合縁奇縁
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携帯を買い終えたセイが街中でヴィランが出たというニュースを見ていると二人の少年の姿とオールマイトの姿が映った
「オールマイトさん…まだあんな戦い方してんのかっと!?」
ついオールマイトの姿に足を止めると誰かとぶつかってしまった
「チッ!!どこ見てやがんだ!!」
「えー、目つきわっる」
「あぁ!!??んだとテメェ!!」
セイがぶつかってしまったのはまだ中学生くらいの子供だったがどうにも不機嫌なのかすこぶる目つきが悪い
「あ、ごめん、口に出てた?」
「喧嘩売ってんのか!?」
「ごめんて、って君、オールマイトさんに救けられてた子供?」
「子供じゃねぇし救けられてもねえよおっさん!!」
「おっさ…!?
お、俺はまだおっさんて年じゃないからね!?まだ30だから!」
「30はおっさんだろうが!」
「うそだろ…」
少年、爆豪のおっさん呼びに少なからずショックを受けるセイ
「一回り違うとおっさんなの…
爆発くん、お前もこの年になれば分かるよ
ほら、これあげる」
「爆豪だ!!!!それにいらねぇ!!!」
携帯ショップで貰った飴を手渡せば地面に叩きつけられる
「おいおい、食べ物は粗末にしちゃいかんよ少年
今時の子供は甘いもの好きじゃないのかね」
セイが一人愚痴りながらしゃがんで飴を拾えば上からか細い声が降ってくる
「じゃねぇよ……」
「ん?」
「見下すんじゃねぇよ…!俺は、俺は!見下されるようなモブとは違う!!
デクなんかに救けられてねぇ!!」
俺が救けてくれなんて頼んだか!?
ふと、頭の中でそんな声が聞こえた
だがそれを掻き消すように爆豪から視線を逸らす
「…そうか
何があったかはよく知らねぇけど、お前さんなりに頑張ったんだな」
目の前のツンツン頭をセイは撫でていた
自然と手が伸びていた
「っ…!?触んなボケ!」
「んー、子供って難しい」
勢いよく叩かれて行き場のなくなった手を下ろす
「お前さん、受験生?」
「だったら何だよ」
「雄英、受けんの?」
「たりめえだろうが」
「そかそか、そんじゃ楽しみだね
頑張れよ〜若者〜」
セイは爆豪の肩をポンと叩くと歩き始めた
「あ?何が………」
セイの言葉の真意がわからない爆豪が振り向くもそこには少ない人通りがあるだけで先程の男は消え去っていた。