そんな心温まる光景を見ながら俺はこれからのことを考えていた。この弟がキングだとわかったら俺のやることは一つだと思ってる。
俺がキングの役割を担う。
やること、というか俺がそうしたい。だってこんなに可愛い弟をあんなバカ怖い戦場に立たせたくない!!!……それは俺も同じだけど。普通にあんな血だらけになるところに行きたかないだろ。
まぁキングの代わりにならなくてもいいんじゃないかと思った時期もあった。俺は戦うのとか怖いし、キングをそういうことから離れさせるだけで解決するんじゃないかと思ったこともあった。
だけど……漫画ではキングのはったりで戦況を変えた時もあれば、キングの存在で抑制された怪人たちもいたのだ。もしキングを戦場から退けることができたとしても、原作にないくらい怪人が溢れ出すみたいな状況になられたら本末転倒だ。
俺は弟を平和に過ごさせたいのだから。そう考えると、キングの代わりを立てるしかないだろう?
そして、キングの代わりを作るってなったら俺がやるしかない。だって他の人に頼んだって……なぁ。キングの代わりになれるかもわかんない上に、俺の特殊な事情を汲んでくれる人間に会えるはずないだろ。
ちなみに俺が代わりになれるとこうも自信満々で言っているのにも理由がある。うろ覚えだが、原作のキングは他の奴らに強者であるという錯覚を起こすことが出来る雰囲気を持っているらしいんだが……。
それが俺にもある。
ドヤァ……!凄かろう。いやまぁ、まだ確証にまでは至ってないけど。
さっき俺が小学生になったって言ったじゃん。その時に必然的に人と関わることになるんだけどさ、小学生ってくだらないいじめとか発生するじゃん。その時に見てられないなと思って割って入った時があってさ、そしたら急に虐めてたヤツら怯え始めたんだよね。俺はやめろよ、って言っただけなのに。そん時に思ったよね。
「(あ、これキングのアレと同じだ)」
けど確信できない理由もあってさぁ。
俺、イケメンなんだよね。いや何言ってんだナルシ乙とか思ってる奴もいるかもしれないけどさ、俺のマミーを思い出して欲しい。俺のマミー、The美人なわけ。だからマミーのおかげで凄いイケメンに今世は産まれてんの。
虐めてたヤツらもさ、顔がいいせいでびっくりしちゃうこともあるのかなって思ったんだよね。
だからまだ本当にキングの力を持っているかはわかんないけど、他の奴らに任せるよりは俺がやるのが断然いいと思う。
「にぃ?」
「んー?そろそろ上がるか?」
もう結構大きくなった弟を抱えて風呂から出る。
そんな弟の髪を乾かしながら俺はふと思った。
「(キングの代わりになるなら、俺、最強にならなきゃじゃん)」
だってキングはいつも事件に巻き込まれるし、それをカバーするとなると俺は必然的に最強を目指すしかなくなる。俺が貧弱だったらキングは生き残れたとしても俺が死んでる可能性が高い。
「……ふぅ」
「?」
目の前で首を傾げている小動物を守るには俺はどうやら鍛えなきゃいけないようだな。
「(まずはサイタマの訓練でもしてみるか)」
あんな馬鹿みたいな訓練やって最強になれる世界ならワンチャン俺も最強になれるかもしれないしな。希望は持っておこう。