東堂庵と饅頭屋 中編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
受注ミスというかお土産屋さんとの連絡がうまくいかなくて、お饅頭がかなりの数余ってしまった日があった。
部活に持っていけばみんな美味しく食べてくれるだろうと、朝の部室にご自由にどうぞとばかりに置いておく。
「新開、オイそれ以上デブんな!いったいいくつ食うんだヨ!さっきからァ!」
「仕方ないさ、動いたからカロリーは摂取するべきだぜ、靖友も食うかい」
「オウ、ってコレぁ部のパワーバーだろォ!」
なんだか沢山あって心配したけどみんなが食べて、それでも人数を越えた分は新開さんが美味しくいただいてくれたので安心した。
朝練は今の時期レギュラー陣以外は強制じゃないので、みんな来るわけじゃないからなくなるか心配したけど、全然気にすることなくてよさそうだ。
「今日もいい朝だな!どうした、何を騒いでいるのだ」
部室のドアが開き、朝練を終えた東堂さんが積んである饅頭の空き箱に気付く。
「おお!これは名字屋の饅頭ではないか!どうだ隼人、うまいだろう」
「確かにうまいけどな、尽八」
もぐもぐと頬張る新開さんはなんだか可愛い。
「なんでおめさんが得意げなんだい」
「…………!」
「名前ちゃんが持ってきてくれたもんだぜ」
もぐもぐする新開さんに、赤くなる東堂さん。いやこれは、私もかなり……。
「う、うるさいぞ隼人!名字名前さんのところの饅頭といえば我が宿でも贔屓にしている有名店だからな!当たり前だろう」
「饅頭だけさ、名前ちゃんには手を出さないぜ、約束する」
そんなことを言いながら新開さんは私に向けてバキュンするのだった……。
待って、退部したくないです、いやふざけてるだけなのはわかるけど。
「隼人!名字名前さんに失礼だろう!いやそんなことこの山神「名字!!」
東堂さんの台詞をよく響く声が遮った。
「は、はい、福富さん」
「この饅頭はお前の実家のものか」
「はい、そうです……」
「明日、一箱用意してもらえないか、購入するという意味だ」
「はいそれは大丈夫ですけど、どうかしましたか……」
「明日の部は任せる」
「え?それはどういう……」
「ッセ!!余計な詮索すんじゃネーよ!!おめェは饅頭持ってくりゃあイイんだヨ!!」
「荒北!!女子にその口の利き方はならん!ならんぞ!!」
私の疑問に答えたのはちょっと怖い荒北さんで、話すのは緊張するし、何より東堂さんの言葉が嬉しい。東堂さんに笑いかけると、顔ごとそっぽを向かれてしまった。
福富さんは険しい顔をしている。なんだかわからないけど、うちのお饅頭が力になれるならもちろん用意させていただきます、主将。
部活に持っていけばみんな美味しく食べてくれるだろうと、朝の部室にご自由にどうぞとばかりに置いておく。
「新開、オイそれ以上デブんな!いったいいくつ食うんだヨ!さっきからァ!」
「仕方ないさ、動いたからカロリーは摂取するべきだぜ、靖友も食うかい」
「オウ、ってコレぁ部のパワーバーだろォ!」
なんだか沢山あって心配したけどみんなが食べて、それでも人数を越えた分は新開さんが美味しくいただいてくれたので安心した。
朝練は今の時期レギュラー陣以外は強制じゃないので、みんな来るわけじゃないからなくなるか心配したけど、全然気にすることなくてよさそうだ。
「今日もいい朝だな!どうした、何を騒いでいるのだ」
部室のドアが開き、朝練を終えた東堂さんが積んである饅頭の空き箱に気付く。
「おお!これは名字屋の饅頭ではないか!どうだ隼人、うまいだろう」
「確かにうまいけどな、尽八」
もぐもぐと頬張る新開さんはなんだか可愛い。
「なんでおめさんが得意げなんだい」
「…………!」
「名前ちゃんが持ってきてくれたもんだぜ」
もぐもぐする新開さんに、赤くなる東堂さん。いやこれは、私もかなり……。
「う、うるさいぞ隼人!名字名前さんのところの饅頭といえば我が宿でも贔屓にしている有名店だからな!当たり前だろう」
「饅頭だけさ、名前ちゃんには手を出さないぜ、約束する」
そんなことを言いながら新開さんは私に向けてバキュンするのだった……。
待って、退部したくないです、いやふざけてるだけなのはわかるけど。
「隼人!名字名前さんに失礼だろう!いやそんなことこの山神「名字!!」
東堂さんの台詞をよく響く声が遮った。
「は、はい、福富さん」
「この饅頭はお前の実家のものか」
「はい、そうです……」
「明日、一箱用意してもらえないか、購入するという意味だ」
「はいそれは大丈夫ですけど、どうかしましたか……」
「明日の部は任せる」
「え?それはどういう……」
「ッセ!!余計な詮索すんじゃネーよ!!おめェは饅頭持ってくりゃあイイんだヨ!!」
「荒北!!女子にその口の利き方はならん!ならんぞ!!」
私の疑問に答えたのはちょっと怖い荒北さんで、話すのは緊張するし、何より東堂さんの言葉が嬉しい。東堂さんに笑いかけると、顔ごとそっぽを向かれてしまった。
福富さんは険しい顔をしている。なんだかわからないけど、うちのお饅頭が力になれるならもちろん用意させていただきます、主将。