ふたりの物語
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付き合ってすぐの頃の話だ
社会人になりたての俺と社会人三年目の美穂はお互い人数合わせで呼ばれた合コンで知り合った
そして、俺の一目惚れで猛アタックの末、やっと付き合う事が出来たのだ
週末のデートで公園のベンチで話す、まるで中学生のような初々しい関係はくすぐったいがとても心地よい
「そういえば食べ物で何が一番好き?」
「あー、鳥の唐揚げかな?おふくろが作る普通のじゃなくて餡掛けのやつが一番好き」
「へぇ!すごく美味しそう」
餡掛けかぁ、良いなぁ、食べてみたいな、と横でにこにこ笑う彼女
「鳥の餡掛けだったら何杯でもご飯食べれるかな」
「え、そんなに?そんなに美味しいの?余計食べたくなってきた」
クスクスと笑う彼女が可愛すぎて、好きすぎて唐揚げなんかより大好きだと伝えたくて、
要らぬことを口走る
「でも俺美穂がおかずなら、どんぶりで50杯は軽くおかわりできるよ」
そう言った直後
いや、これは引く、完全に引くよな、
と馬鹿な自分を責めながら彼女を見ると
「えー!なにそれ、じゃあやってみせてよ」
と笑う
「今の、引かない?」
「引かないよ」
「唐揚げより美穂が好きってことだからね。例えの話だからね?おかずって、変な意味じゃないからね?」
嫌われたくない一心で言い訳を並べると
「そんなので、嫌いにならないよ」
と優しく美穂は微笑んだ
あぁ、好きで好きで仕方がない
付き合ってしばらく経っても、彼女を思う気持ちは薄れることなく、むしろ大きくなっていった
彼女に言い寄る男が多くてそれに一方的に俺が怒ったり、ごく稀に喧嘩することもあった
しかし、ほとんどの事は上手く収まった
お互い感謝の気持ちをしっかり伝え、悪いことをしたと思ったらその日には謝って、次の日には元に戻りましょう、という彼女が提案した二人の約束があったからだ
きっとこのまま生きていくと何回も【ありがとう】と【ごめんね】が繰り返され、ふたりの間に出来る溝なんてものはすぐ埋まって、より硬いものになるんだろうな、いつかはふたりで暮らして、子供が産まれて、
そんな未来を容易く想像出来てしまう俺は美穂の事が大好きなままでいる自信しかなかった
「美穂、俺美穂のこと、こんなに好きでいいのかな?」
「なに、いきなり。佐一君がわたしを選んだんでしょう?いいんですよ、わたしも同じだけ好きだから」
そう優しく笑う彼女がたまらなく愛おしくて、俺はキスを落とした
(勘違いで一歩前に進んだり
小さな存在に嫉妬したりするのは
また別のお話)
社会人になりたての俺と社会人三年目の美穂はお互い人数合わせで呼ばれた合コンで知り合った
そして、俺の一目惚れで猛アタックの末、やっと付き合う事が出来たのだ
週末のデートで公園のベンチで話す、まるで中学生のような初々しい関係はくすぐったいがとても心地よい
「そういえば食べ物で何が一番好き?」
「あー、鳥の唐揚げかな?おふくろが作る普通のじゃなくて餡掛けのやつが一番好き」
「へぇ!すごく美味しそう」
餡掛けかぁ、良いなぁ、食べてみたいな、と横でにこにこ笑う彼女
「鳥の餡掛けだったら何杯でもご飯食べれるかな」
「え、そんなに?そんなに美味しいの?余計食べたくなってきた」
クスクスと笑う彼女が可愛すぎて、好きすぎて唐揚げなんかより大好きだと伝えたくて、
要らぬことを口走る
「でも俺美穂がおかずなら、どんぶりで50杯は軽くおかわりできるよ」
そう言った直後
いや、これは引く、完全に引くよな、
と馬鹿な自分を責めながら彼女を見ると
「えー!なにそれ、じゃあやってみせてよ」
と笑う
「今の、引かない?」
「引かないよ」
「唐揚げより美穂が好きってことだからね。例えの話だからね?おかずって、変な意味じゃないからね?」
嫌われたくない一心で言い訳を並べると
「そんなので、嫌いにならないよ」
と優しく美穂は微笑んだ
あぁ、好きで好きで仕方がない
付き合ってしばらく経っても、彼女を思う気持ちは薄れることなく、むしろ大きくなっていった
彼女に言い寄る男が多くてそれに一方的に俺が怒ったり、ごく稀に喧嘩することもあった
しかし、ほとんどの事は上手く収まった
お互い感謝の気持ちをしっかり伝え、悪いことをしたと思ったらその日には謝って、次の日には元に戻りましょう、という彼女が提案した二人の約束があったからだ
きっとこのまま生きていくと何回も【ありがとう】と【ごめんね】が繰り返され、ふたりの間に出来る溝なんてものはすぐ埋まって、より硬いものになるんだろうな、いつかはふたりで暮らして、子供が産まれて、
そんな未来を容易く想像出来てしまう俺は美穂の事が大好きなままでいる自信しかなかった
「美穂、俺美穂のこと、こんなに好きでいいのかな?」
「なに、いきなり。佐一君がわたしを選んだんでしょう?いいんですよ、わたしも同じだけ好きだから」
そう優しく笑う彼女がたまらなく愛おしくて、俺はキスを落とした
(勘違いで一歩前に進んだり
小さな存在に嫉妬したりするのは
また別のお話)
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