11.総稽古の曲(166.
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❲……で、何で俺が駆り出されるんだよ?別に"木虎"で良かっただろ?❳
『だって藍ちゃんはオールラウンダーですから、普通に銃使いますよ?どうせやるなら"同じポジション同士"の方が、盛り上がりません??』
❲ま、そう言う意味だと厳密に言えばゾエさんはガンナーでユズはシューター寄りのオールラウンダーであり、後四人はアタッカーだが、セットトリガーに違いがあるけどな。……で、だ。…荒船先輩から見てあの三人で一番注意が必要なのは誰だ?実力でと言うより"チーム戦"だからこそ、放置はマズいって意味で。…………陽菜さんが解説準備しているこの時間を利用してある程度作戦練った方がいいだろう?オペ支援ないからな❳
色々あってどうやら【影浦・北添・村上VS荒船・フブキ・柚紀】のチーム戦が開催される運びとなった。そしてイベント事には敏感な巽が乱入してきて何時もの様に解説準備が進められる中、ブースの通信機能を使って作戦会議をする事に(柚紀の側には念の為木虎が待機中)そして、個人戦でなくチーム戦ならではの注意事項を荒船に訊ねればこの解答が返ってくる
❲……二人を警戒するのは当たり前だが、チーム戦となるとゾエを放置が一番危険だな。お前なら理由、分かるよな?鶴ヶ峰❳
『(コクリ)……ゾエ先輩の"メテオラによる乱戦の誘発"からの"カゲ先輩の奇襲攻撃"のコンボですね。アレってかなりランダム撃ちしてますから回避難しいんですよね〜。逆に当真先輩みたいに"何処を狙って撃つか"分かった方が射線を気にするだけで意外と防ぎやすいので』
❲イヤイヤイヤイヤ、それ出来るのはユズ位で俺には無理な芸当だからな!?って今は関係ねぇか。……一先ず一番の狙いはゾエさんで決まりだな。で、予測不能な攻撃相手が居なくなれば歌姫始動の流れで大丈夫か?❳
『それで問題ないかな?ただ、さっきフブキが言った通りオペレーターの支援がないから歌姫による性能向上は私にしか付与されませんのでご注意を。でも………歌姫の性質上、カゲ先輩のサイドエフェクトを鈍らせれるとは思うので、少しは戦いやすくはなると思います!』
❲………となると、歌姫発動時は俺と野々村はお前のサポートに回る形になりそうだな。カゲはその体質のお陰で狙撃や銃撃がほぼ効かねぇが、その状況に加えてあれだけの弾数ならそう簡単に回避出来ねぇさ。後残りは……鋼はどうする?この時間に彼奴の事だから…寝てるぞ?多分❳
着実に、そして具体的に作戦を練る三人だが村上対策をどうするかで荒船とフブキが困った表情となる。……既に柚紀による"弾丸の雨"を経験している以上、同じ手は通じないのとこの暇な時間を彼なら有効活用していると踏んでいるのだ。それは柚紀も同じだが……
『それも大丈夫です。……シロに頼んで一つ空けている所に"とあるトリガー"をセットしましたので。それで仕留めれるかと。とは言ってもぶっつけ本番なので、コッチを重視するとカゲ先輩を仕留めれるかが少し、不安かも(シュン)』
❲………じゃあカゲ先輩は俺と荒船先輩で何とかするからお前は隙を作ってくれ。で、その代わりに鋼は確実に仕留めてくれよ?多分俺達二人じゃ彼奴を倒せるかかなり微妙だからな❳
『ハーイ!……じゃあ残り時間をイメトレに使うから通信切るね〜』
❲おう!……木虎、ランク戦終わってロビー出るまでソイツを頼むぜ?❳
「お任せください。同じ過ちは繰り返しません、……必ず先輩を守ってみせます!」
と、こちらも残り時間を有効活用する為に通信が切られた……のだが、フブキと荒船のは繋がったままである。その理由は
❲ってな訳だから、カゲ先輩へのトドメは頼みますよ先輩!……多分俺じゃ無理なんで❳
「…………は?なんでだよ?お前が無理なら俺だって………相手はカゲなんだぞ?」
❲いや〜その、……さっきのバトルで"カメレオン奇襲"既にやっちまってるんで多分二回目は通じないと思うんですよね〜。ユズは歌姫使用しつつ戦うなら距離を取って戦うだろうし、そうなると多少感度は落ちても勘付かれる気がするんで。…だから、隙を俺とユズの二人掛かりで作るんでそこを旋空でズバッと、頼みます!!………俺の予想通りなら、これでカゲ先輩は落とせる筈です❳
「…………………(ハァ〜)分かったよ、ただそうなると俺はその時まで生き延びる必要があるから、あまり戦力に数えるなよ?(…年上だからって意地は張らない。俺は俺の道を行くだけだ)」
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「よし!!準備完了!!?おっ待たせしましたー!?今回もC級ランク戦ロビーから実況をお届けするよ〜。実況は毎度お馴染みの巽お姉さんです!で、今回の解説役には当真と嵐山くんにお願いしていま〜す!!さてさていきなり始まった3対3の混合チーム戦だけど、お二人はどっちが勝つと思う〜???」
「ま、順当に考えればカゲ達だろうな〜。向こう三人は全員、カゲに普通に戦っても負けている。これで鋼とゾエが居るんだぜ?負ける要素は何処にあるんだよ?」
「そこは柚紀ちゃん次第じゃないか?……彼女はサポート型で、個人戦よりチーム戦の方が向いている。勿論彼女自身の実力も悪くはないが………何より強力な切り札持ちだ。それがどう刺さるかによって戦況は変わるだろう」
「フムフムなるほどね〜。因みにその切り札は使われるの確定してます!!……それを聞けるのはアッチのステージに居る人だけってのは勿体ないよな〜。…………ねぇ言実〜!!?今だけ聴ける様に出来ないの〜???」
《…………何度も同じ事を言わせるな。この複雑なシステムを弄れば元に戻すのは容易ではない。……その間、ランク戦を中止にする事になるし、下手をすれば後数日後に始まるB級ランク戦にも支障が出る。……私やお前がやれば問題ないだろうが、それでは後輩が育たぬ。今後の方針を決めた際にその事も話し合っただろうが》
「あは〜、そうだったね〜。じゃあ聞きたい人が居たら"ランク戦に乱入"するしかないね〜。でもコレは参加者の許可が必要だから気をつけてね〜。っと!そろそろ始まるね!?さて、前回の二宮くんとのバトルから歌姫ちゃんがどんな成長をしたのか見物だね〜。お姉さんも楽しみだよ!!?」
会場を適度に盛り上がらせていると、スクリーンに六人の姿が映し出されてバトル開始となったその裏側で、各自仕事をする者や"タイミングを窺う"者がチラホラいるが、……それは割愛