短編
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紅の引き方(王騎)
*騰様の部下
*政や信と出会う少し前
小規模な戦の帰り道、斥候部隊から先の道が土砂崩れで通れなくなっていると報告が入った。
「仕方ありませんねェ。では斥候部隊には別の道を探してもらうとして……少し疲れましたから、私達は野営して待ちましょうか、騰」
「はっ。至急準備致します。――沙月、全員に指示を」
「はっ!了解しました」
兵達に指示を出し天幕を張ると、後は朝まで自由時間となる。
まだ日も高いうちからの野営だ。
兵糧担当の兵から、急だったのでお酒が足りないと相談を受けた。
「了解。この近くに確か大きな街があったよね。私が適当に買ってくるよ!」
「そんな、沙月様にご足労頂くわけには……」
「いいっていいって!君たちはご飯の用意もあるでしょ?任せておいて」
「いえ、でも……」
「あ。騰様に言っておいて!じゃあ行ってくる!」
何か言われる前に馬を走らせて街へ向かった。
街へ着くと先に酒を注文して野営地への配達を依頼する。
さて、ここからが本番なのだ。
一人でのんびりと出店で果物や甘い物を物色する、この時間がたまらない!
騰様には色気より食い気っていつも呆れられるけれどね。
王騎様も甘い物がお好きなので、よく一緒におやつ時間を過ごす事もしばしば。
別に甘い雰囲気などはないけれど、これが美味しいとかこれはいまいちとか、他愛もないおしゃべりをしているその僅かな時間が、私の至福の時である。
うちの城下街では見ないような物が沢山あって、ほくほくしながら帰ろうとしたその時。
女性用の小物が置いてある店先に、気になるものを見つけた。
「あ……これ」
キラキラとした装飾の入れ物に入った紅。
その鮮やかな色は、私の大好きな方――王騎様の唇と同じ色にみえた。
戦場で鎧に身を包んで戦う私には似合わないけど、でも。
「……これ、ください」
つい買ってしまった。
*
素早く食事を終えると、賑やかに盛り上がる場をそっと離れる。
「どうした沙月?こっちで一緒に飲もうぜ」
「お前が買ってきた酒なかなかイケるぞ~」
「お口に合ってよかったです。私はちょっと周りを見てきますね」
「そんな事別にしなくていいだろう?なぁ騰」
酔っ払いの軍長様達につかまると長いから、ここは早く退散したいところだ。
騰様は何か言いたげな顔でこちらを見たけど、そうか、とだけ言って録嗚未様の口に肉を突っ込んで黙らせてくれた。
ありがとうございます騰様。
そういえばさっきから殿の姿が見えないけど、天幕で休んでらっしゃるんだろうか。
後で甘い物を持ってお邪魔しよう。
私は野営地から少し離れた場所に移動した。
周りを見回して誰もいないことを確認すると、さっき街で買ったばかりの紅と、手鏡を取り出す。
わくわくしちゃって城まで待ちきれない自分が、ちょっと笑える。
「よし!」
小さな入れ物を開けると、鮮やかな紅が眩しい。
……王騎様の唇みたいな色。
えへへ。少しは色っぽくなるかな。
で。これ、どうやって付けるんだろう。
お恥ずかしながら、こういったものを買うのは初めてなんだもの。
とりあえずそっと掬うと、ぬりぬりと唇に付けてみる。
鏡に映る自分の顔は唇だけ浮いていて、なんだか間抜けな感じ。
色っぽさの欠片もないぞ。
「う~ん。なんか違うんだよね~」
「何が違うんですかァ?」
「ひゃっ!」
カシャン!
急にどこからか声を掛けられて、紅の入れ物を落としてしまった。
この特徴的な声は、我らが殿・王騎様だ!
「おやおや、驚かせてしまったようですねェ。すみません」
「殿、申し訳ございません!私がぼーっとしていたから」
私だって一応兵士の端くれ。
一応周囲を警戒していたのに、全く気配を感じなかった!
やっぱりすごいお方だ。
木の枝をかき分けこちらへと歩いて来るだけなのに、優雅さが感じられる。
かがんで入れ物を拾ってくださる姿もとても素敵!
はっ。殿の素敵さについ興奮してしまった。
「貴女の事ですから一人でこっそりと甘味でも食べているだろうと思い、ご相伴にあずかろうと来たんですが……うん?これは紅ですか。珍しいですねェ」
「はっ!すみません甘味は天幕にあります!もちろん殿の分も買ってきてあります!」
「ここには無い?色気より食い気の貴女が一体どうしたんです……か…」
私の近くへと来た王騎様は私の顔を見るとぎょっとした顔をした。
そしてぷるぷると震えて、笑いを堪えている。
何故?!
「フフッ。思わず笑ってしまいました。紅がはみ出しまくって愉快な顔になってますよォ。貴女もしかして紅の付け方を知らないんですかァ?」
「はっ、すみません!初めて買ったもので勝手がわからなくて」
「初めて?そうでしたか。しかし何故急に紅など――まさか、好きな男が出来たとか」
「すすすすすす好きな男?!」
「なるほど、それで甘い物も食べずにこっそりここで練習を……ということは、相手はこの軍の者なのですねェ?」
好きっていうか、憧れっていうか、むしろその相手は殿なんですって恐れ多くて言えるわけないですよ!
それに何でそんなに話が跳躍するんですか!
何と答えていいか分からず焦っていると、この沈黙が肯定だと思ったのか王騎様の顔がどんどん厳しくなっていく。
どうしよう?!怒られる?
「と、殿、あの、すみません」
「――沙月はずっと私の側に居てくれると過信していた私が愚かでしたね」
「え?そんなことは」
「いいです。もう何も言わないで下さい。沙月はまだ若い。私なんかより、同じ位の若い男の方がお似合いです」
そう言ってじっとこちらを見る目は、いつもの優しい目じゃない。
どうしてそんなに悲しい目をするんですか。
それにさっきの言葉って、もしかして殿は私の事が……?
そんな事をぐるぐると考えていたら。
一歩殿が近づいて、こっちに手を伸ばす。
大きな手が、ふわりと私の顔を包んだ。
懐からいい香りのする手拭いを取り出すと優しく口を拭かれる。
すぐ間近に王騎様の熱を感じて、どんどん体温が上がっていく。
「ほら、じっとしていて下さいねェ。いい子です。これから紅の引き方を教えてあげましょう」
「は、はい」
王騎様は私の紅を薬指で掬うと、私の唇にそっと引いた。
少しずつ、丁寧に、殿の指が私の唇の上をとん、とん、となぞっていく。
「薬指で少量紅を取り、こう、やって……」
触れられた所が熱くてどうにかなりそう。
ぼんやりと殿の顔を見つめていたら、ふいに手で目を覆われた。
「あまり……そんな顔で見つめられると……」
「殿?……んっ」
唇に柔らかい感触。
熱くて、ふわふわして、すごく気持ちいい。
あぁ、なんだろうこの幸福感。
このまま時間が止まってしまったらいいのに。
そんな事を考えていたら、ちゅっと音をたてて唇が離れた。
「すみません。貴女があまりにも可愛い顔をするものですから、つい。最初で最後です、もうしませんから許して下さい」
「……」
「ほら、きちんと紅を引くだけで顔が随分と華やかになりましたよォ。きっとこれでお相手の方もびっくりするでしょうねェ」
「……っ」
「沙月?……怒りましたか?本当にすみません」
「これが最初で最後だなんて、いや、ですっ!」
「それは――」
ちゃんと言わないと王騎様にどんどん勘違いされてしまうから、恥ずかしいけれどもう全部言っちゃえ!
「この紅は、殿の唇の色に似てるなぁって思ってつい買ってしまったんです。私が好きなのは殿です。でも身分も年齢も違うから諦めようと思っていたんですが、やっぱり大好きです!」
わぁ。王騎様のこんなびっくり顔、初めて見たかも。
「ですので、私を殿のお側にずっと置いて下さい!」
驚き顔から、段々と笑みが深くなっていく王騎様。
「いいんですかァ?私、貴女よりだいぶ年上ですし……結構嫉妬深い性質ですよォ」
「私は殿が良いんです。ずっと一緒に居たいです!」
「コココココ。若さが眩しいですが、こういう時はあれこれ考えずに感情のままにいくのがいいのかもしれません」
そう言って殿は私を抱きしめた。
殿、鎧越しは嬉しいけど苦しいです。でも幸せです。
「貴女との時間は、私にとって癒しでした。それに気が付いた時、貴女の事をとても愛おしいと思うようになっていたんです。もうこんな感情を抱く日は来ないと思っていましたが……沙月、ありがとうございます」
「うう、殿ぉ……」
胸がいっぱいになって泣きそうだ。
「では、続きは天幕に戻ってからしましょうねェ。紅の引き方だけではなく、これからは色々と教えてあげますよォ、コココココ」
「はっ!ありがとうございます!じゃあ後でお伺いしますね。あ、さっき街でとっても美味しいお菓子を買ってきたんです!きっと殿も気に入ると思いますよ~」
「(……意味が解ってませんねェ。この子は)ンフゥ。それはそれは。楽しみです」
ふふふ。殿は何を教えて下さるんだろう?
お化粧とか、お洒落の仕方とかかなぁ?
――そんな風に甘い考えを持って天幕を訪れた私は、
お菓子と共に殿に美味しく召し上がられてしまったのだった。
おわり。
王騎様の唇大好き。
*騰様の部下
*政や信と出会う少し前
小規模な戦の帰り道、斥候部隊から先の道が土砂崩れで通れなくなっていると報告が入った。
「仕方ありませんねェ。では斥候部隊には別の道を探してもらうとして……少し疲れましたから、私達は野営して待ちましょうか、騰」
「はっ。至急準備致します。――沙月、全員に指示を」
「はっ!了解しました」
兵達に指示を出し天幕を張ると、後は朝まで自由時間となる。
まだ日も高いうちからの野営だ。
兵糧担当の兵から、急だったのでお酒が足りないと相談を受けた。
「了解。この近くに確か大きな街があったよね。私が適当に買ってくるよ!」
「そんな、沙月様にご足労頂くわけには……」
「いいっていいって!君たちはご飯の用意もあるでしょ?任せておいて」
「いえ、でも……」
「あ。騰様に言っておいて!じゃあ行ってくる!」
何か言われる前に馬を走らせて街へ向かった。
街へ着くと先に酒を注文して野営地への配達を依頼する。
さて、ここからが本番なのだ。
一人でのんびりと出店で果物や甘い物を物色する、この時間がたまらない!
騰様には色気より食い気っていつも呆れられるけれどね。
王騎様も甘い物がお好きなので、よく一緒におやつ時間を過ごす事もしばしば。
別に甘い雰囲気などはないけれど、これが美味しいとかこれはいまいちとか、他愛もないおしゃべりをしているその僅かな時間が、私の至福の時である。
うちの城下街では見ないような物が沢山あって、ほくほくしながら帰ろうとしたその時。
女性用の小物が置いてある店先に、気になるものを見つけた。
「あ……これ」
キラキラとした装飾の入れ物に入った紅。
その鮮やかな色は、私の大好きな方――王騎様の唇と同じ色にみえた。
戦場で鎧に身を包んで戦う私には似合わないけど、でも。
「……これ、ください」
つい買ってしまった。
*
素早く食事を終えると、賑やかに盛り上がる場をそっと離れる。
「どうした沙月?こっちで一緒に飲もうぜ」
「お前が買ってきた酒なかなかイケるぞ~」
「お口に合ってよかったです。私はちょっと周りを見てきますね」
「そんな事別にしなくていいだろう?なぁ騰」
酔っ払いの軍長様達につかまると長いから、ここは早く退散したいところだ。
騰様は何か言いたげな顔でこちらを見たけど、そうか、とだけ言って録嗚未様の口に肉を突っ込んで黙らせてくれた。
ありがとうございます騰様。
そういえばさっきから殿の姿が見えないけど、天幕で休んでらっしゃるんだろうか。
後で甘い物を持ってお邪魔しよう。
私は野営地から少し離れた場所に移動した。
周りを見回して誰もいないことを確認すると、さっき街で買ったばかりの紅と、手鏡を取り出す。
わくわくしちゃって城まで待ちきれない自分が、ちょっと笑える。
「よし!」
小さな入れ物を開けると、鮮やかな紅が眩しい。
……王騎様の唇みたいな色。
えへへ。少しは色っぽくなるかな。
で。これ、どうやって付けるんだろう。
お恥ずかしながら、こういったものを買うのは初めてなんだもの。
とりあえずそっと掬うと、ぬりぬりと唇に付けてみる。
鏡に映る自分の顔は唇だけ浮いていて、なんだか間抜けな感じ。
色っぽさの欠片もないぞ。
「う~ん。なんか違うんだよね~」
「何が違うんですかァ?」
「ひゃっ!」
カシャン!
急にどこからか声を掛けられて、紅の入れ物を落としてしまった。
この特徴的な声は、我らが殿・王騎様だ!
「おやおや、驚かせてしまったようですねェ。すみません」
「殿、申し訳ございません!私がぼーっとしていたから」
私だって一応兵士の端くれ。
一応周囲を警戒していたのに、全く気配を感じなかった!
やっぱりすごいお方だ。
木の枝をかき分けこちらへと歩いて来るだけなのに、優雅さが感じられる。
かがんで入れ物を拾ってくださる姿もとても素敵!
はっ。殿の素敵さについ興奮してしまった。
「貴女の事ですから一人でこっそりと甘味でも食べているだろうと思い、ご相伴にあずかろうと来たんですが……うん?これは紅ですか。珍しいですねェ」
「はっ!すみません甘味は天幕にあります!もちろん殿の分も買ってきてあります!」
「ここには無い?色気より食い気の貴女が一体どうしたんです……か…」
私の近くへと来た王騎様は私の顔を見るとぎょっとした顔をした。
そしてぷるぷると震えて、笑いを堪えている。
何故?!
「フフッ。思わず笑ってしまいました。紅がはみ出しまくって愉快な顔になってますよォ。貴女もしかして紅の付け方を知らないんですかァ?」
「はっ、すみません!初めて買ったもので勝手がわからなくて」
「初めて?そうでしたか。しかし何故急に紅など――まさか、好きな男が出来たとか」
「すすすすすす好きな男?!」
「なるほど、それで甘い物も食べずにこっそりここで練習を……ということは、相手はこの軍の者なのですねェ?」
好きっていうか、憧れっていうか、むしろその相手は殿なんですって恐れ多くて言えるわけないですよ!
それに何でそんなに話が跳躍するんですか!
何と答えていいか分からず焦っていると、この沈黙が肯定だと思ったのか王騎様の顔がどんどん厳しくなっていく。
どうしよう?!怒られる?
「と、殿、あの、すみません」
「――沙月はずっと私の側に居てくれると過信していた私が愚かでしたね」
「え?そんなことは」
「いいです。もう何も言わないで下さい。沙月はまだ若い。私なんかより、同じ位の若い男の方がお似合いです」
そう言ってじっとこちらを見る目は、いつもの優しい目じゃない。
どうしてそんなに悲しい目をするんですか。
それにさっきの言葉って、もしかして殿は私の事が……?
そんな事をぐるぐると考えていたら。
一歩殿が近づいて、こっちに手を伸ばす。
大きな手が、ふわりと私の顔を包んだ。
懐からいい香りのする手拭いを取り出すと優しく口を拭かれる。
すぐ間近に王騎様の熱を感じて、どんどん体温が上がっていく。
「ほら、じっとしていて下さいねェ。いい子です。これから紅の引き方を教えてあげましょう」
「は、はい」
王騎様は私の紅を薬指で掬うと、私の唇にそっと引いた。
少しずつ、丁寧に、殿の指が私の唇の上をとん、とん、となぞっていく。
「薬指で少量紅を取り、こう、やって……」
触れられた所が熱くてどうにかなりそう。
ぼんやりと殿の顔を見つめていたら、ふいに手で目を覆われた。
「あまり……そんな顔で見つめられると……」
「殿?……んっ」
唇に柔らかい感触。
熱くて、ふわふわして、すごく気持ちいい。
あぁ、なんだろうこの幸福感。
このまま時間が止まってしまったらいいのに。
そんな事を考えていたら、ちゅっと音をたてて唇が離れた。
「すみません。貴女があまりにも可愛い顔をするものですから、つい。最初で最後です、もうしませんから許して下さい」
「……」
「ほら、きちんと紅を引くだけで顔が随分と華やかになりましたよォ。きっとこれでお相手の方もびっくりするでしょうねェ」
「……っ」
「沙月?……怒りましたか?本当にすみません」
「これが最初で最後だなんて、いや、ですっ!」
「それは――」
ちゃんと言わないと王騎様にどんどん勘違いされてしまうから、恥ずかしいけれどもう全部言っちゃえ!
「この紅は、殿の唇の色に似てるなぁって思ってつい買ってしまったんです。私が好きなのは殿です。でも身分も年齢も違うから諦めようと思っていたんですが、やっぱり大好きです!」
わぁ。王騎様のこんなびっくり顔、初めて見たかも。
「ですので、私を殿のお側にずっと置いて下さい!」
驚き顔から、段々と笑みが深くなっていく王騎様。
「いいんですかァ?私、貴女よりだいぶ年上ですし……結構嫉妬深い性質ですよォ」
「私は殿が良いんです。ずっと一緒に居たいです!」
「コココココ。若さが眩しいですが、こういう時はあれこれ考えずに感情のままにいくのがいいのかもしれません」
そう言って殿は私を抱きしめた。
殿、鎧越しは嬉しいけど苦しいです。でも幸せです。
「貴女との時間は、私にとって癒しでした。それに気が付いた時、貴女の事をとても愛おしいと思うようになっていたんです。もうこんな感情を抱く日は来ないと思っていましたが……沙月、ありがとうございます」
「うう、殿ぉ……」
胸がいっぱいになって泣きそうだ。
「では、続きは天幕に戻ってからしましょうねェ。紅の引き方だけではなく、これからは色々と教えてあげますよォ、コココココ」
「はっ!ありがとうございます!じゃあ後でお伺いしますね。あ、さっき街でとっても美味しいお菓子を買ってきたんです!きっと殿も気に入ると思いますよ~」
「(……意味が解ってませんねェ。この子は)ンフゥ。それはそれは。楽しみです」
ふふふ。殿は何を教えて下さるんだろう?
お化粧とか、お洒落の仕方とかかなぁ?
――そんな風に甘い考えを持って天幕を訪れた私は、
お菓子と共に殿に美味しく召し上がられてしまったのだった。
おわり。
王騎様の唇大好き。