阪神共和国
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正義に連れられてきたのは阪神共和国の主食と言われるお好み焼き屋だった
「僕、ここのお好み焼きが一番好きなんです!」
「おこのみかみ」っていうだこれー」
「わあー!これが噂のお好み焼きなんですね!」
「え、お好み焼き食べたことないんですか?」
「うん、オレたち外から来たんだー」
黒鋼はずっと鉄板を見続けている
「リオンちゃんは"おこのみやき"知ってるの?」
「はい!食べたことはないんですがとても美味しいと聞きました」
お好み焼きをじっと見ている黒鋼をほっといて先程のゴーグルの人たちについて聞くと、二つのチームがナワバリ争いをしているということ、ゴーグルのチームは自警団のような存在でもあって正義はその笙悟に憧れているということ
「でも!小狼くんの巧断にも憧れます。特級の巧断が憑くなんてすごいから」
「特級って?」
「特級は一番強い巧断のことです。巧断には階級があって四段階あるんです。特級は心の強い人に憑く巧断だから。僕は一番下の4級だから...」
「それにしても、いつ巧断が憑いたんだろうねー」
「そういえば、昨日夢を見たんです...」
次の話に移ろうとしているなか大きな声が一行に降ってきた
「待ったー!!」
「王様!?」
「オウサマ?私はそんな名前ではありませんよ。お客さんお好み焼きはこちらでやりますからお待ち下さい」
「侑子さんが言ってた通りですね。」
「これが次元の魔女さんが言ってた"前の世界では知っている人も次の世界では全く別の生活をしている"っていうことなのかな」
「なら、あいつらがガキの国の王様と神官と同じなのか」
「同じだけど同じじゃない"根元"は同じっていうことかな」
「根元?」
「命の大元とか、性質とかかなー」
「魂ってことか」
小狼がまた何かを考え込むようにしていたがちょうどお好み焼きが出来上がったため手につけることにした
「お好み焼き美味しいですね!」
「初めて食べるけど結構いけるねー」
モコナが黒鋼のお好み焼きを横から盗んでいるの見て仕方なしにリオンはあげることにした
「モコナ、はい、あーん」
「リオン!いいの!?」
「うん、黒鋼さんの眉間のシワがやばいからね」
「わーい!」
「いーなー。リオンちゃんオレにも食べさせてよ」
「いいですよ、はい、あーん」
「リオン、ファイとラブラブだー!」
「それなら、モコナともラブラブだね」
「(ラブラブ、ラブラブとモコナは上機嫌に食べ続けているけどいつお腹一杯になるんだろう?)」
店を出て話の続きをすることにした。よく聞いてみれば全員が夢を見ていたことがわかった。そんなことを話ながら歩いているとモヒカン頭の柄の悪い男が声をかけてきた
「"シャオラン"っていうのは誰だ!?」
「うーわ、また変なのが来ましたよ」
「何かようかな?」
「笙悟たちが気に入ったのはお前たちか!?」
自分たちのチームに入れと要求するも拒否し新たなチームを作ると勝手に勘違いをしたのか攻撃を仕掛けてきた。正義によると笙悟のチームのナワバリを狙っているらしい
「あの顔は悪いことしてそうですね」
「リオン毒舌ー」
「いやだって人の話聞かないから」
どうしようかと悩んでいたら黒鋼が自分が相手をすると言い出した
「ちょっと暇してたんだよ、俺がやってやる」
「黒鋼楽しんでたー」
「めちゃくちゃお好み焼き食べてたし」
「満喫してたよね、阪神共和国を」
「うるせーぞ!そこ!」
黒鋼に文句をぶつける三人に対し、小狼は刀を対価として渡してしまっているため止めようしていた。しかし、黒鋼の横から竜が現れ刀に変化し彼らを相手していた
黒鋼がほとんど相手していたが、一部流れ弾がこっちへ来ていた。あぶないと正義が叫ぶが一行は全く怪我がなかった
「(お願い、私たちを守って)」
「あれ?なんともない」
「あれー、それリオンちゃんの巧断?」
「みたいですね」
リオンが小さくお礼を言っているうちに黒鋼の方も戦いを終えていた
「なんだよ!もうチーム作ってるじゃないか!」
「俺は誰の傘下にも入らねー。"知世姫"しかな」
黒鋼は今まで笑っていた顔を引き締めて鋭い目で"ただ一人の姫"に仕えていると言った