12.克服訓練の曲(167.
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解説の方は草壁隊の話をしている間に彼等が快勝をして幕が下り、それを見ていた柚紀が『わぁ〜、……このチームなら今シーズンで上手く行けばA級に上がりそうだな〜』と絶賛。この意見に対しては賛否両論で、特に柚紀も結論を出したい訳でも無かったので適当に打ち切って観戦室を後にする。そしてこの後どうするかを話そうとしていると……
- バッタリ -
「あ!ヒメちゃんだ!?やっぽぉ〜(フリフリ)」
『ひやっ!!ぁ、ぇっと、その……こ、こんにちは、王子、先輩(……スススス)』
「(…スッ)王子に会長じゃん!……二人も新生佐伯隊の試合観戦に来てたの?」
「まぁね。昨シーズンでも黒服新人達が色んな伝説を作ったから、やっぱり今シーズンの子達も気になる感じかな?一番の筆頭は歌姫だろうけど、……彼女は特殊な立ち位置だから、ね」
「(……もしかして歌姫の正体を二人は知らない感じか?でも王子先輩は柚紀ちゃんをヒメちゃん呼びしたし、…………探ってみるか)えっと、……お二人は俺の後ろに居る子の事、何処まで知ってますか?それによってすみませんが対処法を変えさせて頂きます。……一応今日の露払い役なんでね」
遭遇した王子との挨拶もソコソコに出水の後ろに隠れる柚紀を見て、さり気なく割り込む形で犬飼が此処に居る理由を訊ねる。すると一緒に居た蔵内が明言を避けるような発言をすれば、追求する形で出水が二人に質問をする。これに対して「ん〜……他のB級チームの人達が知っているだけの事は網羅してるつもりだよ?」「とは言っても交流は全然ないから、まだまだ初めまして感が拭えないかな?」の返答を聞いて、最低限の知識はあると認識すれば更に王子が言葉を続ける
「だからさ〜、親交を深める為にヒメちゃんとお茶したいな〜って思うんだけど、この後時間ある?僕達夜の部で、防衛任務もないなら時間を持て余しちゃってさ〜。……君って結構頭良いみたいだから面白そうな意見、聞けそうな気がするし、………どうかな?」
『え?……その、あの、わ、…私、……今日は…「(……スッ)悪いがこの後は鶴ヶ峰の希望で苦手科目を見てやる約束をしている。だから今日は諦めろ王子」……に、二宮さん?』
「ん?……中学の勉強範囲なら僕や蔵内でも、後はののさんや弓場さんだって先生役出来ますよ?二宮さんがわざわざ教える必要、ありますか?」
「…………誰も中学の範囲とは言っていない。が、鶴ヶ峰が個人的な理由で知りたがっている内容であり、大学クラスの内容だから俺が教える必要がある。……それ以上詮索するなら言実さんに話を通してからにしろ。コイツがあの人の庇護下に居る事を忘れるな。……(クイッ)さっさと行くぞ(スタスタスタ……)」
どう答えるか迷っている柚紀をまさかの二宮が助けに入ればそのまま少女の手を取り歩き出してしまう。予想外な展開に出水ですら呆然とする中「そう言う訳だから、またね〜。……ほら、辻ちゃんも出水くんも行くよ〜」と犬飼が二人に行動を促してその場を後にする。そして暫くは行った先に足を止めて手を離した二宮が「で、どうする?暇なら付き合ってやるぞ?……東さんから基礎プリントを既に貰っている」『……お時間が大丈夫なら、お願いします(ペコリ)』とこの後の予定が決まれば「じゃあ、俺はお役御免かな?作戦室に氷見も居る、よな??」と不安要素が無いのを確認した上で出水は別行動となる。………傍目から見れば何処か無責任と思われるかも知れないが、アメとムチを巧妙に使い分けるのがこの出水公平と言う男なのを弟子的な立ち位置に居る二人は分かっているので特に嫌な表情や気分にはなる事は無かった
それから二宮隊作戦室を訪れた柚紀を氷見が驚きながら出迎え、挨拶も済ませて早速ドイツ語の基礎から習得を開始する。その間、犬飼達も特に部屋を出る理由もないので各自自由に過ごしているのだが……
- ……ソワ、ソワソワ、……チラッ、……ソワソワ -
「……………(ハァ〜)…辻、気が散る。別にこの場に留まる必要はない。寧ろ、……邪魔だ」
「あ、……す、すみません。二宮さん」
「まぁまぁ二宮さん。……ウチって他とは違って誰かを部屋に誘ってワイワイガヤガヤ楽しく話したり遊んだりしないから、他人である姪っ子ちゃんが居て辻ちゃんが戸惑っているだけですよ。(それにしても、辻ちゃんの視線にも動じないとか凄い集中力だな〜)…………(ツンツン、ツンツン)」
「あの、犬飼先輩。流石にそれには柚紀ちゃんも気づ………いてませんね」
時々二宮に訊ねたりはするが、黙々と勉学に勤しむ柚紀の凄まじい集中力のせいで犬飼にほっぺを突かれても無反応なのを見て氷見と辻も驚きを隠せずに居る。そんな中、二宮の携帯に何やら新着が入り確認をすれば「(ポン!)休憩にするぞ。……辻の苦手克服の手助けを条件に請け負ったのを忘れるな」と二宮に肩を叩かれて我に返った柚紀を見て、呆然とする二人と笑いを堪えている犬飼を不思議そうに見つめる柚紀であった
- バッタリ -
「あ!ヒメちゃんだ!?やっぽぉ〜(フリフリ)」
『ひやっ!!ぁ、ぇっと、その……こ、こんにちは、王子、先輩(……スススス)』
「(…スッ)王子に会長じゃん!……二人も新生佐伯隊の試合観戦に来てたの?」
「まぁね。昨シーズンでも黒服新人達が色んな伝説を作ったから、やっぱり今シーズンの子達も気になる感じかな?一番の筆頭は歌姫だろうけど、……彼女は特殊な立ち位置だから、ね」
「(……もしかして歌姫の正体を二人は知らない感じか?でも王子先輩は柚紀ちゃんをヒメちゃん呼びしたし、…………探ってみるか)えっと、……お二人は俺の後ろに居る子の事、何処まで知ってますか?それによってすみませんが対処法を変えさせて頂きます。……一応今日の露払い役なんでね」
遭遇した王子との挨拶もソコソコに出水の後ろに隠れる柚紀を見て、さり気なく割り込む形で犬飼が此処に居る理由を訊ねる。すると一緒に居た蔵内が明言を避けるような発言をすれば、追求する形で出水が二人に質問をする。これに対して「ん〜……他のB級チームの人達が知っているだけの事は網羅してるつもりだよ?」「とは言っても交流は全然ないから、まだまだ初めまして感が拭えないかな?」の返答を聞いて、最低限の知識はあると認識すれば更に王子が言葉を続ける
「だからさ〜、親交を深める為にヒメちゃんとお茶したいな〜って思うんだけど、この後時間ある?僕達夜の部で、防衛任務もないなら時間を持て余しちゃってさ〜。……君って結構頭良いみたいだから面白そうな意見、聞けそうな気がするし、………どうかな?」
『え?……その、あの、わ、…私、……今日は…「(……スッ)悪いがこの後は鶴ヶ峰の希望で苦手科目を見てやる約束をしている。だから今日は諦めろ王子」……に、二宮さん?』
「ん?……中学の勉強範囲なら僕や蔵内でも、後はののさんや弓場さんだって先生役出来ますよ?二宮さんがわざわざ教える必要、ありますか?」
「…………誰も中学の範囲とは言っていない。が、鶴ヶ峰が個人的な理由で知りたがっている内容であり、大学クラスの内容だから俺が教える必要がある。……それ以上詮索するなら言実さんに話を通してからにしろ。コイツがあの人の庇護下に居る事を忘れるな。……(クイッ)さっさと行くぞ(スタスタスタ……)」
どう答えるか迷っている柚紀をまさかの二宮が助けに入ればそのまま少女の手を取り歩き出してしまう。予想外な展開に出水ですら呆然とする中「そう言う訳だから、またね〜。……ほら、辻ちゃんも出水くんも行くよ〜」と犬飼が二人に行動を促してその場を後にする。そして暫くは行った先に足を止めて手を離した二宮が「で、どうする?暇なら付き合ってやるぞ?……東さんから基礎プリントを既に貰っている」『……お時間が大丈夫なら、お願いします(ペコリ)』とこの後の予定が決まれば「じゃあ、俺はお役御免かな?作戦室に氷見も居る、よな??」と不安要素が無いのを確認した上で出水は別行動となる。………傍目から見れば何処か無責任と思われるかも知れないが、アメとムチを巧妙に使い分けるのがこの出水公平と言う男なのを弟子的な立ち位置に居る二人は分かっているので特に嫌な表情や気分にはなる事は無かった
それから二宮隊作戦室を訪れた柚紀を氷見が驚きながら出迎え、挨拶も済ませて早速ドイツ語の基礎から習得を開始する。その間、犬飼達も特に部屋を出る理由もないので各自自由に過ごしているのだが……
- ……ソワ、ソワソワ、……チラッ、……ソワソワ -
「……………(ハァ〜)…辻、気が散る。別にこの場に留まる必要はない。寧ろ、……邪魔だ」
「あ、……す、すみません。二宮さん」
「まぁまぁ二宮さん。……ウチって他とは違って誰かを部屋に誘ってワイワイガヤガヤ楽しく話したり遊んだりしないから、他人である姪っ子ちゃんが居て辻ちゃんが戸惑っているだけですよ。(それにしても、辻ちゃんの視線にも動じないとか凄い集中力だな〜)…………(ツンツン、ツンツン)」
「あの、犬飼先輩。流石にそれには柚紀ちゃんも気づ………いてませんね」
時々二宮に訊ねたりはするが、黙々と勉学に勤しむ柚紀の凄まじい集中力のせいで犬飼にほっぺを突かれても無反応なのを見て氷見と辻も驚きを隠せずに居る。そんな中、二宮の携帯に何やら新着が入り確認をすれば「(ポン!)休憩にするぞ。……辻の苦手克服の手助けを条件に請け負ったのを忘れるな」と二宮に肩を叩かれて我に返った柚紀を見て、呆然とする二人と笑いを堪えている犬飼を不思議そうに見つめる柚紀であった