13.夜警の曲(168.
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歌い終わった柚紀の元に、別地域だが朝から任務だった堤と来馬(何故か村上も)と「君のせいで叩き起こされた。少しでも歌う可能性あるなら次からは連絡頂戴よね、全くもう!!(ブーブー)」の菊地原と酔いが醒めた風間が交代に現れ五人は素直に撤退。フブキとデュエットした影響でセーフティーは発動しなかったが柚紀含めて全員がトリオン消費しているのは明白であり、フブキに至っては生身なので当たり前ではあるが。そして秘密通路に入れば、寒さ対策で地味に辻から上着を借りていたそれを返したフブキは自ら決着を付けるために任務で組んた人達の元へ赴く。……色々考慮と言実からの指示で二宮同伴で。そして残り三人はと言うと……
- -
-
〜 ラウンジ 〜
- ユラ〜、ユラ〜………クシクシ、………フワァ〜 -
「だ、大丈夫?えっと…無理して、起きてる必要、あるの?」
『(ウトウト)にゅぅ〜〜。……言実さ…や、フブキ、……戻る、まで。起きてりゅ。(フラ〜フラ〜)ど、なったか、……気に、なりゅもん(ウトウト……ガクン!)』
「(あらら、呂律回ってないし、目は半分閉じかけてる。逆に危ないから寝させたいけど……何で素直に寝ないのかな?)」
特訓の一環として寝落ち寸前の柚紀を辻に任せて観察している犬飼は、当真にこの状況に関する事をナニか聞いてないかを思い出そうとしたその時、早朝のほぼ無人な空間のせいで廊下を駆ける足音らしいのが聞こえてソチラを見る。現れたのは………
「………やぁおはよう、佐鳥くんに時枝くん。もしかして早朝防衛任務担当だったり…はしないか。君達嵐山隊は多忙な身だから負担なる時間帯に入れられる事はほぼ有り得ないだろうから………君達も"菊地原くんと同じ状態"になったから来た感じかな?」
「あ、えっと………おはよう御座います犬飼先輩(ペコリ)えっと、……菊地原???」
「佐鳥、寝起きで更に頭の回転が日中より悪くなってない?……やはり理由は知りませんが【柚紀さんが夜勤に参加して明け方、ラストスパートの意味を込めて歌姫を使用した】のは間違えないみたいだね。それで、………彼女は居ますよね?何となく"不特定多数の人が出入り自由でこの時間に居ても不自然でない"此処に居る気がするんですが……」
やはりこの二人にも聞こえたらしく早朝から基地にやって来ていた。そして佐鳥は勘、時枝は確信のない持論でラウンジにやって来たのを犬飼が対応。そんな彼等に"お眠姫"を渡すべきか悩んでいると『にゅっ?……けーく、と……みーく?(スクッ……フラァ〜、フラ〜フラァ〜…)』"耳敏く"二人の声を拾った柚紀が立ち上がり危なげな足取りで音の発信元に向かうが、何を思ったのか犬飼が途中で抱き止める形で妨害。……本能的に二人でないのが分かるが人肌のせいで睡魔が増してしまい、願望と欲求の強さが拮抗して動けずにいた。それを勿論知らないが、この状況が面白くない二人が明らかに不機嫌となり、犬飼は完全におちょくりモード状態で柚紀を離そうとはせず、辻はどうすれば良いか分からずアタフタ。………そんな緊張感やら殺伐とした雰囲気をぶち壊したのは……………
「………迅やお前に言われたから一応来たが、やっぱり賢と充も来てたな。……コレ、本当に俺必要だったのか?」
「まぁあの迅だって読み違える事があるのと、今回みたいに柚紀ちゃん関連だとそうなった際の影響力は甚大だ。それを抜きにしても柿崎なら早朝ランニングとかしてるから早起きは問題無かっただろ?」
「………別に無理して起きたつもりも、ランニングもしているから負担にはなってないが…」
「えっ?!嵐山さんに…」
「柿崎 さんっ!??何でお二人が此処にっ?!!!」
まさかの嵐山と"柿崎"の登場に戸惑いを覚える二人。対して(流石迅さん、抜かりないね)と絶賛する犬飼と状況の変化について行けていない辻。そして「お疲れ犬飼、迅に言実さんの後始末が終わるまでその子を預かる様に頼まれたから渡して貰えないか?」と言われて……………今度はあっさり柚紀を託す。そして"匂いで嵐山と認識した(正確には迅でないと前回判別した経験からの産物)"柚紀がうっすら目を開き『んっ、……じゅん、…にぃ??』と声を掛けられた事に対して「そうだよ、…どうかした?」と自然と返せば
- ギュウゥ〜〜 -
『にゅぅう〜〜!?頑張った!私頑張ったよ?!敵を倒したり、犬飼先輩がフブキや辻先輩をおちょこくらない様に気を遣ったり、逆にフブキが犬飼先輩と口喧嘩しない様に注意を払ったり、辻先輩を困らせない様にとか……兎に角頑張ったよ!!?でも誰も褒めてくれない!!任務だってちゃんと出来たよ!!?それを言実さんに褒めてほしくて、でもまだお仕事で………寝たらまた暫く会えなくなりそうで頑張って起きてるけど……もう無理!!眠いよぉ〜〜〜〜准にいぃ〜〜〜〜!!!?(グリグリグリグリ……)』
「…………(ニコッ、ナデナデ)うん、頑張ったね偉い偉い!!(ナデナデ、……ポンポン)疲れたのなら眠っていいよ?無理したって言実さんは褒めてくれない。…大丈夫、起きてあの人が居なかったら俺が呼んで来てあげる。そしたらきっと"よくやった"って褒めてくれる。だから今は、ゆっくり休んでくれ(ポンポン、…ポンポン、…ポンポンポン)」
『(スヤァ〜……くぅ、くぅ…)』
マシンガントークの如く愚痴を溢しながら胸元に頭を擦り付けてくる柚紀を嫌な顔や雰囲気を出す事なく受け入れる嵐山の言動に素直に寝落ちをする柚紀。そんな彼女をちゃんと抱える彼を見つつ"なる程"と合点のいった犬飼が自らの疑問に対する答えを口にする
「迎えに来てくれるであろうつる姐を姪っ子ちゃんは待っていた訳でしたか。てっきりまだまだ信頼性がない俺達の前では寝る……無防備な姿を晒したくないと思っていたからだと考えてましたが…」
「それも理由の一つかもな、誰だって懸念する事でもあるし柚紀ちゃんは特に異性には苦手意識を抱いている。が………(チラッ)二人が居ればそれでも問題なさそうな気がしたんだが、…恐らく"近寄り難い雰囲気"を出していたんじゃないか?こう………不機嫌とか苛つきと言った負の感情を含んだナニか」
「「………………」」
「多分俺が反応が面白くて遊んだからですね。普段表情や感情の起伏が少ない時枝くんですら、姪っ子ちゃんに対しては一喜一憂する姿が(クスッ)とても珍しくて、つい。後さ、寝起きなのは分かるけどまだまだ判断力が甘いね。……俺の事より姪っ子ちゃんの事を最優先に考えて動くべきだったんじゃない?事情は後で聞けるんだから、先ずは夜勤明けであろう彼女を休ませるのが先決。……違う??」
二人独自の持論に論破され反論出来ない二人を柿崎が庇い「とりあえず今は鶴ヶ峰を休ませるのが優先だ。……後、夜勤明けな二人も寝てきても構わないぞ?此処で待ち合わせているなら俺が行き先の伝言役として残る」と言われて互いの目的地を聞いてラウンジを後にする各々を見送った柿崎は、とりあえず眠気覚ましに珈琲を買いに行くのであった
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〜 ラウンジ 〜
- ユラ〜、ユラ〜………クシクシ、………フワァ〜 -
「だ、大丈夫?えっと…無理して、起きてる必要、あるの?」
『(ウトウト)にゅぅ〜〜。……言実さ…や、フブキ、……戻る、まで。起きてりゅ。(フラ〜フラ〜)ど、なったか、……気に、なりゅもん(ウトウト……ガクン!)』
「(あらら、呂律回ってないし、目は半分閉じかけてる。逆に危ないから寝させたいけど……何で素直に寝ないのかな?)」
特訓の一環として寝落ち寸前の柚紀を辻に任せて観察している犬飼は、当真にこの状況に関する事をナニか聞いてないかを思い出そうとしたその時、早朝のほぼ無人な空間のせいで廊下を駆ける足音らしいのが聞こえてソチラを見る。現れたのは………
「………やぁおはよう、佐鳥くんに時枝くん。もしかして早朝防衛任務担当だったり…はしないか。君達嵐山隊は多忙な身だから負担なる時間帯に入れられる事はほぼ有り得ないだろうから………君達も"菊地原くんと同じ状態"になったから来た感じかな?」
「あ、えっと………おはよう御座います犬飼先輩(ペコリ)えっと、……菊地原???」
「佐鳥、寝起きで更に頭の回転が日中より悪くなってない?……やはり理由は知りませんが【柚紀さんが夜勤に参加して明け方、ラストスパートの意味を込めて歌姫を使用した】のは間違えないみたいだね。それで、………彼女は居ますよね?何となく"不特定多数の人が出入り自由でこの時間に居ても不自然でない"此処に居る気がするんですが……」
やはりこの二人にも聞こえたらしく早朝から基地にやって来ていた。そして佐鳥は勘、時枝は確信のない持論でラウンジにやって来たのを犬飼が対応。そんな彼等に"お眠姫"を渡すべきか悩んでいると『にゅっ?……けーく、と……みーく?(スクッ……フラァ〜、フラ〜フラァ〜…)』"耳敏く"二人の声を拾った柚紀が立ち上がり危なげな足取りで音の発信元に向かうが、何を思ったのか犬飼が途中で抱き止める形で妨害。……本能的に二人でないのが分かるが人肌のせいで睡魔が増してしまい、願望と欲求の強さが拮抗して動けずにいた。それを勿論知らないが、この状況が面白くない二人が明らかに不機嫌となり、犬飼は完全におちょくりモード状態で柚紀を離そうとはせず、辻はどうすれば良いか分からずアタフタ。………そんな緊張感やら殺伐とした雰囲気をぶち壊したのは……………
「………迅やお前に言われたから一応来たが、やっぱり賢と充も来てたな。……コレ、本当に俺必要だったのか?」
「まぁあの迅だって読み違える事があるのと、今回みたいに柚紀ちゃん関連だとそうなった際の影響力は甚大だ。それを抜きにしても柿崎なら早朝ランニングとかしてるから早起きは問題無かっただろ?」
「………別に無理して起きたつもりも、ランニングもしているから負担にはなってないが…」
「えっ?!嵐山さんに…」
「
まさかの嵐山と"柿崎"の登場に戸惑いを覚える二人。対して(流石迅さん、抜かりないね)と絶賛する犬飼と状況の変化について行けていない辻。そして「お疲れ犬飼、迅に言実さんの後始末が終わるまでその子を預かる様に頼まれたから渡して貰えないか?」と言われて……………今度はあっさり柚紀を託す。そして"匂いで嵐山と認識した(正確には迅でないと前回判別した経験からの産物)"柚紀がうっすら目を開き『んっ、……じゅん、…にぃ??』と声を掛けられた事に対して「そうだよ、…どうかした?」と自然と返せば
- ギュウゥ〜〜 -
『にゅぅう〜〜!?頑張った!私頑張ったよ?!敵を倒したり、犬飼先輩がフブキや辻先輩をおちょこくらない様に気を遣ったり、逆にフブキが犬飼先輩と口喧嘩しない様に注意を払ったり、辻先輩を困らせない様にとか……兎に角頑張ったよ!!?でも誰も褒めてくれない!!任務だってちゃんと出来たよ!!?それを言実さんに褒めてほしくて、でもまだお仕事で………寝たらまた暫く会えなくなりそうで頑張って起きてるけど……もう無理!!眠いよぉ〜〜〜〜准にいぃ〜〜〜〜!!!?(グリグリグリグリ……)』
「…………(ニコッ、ナデナデ)うん、頑張ったね偉い偉い!!(ナデナデ、……ポンポン)疲れたのなら眠っていいよ?無理したって言実さんは褒めてくれない。…大丈夫、起きてあの人が居なかったら俺が呼んで来てあげる。そしたらきっと"よくやった"って褒めてくれる。だから今は、ゆっくり休んでくれ(ポンポン、…ポンポン、…ポンポンポン)」
『(スヤァ〜……くぅ、くぅ…)』
マシンガントークの如く愚痴を溢しながら胸元に頭を擦り付けてくる柚紀を嫌な顔や雰囲気を出す事なく受け入れる嵐山の言動に素直に寝落ちをする柚紀。そんな彼女をちゃんと抱える彼を見つつ"なる程"と合点のいった犬飼が自らの疑問に対する答えを口にする
「迎えに来てくれるであろうつる姐を姪っ子ちゃんは待っていた訳でしたか。てっきりまだまだ信頼性がない俺達の前では寝る……無防備な姿を晒したくないと思っていたからだと考えてましたが…」
「それも理由の一つかもな、誰だって懸念する事でもあるし柚紀ちゃんは特に異性には苦手意識を抱いている。が………(チラッ)二人が居ればそれでも問題なさそうな気がしたんだが、…恐らく"近寄り難い雰囲気"を出していたんじゃないか?こう………不機嫌とか苛つきと言った負の感情を含んだナニか」
「「………………」」
「多分俺が反応が面白くて遊んだからですね。普段表情や感情の起伏が少ない時枝くんですら、姪っ子ちゃんに対しては一喜一憂する姿が(クスッ)とても珍しくて、つい。後さ、寝起きなのは分かるけどまだまだ判断力が甘いね。……俺の事より姪っ子ちゃんの事を最優先に考えて動くべきだったんじゃない?事情は後で聞けるんだから、先ずは夜勤明けであろう彼女を休ませるのが先決。……違う??」
二人独自の持論に論破され反論出来ない二人を柿崎が庇い「とりあえず今は鶴ヶ峰を休ませるのが優先だ。……後、夜勤明けな二人も寝てきても構わないぞ?此処で待ち合わせているなら俺が行き先の伝言役として残る」と言われて互いの目的地を聞いてラウンジを後にする各々を見送った柿崎は、とりあえず眠気覚ましに珈琲を買いに行くのであった