社会人メロンパンズ(荒北 鳴子 )長編 完結
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「昨日はどうも」
翌日、荒北は社員食堂にて知らない女に声をかけられる。
「誰だオメー」
唐揚げ定食をやっつけていた荒北は向かいからきつねうどんを持ったまま声をかけてきた女が本気で誰だかわからなかった。
「あの、名字名前です。昨日二次会で一緒だった」
「あー、福ちゃんのヨメさんの友達の」
言いながら考える、緑の女か黒い女か。面倒だからと対応をほぼ新開に任せたのを若干後悔した。まさか同じ会社にいたとは。
考えたが思い出せないので諦めた。たった今名を聞いたし問題はない。
「なんだかすみませんでした。友達がかっこいい人がいるからって話しかけに行った先が、まさか荒北さんのお連れの方だったなんて」
「あー、別にいいんじゃナァイ?新開もそれなりに楽しんでたみたいだし、でもアイツも軽そうに見えて特定の女いっからァ」
「そうですね、連絡先もらえなくて友人はしょげてましたが、それも含めて素敵な方だと思います」
荒北は黙って唐揚げを齧ったま頷く。
「荒北さんは」
「アァ?」
「お付き合いされてる方とかいらっしゃるんですか」
「荒北さーん、名字さーん」
返事をする前にやたら明るい声に呼ばれた。
「鳴子くん」
「珍しい組み合わせですやん」
うどん定食を持った赤い髪の男が寄ってきた。鳴子章吉。営業部のホープ。高校大学と敵チームで競い合った仲だが、現在は荒北の後輩だ。
もっともシステム開発部の荒北とはあまり接点はないが、それでも鳴子が入社してきた当時はかなり驚いたものだ。
「鳴子、オメーこいつの知り合いかョ」
「同期っす」
「そーかヨ」
「隣ええかー、名字さん」
「うん、久しぶりだね」
その後は鳴子と名字が勝手に盛り上がっていたので、それを聞くともなく聞いてやりすごした。
翌日、荒北は社員食堂にて知らない女に声をかけられる。
「誰だオメー」
唐揚げ定食をやっつけていた荒北は向かいからきつねうどんを持ったまま声をかけてきた女が本気で誰だかわからなかった。
「あの、名字名前です。昨日二次会で一緒だった」
「あー、福ちゃんのヨメさんの友達の」
言いながら考える、緑の女か黒い女か。面倒だからと対応をほぼ新開に任せたのを若干後悔した。まさか同じ会社にいたとは。
考えたが思い出せないので諦めた。たった今名を聞いたし問題はない。
「なんだかすみませんでした。友達がかっこいい人がいるからって話しかけに行った先が、まさか荒北さんのお連れの方だったなんて」
「あー、別にいいんじゃナァイ?新開もそれなりに楽しんでたみたいだし、でもアイツも軽そうに見えて特定の女いっからァ」
「そうですね、連絡先もらえなくて友人はしょげてましたが、それも含めて素敵な方だと思います」
荒北は黙って唐揚げを齧ったま頷く。
「荒北さんは」
「アァ?」
「お付き合いされてる方とかいらっしゃるんですか」
「荒北さーん、名字さーん」
返事をする前にやたら明るい声に呼ばれた。
「鳴子くん」
「珍しい組み合わせですやん」
うどん定食を持った赤い髪の男が寄ってきた。鳴子章吉。営業部のホープ。高校大学と敵チームで競い合った仲だが、現在は荒北の後輩だ。
もっともシステム開発部の荒北とはあまり接点はないが、それでも鳴子が入社してきた当時はかなり驚いたものだ。
「鳴子、オメーこいつの知り合いかョ」
「同期っす」
「そーかヨ」
「隣ええかー、名字さん」
「うん、久しぶりだね」
その後は鳴子と名字が勝手に盛り上がっていたので、それを聞くともなく聞いてやりすごした。