14.招待の曲(169.
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トレーニングルームに移動した五人。そして戦う二人は準備体操を各自しながら『じゃあ、何時もの3・3の90・90で私が受け側でOK?』「おぅ!!今日こそ3分で終わらせてやるよっ!!」と何やら二人にしか分からない数字が飛び交うのを聞いて考える二人に対して服装がフリー時と変わらない点も含めて素直にシロへ訊ねる木虎。それに対しての返答は
❲隊服はB級ランク戦に参戦するまで保留にしているのと、数字に関してはちょっとした独自ルールで【試合開始3分は片方はトリガー一種類しか使えない】【更にユズちゃんに関しては開始90秒は黒髪、更に90秒……つまりは3分経過しないと色んな意味で全力が出せない】特別仕様なんです。それでやっと五分五分な訳ですから……サイドエフェクトのチカラは偉大だなって再認識するよね。あ、因みに攻守交代でちゃんとやりますからフウちゃんだけが有利な訳ではないですよ?❳
「………まぁ、柚紀先輩が回避や防御を重視すれば破るのは容易でないのは分かりますが…それ、無駄に縛りを厳しくしてるだけで実戦向きとは言い難くないですか?」
❲でも技術面はかなり向上するよ?B級以上ならトリガー二種を上手く使って戦うのがセオリーなのは分かるけど、同じ状態の相手何で勝るかって考えたら………結局は生粋の腕前になるんじゃないかな?弾トリガー系なら射撃訓練による命中率や精度上げ、アタッカーなら…人によるけどフウちゃんはやっぱり手合わせを数こなして経験を詰むが一番効率的。で、さっきの条件は【ウェイト…重りを背負ったままランニングする】イメージが一番近いかな?❳
「???……最後の例えだけイマイチ感覚が掴めないかも。えっと、……つまりどうなるの?」
「厳しい条件下で普段通りに戦える様になれば、通常で戦う際に"余裕が生まれて周囲を前より見れたりする"……感じかな?野々村も隊長になる以上、ある程度周囲を見れる様になる必要があるからね」
「「なる程……」」
独自ルールの意図を理解した辺りで各自の準備体操を終えた二人を見計らい、シロが開始の合図を出した………次の瞬間
- ピュウッ……スチャッ -
『前にも言った筈だよフブキ、私は黒髪だろうとサイドエフェクトが使えるから油断するなって。で、瞬発的に身体能力を向上させて今みたいに懐に飛び込むのだって(……スッ)可能なのも経験してるよね?ってか、今の場合こそ弧月じゃなくてスコーピオンじゃないの?私の動き、目で追えていなかった訳じゃないのに躊躇したよね?一瞬の迷いが命取りになるのは、分かっているでしょ???』
「(……コリコリ)分かっては、いるよ。だが、体は反射的に抜こうとしてそれで………………………そっか。ユズはこうなるって分かっていたんだな」
『まぁね。……別に何でもやってみようとするのは悪くないよ?でも付け焼き刃な戦術はあまり賛同出来ない。【それを何の為に身につけるのかや、その失敗した代償を理解しているのなら】私だって協力はするけど、違うでしょ?………フブキはもう"自分はどう戦うか"決めているんだから、興味本位で誰かの模倣するのはオススメしない。切り替えが出来れば良いけど、それが無理ならいざって時に動けなくなる。……今みたいにね(そう言う意味では風間さんは他人の技術を上手く自分のモノにしている感が凄いかも)』
「……………ヘイヘイ分かりましたよ。…カメレオンは結構上手く使える様になったから他もって思ったが、俺の見立てが甘かった訳だな。反省反省っと!じゃあ……(スチャッ)気を取り直して一本、殺るか!?」
『(……テクテクテク、クルッ)今度はちゃんと3分間は私自身の実力のみで相手して上げる。(クイクイ)カモ〜ン』
どうやらフブキの"自分のスタイルに反する戦術"が気に入らなかったらしい柚紀が瞬時に懐に飛び込み首筋にスコーピオンを当てて勝負を決める。本気で習得する気があるならある程度手合わせを付き合うのだが、今回のは"妙な癖が身に付けば実戦で自他共に危険になる"と判断した上での言動だ。その意図をフブキは勿論、観戦者三人も理解しているらしく特に反論やら表情に変化は無かった。……彼を除いては
「あ!一応言っておこうと思うんだけどさ、……佐鳥はスコーピオンをトリガーから外して何時ものスタイルに戻るんでヨロシク!!基本はスナイパーの動きだけど、状況によってはガンナーみたいな動きになるかな?敵との距離感は気にするけど万が一の時はカバー頼むね二人とも!」
「(ハァ〜)佐鳥先輩は大人しくスナイパーとしての本管を果たして下さい。……と言いたい所ですが、柚紀先輩が関わる場合は状況によっては帰還時に抱えるお役目が必要になりそうですよね。そうなると抱え方次第ではありますが、"利き手とは逆の手で銃を扱える佐鳥先輩が適任"って事も有り得ます。安全性を考慮すれば両手でが一番好ましいですが…今後、どんな状況になるかなんて誰にも分かりませんから」
「丁度昨日出回った情報が確かなら、【亜種や通常のトリオン兵に特殊な改造を施した個体】が出てきたらしいからね。そうなると柚紀さんが現場に駆り出される回数が増えそうなのに、野々村は受験勉強で後一ヶ月は頻繁に基地に顔出しは無理。となると、A級と中心に合同で組むのは簡単に予想が付くけど、歌姫との広報の仕事も少しずつ出始めているから………やっぱりウチと組むのが一番有り得そうかな?そうなると先頭・殿はおれか嵐山さんで、木虎は柚紀さんのガード役が一番安定するね。ただ、帰還時は高確率で彼女はトリオン量がギリギリになっているのが予想出来るから……亜種への対処も考えるとやっぱり運搬役は佐鳥になりそうだね。…木虎が駄目って訳じゃないけど減少状況次第じゃバックワームあっても相当取られるのは出水先輩の件で実証済みだし。………そう言えばアイビスは持たないの?」
「うん、セットしないよ?だってツイン時はバックワームもシールドも無理でしょ?だから柚紀みたいにアクロバットな感じと回避能力を磨こうかなって思うんだ!!……オレも自分のスタイルはもう決まってる。だから後はとことん極めて必要な技術を向上させるんだ〜(コレなら柚紀と一緒に居る理由が増やせるし一石二鳥だね!)」
と、去年出水に助言された件を結局どうするかを今更ながら二人に告げる。一応手合わせ相手に師事を仰いだ相手だから話しておく必要があると思ったのだ。木虎は「先輩が決めたのならご自由に」と軽く流し、時枝は「別に良いけど……彼女…達になるかな?邪魔しない様にね」と佐鳥の考えそうな事を推測した上で忠告。それに対してある意味予想通りな反応に苦笑いする佐鳥は、二人の手合わせ観戦に意識を向ける。………地味に睨み合い…タイミングを見計らっているのか微動だにしない二人に「両方ガンバレー!!!」の声を合図に仕切り直しの手合わせが始まった
❲隊服はB級ランク戦に参戦するまで保留にしているのと、数字に関してはちょっとした独自ルールで【試合開始3分は片方はトリガー一種類しか使えない】【更にユズちゃんに関しては開始90秒は黒髪、更に90秒……つまりは3分経過しないと色んな意味で全力が出せない】特別仕様なんです。それでやっと五分五分な訳ですから……サイドエフェクトのチカラは偉大だなって再認識するよね。あ、因みに攻守交代でちゃんとやりますからフウちゃんだけが有利な訳ではないですよ?❳
「………まぁ、柚紀先輩が回避や防御を重視すれば破るのは容易でないのは分かりますが…それ、無駄に縛りを厳しくしてるだけで実戦向きとは言い難くないですか?」
❲でも技術面はかなり向上するよ?B級以上ならトリガー二種を上手く使って戦うのがセオリーなのは分かるけど、同じ状態の相手何で勝るかって考えたら………結局は生粋の腕前になるんじゃないかな?弾トリガー系なら射撃訓練による命中率や精度上げ、アタッカーなら…人によるけどフウちゃんはやっぱり手合わせを数こなして経験を詰むが一番効率的。で、さっきの条件は【ウェイト…重りを背負ったままランニングする】イメージが一番近いかな?❳
「???……最後の例えだけイマイチ感覚が掴めないかも。えっと、……つまりどうなるの?」
「厳しい条件下で普段通りに戦える様になれば、通常で戦う際に"余裕が生まれて周囲を前より見れたりする"……感じかな?野々村も隊長になる以上、ある程度周囲を見れる様になる必要があるからね」
「「なる程……」」
独自ルールの意図を理解した辺りで各自の準備体操を終えた二人を見計らい、シロが開始の合図を出した………次の瞬間
- ピュウッ……スチャッ -
『前にも言った筈だよフブキ、私は黒髪だろうとサイドエフェクトが使えるから油断するなって。で、瞬発的に身体能力を向上させて今みたいに懐に飛び込むのだって(……スッ)可能なのも経験してるよね?ってか、今の場合こそ弧月じゃなくてスコーピオンじゃないの?私の動き、目で追えていなかった訳じゃないのに躊躇したよね?一瞬の迷いが命取りになるのは、分かっているでしょ???』
「(……コリコリ)分かっては、いるよ。だが、体は反射的に抜こうとしてそれで………………………そっか。ユズはこうなるって分かっていたんだな」
『まぁね。……別に何でもやってみようとするのは悪くないよ?でも付け焼き刃な戦術はあまり賛同出来ない。【それを何の為に身につけるのかや、その失敗した代償を理解しているのなら】私だって協力はするけど、違うでしょ?………フブキはもう"自分はどう戦うか"決めているんだから、興味本位で誰かの模倣するのはオススメしない。切り替えが出来れば良いけど、それが無理ならいざって時に動けなくなる。……今みたいにね(そう言う意味では風間さんは他人の技術を上手く自分のモノにしている感が凄いかも)』
「……………ヘイヘイ分かりましたよ。…カメレオンは結構上手く使える様になったから他もって思ったが、俺の見立てが甘かった訳だな。反省反省っと!じゃあ……(スチャッ)気を取り直して一本、殺るか!?」
『(……テクテクテク、クルッ)今度はちゃんと3分間は私自身の実力のみで相手して上げる。(クイクイ)カモ〜ン』
どうやらフブキの"自分のスタイルに反する戦術"が気に入らなかったらしい柚紀が瞬時に懐に飛び込み首筋にスコーピオンを当てて勝負を決める。本気で習得する気があるならある程度手合わせを付き合うのだが、今回のは"妙な癖が身に付けば実戦で自他共に危険になる"と判断した上での言動だ。その意図をフブキは勿論、観戦者三人も理解しているらしく特に反論やら表情に変化は無かった。……彼を除いては
「あ!一応言っておこうと思うんだけどさ、……佐鳥はスコーピオンをトリガーから外して何時ものスタイルに戻るんでヨロシク!!基本はスナイパーの動きだけど、状況によってはガンナーみたいな動きになるかな?敵との距離感は気にするけど万が一の時はカバー頼むね二人とも!」
「(ハァ〜)佐鳥先輩は大人しくスナイパーとしての本管を果たして下さい。……と言いたい所ですが、柚紀先輩が関わる場合は状況によっては帰還時に抱えるお役目が必要になりそうですよね。そうなると抱え方次第ではありますが、"利き手とは逆の手で銃を扱える佐鳥先輩が適任"って事も有り得ます。安全性を考慮すれば両手でが一番好ましいですが…今後、どんな状況になるかなんて誰にも分かりませんから」
「丁度昨日出回った情報が確かなら、【亜種や通常のトリオン兵に特殊な改造を施した個体】が出てきたらしいからね。そうなると柚紀さんが現場に駆り出される回数が増えそうなのに、野々村は受験勉強で後一ヶ月は頻繁に基地に顔出しは無理。となると、A級と中心に合同で組むのは簡単に予想が付くけど、歌姫との広報の仕事も少しずつ出始めているから………やっぱりウチと組むのが一番有り得そうかな?そうなると先頭・殿はおれか嵐山さんで、木虎は柚紀さんのガード役が一番安定するね。ただ、帰還時は高確率で彼女はトリオン量がギリギリになっているのが予想出来るから……亜種への対処も考えるとやっぱり運搬役は佐鳥になりそうだね。…木虎が駄目って訳じゃないけど減少状況次第じゃバックワームあっても相当取られるのは出水先輩の件で実証済みだし。………そう言えばアイビスは持たないの?」
「うん、セットしないよ?だってツイン時はバックワームもシールドも無理でしょ?だから柚紀みたいにアクロバットな感じと回避能力を磨こうかなって思うんだ!!……オレも自分のスタイルはもう決まってる。だから後はとことん極めて必要な技術を向上させるんだ〜(コレなら柚紀と一緒に居る理由が増やせるし一石二鳥だね!)」
と、去年出水に助言された件を結局どうするかを今更ながら二人に告げる。一応手合わせ相手に師事を仰いだ相手だから話しておく必要があると思ったのだ。木虎は「先輩が決めたのならご自由に」と軽く流し、時枝は「別に良いけど……彼女…達になるかな?邪魔しない様にね」と佐鳥の考えそうな事を推測した上で忠告。それに対してある意味予想通りな反応に苦笑いする佐鳥は、二人の手合わせ観戦に意識を向ける。………地味に睨み合い…タイミングを見計らっているのか微動だにしない二人に「両方ガンバレー!!!」の声を合図に仕切り直しの手合わせが始まった