おとぎばなしパロ
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むかしむかしあるところに、仲の悪い北風と太陽がいました
北風の名前は尾形
太陽の名前は杉元といいました
どちらが上かを常に言い合っている二人は、ある日勝負をすることにしました
「おい杉本、次にあっちから歩いてきた奴を上手く脱がせたほうが勝ちだ」
「あぁ、望むところだ」
すると向こう方から一人の女の子が歩いてきます
「あ、あれ美穂ちゃんじゃん」
大好きな美穂が見えて嬉しそうにする杉元
「杉元、お前が先行でいいぜ」
と、何故か原作を無視させようとする尾形
それを不思議に思いながらも杉元は
「じゃあお先に!北風の出る幕はないぜ」
と意気揚々と美穂に近づきました
「美穂ちゃん!偶然だねー!お出かけ?」
なんて杉元が話しかけると急に日差しが強くなります
「杉元さん!偶然ですね!そうなんですよ。今日はいい天気だから…って、あれ?すごく
日が照ってきましたね」
「あれ?本当だね?急にだね」
そう、二人はそれぞれ北風と太陽の能力を人の姿でも使える設定なのでした
グッとあがった気温に美穂の額に汗が滲みます
「今日は昨日より気温が低いって天気予報で言ってたから一応上着羽織ってきたんですけど、なんか暑いですね」
そう言いながらカーディガンをするりと脱いだ美穂に、杉元は見えないようガッツポーズをしました
「美穂ちゃん、ありがとう!また今度何か奢らせてね」
何故感謝されているのかはわからないけれど、とても満足げな杉元に美穂は
「はい!またご一緒させてください」
と言って別れを告げました
尾形の元に戻った杉元は、勝ち誇った様子で「俺の勝ちだな」と言います
しかし、尾形には何か戦略があるのか、余裕の表情で美穂の元へ向かうのでした
「よぉ、偶然だな」
「あ、尾形さん!こんにちは」
今日はよく知り合いに会うなぁ、と思いながら美穂は挨拶をしました
すると急に風が強くなり始め、嵐の中にいるような風が二人にぶつかります
「わ、目、開けられない」
ギュッと目を閉じ、身体を縮こませる美穂の肩を尾形は優しく抱き寄せました
「これはやばいな。外にいたら危ないぞ。近くの建物まで移動するから、そのまま着いてこれるか?」
そう言う尾形に美穂は目を閉じたままコクコクと頷き、身を任せました
そして尾形が美穂を導いた建物は、あろうことか看板に休憩や宿泊などの文字が書かれた、いわゆるラブホテルだったのです
尾形は今まで見たことのないドヤ顔で遠くから様子を伺っていた杉元を振り返り、ネオンが煌めくその建物へと入っていきました
「えっ、ちょっと待って、これ、そういう話じゃないでしょ?太陽の俺が勝つはず…えっ、脱がすってそういうこと?おい、クソ尾形ぁ!!」
と杉元は発狂しましたが、その声は誰の耳にも入りませんでした
*
「まだ目は閉じてろよ」
「え?もう風避けれる場所ですよね」
「まだ開けるな」
「あの、これ、建物の中結構歩いてますよね?ここどこですか?なんか今、ドア開けませんでした?」
「もう目、開けていいぞ」
北風の名前は尾形
太陽の名前は杉元といいました
どちらが上かを常に言い合っている二人は、ある日勝負をすることにしました
「おい杉本、次にあっちから歩いてきた奴を上手く脱がせたほうが勝ちだ」
「あぁ、望むところだ」
すると向こう方から一人の女の子が歩いてきます
「あ、あれ美穂ちゃんじゃん」
大好きな美穂が見えて嬉しそうにする杉元
「杉元、お前が先行でいいぜ」
と、何故か原作を無視させようとする尾形
それを不思議に思いながらも杉元は
「じゃあお先に!北風の出る幕はないぜ」
と意気揚々と美穂に近づきました
「美穂ちゃん!偶然だねー!お出かけ?」
なんて杉元が話しかけると急に日差しが強くなります
「杉元さん!偶然ですね!そうなんですよ。今日はいい天気だから…って、あれ?すごく
日が照ってきましたね」
「あれ?本当だね?急にだね」
そう、二人はそれぞれ北風と太陽の能力を人の姿でも使える設定なのでした
グッとあがった気温に美穂の額に汗が滲みます
「今日は昨日より気温が低いって天気予報で言ってたから一応上着羽織ってきたんですけど、なんか暑いですね」
そう言いながらカーディガンをするりと脱いだ美穂に、杉元は見えないようガッツポーズをしました
「美穂ちゃん、ありがとう!また今度何か奢らせてね」
何故感謝されているのかはわからないけれど、とても満足げな杉元に美穂は
「はい!またご一緒させてください」
と言って別れを告げました
尾形の元に戻った杉元は、勝ち誇った様子で「俺の勝ちだな」と言います
しかし、尾形には何か戦略があるのか、余裕の表情で美穂の元へ向かうのでした
「よぉ、偶然だな」
「あ、尾形さん!こんにちは」
今日はよく知り合いに会うなぁ、と思いながら美穂は挨拶をしました
すると急に風が強くなり始め、嵐の中にいるような風が二人にぶつかります
「わ、目、開けられない」
ギュッと目を閉じ、身体を縮こませる美穂の肩を尾形は優しく抱き寄せました
「これはやばいな。外にいたら危ないぞ。近くの建物まで移動するから、そのまま着いてこれるか?」
そう言う尾形に美穂は目を閉じたままコクコクと頷き、身を任せました
そして尾形が美穂を導いた建物は、あろうことか看板に休憩や宿泊などの文字が書かれた、いわゆるラブホテルだったのです
尾形は今まで見たことのないドヤ顔で遠くから様子を伺っていた杉元を振り返り、ネオンが煌めくその建物へと入っていきました
「えっ、ちょっと待って、これ、そういう話じゃないでしょ?太陽の俺が勝つはず…えっ、脱がすってそういうこと?おい、クソ尾形ぁ!!」
と杉元は発狂しましたが、その声は誰の耳にも入りませんでした
*
「まだ目は閉じてろよ」
「え?もう風避けれる場所ですよね」
「まだ開けるな」
「あの、これ、建物の中結構歩いてますよね?ここどこですか?なんか今、ドア開けませんでした?」
「もう目、開けていいぞ」