Prologue
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「あら、あんた意外といい髪質してるじゃない」
「…………あまり触らない方がいいわ
自分じゃ抑えられないの」
ヴィルはベルベットの髪を1束すくいその髪質の良さに驚いたが、同時によく見ると何か障気のようなものがベルベットの体からうっすらと出ているのに気がついた
「あんた………一体なんなの?」
「さっきも言ったでしょ
あたしは、世界を混沌に陥れた災禍の顕主よ」
「災禍…」
「ベルベットさん!なに呑気に化粧されてるんですか!
どうにかしてください!
貴方の使い魔でしょう!?」
リドルにユニーク魔法をかけられ、首輪を嵌められたグリムを連れクロウリーはベルベットの元へとやってきた
「……何度も言ってるけどあたしのじゃないわ
そもそもあたし猫アレルギーなんだから飼わないわよ」
「しっかり躾を…………え?貴方のじゃない?猫アレルギー?」
またもや深くため息をついてベルベットは頷いた
「ごほん!では学園外に放り出しておきましょう。
鍋にしたりはしません。私、優しいので。
誰かお願いします。」
「ぎにゃー!離すんだゾ!
オレ様は……絶対、絶対!
大魔法士になってやるんだゾー……!」
グリムは首根っこを掴まれ部屋から連れ出されると扉は大きな音を立てて閉まった
「これで、ひとまずはいいでしょう。
私ももう戻るわ
次会った時にだらしない格好してたらただじゃおかないわよ」
「………約束はしないわ」
ゆるい三つ編みだった髪をきっちりと整え直してヴィルは広間から出て行った
「さて、ベルベットさん。
大変残念なことですが……貴方には、この学園から出て行ってもらわねばなりません。
魔法の力を持たない者をこの学園へ入学させるわけにはいかない。
心配はいりません。闇の鏡がすぐに故郷へ送り「できないって言われたわよ」…………え?」
グリムの騒動後、新入生と寮長は全員退出した鏡の間へベルベットの一言で沈黙が降りた
「………だから、できないって言われたわよ。その闇の鏡とやらに」
「ゴ、ゴホン……闇の鏡?」
「どこにもない……」
信じられないとばりにクロウリーは闇の鏡へ問いかけたが返答は先ほどベルベットが聞いたものと変わらなかった
「この者のあるべき場所はこの世界のどこにもない……無である。」
「なんですって?そんなことあり得ない!」
「そう言われてもこっちも困ってるわ」
クロウリーはぶつぶつと呟いていたが1つの質問を投げかけた
「そもそも貴方どこの国から来たんです?」
「あたしがいたのはウェイストランドよ」
「……聞いたことのない地名ですね。
私は世界中からやってきた生徒の出身地は全て把握していますが、そんな地名は聞いたことがない。
一度図書館で調べてみましょう。」
「図書館か……そこなら何か手掛かりがあるかもしれないわね…」
「…………あまり触らない方がいいわ
自分じゃ抑えられないの」
ヴィルはベルベットの髪を1束すくいその髪質の良さに驚いたが、同時によく見ると何か障気のようなものがベルベットの体からうっすらと出ているのに気がついた
「あんた………一体なんなの?」
「さっきも言ったでしょ
あたしは、世界を混沌に陥れた災禍の顕主よ」
「災禍…」
「ベルベットさん!なに呑気に化粧されてるんですか!
どうにかしてください!
貴方の使い魔でしょう!?」
リドルにユニーク魔法をかけられ、首輪を嵌められたグリムを連れクロウリーはベルベットの元へとやってきた
「……何度も言ってるけどあたしのじゃないわ
そもそもあたし猫アレルギーなんだから飼わないわよ」
「しっかり躾を…………え?貴方のじゃない?猫アレルギー?」
またもや深くため息をついてベルベットは頷いた
「ごほん!では学園外に放り出しておきましょう。
鍋にしたりはしません。私、優しいので。
誰かお願いします。」
「ぎにゃー!離すんだゾ!
オレ様は……絶対、絶対!
大魔法士になってやるんだゾー……!」
グリムは首根っこを掴まれ部屋から連れ出されると扉は大きな音を立てて閉まった
「これで、ひとまずはいいでしょう。
私ももう戻るわ
次会った時にだらしない格好してたらただじゃおかないわよ」
「………約束はしないわ」
ゆるい三つ編みだった髪をきっちりと整え直してヴィルは広間から出て行った
「さて、ベルベットさん。
大変残念なことですが……貴方には、この学園から出て行ってもらわねばなりません。
魔法の力を持たない者をこの学園へ入学させるわけにはいかない。
心配はいりません。闇の鏡がすぐに故郷へ送り「できないって言われたわよ」…………え?」
グリムの騒動後、新入生と寮長は全員退出した鏡の間へベルベットの一言で沈黙が降りた
「………だから、できないって言われたわよ。その闇の鏡とやらに」
「ゴ、ゴホン……闇の鏡?」
「どこにもない……」
信じられないとばりにクロウリーは闇の鏡へ問いかけたが返答は先ほどベルベットが聞いたものと変わらなかった
「この者のあるべき場所はこの世界のどこにもない……無である。」
「なんですって?そんなことあり得ない!」
「そう言われてもこっちも困ってるわ」
クロウリーはぶつぶつと呟いていたが1つの質問を投げかけた
「そもそも貴方どこの国から来たんです?」
「あたしがいたのはウェイストランドよ」
「……聞いたことのない地名ですね。
私は世界中からやってきた生徒の出身地は全て把握していますが、そんな地名は聞いたことがない。
一度図書館で調べてみましょう。」
「図書館か……そこなら何か手掛かりがあるかもしれないわね…」