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★色々お題処

 俺は軍人だ・・・

侵略すべき敵星の異星人を前にして

  恋愛感情を抱くなどありえん・・・・


★俺は恋なんてしない★




これは ケロン星にいた頃の俺

ペコポン侵略へとむかう事が決まり
ペコポンへむかっていた宇宙船内
皆が、それぞれが好きに時間をすごしていた

『いやぁ~ もうすぐペコポン侵略スタートでありますな』
俺の後ろの席で緊張したケロロの奴がワクワクしながら
もう何度目かになる同じセリフをまた口にした

『そうですねぇ軍曹さん♪ 僕はペコポンについたら
 軍曹さんのお役に立てるよう頑張るですぅ♪』
小隊を結成してから俺とは初対面となる
タママ二等兵がケロロの右横でお菓子を手にそう返事をかえす

ゼロロは一番後ろで静かに無言で座っている・・・

俺の右の席に座る もう一人の初対面

クルル曹長・・・ こいつはさっきから、ずっと
ヘッドフォンで何やら音楽を聴いているらしい
地獄耳な俺の耳には 音が少々もれて聞えてくるので
少しばかり気になって地味にイライラする

コイツも緊張感というものがかけている・・・

まったく・・・

俺は到着後いつでも、すぐ使えるよう自身の武器を
念入りにチェックしながら座っていたが後ろのケロロの
ソワソワした空気が出発早々から非常に緊張感
欠けている感じで気になり

『そのセリフ何度目だ・・・
 少しは落ち着いて座っていられんのか?お前は???』
ため息をついて背にいるケロロへ俺は声をかけた

『だってだって緊張して 我輩落ち着かなくって・・・
 とてもジッとなんてしてらんないよ~♪
 だって初めての小隊を率いての隊長任務だし~♪』

『ギロロ先輩、くそ真面目固いですねぇ~・・
 僕は到着するまでは好きにさわいでてもいいと思うですぅ♪
 ねぇ軍曹さん』

タママと2人 ワクワク気分を発しつつ返事を返すと
ケロロとタママは再び話し始める・・・

その慣れない「ゆる~い空気感」にイライラする俺・・・

『そうそう ギロロォ~・・・』
ケロロが俺の背にもたれると話しかけてきた

『なんだ?・・・』
手にした重火器の整備を点検する手を止めぬまま
俺は背にいるケロロへ返事をかえす

『記者会見の時あんな宣言しちゃってホントに良かったの?』

『あんな宣言とは!?・・・』 俺は眉根をよせる

『敵の戦士との恋愛は絶対にありえない! なんてさ・・・』

『なんだ そんなことか・・・』
引き続き背にいるケロロに対して視線をむける事もなく
銃を点検しては武器庫へ転送するを繰り返しつつ
俺は呟く

ケロロの言った あんな発言とは

ケロン星からペコポンへ侵略へむかう間近で
開かれた記者会見でのことだ・・・
ある記者から俺は
『敵の女性戦士との恋愛におちいる可能性はあるか?』と聞かれ

『俺は軍人だ・・・侵略すべき星の相手に対して恋愛感情を
 抱くなどありえん! 必ず侵略を成功し、同胞等を
 ペコポンへ迎え入れる事を誓う!』と、そう発言した・・・

『あんな大胆発言してぇ~♪
 もし敵を好きになっちゃうとも限らないのにさっ』
両手を背へ組んで顔を乗せ、なお俺の背に
よりかかりながらケロロは軽い口調で声をかけてくる

『敵に恋愛感情を抱くなど絶対無い!・・・くだらん事を
 言うヒマがあるなら到着後の侵略作戦の一つでも考えていろ』
武器の点検もあらかた終わりったので転送し終え
俺はそう言い捨てると腕を組み

『俺は寝る・・・着くまで起こすなっ!』

そうつげて 瞳を閉じた・・・



しばしもしないうちに

ケロロの声ウルサイしゃべり声がだんだん気にならなくなる

ペコポンへむかう宇宙船の中・・・俺はしばし眠りにつく

瞼(まぶた)に 1日も早くペコポン侵略を無事に終えて

同胞をむかえ入れる様子を思い描きながら!?

まさか あんな出会いが起こるとも
この時まだ知らずに・・・・
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