11.総稽古の曲(166.
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〜ランク戦が終わり、柚紀が嵐山隊・シロと共に退散した後〜
「いや〜、最後のアレは綺麗に決まったな〜!!それにしても野々村、……荒船に最後美味しい場面を譲った感じか?」
「……は?うんなつもりないぜ?可能なら俺自身がカゲ先輩を倒したかったが、……手傷を負った時点で諦めた。トリオン漏れした状態でカメレオン使うと位置バレするのは分かっていたから、荒船先輩と打ち合わせした作戦通りにしただけだ」
「だが野々村、…よく"片腕落とせばカゲを仕留められる"って確信持てたよな。………なんでだよ?」
「ん?………だってカゲ先輩って【マンティス主体の戦闘スタイルだろ?で、その性質上必然的に"利き手でしか扱わねぇ"】…だから右さえ落とせば戦闘力が格段と落ちるって訳だ。これで緑川とか俺みたいに両手で武器を扱ってれば、話が変わるけどな」
「あ〜………そう言われればそうかも。カメレオン奇襲や狙撃は何時も通りなら効かないもんねカゲには。だから利き手を封じられる心配も殆ど無いから、そこからの油断が今回の敗因って事になるのかな?これは一本取られたね」
「ケッ!!……あくまでもそれが通じるのは鶴ヶ峰が居て例の…歌姫を使っている時限定だ。普段は気にする必要はねぇんだよ(こう考えると鶴ヶ峰と俺の体質は相性かなり良くねぇって事だな)………アイツが居る時だけ今後気にすれば良いだけだ。そんな頻繁にアイツとランク戦する気もねぇし」
「カゲらしい考えだが……もし防衛任務を柚紀と一緒にしてくれってつる姐から打診がきたら、どうする?ってか多分来るぜ?」
「…………何でそんな事が分かるんですか?それ、当真さんが決める事じゃないですよね?」
「勿論適当に言ってるつもりはないぞ俺も。……柚紀のトリオン体調律相談ついでにうちの隊長と姐さんが今後の方針を話し合っているのを小耳に挟んでな。…あのトリオン体にも慣れてきたみたいだし、次のステップである【防衛任務の完走】に着手する筈だ。だが、柚紀が現場に出れば高確率で亜種が出る。そうなると中途半端な実力を持つ部隊と一緒じゃ足並みが揃わず確実に足手まといになる。………つまりは"A級チームと組んで任務に当たらせる"、そう決まっているみたいだぜ?」
「中途半端って、……もしかしなくてもB級チームの事?でも村上先輩みたいに強い人だって居るよね??何で柚紀ちゃんと組んだら駄目なの???それに、えっと……諏訪さんとか仲の良い人と一緒の方が柚紀ちゃんだって安心するんじゃないかな?」
「ま、緑川の意見も一理あるがそれは"プライベートや任務外"の場合だな。防衛任務時だと"その関係性が逆に迷いや足枷になる"事もある。………柚紀ちゃんは優しい子だから頼られたら嫌とは言えない。だが、それで無茶をすれば結局は全体的に危険な状況に陥る可能性も少なからずある。えっと、だからだな〜……………………出水、後は頼む」
「おい槍バカ、変な所で俺に押し付けるな!?後始末するコッチの身にもなれ!!!……つまりはこんな感じになる。柚紀ちゃんが途中リタイアした場合、残りの敵を他のメンツで対処するしかない。普通の相手なら良いがコレが亜種だと、そう簡単にはいかない。……分かるよな?」
「……自分達が無理な相手を鶴ヶ峰に任せてしまえば、確かにそうなるな。だから万が一を考えて鶴ヶ峰が抜けてもそこまで戦力ダウンしないメンバーと組ませる。そうすれば互いの負担が減る、肉体的にも……精神的にもな」
「…………もし、打診が来ても問題ねぇよ。そん時はゾエの立ち位置に鶴ヶ峰を追加するだけだ。……(チッ)帰るぞお前等(ズカズカズカズカ…)」
「あっ!?……じゃあゾエさん達もそろそろ失礼するね。待ってよカゲ〜〜!!?(タタタタ……)」
「……………(ペコリ、スタスタスタ…)」
「ま、カゲ達と組ませる前に風間隊や太刀川隊が先だろうな。三輪の所は市河の学習状況次第だろうし、加古さんの所は……ちょっと難しいか?ドラッパーありの部隊ってウチ位しかないから経験や資料不足感がある。後あり得るのが二宮隊だけど、…………それこそ柚紀との仲が一定値に達していなきゃ無理だな。"歌姫を柚紀が何も心配せずに使えるだけの信頼度を得るのは実はかなり大変だ"って隊長がぼやいていたし」
「………そうなのか?去年のウチの隊との合同任務時は普通に歌っていたぞ?」
「そりゃあ"信頼性抜群の諏訪さんが居たから"出来ただけだ。……あの時は色々不安要素があったからってのが一番の理由だが、多分今でもお前の隊単体で組んでもアイツは歌わねぇと俺は思うぜ?…知ってるからな【自分の歌は……サイドエフェクトは諸刃の剣】だってのを」
「……………そうなの?いずみん先輩」
「否定、は出来ないな。柚紀ちゃんの能力は強力な分、制御を誤ると逆に窮地に追い込まれる可能性だってある。それを直接は少ないが、今年入隊した隊員を抜かしたほぼ全員が間接的に何かしらの影響を体験している。で、それの主な原因が亜種出現であり、煽りを亜種対策の責任者である姐さんが被り多忙な姿を見れば……嫌でも慎重になるさ。あれでもかなり甘えん坊の寂しがり屋ちゃんだから、疲れている姐さんに甘えれなくって我慢を強いると…………結局はボーダー全体に多大な影響が出る」
「……こんな言い方をしたら怒られそうだけど、…柚紀ちゃんに滅茶苦茶振り回されてる感が凄いね。何で誰も文句言わないの?」
「今となればユズがボーダーを抜けた後の損失がデカ過ぎるから目を瞑っている、からか?去年の暮に発生したのと同じ規模の侵略があった際に【二人の鶴ヶ峰とあの黒トリガーなしで退く事が可能か?】と関係者に訊ねれば全員が"無理"と回答するだろうな。……"依存症"って程じゃないが、本当にヤバい時はあの二人が居ればどうにかしちまうだけの実力と手段と実績を上げているし持ち合わせているのは事実だ。向こうだって日々進歩している以上、戦力ダウンを避けたいと誰もが思うだろ?そしてそれを決定しているのが、ただ椅子に座って指示を出すだけのお偉いさん達なのは………………かなりムカつくけどな(…クルッ、スタスタスタ……)」
「……えっと、…………何かカノ先輩、話題と言うか怒りの矛先が最後の辺りで変わってない?」
「……………例の騒動より少し前に【玉狛支部に所属する迅さんより野々村に風刃…黒トリガーを持たせて本部上層部の管理下に置こう】とした動きがあってな、そのせいでアイツはかなり上層部を毛嫌いしている。……その黒トリガーの製作者が野々村のゆかりのある人らしくて、他人の都合で良い様に扱われているのが嫌らしい。ま、"一部の"上層部だったから直属の上司である本部長や言実さんは嫌っていないのが唯一の救いだ」
「………………その辺の事情、俺には分からないから今は聞き流しておくよ。色々聞いたけど俺は兎に角【先ずはA級になる事】を目標にする!!丁度とあるチームからお誘いを受けてさ、数日後にはそこの人達とB級ランク戦にも華々しくデビューするから、楽しみにしててよ!!?」
「いや〜、最後のアレは綺麗に決まったな〜!!それにしても野々村、……荒船に最後美味しい場面を譲った感じか?」
「……は?うんなつもりないぜ?可能なら俺自身がカゲ先輩を倒したかったが、……手傷を負った時点で諦めた。トリオン漏れした状態でカメレオン使うと位置バレするのは分かっていたから、荒船先輩と打ち合わせした作戦通りにしただけだ」
「だが野々村、…よく"片腕落とせばカゲを仕留められる"って確信持てたよな。………なんでだよ?」
「ん?………だってカゲ先輩って【マンティス主体の戦闘スタイルだろ?で、その性質上必然的に"利き手でしか扱わねぇ"】…だから右さえ落とせば戦闘力が格段と落ちるって訳だ。これで緑川とか俺みたいに両手で武器を扱ってれば、話が変わるけどな」
「あ〜………そう言われればそうかも。カメレオン奇襲や狙撃は何時も通りなら効かないもんねカゲには。だから利き手を封じられる心配も殆ど無いから、そこからの油断が今回の敗因って事になるのかな?これは一本取られたね」
「ケッ!!……あくまでもそれが通じるのは鶴ヶ峰が居て例の…歌姫を使っている時限定だ。普段は気にする必要はねぇんだよ(こう考えると鶴ヶ峰と俺の体質は相性かなり良くねぇって事だな)………アイツが居る時だけ今後気にすれば良いだけだ。そんな頻繁にアイツとランク戦する気もねぇし」
「カゲらしい考えだが……もし防衛任務を柚紀と一緒にしてくれってつる姐から打診がきたら、どうする?ってか多分来るぜ?」
「…………何でそんな事が分かるんですか?それ、当真さんが決める事じゃないですよね?」
「勿論適当に言ってるつもりはないぞ俺も。……柚紀のトリオン体調律相談ついでにうちの隊長と姐さんが今後の方針を話し合っているのを小耳に挟んでな。…あのトリオン体にも慣れてきたみたいだし、次のステップである【防衛任務の完走】に着手する筈だ。だが、柚紀が現場に出れば高確率で亜種が出る。そうなると中途半端な実力を持つ部隊と一緒じゃ足並みが揃わず確実に足手まといになる。………つまりは"A級チームと組んで任務に当たらせる"、そう決まっているみたいだぜ?」
「中途半端って、……もしかしなくてもB級チームの事?でも村上先輩みたいに強い人だって居るよね??何で柚紀ちゃんと組んだら駄目なの???それに、えっと……諏訪さんとか仲の良い人と一緒の方が柚紀ちゃんだって安心するんじゃないかな?」
「ま、緑川の意見も一理あるがそれは"プライベートや任務外"の場合だな。防衛任務時だと"その関係性が逆に迷いや足枷になる"事もある。………柚紀ちゃんは優しい子だから頼られたら嫌とは言えない。だが、それで無茶をすれば結局は全体的に危険な状況に陥る可能性も少なからずある。えっと、だからだな〜……………………出水、後は頼む」
「おい槍バカ、変な所で俺に押し付けるな!?後始末するコッチの身にもなれ!!!……つまりはこんな感じになる。柚紀ちゃんが途中リタイアした場合、残りの敵を他のメンツで対処するしかない。普通の相手なら良いがコレが亜種だと、そう簡単にはいかない。……分かるよな?」
「……自分達が無理な相手を鶴ヶ峰に任せてしまえば、確かにそうなるな。だから万が一を考えて鶴ヶ峰が抜けてもそこまで戦力ダウンしないメンバーと組ませる。そうすれば互いの負担が減る、肉体的にも……精神的にもな」
「…………もし、打診が来ても問題ねぇよ。そん時はゾエの立ち位置に鶴ヶ峰を追加するだけだ。……(チッ)帰るぞお前等(ズカズカズカズカ…)」
「あっ!?……じゃあゾエさん達もそろそろ失礼するね。待ってよカゲ〜〜!!?(タタタタ……)」
「……………(ペコリ、スタスタスタ…)」
「ま、カゲ達と組ませる前に風間隊や太刀川隊が先だろうな。三輪の所は市河の学習状況次第だろうし、加古さんの所は……ちょっと難しいか?ドラッパーありの部隊ってウチ位しかないから経験や資料不足感がある。後あり得るのが二宮隊だけど、…………それこそ柚紀との仲が一定値に達していなきゃ無理だな。"歌姫を柚紀が何も心配せずに使えるだけの信頼度を得るのは実はかなり大変だ"って隊長がぼやいていたし」
「………そうなのか?去年のウチの隊との合同任務時は普通に歌っていたぞ?」
「そりゃあ"信頼性抜群の諏訪さんが居たから"出来ただけだ。……あの時は色々不安要素があったからってのが一番の理由だが、多分今でもお前の隊単体で組んでもアイツは歌わねぇと俺は思うぜ?…知ってるからな【自分の歌は……サイドエフェクトは諸刃の剣】だってのを」
「……………そうなの?いずみん先輩」
「否定、は出来ないな。柚紀ちゃんの能力は強力な分、制御を誤ると逆に窮地に追い込まれる可能性だってある。それを直接は少ないが、今年入隊した隊員を抜かしたほぼ全員が間接的に何かしらの影響を体験している。で、それの主な原因が亜種出現であり、煽りを亜種対策の責任者である姐さんが被り多忙な姿を見れば……嫌でも慎重になるさ。あれでもかなり甘えん坊の寂しがり屋ちゃんだから、疲れている姐さんに甘えれなくって我慢を強いると…………結局はボーダー全体に多大な影響が出る」
「……こんな言い方をしたら怒られそうだけど、…柚紀ちゃんに滅茶苦茶振り回されてる感が凄いね。何で誰も文句言わないの?」
「今となればユズがボーダーを抜けた後の損失がデカ過ぎるから目を瞑っている、からか?去年の暮に発生したのと同じ規模の侵略があった際に【二人の鶴ヶ峰とあの黒トリガーなしで退く事が可能か?】と関係者に訊ねれば全員が"無理"と回答するだろうな。……"依存症"って程じゃないが、本当にヤバい時はあの二人が居ればどうにかしちまうだけの実力と手段と実績を上げているし持ち合わせているのは事実だ。向こうだって日々進歩している以上、戦力ダウンを避けたいと誰もが思うだろ?そしてそれを決定しているのが、ただ椅子に座って指示を出すだけのお偉いさん達なのは………………かなりムカつくけどな(…クルッ、スタスタスタ……)」
「……えっと、…………何かカノ先輩、話題と言うか怒りの矛先が最後の辺りで変わってない?」
「……………例の騒動より少し前に【玉狛支部に所属する迅さんより野々村に風刃…黒トリガーを持たせて本部上層部の管理下に置こう】とした動きがあってな、そのせいでアイツはかなり上層部を毛嫌いしている。……その黒トリガーの製作者が野々村のゆかりのある人らしくて、他人の都合で良い様に扱われているのが嫌らしい。ま、"一部の"上層部だったから直属の上司である本部長や言実さんは嫌っていないのが唯一の救いだ」
「………………その辺の事情、俺には分からないから今は聞き流しておくよ。色々聞いたけど俺は兎に角【先ずはA級になる事】を目標にする!!丁度とあるチームからお誘いを受けてさ、数日後にはそこの人達とB級ランク戦にも華々しくデビューするから、楽しみにしててよ!!?」