おとぎばなしパロ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
むかしむかし、雪の降りしきる大晦日の夜のことです
マッチ売りの少女が寒さに凍えながら、マッチを売っていました
少女の名前は美穂
「マッチはいかがですか?マッチはいかがですか?」
そうマッチを差し出しても、忙しい大晦日の夜ということもあって誰も見向きもしません
マッチが売れなければ、厳ししい父親に家にも入れてもらえないのです
それどころか罵声を浴びせられ、暴力を振るわれるのです
「なんだか良い匂いがするわ」
知らない人の家の窓を覗くと幸せそうに温かい料理を囲んでいます
「あぁ、寒い。わたしも温かい料理を食べたいな、温かい家で過ごしたい…」
そして、美穂は持っていたマッチを見つめました
「そうだわ、マッチの火で温まろう」
そう言ってマッチに火をつけようとした瞬間、誰かに腕を掴まれました
掴まれた手の先を見つめると、両頬に傷跡があり、真っ黒い目、髪型は側頭部は刈り上げ残りをオールバックの
なんとも特徴的な男性が立っていて
「おい、マッチを売ってくれ」
と言うのです
美穂は嬉しくなりました
「本当ですか?マッチを買っていただけるんですか?」
よく見るとその男性はとても高そうな服着ていて裕福そうに見えます
そんな彼が本当にマッチなんて必要なのだろうか?と美穂は疑問に思いました
「あぁ必要なんだ」
その言葉に、きっと、雪の中マッチを売るわたしを可哀想に思って買ってくれるのだ。なんてお優しい方なんだろう…そう 美穂は感動しました
「ありがとうございます。いくつ必要ですか?」
「全部だ」
「え?」
全部、と聞こえた気がしましたが、
聞き間違いかな?と思った美穂は再度本数を問います
「全部もらう」
そう言うと彼は自分の巻いていた高そうなマフラーをふわりと美穂の首に巻きました
そして
「あぁ、マッチはついでだ。お前ごと貰ってやる。ありがたく思え」
そして、美穂は二度と元の家に戻る事はなく、毎年大晦日には温かい部屋で温かい料理を彼と食べることになるのでした
*
「本当にあの時はびっくりしました。まさかあのまま家に連れて帰られるなんて、思わなかったです」
「なんだ、今幸せじゃないのか?」
「意地悪ですね。聞かなくてもわかってるでしょう?」
マッチ売りの少女が寒さに凍えながら、マッチを売っていました
少女の名前は美穂
「マッチはいかがですか?マッチはいかがですか?」
そうマッチを差し出しても、忙しい大晦日の夜ということもあって誰も見向きもしません
マッチが売れなければ、厳ししい父親に家にも入れてもらえないのです
それどころか罵声を浴びせられ、暴力を振るわれるのです
「なんだか良い匂いがするわ」
知らない人の家の窓を覗くと幸せそうに温かい料理を囲んでいます
「あぁ、寒い。わたしも温かい料理を食べたいな、温かい家で過ごしたい…」
そして、美穂は持っていたマッチを見つめました
「そうだわ、マッチの火で温まろう」
そう言ってマッチに火をつけようとした瞬間、誰かに腕を掴まれました
掴まれた手の先を見つめると、両頬に傷跡があり、真っ黒い目、髪型は側頭部は刈り上げ残りをオールバックの
なんとも特徴的な男性が立っていて
「おい、マッチを売ってくれ」
と言うのです
美穂は嬉しくなりました
「本当ですか?マッチを買っていただけるんですか?」
よく見るとその男性はとても高そうな服着ていて裕福そうに見えます
そんな彼が本当にマッチなんて必要なのだろうか?と美穂は疑問に思いました
「あぁ必要なんだ」
その言葉に、きっと、雪の中マッチを売るわたしを可哀想に思って買ってくれるのだ。なんてお優しい方なんだろう…そう 美穂は感動しました
「ありがとうございます。いくつ必要ですか?」
「全部だ」
「え?」
全部、と聞こえた気がしましたが、
聞き間違いかな?と思った美穂は再度本数を問います
「全部もらう」
そう言うと彼は自分の巻いていた高そうなマフラーをふわりと美穂の首に巻きました
そして
「あぁ、マッチはついでだ。お前ごと貰ってやる。ありがたく思え」
そして、美穂は二度と元の家に戻る事はなく、毎年大晦日には温かい部屋で温かい料理を彼と食べることになるのでした
*
「本当にあの時はびっくりしました。まさかあのまま家に連れて帰られるなんて、思わなかったです」
「なんだ、今幸せじゃないのか?」
「意地悪ですね。聞かなくてもわかってるでしょう?」