Prologue
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猫とクロウリー、ベルベットの2人と1匹で鏡の間へ向かっていたが、クロウリーが突然早足で歩き鏡の間へ通ずる扉を荒々しく開けた
「違いますよ!」
「え…急にどうしたのよ」
「いえ、私の悪口が聞こえたような気がしましたので」
突然の行動にベルベットは思わず引いてしまった
「あ、来た」
「まったくもう。
新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。
さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。」
後ろから押されて鏡の前に立つと、鏡の中に仮面が浮かび上がりベルベットへ問いかける
「汝の名を告げよ」
「あたしはベルベット・クラウよ
早く元の世界へ返して」
「ベルベット・クラウ……
汝の魂のかたちは………
…………………わからぬ。」
「あんたたち揃いも揃って人の話聞かないのね…」
長い沈黙のあと、鏡は告げた
「なんですって?」
鏡の告げた予想外の言葉に焦りの色を含んだ声でクロウリーは言わずにはいられなかった
「この者からは魔力の波長が一切感じられない……
色も、形も、一切の無である。
よって、どの寮にもふさわしくない!」
「まぁ、そうでしょうね
あたしは
クロウリーはわなわなと唇を震わせやっと言葉を吐き出す
「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!」
「ねぇ、あたしあの子の所へ帰らないといけないの
あいつじゃ役に立たないからあんたがあたしを元の世界へ返しなさい」
後ろでクロウリーが選定の手違いだどうしてだ騒いでいたがベルベットはそれを他所に鏡へと声をかけた
「鏡は、その者を辿って鏡と鏡を通じ、目的の場所へと導く
そなたには出口となる鏡が、無い」
「…………そう」
なんとなく、予想はできていた
目が覚めて腕の中に弟がいない時点で
何かが起こったのだと
でもここにはなくても、この世界のどこかには帰る方法があるのかもしれない
「だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」