Prologue
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所変わって図書室に来た2人は手分けして本を手当たり次第にウェイストランドという地名、業魔や聖隷のことが書かれている本を探したが見当たらなかった
「貴方、本当にそこから来たんですか?
嘘をついてるんじゃないでしょうね?」
訝しげにベルベットを見下ろすクロウリーだが、ベルベットは手を止めずに本をめくる
「嘘だったらこんなに必死に探したりしないわ」
「ふーむ、こうなってくると貴方がなんらかのトラブルで別の惑星……
あるいは異世界から召集された可能性が出てきましたね。」
「異世界、か…
あり得ない話じゃなさそうね
あたしの世界は魔法なんて呼び方してなかったし、業魔もいないならその可能性は高いわ」
自分の世界では聖隷と呼んでいた存在はどうやらここでは精霊と書き、また似て非なる存在だということも図書室に来るまでの間の会話でわかっていた
「貴方、ここへ来るときに持っていたものなどは?
身分証明になるような、魔導車免許とか靴の片方とか……見るからに手ぶらですけど。」
「(靴の片方…?)
見たまんま手ぶらよ。
持ってるのは折れた武器と少しのお金くらいね」
「魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない。
しかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。」
「別にあたしは構わないわよ、ここを出て行っても
ただそうね……そうなると金もない、この世界の知識もないあたしは誰かを脅したり世界を混沌に陥れたりすることになるかもしれないわね」
「冗談でもそんなことさせられませんよ」
早口でクロウリーは答えると完全に手を止めて考え込む
「う〜ん…………そうだ!
学園内に今は使われていない建物があります。」
クロウリーは掃除すれば使えること、そこを宿として貸し出すことを提案した
「たしかにそこを拠点にすれば色々利用はできる、か…」
呟くベルベットの声は聞こえなかったようで、クロウリーは周りに花でも飛び始めそうな勢いで満面の笑みを浮かべる
「あ〜なんて優しいんでしょう、私!
教育者の鑑ですね。
では、善は急げです。寮へ向かいましょう。
少し古いですが、趣のある建物ですよ。」
「貴方、本当にそこから来たんですか?
嘘をついてるんじゃないでしょうね?」
訝しげにベルベットを見下ろすクロウリーだが、ベルベットは手を止めずに本をめくる
「嘘だったらこんなに必死に探したりしないわ」
「ふーむ、こうなってくると貴方がなんらかのトラブルで別の惑星……
あるいは異世界から召集された可能性が出てきましたね。」
「異世界、か…
あり得ない話じゃなさそうね
あたしの世界は魔法なんて呼び方してなかったし、業魔もいないならその可能性は高いわ」
自分の世界では聖隷と呼んでいた存在はどうやらここでは精霊と書き、また似て非なる存在だということも図書室に来るまでの間の会話でわかっていた
「貴方、ここへ来るときに持っていたものなどは?
身分証明になるような、魔導車免許とか靴の片方とか……見るからに手ぶらですけど。」
「(靴の片方…?)
見たまんま手ぶらよ。
持ってるのは折れた武器と少しのお金くらいね」
「魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない。
しかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。」
「別にあたしは構わないわよ、ここを出て行っても
ただそうね……そうなると金もない、この世界の知識もないあたしは誰かを脅したり世界を混沌に陥れたりすることになるかもしれないわね」
「冗談でもそんなことさせられませんよ」
早口でクロウリーは答えると完全に手を止めて考え込む
「う〜ん…………そうだ!
学園内に今は使われていない建物があります。」
クロウリーは掃除すれば使えること、そこを宿として貸し出すことを提案した
「たしかにそこを拠点にすれば色々利用はできる、か…」
呟くベルベットの声は聞こえなかったようで、クロウリーは周りに花でも飛び始めそうな勢いで満面の笑みを浮かべる
「あ〜なんて優しいんでしょう、私!
教育者の鑑ですね。
では、善は急げです。寮へ向かいましょう。
少し古いですが、趣のある建物ですよ。」