短編
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雷の夜(悪い兄様編・やや閲覧注意)
夜。コンコン、と控えめに扉を叩く音を聞き、隆国はやはり来たかとため息をついた。
「兄様…私」
「入りなさい」
入って来たのは夜着姿の妹・沙月で、こんな時間にあられもない格好で一人ここまで来たのかと思うとつい小言を言いたくなったが…
その時大きな稲妻が光り、ゴロゴロと雷が鳴り響いた。
「~っ!!」
ひしっと兄に抱きつく。
「全くお前は昔から変わらんな…」
そう。沙月は雷が昔から大の苦手。
雷の日はいつも隆国にくっついて離れず、それを見て両親はまったく仲良し兄妹だな、とよく大笑いしていたものである。
「これでも暫くは我慢してたのよ?でもどんどん雷の音が大きくなって近づいてきて…」
*
「――さぁおいで」
ぎゅっと妹を抱きしめると、首筋に顔を埋める。
久しぶりに嗅ぐの沙月香りに全身が熱くなった。
何故汗の匂いすらも甘く感じるのだろう、とぼんやり考えながら柔らかい首筋に唇を這わせるとぺろりと舐めた。
「っ!に、兄様…?何を…」
「あぁ…いい匂いだ。こうするのをどれだけ我慢してきたか」
様子のおかしい兄の言葉に、体を強張らせる。
「この城で働きだしてから、どんどん綺麗になってきたな。まさか誰か好きな奴でもできたのか」
「いや…離して!」
腕の中の沙月は予想もしない兄の行動に狼狽しながら、なんとか腕の中から脱出しようともがく。
だががっちりと捕まれてびくともしない。
「若い奴らがいつもお前の事を噂してる。その度に俺は制裁してやっているんだが…」
ジュッと強く吸い付くと、首筋にくっきりと赤い痕が残る。
「これで悪い虫はつかないな」
「あっ…だめ!兄様!やめて…」
手が着物の合わせからするりと入り、柔らかな乳房に隆国の指が沈み込む。
そのままゆっくりと形を確かめるように揉みしだかれると、今まで味わった事のない感覚に思わずびくっと体がはねてしまった。
「気持ちいいか?全く、いつの間にこんなに成長したんだ…」
そして舌は首筋から、顎へ、ついには唇へと達しようとしていた。
「… 沙月、口を開けなさい」
泣きながらいやいやと首を振るが、兄の手によって強引に口を開かせられる。
食べられるような口付けをされ、舌がぬるりと入ってくる。
ゆっくりと味わうように身体を、口内を蹂躙する兄に、最早抵抗する気力も失っていく。
「はぁ…ようやくお前も俺を受け入れてくれるか」
だらりと力が抜けた妹の体を抱き上げると、隆国は嬉しそうに笑いながら寝台へと運ぶ。
「まだまだ夜はこれからだからな。あぁ、もっと声を出してもいいぞ。この雷雨だ。外には聞こえまい。――さぁ兄妹水入らず、ゆっくりしようか」
ますます酷くなる雷の音をぼんやりと聞きながら、沙月は考えるのをやめて目を閉じた――。
おわり。
通常バージョンよりこっちの方が筆が進みました。
夜。コンコン、と控えめに扉を叩く音を聞き、隆国はやはり来たかとため息をついた。
「兄様…私」
「入りなさい」
入って来たのは夜着姿の妹・沙月で、こんな時間にあられもない格好で一人ここまで来たのかと思うとつい小言を言いたくなったが…
その時大きな稲妻が光り、ゴロゴロと雷が鳴り響いた。
「~っ!!」
ひしっと兄に抱きつく。
「全くお前は昔から変わらんな…」
そう。沙月は雷が昔から大の苦手。
雷の日はいつも隆国にくっついて離れず、それを見て両親はまったく仲良し兄妹だな、とよく大笑いしていたものである。
「これでも暫くは我慢してたのよ?でもどんどん雷の音が大きくなって近づいてきて…」
*
「――さぁおいで」
ぎゅっと妹を抱きしめると、首筋に顔を埋める。
久しぶりに嗅ぐの沙月香りに全身が熱くなった。
何故汗の匂いすらも甘く感じるのだろう、とぼんやり考えながら柔らかい首筋に唇を這わせるとぺろりと舐めた。
「っ!に、兄様…?何を…」
「あぁ…いい匂いだ。こうするのをどれだけ我慢してきたか」
様子のおかしい兄の言葉に、体を強張らせる。
「この城で働きだしてから、どんどん綺麗になってきたな。まさか誰か好きな奴でもできたのか」
「いや…離して!」
腕の中の沙月は予想もしない兄の行動に狼狽しながら、なんとか腕の中から脱出しようともがく。
だががっちりと捕まれてびくともしない。
「若い奴らがいつもお前の事を噂してる。その度に俺は制裁してやっているんだが…」
ジュッと強く吸い付くと、首筋にくっきりと赤い痕が残る。
「これで悪い虫はつかないな」
「あっ…だめ!兄様!やめて…」
手が着物の合わせからするりと入り、柔らかな乳房に隆国の指が沈み込む。
そのままゆっくりと形を確かめるように揉みしだかれると、今まで味わった事のない感覚に思わずびくっと体がはねてしまった。
「気持ちいいか?全く、いつの間にこんなに成長したんだ…」
そして舌は首筋から、顎へ、ついには唇へと達しようとしていた。
「… 沙月、口を開けなさい」
泣きながらいやいやと首を振るが、兄の手によって強引に口を開かせられる。
食べられるような口付けをされ、舌がぬるりと入ってくる。
ゆっくりと味わうように身体を、口内を蹂躙する兄に、最早抵抗する気力も失っていく。
「はぁ…ようやくお前も俺を受け入れてくれるか」
だらりと力が抜けた妹の体を抱き上げると、隆国は嬉しそうに笑いながら寝台へと運ぶ。
「まだまだ夜はこれからだからな。あぁ、もっと声を出してもいいぞ。この雷雨だ。外には聞こえまい。――さぁ兄妹水入らず、ゆっくりしようか」
ますます酷くなる雷の音をぼんやりと聞きながら、沙月は考えるのをやめて目を閉じた――。
おわり。
通常バージョンよりこっちの方が筆が進みました。