2.辺境の村にて
主人公の名前と設定
本棚全体の夢小説設定俺は諦めた…いや、逃げたのかな?
※いろんな選手と絡みあります、時系列バラバラの予感
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〜テントの中〜
「っ!?んん!何これ!すごく美味しい!!」
「?何って、普通のオムレツだよ」
俺はテントの灯りを不思議に思ってやって来たカオヌンをおもてなししていた、彼の持っていた卵を使ってね
「これがオムレツ!?いつも食べてる奴と違うよ?」
「ふふっ、美味しいならよかったよ」スッ
俺はコーヒーを片手に彼の頬についた卵を取って食べる
「っ!?・・・」
「ん、まだ腕は衰えてないな…カオヌン?」
一瞬目を離した隙に彼の顔は真っ赤になっていた
「な、なんでもないよ、大丈夫だから」
「そう?ならいいんだけど」
この後はしばらくコーヒーを啜る音と食器の動く音だけが聞こえた
「ふぅ〜おいしかった!」
「満足してもらえて良かったよ」
「そういえばどうして晶さんは此処にテントを張ってるの?」
「ん?あぁ、実はパーパンダーオ村に行きたかったんだけどガイドさんと連れと逸れちゃってね」
俺が逸れた事を伝えるとカオヌンは驚いた顔をしていた
「あの…此処とパーパンダーオ村はもう目と鼻の先だよ?」
「ん?そうなの?」
「うん!だって僕も村の一員だもん!!ねぇ?もしかして明日からくる学校の先生って晶さん?」グッ
カオヌンはそう言うと俺の手を握って近づいて来た
ギュッ
「ん〜残念だけど違うよ?逸れた連れの方」
俺はカオヌンを膝の上に乗せてそう伝えた
「っ!…そうなんだ、ちょっと残念」
膝の上に乗せたのは怒ると思ったけど驚いただけで会話を続けたカオヌン
「でも先生は良い奴だから心配する事はないと思うよ?」
「本当に?じゃあ明日みんなに伝えなきゃ!晶さんの事も伝えるね?」
「あはは、じゃあお願いしちゃおうかな?」
「うん…ねぇ?今日は此処に泊まっても良い?」
「ん?それは別に良いけどお父さん達が心配しない?」
「あぁ!?すっかり忘れてた…怒られちゃうよぉ」
どうやらカオヌンは内緒で此処に来ていたらしい…まったく
「仕方ないなぁ…ほら、家まで一緒に帰ってあげる」ギュッ
「本当に!?もう少し一緒に居られるんだね!」
「あぁ…ほら、行くよ?」
俺はテントの灯りを消してカオヌンと彼の家に向かった、お土産用のオムレツを持って
(うわっすごい星だね)
(そう?いっつもこんな感じだけど)
(街にはこんなに綺麗に星は見えないからね)
(そうなんだ…それって少し寂しいかも)
(まぁ、ね)