▼汀に踏み込む
*****
・秘密:帰宅部を裏切り、楽士「Lucid」として暗躍している
・本性:自分自身を誰にも認められないと感じており、空虚を抱いている
*****
・表層トラウマ
【明イ玻璃ノ城(エンプティーセルフ)】
・深層トラウマ
【朱イ蝋燭ノ人魚(ルッキングミー)】
*****
年齢:26歳
職業:家事手伝い
性別:女性
生まれた時に家庭の事情から養子に出され、裕福な家庭に引き取られる。
過不足ない幸せな家庭で育ってきたが、小学生の頃、実の両親が事故で死んだと聞かされた。
顔も知らない両親の葬式に参加した際、汀は心無い親戚から、実の両親が金銭的に困窮しており、育て親が支援を行う代わりに、養女として汀が引き取られることになった事実を知る。
幼い汀には詳しい部分まではわからなかったものの、「本当の両親にお金で売られてしまった」ことと「今の両親にお金で買われた」ことだけは理解してしまう。
強いショックを受け、一時は食事すらも取れなくなった汀だったが、育て親の懸命なフォローとケアにより、健康な心身を取り戻した。
そのことによって、自分は「育ててくれた両親に愛されている」と確信した汀は、しばらくの間はその中傷に近い話を忘れ、また幸せな生活に戻った。
しかし、大学生の頃に、突然「見合い」の話が持ち出され、汀は困惑する。
両親は「汀の将来のため」と口を揃えて言うが、相手は汀よりも10以上年上の男性ばかりだった。
断りたくても断れず、両親のためだからと自分に言い聞かせて見合いをしても、相手は汀自身のことではなく、「家柄」や「いかに汀が妻として相応しいか」しか見てくれない。
ようやく分かり合える男性に出会えたと思えば、彼には既に内縁の妻がおり、汀自身のことは「家柄のおまけ」程度にしか見ていなかった。
愛してくれていると思っていた両親にも、政略結婚の道具としか見られていないことに気がついた汀は、やがて自分自身が「からっぽ」であることに気がつく。
好きなものも得意なことも、全て両親が喜ぶからやってきたことだった。
嫌いなことも苦手なことも、全て両親が嘆くから克服してきたことだった。
「捨てられないように」「嫌われないように」周囲に合わせてひたすらに生きていた汀には、自分自身というものがなかった。
汀はその事実に怯え、両親から自立しようとするも、両親は「遅い反抗期がやってきただけ」と取り合ってくれない。
友人だと思っていた周囲にも、本気で汀を心配してくれるものはほとんどおらず、やがて誰もが離れていってしまった。
誰とでも仲良くしようとしてきた汀だったが、その態度を八方美人と取る者や、裕福で人気のある汀を妬み、これ幸いと悪い噂を流す者が多かったことを、汀はこの時初めて知った。
孤独に打ちひしがれた汀は、やがて周囲を拒絶するようになり、徐々に引きこもっていく。
「誰にも自分自身を必要とされていない」「からっぽな自分は誰にも必要とされない」という事実は、汀の心を蝕んでいった。
そして彼女はµの歌に呼ばれ、メビウスへと辿り着く。
メビウスで高校生としての生活を手に入れた汀は、偶然聴いた楽士「少年ドール」の曲に惹かれ、やがて彼の熱狂的なファンとなる。
彼の曲をひたすらに聴き続けていた汀は、デジヘッドに近いレベルまで侵食されていた。
『卒業』し、帰宅部に入ってからも、汀は現実に帰ることを躊躇い、少年ドールの曲を心の拠り所にしていた。
そんな彼女のもとに、楽士のリーダーであるソーンが現れ、彼女を仲間へと誘う。
汀は迷うことなくその手を取り、楽士「Lucid」として活動することを選ぶ。
そして『本物』の少年ドールに出会った汀は、彼の素顔に触れ、恋に落ちてしまう。
からっぽな透明人間の自分でも、彼の伸ばした手を取ることぐらいは出来る。
そう考えた汀は、「少年ドールの傍にいたい」という、身勝手ながらも切実な願いのもと、自分を信じた『帰宅部』たちと戦うことを決めたのだった。
・秘密:帰宅部を裏切り、楽士「Lucid」として暗躍している
・本性:自分自身を誰にも認められないと感じており、空虚を抱いている
*****
・表層トラウマ
【明イ玻璃ノ城(エンプティーセルフ)】
・深層トラウマ
【朱イ蝋燭ノ人魚(ルッキングミー)】
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年齢:26歳
職業:家事手伝い
性別:女性
生まれた時に家庭の事情から養子に出され、裕福な家庭に引き取られる。
過不足ない幸せな家庭で育ってきたが、小学生の頃、実の両親が事故で死んだと聞かされた。
顔も知らない両親の葬式に参加した際、汀は心無い親戚から、実の両親が金銭的に困窮しており、育て親が支援を行う代わりに、養女として汀が引き取られることになった事実を知る。
幼い汀には詳しい部分まではわからなかったものの、「本当の両親にお金で売られてしまった」ことと「今の両親にお金で買われた」ことだけは理解してしまう。
強いショックを受け、一時は食事すらも取れなくなった汀だったが、育て親の懸命なフォローとケアにより、健康な心身を取り戻した。
そのことによって、自分は「育ててくれた両親に愛されている」と確信した汀は、しばらくの間はその中傷に近い話を忘れ、また幸せな生活に戻った。
しかし、大学生の頃に、突然「見合い」の話が持ち出され、汀は困惑する。
両親は「汀の将来のため」と口を揃えて言うが、相手は汀よりも10以上年上の男性ばかりだった。
断りたくても断れず、両親のためだからと自分に言い聞かせて見合いをしても、相手は汀自身のことではなく、「家柄」や「いかに汀が妻として相応しいか」しか見てくれない。
ようやく分かり合える男性に出会えたと思えば、彼には既に内縁の妻がおり、汀自身のことは「家柄のおまけ」程度にしか見ていなかった。
愛してくれていると思っていた両親にも、政略結婚の道具としか見られていないことに気がついた汀は、やがて自分自身が「からっぽ」であることに気がつく。
好きなものも得意なことも、全て両親が喜ぶからやってきたことだった。
嫌いなことも苦手なことも、全て両親が嘆くから克服してきたことだった。
「捨てられないように」「嫌われないように」周囲に合わせてひたすらに生きていた汀には、自分自身というものがなかった。
汀はその事実に怯え、両親から自立しようとするも、両親は「遅い反抗期がやってきただけ」と取り合ってくれない。
友人だと思っていた周囲にも、本気で汀を心配してくれるものはほとんどおらず、やがて誰もが離れていってしまった。
誰とでも仲良くしようとしてきた汀だったが、その態度を八方美人と取る者や、裕福で人気のある汀を妬み、これ幸いと悪い噂を流す者が多かったことを、汀はこの時初めて知った。
孤独に打ちひしがれた汀は、やがて周囲を拒絶するようになり、徐々に引きこもっていく。
「誰にも自分自身を必要とされていない」「からっぽな自分は誰にも必要とされない」という事実は、汀の心を蝕んでいった。
そして彼女はµの歌に呼ばれ、メビウスへと辿り着く。
メビウスで高校生としての生活を手に入れた汀は、偶然聴いた楽士「少年ドール」の曲に惹かれ、やがて彼の熱狂的なファンとなる。
彼の曲をひたすらに聴き続けていた汀は、デジヘッドに近いレベルまで侵食されていた。
『卒業』し、帰宅部に入ってからも、汀は現実に帰ることを躊躇い、少年ドールの曲を心の拠り所にしていた。
そんな彼女のもとに、楽士のリーダーであるソーンが現れ、彼女を仲間へと誘う。
汀は迷うことなくその手を取り、楽士「Lucid」として活動することを選ぶ。
そして『本物』の少年ドールに出会った汀は、彼の素顔に触れ、恋に落ちてしまう。
からっぽな透明人間の自分でも、彼の伸ばした手を取ることぐらいは出来る。
そう考えた汀は、「少年ドールの傍にいたい」という、身勝手ながらも切実な願いのもと、自分を信じた『帰宅部』たちと戦うことを決めたのだった。