雑記帳
†地獄の聖地巡礼†
2018/07/03 15:39与太話
ランドマークタワー、行ってまいりました!!
感想をまとめると、
「あまりにも地獄過ぎてもう行きたくないから今度はギュラクラスタさんと行きたい」
です。
今回の日記は、Twitterでフォロワーさんに生暖かく見守られながら実況していたものを、改めてまとめ直したレポのようなものになりますので、良ければお付き合い頂けますと幸いです。
で。
池袋から電車で一本、みなとみらいに到着してから、スマホに入れていた
「Distorted†Happiness(セルフカバーver.)」
をイヤホンで聴きながら進み始めたのですが、
この時点で「自分は大変に罪深いことをしているのでは……?」という気持ちになり、まさかの途中で足が竦む(※駅から出てすらいない)。
棗飛鳥が執着し続け、裏切りルートでは彼が終わりの地に選んだ場所に、彼の怨念が籠った、且つ本人の歌う曲を聞きながら行く……って……
何かもう書いててやばさしかないな。
やばさしかないな?!
今更ながら何で私こんなことしたんだ?!
それはともかく、やっぱり因縁の地(他に書きようがない)には行きたかったので、何とか駅から外へ。
件の建造物は、すぐに見つかりました。
「か、完成してる……」
思わず口から出たんだけど周りからしたら意味わかんないよな……。
呆然としながら写真を撮り、Twitterに無言で写真を上げる。
すると棗飛鳥クラスタさんからのリプライが。
「か、完成してる……」
同じこと言ってくれてる……。
もうなんかやっぱり彼のこと考えてると同じこと考えるんだなぁと思いました。はい。
この時点で色々辛くなってしまい、私がギュラにハマるきっかけになった友人にリプライで
「今ソーンの曲聞きながらランドマークタワー向かってるんだけど私どうかしてると思わん?」
と問いかけたところ、
「大丈夫?何かやばい約束とかしてない?」
返しが私をわかりすぎててつらい。
ちなみに前日に棗飛鳥クラスタさんに
「ランドマークタワー行こうと思ってて~」
って話をしたら
「大丈夫ですか?!飛び降りないでくださいね!?」
って言われましたからね。まあわかるけども!!(わかっていいんだろうか)
そのままランドマークタワーに向かうつもりだったのですが、まだ朝食をとっていなかったので、「登って諸々で食欲を失くす前になにか食べとこう」と言う思考に。
で、その結果がこちら。
……うん。
あのね、
棗飛鳥はダブルチーズバーガーを食ってたんですよ。 高校時代に。
残念ながらその日は1人で来ていて3セット頼む余裕はなかったため、ダブチ以外は持ち帰りにして貰い(写真撮る時だけ出した)、後ほど食べることに。
ていうかいくら時間を置くとはいえ、一人でバーガー3つ食うのってどうなんでしょうね。前日にほぼ食事らしい食事とってなかったとはいえ(何故か水分しかとってなかった)
キャラエピ再現も終えたところで、あらためてランドマークタワーへ。
ホテルなんかも入ってて入口が複数あり、迷わないか心配だったのですが、無事に入れました。
ここまでずっとソーンの曲を聞いてきたわけですが、せっかくだからと「sin」を流し始める。ランドマークタワーに来た感じします。
中は広くておしゃれなショッピングモールという印象でした。
ていうかあんまり綺麗でびっくりした……陽の気しか感じられなくて、「私の知ってるランドマークタワーじゃない……」と若干気圧されました。当たり前だ。
実は今回、そもそも現実のランドマークタワーがどういう場所なのか、ということを前もって調べずにぶっつけ本番で来てました。真似しないでね。
「とりあえず出来るだけ高いところまで行きたい」とアバウトな感情で建物の詳細を見たところ、
『地上69階の展望台』
があるよという話。
行くしかないじゃんこんなの……。
館内地図を見ながら進むと、スタッフさんがあちこちにいて案内してくださり、お陰で迷わずに済みました。
本当に全く知らなかったんですが、ランドマークタワーの展望台って有名なとこなんですね……あと入場料かかるってこのタイミングで知りました。そりゃそうか、よく考えずとも観光スポットだもんね……!
そもそも聖地巡礼するって言っておきながら現地の詳細を調べずに来てる辺り、私の適当さ加減がバレそうなんですが、まあそれはさておき。
私が行ったタイミングは平日の昼間だったこともあり、一緒にエレベーターに乗ったのは一組のカップルさんとでした。
うん、カップルさん……うん……。
ここら辺で何となく嫌な予感がし始めるじゃず。
そして曲をあらためて、ソーンのものに切り替える。
係員さんの解説を聞きながら、展望台にはほんのわずかな時間で到着しました。
些細なことなんですが、一気に上まで行くので耳のとことか気になる人がいるかもですね。私は耳抜きしたくなった。
で。
辿り着いた展望台の光景は、あまりにも綺麗でした。
自分が今まさにメビウスにいるように気すらなってくる。
でも、ここ、「完成したランドマークタワー」なんですよね。
メビウスには無いはずのもので、メビウスを思い出すって、変な話ではあるんですが。
しばらく呆然と風景を眺めてから、写真を撮って、Twitterにあげて……ってして、確かに現実であるはずの光景に、メビウスの面影を見てとって、
ずっとその間も、私の耳には「君がいない世界なんて」と彼の彼女を模した声で歌う曲が流れ続けていて、
棗はここに来たんだろうか。
現実に帰ってきた後の音人はここに来たんだろうか。
そんなことを思いながら、「完成したランドマークタワー」の中の展望台を、「地獄(現実)」の一端として捉えて、ぼんやりしていたんですが。
ふと周囲を見回すと、
みんな、楽しそうなんですよね。
楽しそうにはしゃいで、望遠鏡を覗いて、写真を撮ってってして。
そりゃそうなんですよ。
だってここ、観光スポットなんだから。
ここはあくまでも「観光スポット」で、綺麗な風景を楽しむための場所なんですよ。高いところで、街の美しい風景を一望できる、そういう場所。
ここに対して「地獄」だなんて言葉を使ってしまうのは、その場ではきっと、私だけだった。
いやもうそれは当たり前なんですよね。
だって一介のオタクが「聖地巡礼」と称して遊びに来て、架空の人物に対して思いを馳せて一人でしんどくなってることとか、ここを「楽しい場所」と受け取って遊びに来ている周囲には関係ないし、言ってしまえば、周囲がここを「楽しい場所」として受け取って、事実、楽しそうにしてることだって、この場を「地獄の象徴」として受け取ってしまった今の私には、直接関係のないことで。
私と周囲の見ている光景があまりにも違うという事実に気付かされた途端、以前山中さんがおっしゃっていた、
「全然知らない隣の誰かが、何か抱えているかもしれない。カリギュラをプレイして、そういう風に思ってくれたりしたら嬉しい」
というニュアンスのお話を思い出して、
ああ……そういうことか……
と、あらためて「カリギュラ」の世界観の恐ろしさというか、凄絶さに気付かされました。
無印・OVERDOESともに、「ゲームとして」思うところがなかったわけではないので、私自身そこにもやもやしていた点はあったのですが、やっぱり世界観が好きで好きで好きで、そこの世界で生きている彼らが好きで好きでたまらなくて、だからこそこうして、大好きなキャラクターの「因縁の象徴」にもやってきてしまったわけで。
あらためて「カリギュラ」を好きになって良かったなぁと思ったし、棗飛鳥を好きになって良かったな、と、思ってしまいました。思ってしまったんだよ。あの初恋の化け物を。どうしようもない怨念の塊を。好きになって、良かったなぁ、と。
本当に、やってること自体は一介のオタクの戯れでしかないんですけど、それでも私にとってその『気付き』は凄く大事なことで、印象深い思い出になりました。
まあその後しんどくなり過ぎて立ち上がれなくなり、アリアお姉ちゃんにこんな顔されてたんですが。
大丈夫?って言われてそう。大丈夫じゃないよ♡
棗飛鳥という存在は私にとって本当に印象的というか、じわじわと魅力……魅力?魅力……?に、気付かされたというか、なんていえばいいんだ、うん、なんか、よくわかんないんだけどとにかく好きなんですよね……。
初恋の少女が死んでしまったことをトラウマに、彼女のことをずっと想い続けて、挙句の果てにはその彼女自身の姿になって存在させようとする……って、常人の発想じゃないでしょ……。
よく彼は「気持ち悪い」と評されるんですが、その気持ちすごいよくわかるよ!むしろ棗飛鳥クラスタは「気持ち悪い」って言われてるの見ると喜ぶからね!すごくよくわかるよ!
そうじゃなくて。
その気持ち悪さがたった一人の女の子に狂わされたからなのか、それとも彼自身がずっと燻らせていたものなのか、はたまたメビウスという世界に狂わされたせいなのか……どれでもないかもしれないし、全部かもしれなくて、彼の本質にあるものは、見えているようで見えてこないんですよね。
資料集が発売されたことで、ようやく、ようやく現実の姿を垣間見ることができたんですが、素顔はやっぱり公開されなかったし。安心したような、悲しいような、そんな気持ちではありました。
棗は一凛のことを理解できなくてずっとずっと苦しんで悩んでいたようだけれど、じゃあ彼が今何をしているか?っていうと、笙悟を責めて責めて責め続け、そのために「一凛を自殺させる」という手段をとるという……。
一凛を理解したいはずなのに、やってることは一凛を理解していないがゆえの行動なのが本当に歪で……そこの歪さが好きなのかもしれません。本当にどうしようもないんだ、あの男……。
そんなことを考えながらもようやく立ち直り、何かお土産でも買っていこうかな……と思ったんですが、さすがにそんな気分になれませんでした……。
ランドマークタワーをモチーフにしたグッズとか色々あったんですが、これを持ち歩くって流石にどうなん?っていう……いや、そう思うのはカリギュラを知ってるからだっていうのは、わかってるんですが。
だって一凛だけじゃないんだぞ、ここで死んでるの……どのルートでも必ず一人は死んでるんだぞ……
それをわかっていながら、可愛い感じのランドマークタワー柄のタオルハンカチとか、ランドマークタワーの形したペットボトルとか買えないでしょ。買えないでしょ……
ね!!!琵琶坂先輩!!!
(※なおTwitterではこのタイミングで「降りたらSucidePrototype聞きながら「どこで死んだのかなぁ♡♡♡」ってやりますね」って呟いてました、不謹慎にも程があるわ)
そんなこんなで結局グッズは買えず(あまりにもしんどかったので)、そろそろ帰ろうかな、という時に、
見つけちゃったんだよなぁ……。
元々こういうメダルとか作るの好きなんですけど、これを見つけた時に真っ先に呟いたのが
この発想はあまりにも頭がどうかしているとしか思えない(そして棗飛鳥クラスタさんに「後者!!後者が地獄感あります!!でも後者もやばい!!天才か!!」と大興奮される)
正気を削るのが当たり前のクトゥルフ界隈で、「正気度の上限がマイナスをぶっちぎっている」と評された自分の闇をあらためて実感しました。
いや、本当に自分どうかしてるとしか思えないし(デザインが気に入ってメダルを2枚購入)、いくらなんでもあんまりにもあんまりだろうと思いましたし(刻印のために必要な50円玉を確保)、このために850円払うのはどうなんだと思ったんですが(キーホルダーの枠が200円でメダルが600円、刻印が50円)、
まあ作るよね。
あまりにも地獄感溢れ過ぎててTLでドン引きされました。
私自身、作ってる間「なんて最低なことしてるんだろう……」と自己嫌悪に苛まれましたが、出来上がった後の妙な高揚感凄かったです。背徳感とも言う。
「一凛は絶対自分の名前入れてから笙悟の名前を入れるからこの名前の並び」とか無駄にこだわってしまったんですが、やっぱり笙悟の名前を入れてから自分の名前入れるかもしれないですね。
……ただ。
これ、一凛も笙悟も作れないんですよ。
ランドマークタワー完成後に、ここに来ることが出来て、これを作れるの、たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
いや地獄か!!!!!!???????
一応これ思い出しながら書いてたんですが我ながら吐き気してきたからね?!なんでこんなことしたの?!!作りたかったからだよね!!はいそうです!!
脳内の自宅部長もとい音人が本気でドン引きして「お前が人とは思えない」とか言われましたがいやわかるよ!!すごくわかる!!
でも作りたかったんだよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちなみにこれ日付は自動刻印されるんですけど、正直、
「棗の誕生日に来て作り直したい」
とまで思いましたよね!
いや本当にさ!!どうかしてるのはさ!!わかってるんだけど!!
一凛の命日明らかにされてなくてよかったよ!!!!!!!!!!!!ごめん一凛のことは普通に好きなんで多分実行してたら自己嫌悪で泣いてたけど!!
普段Twitterで交流させていただいているフォロワーの皆さんにも泡吹かれたり「棗クラスタやばくない?」って言われたりしましたよ!!ええ!!
大丈夫!!!!!自覚あるから!!!!!(何も大丈夫ではない)
いや本当に自覚あるうちは大丈夫だと思いたいんですが、自分で自分にドン引きしています。でもすごく……楽しかったです……はい……。
そんな地獄メダルを手に入れ、自分で自分に対して複雑な感情を抱えながら、ようやく帰ろうとしたその時でした。
……もう……勘弁してくれよ…………。
そんな感じでリア充オーラ溢れ過ぎてて、棗飛鳥のこと考えながら行くのはあまりにも地獄でした。
地獄だよ地獄。現実はやっぱり地獄。
もう本当にカリギュラのことさえ知らなければただ綺麗な風景眺めるだけの楽しみ方が出来たんですが、逆にいえばカリギュラを知っていたからこそめちゃくちゃにしんどくなれたしはちゃめちゃに楽しかったので、聖地巡礼っていいもんだなーと思いました。あ、ちなみにえびフィレオはここで食べました。
Twitterで一緒にしんどくなってくれたフォロワーの皆様に感謝しつつ、
「もう二度と来たくないから次来る時は絶対ギュラクラスタさんとこよう」
と固く胸に誓い、初ランドマークタワー体験は終わりました……。
今年の9月9日、またランドマークタワーに行けたら、地獄メダルをまた作ってこようと思います。
棗飛鳥クラスタさんと、一緒に。
次は3人分名前入れようかな!!!!!
感想をまとめると、
「あまりにも地獄過ぎてもう行きたくないから今度はギュラクラスタさんと行きたい」
です。
今回の日記は、Twitterでフォロワーさんに生暖かく見守られながら実況していたものを、改めてまとめ直したレポのようなものになりますので、良ければお付き合い頂けますと幸いです。
で。
池袋から電車で一本、みなとみらいに到着してから、スマホに入れていた
「Distorted†Happiness(セルフカバーver.)」
をイヤホンで聴きながら進み始めたのですが、
この時点で「自分は大変に罪深いことをしているのでは……?」という気持ちになり、まさかの途中で足が竦む(※駅から出てすらいない)。
棗飛鳥が執着し続け、裏切りルートでは彼が終わりの地に選んだ場所に、彼の怨念が籠った、且つ本人の歌う曲を聞きながら行く……って……
何かもう書いててやばさしかないな。
やばさしかないな?!
今更ながら何で私こんなことしたんだ?!
それはともかく、やっぱり因縁の地(他に書きようがない)には行きたかったので、何とか駅から外へ。
件の建造物は、すぐに見つかりました。
「か、完成してる……」
思わず口から出たんだけど周りからしたら意味わかんないよな……。
呆然としながら写真を撮り、Twitterに無言で写真を上げる。
すると棗飛鳥クラスタさんからのリプライが。
「か、完成してる……」
同じこと言ってくれてる……。
もうなんかやっぱり彼のこと考えてると同じこと考えるんだなぁと思いました。はい。
この時点で色々辛くなってしまい、私がギュラにハマるきっかけになった友人にリプライで
「今ソーンの曲聞きながらランドマークタワー向かってるんだけど私どうかしてると思わん?」
と問いかけたところ、
「大丈夫?何かやばい約束とかしてない?」
返しが私をわかりすぎててつらい。
ちなみに前日に棗飛鳥クラスタさんに
「ランドマークタワー行こうと思ってて~」
って話をしたら
「大丈夫ですか?!飛び降りないでくださいね!?」
って言われましたからね。まあわかるけども!!(わかっていいんだろうか)
そのままランドマークタワーに向かうつもりだったのですが、まだ朝食をとっていなかったので、「登って諸々で食欲を失くす前になにか食べとこう」と言う思考に。
で、その結果がこちら。
……うん。
あのね、
棗飛鳥はダブルチーズバーガーを食ってたんですよ。 高校時代に。
残念ながらその日は1人で来ていて3セット頼む余裕はなかったため、ダブチ以外は持ち帰りにして貰い(写真撮る時だけ出した)、後ほど食べることに。
ていうかいくら時間を置くとはいえ、一人でバーガー3つ食うのってどうなんでしょうね。前日にほぼ食事らしい食事とってなかったとはいえ(何故か水分しかとってなかった)
キャラエピ再現も終えたところで、あらためてランドマークタワーへ。
ホテルなんかも入ってて入口が複数あり、迷わないか心配だったのですが、無事に入れました。
ここまでずっとソーンの曲を聞いてきたわけですが、せっかくだからと「sin」を流し始める。ランドマークタワーに来た感じします。
中は広くておしゃれなショッピングモールという印象でした。
ていうかあんまり綺麗でびっくりした……陽の気しか感じられなくて、「私の知ってるランドマークタワーじゃない……」と若干気圧されました。当たり前だ。
実は今回、そもそも現実のランドマークタワーがどういう場所なのか、ということを前もって調べずにぶっつけ本番で来てました。真似しないでね。
「とりあえず出来るだけ高いところまで行きたい」とアバウトな感情で建物の詳細を見たところ、
『地上69階の展望台』
があるよという話。
行くしかないじゃんこんなの……。
館内地図を見ながら進むと、スタッフさんがあちこちにいて案内してくださり、お陰で迷わずに済みました。
本当に全く知らなかったんですが、ランドマークタワーの展望台って有名なとこなんですね……あと入場料かかるってこのタイミングで知りました。そりゃそうか、よく考えずとも観光スポットだもんね……!
そもそも聖地巡礼するって言っておきながら現地の詳細を調べずに来てる辺り、私の適当さ加減がバレそうなんですが、まあそれはさておき。
私が行ったタイミングは平日の昼間だったこともあり、一緒にエレベーターに乗ったのは一組のカップルさんとでした。
うん、カップルさん……うん……。
ここら辺で何となく嫌な予感がし始めるじゃず。
そして曲をあらためて、ソーンのものに切り替える。
係員さんの解説を聞きながら、展望台にはほんのわずかな時間で到着しました。
些細なことなんですが、一気に上まで行くので耳のとことか気になる人がいるかもですね。私は耳抜きしたくなった。
で。
辿り着いた展望台の光景は、あまりにも綺麗でした。
自分が今まさにメビウスにいるように気すらなってくる。
でも、ここ、「完成したランドマークタワー」なんですよね。
メビウスには無いはずのもので、メビウスを思い出すって、変な話ではあるんですが。
しばらく呆然と風景を眺めてから、写真を撮って、Twitterにあげて……ってして、確かに現実であるはずの光景に、メビウスの面影を見てとって、
ずっとその間も、私の耳には「君がいない世界なんて」と彼の彼女を模した声で歌う曲が流れ続けていて、
棗はここに来たんだろうか。
現実に帰ってきた後の音人はここに来たんだろうか。
そんなことを思いながら、「完成したランドマークタワー」の中の展望台を、「地獄(現実)」の一端として捉えて、ぼんやりしていたんですが。
ふと周囲を見回すと、
みんな、楽しそうなんですよね。
楽しそうにはしゃいで、望遠鏡を覗いて、写真を撮ってってして。
そりゃそうなんですよ。
だってここ、観光スポットなんだから。
ここはあくまでも「観光スポット」で、綺麗な風景を楽しむための場所なんですよ。高いところで、街の美しい風景を一望できる、そういう場所。
ここに対して「地獄」だなんて言葉を使ってしまうのは、その場ではきっと、私だけだった。
いやもうそれは当たり前なんですよね。
だって一介のオタクが「聖地巡礼」と称して遊びに来て、架空の人物に対して思いを馳せて一人でしんどくなってることとか、ここを「楽しい場所」と受け取って遊びに来ている周囲には関係ないし、言ってしまえば、周囲がここを「楽しい場所」として受け取って、事実、楽しそうにしてることだって、この場を「地獄の象徴」として受け取ってしまった今の私には、直接関係のないことで。
私と周囲の見ている光景があまりにも違うという事実に気付かされた途端、以前山中さんがおっしゃっていた、
「全然知らない隣の誰かが、何か抱えているかもしれない。カリギュラをプレイして、そういう風に思ってくれたりしたら嬉しい」
というニュアンスのお話を思い出して、
ああ……そういうことか……
と、あらためて「カリギュラ」の世界観の恐ろしさというか、凄絶さに気付かされました。
無印・OVERDOESともに、「ゲームとして」思うところがなかったわけではないので、私自身そこにもやもやしていた点はあったのですが、やっぱり世界観が好きで好きで好きで、そこの世界で生きている彼らが好きで好きでたまらなくて、だからこそこうして、大好きなキャラクターの「因縁の象徴」にもやってきてしまったわけで。
あらためて「カリギュラ」を好きになって良かったなぁと思ったし、棗飛鳥を好きになって良かったな、と、思ってしまいました。思ってしまったんだよ。あの初恋の化け物を。どうしようもない怨念の塊を。好きになって、良かったなぁ、と。
本当に、やってること自体は一介のオタクの戯れでしかないんですけど、それでも私にとってその『気付き』は凄く大事なことで、印象深い思い出になりました。
まあその後しんどくなり過ぎて立ち上がれなくなり、アリアお姉ちゃんにこんな顔されてたんですが。
大丈夫?って言われてそう。大丈夫じゃないよ♡
棗飛鳥という存在は私にとって本当に印象的というか、じわじわと魅力……魅力?魅力……?に、気付かされたというか、なんていえばいいんだ、うん、なんか、よくわかんないんだけどとにかく好きなんですよね……。
初恋の少女が死んでしまったことをトラウマに、彼女のことをずっと想い続けて、挙句の果てにはその彼女自身の姿になって存在させようとする……って、常人の発想じゃないでしょ……。
よく彼は「気持ち悪い」と評されるんですが、その気持ちすごいよくわかるよ!むしろ棗飛鳥クラスタは「気持ち悪い」って言われてるの見ると喜ぶからね!すごくよくわかるよ!
そうじゃなくて。
その気持ち悪さがたった一人の女の子に狂わされたからなのか、それとも彼自身がずっと燻らせていたものなのか、はたまたメビウスという世界に狂わされたせいなのか……どれでもないかもしれないし、全部かもしれなくて、彼の本質にあるものは、見えているようで見えてこないんですよね。
資料集が発売されたことで、ようやく、ようやく現実の姿を垣間見ることができたんですが、素顔はやっぱり公開されなかったし。安心したような、悲しいような、そんな気持ちではありました。
棗は一凛のことを理解できなくてずっとずっと苦しんで悩んでいたようだけれど、じゃあ彼が今何をしているか?っていうと、笙悟を責めて責めて責め続け、そのために「一凛を自殺させる」という手段をとるという……。
一凛を理解したいはずなのに、やってることは一凛を理解していないがゆえの行動なのが本当に歪で……そこの歪さが好きなのかもしれません。本当にどうしようもないんだ、あの男……。
そんなことを考えながらもようやく立ち直り、何かお土産でも買っていこうかな……と思ったんですが、さすがにそんな気分になれませんでした……。
ランドマークタワーをモチーフにしたグッズとか色々あったんですが、これを持ち歩くって流石にどうなん?っていう……いや、そう思うのはカリギュラを知ってるからだっていうのは、わかってるんですが。
だって一凛だけじゃないんだぞ、ここで死んでるの……どのルートでも必ず一人は死んでるんだぞ……
それをわかっていながら、可愛い感じのランドマークタワー柄のタオルハンカチとか、ランドマークタワーの形したペットボトルとか買えないでしょ。買えないでしょ……
ね!!!琵琶坂先輩!!!
(※なおTwitterではこのタイミングで「降りたらSucidePrototype聞きながら「どこで死んだのかなぁ♡♡♡」ってやりますね」って呟いてました、不謹慎にも程があるわ)
そんなこんなで結局グッズは買えず(あまりにもしんどかったので)、そろそろ帰ろうかな、という時に、
見つけちゃったんだよなぁ……。
元々こういうメダルとか作るの好きなんですけど、これを見つけた時に真っ先に呟いたのが
この発想はあまりにも頭がどうかしているとしか思えない(そして棗飛鳥クラスタさんに「後者!!後者が地獄感あります!!でも後者もやばい!!天才か!!」と大興奮される)
正気を削るのが当たり前のクトゥルフ界隈で、「正気度の上限がマイナスをぶっちぎっている」と評された自分の闇をあらためて実感しました。
いや、本当に自分どうかしてるとしか思えないし(デザインが気に入ってメダルを2枚購入)、いくらなんでもあんまりにもあんまりだろうと思いましたし(刻印のために必要な50円玉を確保)、このために850円払うのはどうなんだと思ったんですが(キーホルダーの枠が200円でメダルが600円、刻印が50円)、
まあ作るよね。
あまりにも地獄感溢れ過ぎててTLでドン引きされました。
私自身、作ってる間「なんて最低なことしてるんだろう……」と自己嫌悪に苛まれましたが、出来上がった後の妙な高揚感凄かったです。背徳感とも言う。
「一凛は絶対自分の名前入れてから笙悟の名前を入れるからこの名前の並び」とか無駄にこだわってしまったんですが、やっぱり笙悟の名前を入れてから自分の名前入れるかもしれないですね。
……ただ。
これ、一凛も笙悟も作れないんですよ。
ランドマークタワー完成後に、ここに来ることが出来て、これを作れるの、たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
たった一人しかいないんですよ。
いや地獄か!!!!!!???????
一応これ思い出しながら書いてたんですが我ながら吐き気してきたからね?!なんでこんなことしたの?!!作りたかったからだよね!!はいそうです!!
脳内の自宅部長もとい音人が本気でドン引きして「お前が人とは思えない」とか言われましたがいやわかるよ!!すごくわかる!!
でも作りたかったんだよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちなみにこれ日付は自動刻印されるんですけど、正直、
「棗の誕生日に来て作り直したい」
とまで思いましたよね!
いや本当にさ!!どうかしてるのはさ!!わかってるんだけど!!
一凛の命日明らかにされてなくてよかったよ!!!!!!!!!!!!ごめん一凛のことは普通に好きなんで多分実行してたら自己嫌悪で泣いてたけど!!
普段Twitterで交流させていただいているフォロワーの皆さんにも泡吹かれたり「棗クラスタやばくない?」って言われたりしましたよ!!ええ!!
大丈夫!!!!!自覚あるから!!!!!(何も大丈夫ではない)
いや本当に自覚あるうちは大丈夫だと思いたいんですが、自分で自分にドン引きしています。でもすごく……楽しかったです……はい……。
そんな地獄メダルを手に入れ、自分で自分に対して複雑な感情を抱えながら、ようやく帰ろうとしたその時でした。
……もう……勘弁してくれよ…………。
そんな感じでリア充オーラ溢れ過ぎてて、棗飛鳥のこと考えながら行くのはあまりにも地獄でした。
地獄だよ地獄。現実はやっぱり地獄。
もう本当にカリギュラのことさえ知らなければただ綺麗な風景眺めるだけの楽しみ方が出来たんですが、逆にいえばカリギュラを知っていたからこそめちゃくちゃにしんどくなれたしはちゃめちゃに楽しかったので、聖地巡礼っていいもんだなーと思いました。あ、ちなみにえびフィレオはここで食べました。
Twitterで一緒にしんどくなってくれたフォロワーの皆様に感謝しつつ、
「もう二度と来たくないから次来る時は絶対ギュラクラスタさんとこよう」
と固く胸に誓い、初ランドマークタワー体験は終わりました……。
今年の9月9日、またランドマークタワーに行けたら、地獄メダルをまた作ってこようと思います。
棗飛鳥クラスタさんと、一緒に。
次は3人分名前入れようかな!!!!!