短編
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甘やかしたい(騰夢)
夜、ふと目が覚めると騰様が私の髪を指で梳いていた。
確か机で繕いものをしながら騰様の帰りを待っていて…そのまま寝てしまったんだろう。布団の感触があるから、きっと騰様が寝台まで運んでくれたんだろうな。
無骨な手が、ゆっくりと優しく動いている。
気持ちよくてくすぐったくて、すごく幸せ。
すり、と騰様の胸にすり寄る。
「ん。起こしたか」
「とう、さま」
ゆるゆると目を空けると、夜着をゆるくはだけた騰様が微笑んでいた。
「さっき戻った。遅くなってすまなかった」
いつもポーカーフェイスな騰様だけど、2人でいる時は少しだけ緩む。
こんな騰様の顔を知ってるのは私だけの特権。
「ごめんなさい、待っていたんですけどいつの間にか寝ちゃって…」
「いいから、もう寝ろ」
「はぁい…」
「おやすみ沙月」
「おやすみなさい…」
はぁ…優しい声…大好き…
……ぐぅ…。
……でも騰様、明日も朝から演習って言ってたからなぁ…
少しでも癒して差し上げたい…そうだ!
「騰様!」
「?」
「こちらへどうぞ」
さぁさぁ遠慮なく…と腕を広げると、騰様がニヤリと笑った。
「今日は大人しく寝かせてやろうかと思ったが…随分積極的だな?」
「え?いや、違う――っっ…」
騰様に溺れそうになりながらも、何とか引きはがす。
「…違うんです!」
「何だ…っ?!」不満そうな騰様の顔を、えいっと胸に埋める。
「よしよしいい子。騰様、いつもお疲れ様。」
そのまま頭をなでなで。
「毎日頑張ってるもんね。偉い偉い…」
最初は固まっていた騰様の体から、段々と力が抜けていく。
ぎゅっと私に抱き着くと、…良い。という呟きが聞こえた。
良かった、お気に召したようだ。
騰様の少し色の明るい、柔らかな髪。ふわふわ。気持ちいいな。
撫でながら自分も眠くなってくる。
「…騰様…だいすきです…」
私もだ、騰様の声を聞きながら、また眠りへと落ちていった。
朝。2人とも熟睡しすぎて、寝坊した。
おわり。
夜、ふと目が覚めると騰様が私の髪を指で梳いていた。
確か机で繕いものをしながら騰様の帰りを待っていて…そのまま寝てしまったんだろう。布団の感触があるから、きっと騰様が寝台まで運んでくれたんだろうな。
無骨な手が、ゆっくりと優しく動いている。
気持ちよくてくすぐったくて、すごく幸せ。
すり、と騰様の胸にすり寄る。
「ん。起こしたか」
「とう、さま」
ゆるゆると目を空けると、夜着をゆるくはだけた騰様が微笑んでいた。
「さっき戻った。遅くなってすまなかった」
いつもポーカーフェイスな騰様だけど、2人でいる時は少しだけ緩む。
こんな騰様の顔を知ってるのは私だけの特権。
「ごめんなさい、待っていたんですけどいつの間にか寝ちゃって…」
「いいから、もう寝ろ」
「はぁい…」
「おやすみ沙月」
「おやすみなさい…」
はぁ…優しい声…大好き…
……ぐぅ…。
……でも騰様、明日も朝から演習って言ってたからなぁ…
少しでも癒して差し上げたい…そうだ!
「騰様!」
「?」
「こちらへどうぞ」
さぁさぁ遠慮なく…と腕を広げると、騰様がニヤリと笑った。
「今日は大人しく寝かせてやろうかと思ったが…随分積極的だな?」
「え?いや、違う――っっ…」
騰様に溺れそうになりながらも、何とか引きはがす。
「…違うんです!」
「何だ…っ?!」不満そうな騰様の顔を、えいっと胸に埋める。
「よしよしいい子。騰様、いつもお疲れ様。」
そのまま頭をなでなで。
「毎日頑張ってるもんね。偉い偉い…」
最初は固まっていた騰様の体から、段々と力が抜けていく。
ぎゅっと私に抱き着くと、…良い。という呟きが聞こえた。
良かった、お気に召したようだ。
騰様の少し色の明るい、柔らかな髪。ふわふわ。気持ちいいな。
撫でながら自分も眠くなってくる。
「…騰様…だいすきです…」
私もだ、騰様の声を聞きながら、また眠りへと落ちていった。
朝。2人とも熟睡しすぎて、寝坊した。
おわり。
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