別れ、そして旅立ち
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ー玖楼国
辺り一面を砂漠で覆われ、二つの遺跡が特徴的な世界
記憶の羽が飛び散ってしまった少女を抱えた少年はその国の神官によって異世界へ
「これから別の世界にあなたたちを送ります、同じ力を持つあの人の元へ。その人は次元の魔女と呼ばれています。その人に全てを、話して下さい。そして、姫を救う手立てを!」
ーセレス国
雪で覆われた世界
城の中では白い青年によって眠らされた男性が水に沈められていた
「さて、行きますか、魔女の元へ」
ー日本国
城がそびえ立つ国
黒い男性はその国の姫巫女により次元の魔女元へ
「我が国にはもうあなたより強い者はおりません。それ故にあなたを異世界へ送ります」
ーミセ
晴れていたのにいつのまにか雨が降り出しているそこでは、黒い服を着た女性が何かを待つかのように立っている
「来たわね」
きぃぃぃぃ...
音ともに空間が歪み現れたのは少女を抱えた少年
「サクラを助けて下さい!!」
四月一日にリオンへの伝言頼んだ侑子は二人を見つめていた
「.....来たわね」
再び空間が歪み人が出てきた
「あなたが次元の魔女ですかー?」
「誰だー?てめー」
同時に男二人がやってきた。風貌が全く違う
「先に名乗りなさい」
「俺は黒鋼だ、つかここ何処だよ?」
「ここは日本よ」
「あ?俺のいたのも日本だぞ」
「そことは違う日本よ」
「意味わかんねーぞ?」
侑子はもう一人青年を見た
「あなたは?」
全身白い彼はお辞儀をして礼儀正しく述べた。
「セレス国の魔術師、ファイ・D・フローライトと申します」
「ここが何処か知ってる?」
「対価を払えば願いを叶えてくれる場所だと」
「そう、あなたたちがここに来たということは何か願いがあるのね」
二人はほぼ同時に反対の言葉を言った
「元いた所に今すぐ帰せ」
「元いた所には絶対に帰りたくありません」
黒い方は白い方を睨んでいたが白い方は気にしてないのか笑顔だった
と、そこに別の声が聞こえた。それは、身支度を整えて侑子の後ろから出てきたリオンだった
「すみません、お待たせしてしまいましたか?」
一斉に店から出てきた彼女の方を向いた
「いいえ?ちょうどいいころよ」
「ふふ、それは安心しました」
「リオン、あなたの願いを聞きましょう」
「ある人に見つからないように次元を超えたいのです」
願いを言うと、黒鋼の隣へ立った
「そう、これはとてもやっかいね。あなたたちが最も価値のあるものを対価として差し出しても払いきれるものではない」
それを聞き、少女を抱えている少年は顔を歪ませた
「だけど、みんな一緒なら問題ないわ」
「はあー?何言ってんだ?」
「ちょいと黒いの静かに頼むよー」
「俺は黒いのじゃねー!黒鋼だ!」
リオンは笑いながらその光景を見ていた。
「お前も笑ってんじゃねー!」
「とりあえず、侑子さんの話を聞きましょうよ、あの子の抱えている彼女が一番危険そうなんですから」
と小狼を見ながら言った。
侑子は話を続ける。
「あなたたち四人の願いは一緒なのよ」
ー飛び散った記憶の羽を探すために色々な世界へ行きたい
ー元いた世界に帰りたい
ー元いた世界には絶対に帰りたくない
ーある人に見つからないように次元を超えたい
「目的は違うけど、手段は一緒なのよ。要は、次元、異世界に行きたいのよ」
「でも、その願いを叶えるにはそれ相応の対価必要になる。けれど、一人では払いきれるものではない」
「けれど、四人一緒ならば可能だわ」