11.総稽古の曲(166.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
なんて事を話していたら影浦の勝ちでランク戦が終わっており、既にランク戦を終えていたフブキも今終わった感を出す為に最寄りのブースから出てくる。彼女にしてはかなり長かったのと、何時ものブースじゃないのが気になり"どうしたのか"と訊ねれば「ん?何時ものブースは先客が居たから使えなかったのと……(スッ)出水先輩達ととっかえひっかえでバトってただけだが?」と同じくブースから出て来た(風を装う)三人を指で指して説明、それで柚紀は納得したが……
((………で、実際はどうだったんだ?))
((………………どうやら鶴ヶ峰にちょっかい出した奴を変わり代わり相手をしてたらしい。時間が掛かったのは、野々村は相手に合わせて黒服でだったからだが、結局はアイツの圧勝で終わっていたから問題ないな。それが終わって二対二でやってた所に俺達やカゲ達が来たって訳だ。にしても、何でそんな事になったんだ?新人も鶴ヶ峰には最強の親友兼ボディーガードの野々村が居るのを、知ってるだろう?))
(………ま、あの格好の先輩なら絡まれても仕方ないよな)
((その野々村ちゃんが側に居ない隙に絡まれちゃったからね〜。あれは仕方ないよ))
こんな感じで内部通話(絵馬は独り言)をしているといざ村上とフブキのランク戦開始、かと思いきや「カ〜ゲ先輩!俺と一勝負しませんか?勝てたら飯代奢って下さい!!」とフブキがまさかのお誘いをする。これに対して「イイゼ、"勝てたら"奢ってやるよ!!」と受けて立つらしくそのままブースへ。そんな二人について行けないでいるメンバーに今度は柚紀が動き…
- クイクイ -
『あ、あの……フブキじゃないから物足りないかも、ですが………先輩さえ良ければ、手合わせしたい、です』
「……………(フワッ、ナデナデ)俺で良ければ相手になるぞ。シューター相手も視野に入れて色々経験を積みたいからな」
『(パアァーー)あ、有難う御座います!!?……あ、その、……荒船先輩とも私は戦いたいですが、レイガスト使う人少ないし、村上先輩は鈴鳴だから会える確率が高くなくて、だから、…その……(アタフタアタフタ…)』
「……(ハァ〜、…クシャリ)別に気にしてねぇよ俺は。……お前さ、鋼は連絡先交換してるのすっかり忘れてるだろう?だから"俺とかカゲ、野々村経由で頼むのも気が引ける"とか思ってないか?……別に鋼だってお前から誘われても嫌だとは思わねぇから、…遠慮せずに連絡してやれ。(ナデナデ、ポン)ほら、行って来いよ。さっさとしねぇとあの二人のランク戦終わって野々村に鋼を取られるぞ?」
『あっ!!それは、ちょっと面倒かも!?だってフブキって村上先輩には何時も十本勝負で途中で休憩挟むから時間掛かるもん!!ってな訳で村上先輩!(クイッ!)一本勝負、お願いします!!?』
村上を誘った柚紀だが、傍目から見れば付き合いの長い荒船を無視してと思われそうで弁明をする。が、荒船本人は気にしていないらしく弟子と"面倒の掛かる皆の妹分"を送り出す。それを黙って見ていた当真が「因みに柚紀とランク戦したらお前とアイツ、どっちが勝つと考えている?」と意地悪な問に対して荒船はこう返す
「そりゃあ十中八九鶴ヶ峰が勝つだろうな。……鋼から野々村とそこそこやり合っていて勝率も今は五分五分と聞いた。…………ポジション違うから丸っきり勝機が無い訳じゃないが、鋼とも互角な野々村との対戦成績がそれじゃあ、…俺の勝ち目はほぼ無いさ」
「ふ〜ん、……………悔しくないのか?年下に実力が劣って」
「野々村は幼い頃からの積み重ねによる鍛錬の結果であり、鶴ヶ峰は……かなり特殊なケースだからな。比べるだけ無駄だ。……才能も関係するだろうが、あの二人は特に次元や初期条件が違い過ぎる。…………俺は俺の目標の為に精進するだけだ」
そんな同級生二人の会話を見守る北添と影浦以外の実力をちゃんと理解していない絵馬は沈黙を守っていると、一本勝負であった事もあり四人は早々に戻って来る。因みに影浦対フブキは流石のA級隊長なだけあって影浦が勝ち「やっぱり隊長はつぇーなー。……次は負けねぇからな!?」「けっ!!そう簡単に勝たせてやんねぇよ!」と友達感覚の口調で次の再戦の約束をしており、村上対柚紀に関しては……
「……レイガスト、割られたらの初めてだった。だが、アレの耐久は無限で無いのも改めて認識出来た。普段は大体の攻撃を防いでも破損もしなかったからその感覚を忘れていた。(ナデナデ)有難うな」
『い、いえ!私もレイガストの耐久を知れて良かったです。シールドは汎用性も高いですし、耐久も色々変えれますが、レイガストは使用者のトリオン次第ですからね。……でもかなり強固だったので、次回があれば別の手を使います。………今回と同じとは、思わないで下さいね?』
「……それは重々承知している。野々村だって俺のサイドエフェクト対策で"毎回必ず新しい手"を出してくる。一体幾つソレがあるかは不明だが、……俺には新鮮な体験でついランク戦を申し込んでしまう。だから…(ナデナデ)鶴ヶ峰の体調や都合が合えば、また手合わせしてくれ。強制はしない」
コチラは穏やかな雰囲気で互いに賞賛していた。因みに勝ったのは柚紀である。そして次はどうするかを話し合おうとしたその時
「見つけたっ!?もうユズちゃんの馬鹿っ!!ランク戦しちゃ駄目とは言わないけど、ちゃんと連絡してよっ!?心配して嵐山隊のお部屋にお邪魔しに行っちゃったよ全くもう!!!?(コツコツコツ…)」
『ひゃいっ?!!?(クルッ)し、シロッ!?そ、それに嵐山さん達まで居るしっ!!えっと、その…………ぃ、言わなくてもシロなら居場所、分かるからいっかな〜って思ったんだけど……』
「(ハァ〜)……確かにトリオン反応を追えば居場所は分かるけど、それ普段はしない行為だからね?緊急事態の時や任務とかでは必要だからやるけどさ、それを何時もやるのは何か違うから。ってな訳で、次からはもう少し連絡してね?さもなくば………言実さんの協力の元、暇な人総動員してユズちゃん捜索しちゃうよ?」
『……………………………何だろう、本当に二人ならやりそうだから止めて。次からは連絡する様にするから』
トリオン体姿のシロがかなりご立腹な表情で現れて柚紀にお説教を始める。流石に非があると自覚があるらしく反省の色を示す少女を暖かく見守る面々だが、………他の一般隊員は「……マジで歌姫が居ると嵐山隊が来るよな〜」「にしてもA級チームが二つも揃ったし、ランク戦してくれないかな〜」や「つーか、嵐山隊と野々村なら、どっちが強いんだ?」更には「嵐山隊は顔で選ばれてるから実力は二の次」と言われたい放題である。それを聞いた木虎は明らかに不機嫌になるが、先輩二人が何とか諌め、嵐山とフブキは何やらアイコンタクトをすれば親友二人に話し掛ける
「なぁシロ。丁度やりたい事があってさ、悪いが協力してくれないか?」
「…………ナニ?内容次第じゃ断るからね?」
「ほら、一度非公式だが柚紀ちゃんの歌姫を使用した上での実力テストをしただろ?で、今後を見越して公式のランク戦でも同じ事をしてみようと思う。……丁度相手には事足りるだけの人数も実力者も揃っているからな。…………ただ、あの時は数の有利不利があったから今回は同じ人数でやろうと考えているが、君の意見を聞いても構わないかな?」
((………で、実際はどうだったんだ?))
((………………どうやら鶴ヶ峰にちょっかい出した奴を変わり代わり相手をしてたらしい。時間が掛かったのは、野々村は相手に合わせて黒服でだったからだが、結局はアイツの圧勝で終わっていたから問題ないな。それが終わって二対二でやってた所に俺達やカゲ達が来たって訳だ。にしても、何でそんな事になったんだ?新人も鶴ヶ峰には最強の親友兼ボディーガードの野々村が居るのを、知ってるだろう?))
(………ま、あの格好の先輩なら絡まれても仕方ないよな)
((その野々村ちゃんが側に居ない隙に絡まれちゃったからね〜。あれは仕方ないよ))
こんな感じで内部通話(絵馬は独り言)をしているといざ村上とフブキのランク戦開始、かと思いきや「カ〜ゲ先輩!俺と一勝負しませんか?勝てたら飯代奢って下さい!!」とフブキがまさかのお誘いをする。これに対して「イイゼ、"勝てたら"奢ってやるよ!!」と受けて立つらしくそのままブースへ。そんな二人について行けないでいるメンバーに今度は柚紀が動き…
- クイクイ -
『あ、あの……フブキじゃないから物足りないかも、ですが………先輩さえ良ければ、手合わせしたい、です』
「……………(フワッ、ナデナデ)俺で良ければ相手になるぞ。シューター相手も視野に入れて色々経験を積みたいからな」
『(パアァーー)あ、有難う御座います!!?……あ、その、……荒船先輩とも私は戦いたいですが、レイガスト使う人少ないし、村上先輩は鈴鳴だから会える確率が高くなくて、だから、…その……(アタフタアタフタ…)』
「……(ハァ〜、…クシャリ)別に気にしてねぇよ俺は。……お前さ、鋼は連絡先交換してるのすっかり忘れてるだろう?だから"俺とかカゲ、野々村経由で頼むのも気が引ける"とか思ってないか?……別に鋼だってお前から誘われても嫌だとは思わねぇから、…遠慮せずに連絡してやれ。(ナデナデ、ポン)ほら、行って来いよ。さっさとしねぇとあの二人のランク戦終わって野々村に鋼を取られるぞ?」
『あっ!!それは、ちょっと面倒かも!?だってフブキって村上先輩には何時も十本勝負で途中で休憩挟むから時間掛かるもん!!ってな訳で村上先輩!(クイッ!)一本勝負、お願いします!!?』
村上を誘った柚紀だが、傍目から見れば付き合いの長い荒船を無視してと思われそうで弁明をする。が、荒船本人は気にしていないらしく弟子と"面倒の掛かる皆の妹分"を送り出す。それを黙って見ていた当真が「因みに柚紀とランク戦したらお前とアイツ、どっちが勝つと考えている?」と意地悪な問に対して荒船はこう返す
「そりゃあ十中八九鶴ヶ峰が勝つだろうな。……鋼から野々村とそこそこやり合っていて勝率も今は五分五分と聞いた。…………ポジション違うから丸っきり勝機が無い訳じゃないが、鋼とも互角な野々村との対戦成績がそれじゃあ、…俺の勝ち目はほぼ無いさ」
「ふ〜ん、……………悔しくないのか?年下に実力が劣って」
「野々村は幼い頃からの積み重ねによる鍛錬の結果であり、鶴ヶ峰は……かなり特殊なケースだからな。比べるだけ無駄だ。……才能も関係するだろうが、あの二人は特に次元や初期条件が違い過ぎる。…………俺は俺の目標の為に精進するだけだ」
そんな同級生二人の会話を見守る北添と影浦以外の実力をちゃんと理解していない絵馬は沈黙を守っていると、一本勝負であった事もあり四人は早々に戻って来る。因みに影浦対フブキは流石のA級隊長なだけあって影浦が勝ち「やっぱり隊長はつぇーなー。……次は負けねぇからな!?」「けっ!!そう簡単に勝たせてやんねぇよ!」と友達感覚の口調で次の再戦の約束をしており、村上対柚紀に関しては……
「……レイガスト、割られたらの初めてだった。だが、アレの耐久は無限で無いのも改めて認識出来た。普段は大体の攻撃を防いでも破損もしなかったからその感覚を忘れていた。(ナデナデ)有難うな」
『い、いえ!私もレイガストの耐久を知れて良かったです。シールドは汎用性も高いですし、耐久も色々変えれますが、レイガストは使用者のトリオン次第ですからね。……でもかなり強固だったので、次回があれば別の手を使います。………今回と同じとは、思わないで下さいね?』
「……それは重々承知している。野々村だって俺のサイドエフェクト対策で"毎回必ず新しい手"を出してくる。一体幾つソレがあるかは不明だが、……俺には新鮮な体験でついランク戦を申し込んでしまう。だから…(ナデナデ)鶴ヶ峰の体調や都合が合えば、また手合わせしてくれ。強制はしない」
コチラは穏やかな雰囲気で互いに賞賛していた。因みに勝ったのは柚紀である。そして次はどうするかを話し合おうとしたその時
「見つけたっ!?もうユズちゃんの馬鹿っ!!ランク戦しちゃ駄目とは言わないけど、ちゃんと連絡してよっ!?心配して嵐山隊のお部屋にお邪魔しに行っちゃったよ全くもう!!!?(コツコツコツ…)」
『ひゃいっ?!!?(クルッ)し、シロッ!?そ、それに嵐山さん達まで居るしっ!!えっと、その…………ぃ、言わなくてもシロなら居場所、分かるからいっかな〜って思ったんだけど……』
「(ハァ〜)……確かにトリオン反応を追えば居場所は分かるけど、それ普段はしない行為だからね?緊急事態の時や任務とかでは必要だからやるけどさ、それを何時もやるのは何か違うから。ってな訳で、次からはもう少し連絡してね?さもなくば………言実さんの協力の元、暇な人総動員してユズちゃん捜索しちゃうよ?」
『……………………………何だろう、本当に二人ならやりそうだから止めて。次からは連絡する様にするから』
トリオン体姿のシロがかなりご立腹な表情で現れて柚紀にお説教を始める。流石に非があると自覚があるらしく反省の色を示す少女を暖かく見守る面々だが、………他の一般隊員は「……マジで歌姫が居ると嵐山隊が来るよな〜」「にしてもA級チームが二つも揃ったし、ランク戦してくれないかな〜」や「つーか、嵐山隊と野々村なら、どっちが強いんだ?」更には「嵐山隊は顔で選ばれてるから実力は二の次」と言われたい放題である。それを聞いた木虎は明らかに不機嫌になるが、先輩二人が何とか諌め、嵐山とフブキは何やらアイコンタクトをすれば親友二人に話し掛ける
「なぁシロ。丁度やりたい事があってさ、悪いが協力してくれないか?」
「…………ナニ?内容次第じゃ断るからね?」
「ほら、一度非公式だが柚紀ちゃんの歌姫を使用した上での実力テストをしただろ?で、今後を見越して公式のランク戦でも同じ事をしてみようと思う。……丁度相手には事足りるだけの人数も実力者も揃っているからな。…………ただ、あの時は数の有利不利があったから今回は同じ人数でやろうと考えているが、君の意見を聞いても構わないかな?」