11.総稽古の曲(166.
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そして顔色が良くなった柚紀の撮影会をしていると影浦に電話が掛かってくる。それに応対した後にこんな事を口にする
「おい鶴ヶ峰、ソレ何時もの服装に戻せるのか?」
『エッ?あ、えっと確か……(ガサゴソガサゴソ、……トントン…- シュン -)っと!良かった、ちゃんと出来た!?……一応操作法は聞いたのですが私、軽い機械音痴なので、…少し不安でした。で、……どうかされたんですか?』
「あぁ、今丁度鋼が野々村とランク戦の為に本部に来てるみてぇーでよ……お前もどうだ?俺達"サイドエフェクト持ち相手"なら全力で戦っても問題ねぇだろ?」
『(………そう言えば結局太刀川さんが割り込みしてきたせいで菊地原くんと戦えなかったんだよな〜)……まぁ、負けても実力の差があるから仕方ないし勝っても……他の人よりイチャモン付けられにくい、かな?』
「(ワシャワシャ)おぅおぅ!戦う前から勝つイメージは万端ってか?!鋼は知らねぇが、俺はそう簡単に勝てるとか思うなよ?………相手が年下で女子だろうと手加減しねぇから覚悟しろよ?!!(ワシャワシャワシャワシャ…)」
無意識ではあるが勝つ気満々な柚紀に対して逆に上機嫌な影浦。そしてそのまま移動となる。(仁礼は残りのクッキーとコタツの虜状態なのでお留守番)……北添も絵馬も多少なりとも興味があるらしく追随し、途中で当真に出くわせば彼も面白半分でついてくる事に
そしてランク戦ロビーに五人一緒に入れば、やはり目立つのだがあらかじめ柚紀は北添の後ろに隠れていたので幾分、視線を感じる事なく待ち人達の元へ
「来たかカゲ。にしても、……ゾエだけじゃなくて絵馬や当真まで一緒とか珍しいな」
「んあ?………コイツ等はオマケ兼ボディーガード役だ。居た方が安心するからなコイツが」
「コイツって……『(ヒョコッ)あれ?荒船先輩も居たんですね!?フブキが居るのは知ってましたが……その彼女は??(タタタ、キョロキョロ)』…………確かに居た方が良いな、コレは。…野々村なら絶賛ランク戦中だ。一度ブースに入ると暫くは出てこねぇだろうが………待ってるか?」
「けっ!……野々村なら直ぐに終わらせるだろうから先に始めても問題ねぇって。……まだ鋼と野々村が殺り合ってねぇなら俺、対戦済みなら鋼とやらせてみようと思うが二人とも異存はねぇか?」
村上・荒船と合流すれば隊長らしく仕切る影浦に特に誰も反論せずに淡々と話が進み、先ずは影浦と戦う事に。ブースに入りステージや対戦形式を決めている際に『あっ、失敗したかも』と口にした柚紀に詳細を訊ねる。すると………
『だって村上先輩に戦ってる所見られちゃうんですよ?!手の内明かしちゃうから完全に不利じゃないですかぁ〜!?……一応、フブキとの対戦ROM見て対策は考えてますが…………』
❲……(プッ)そんなの、誰だってやってるぞ?それに幾ら荒船が居るからってロビーのど真ん中でぐーすか彼奴が寝る訳ねぇだろ?で、そんな心配より何本勝負にするんだ?❳
『…………一本勝負で。カゲ先輩相手に何回も戦える程、集中力は持ち合わせて……いえ、A級隊長さんクラスが相手だと一戦に全身全霊・全神経を集中させなければ勝てないと自負してます。………この後に村上先輩と手合わせも出来たらしたいので、少しでも余力残したいかと』
「(……ランク戦は肉体的な疲労はないが精神的な疲労は確かにあるし、鶴ヶ峰には考慮すべき事だ。あの人…つる姐が以前"トリオン≠精神力"とか言っていたからな)……イイゼそれで。だが、俺に負けても"今回は全力で戦わなかった"とか言い訳するなよ?やるからには……全力でこい!!」
戦う前から駆け引きやら気持ちがヒートアップする両者がスクリーンに現れれば殆どの隊員が注目する。……何せ二宮から始まり風間に太刀川とA級隊長達と柚紀の戦いはかなりの見物であり、圧倒的な実力を有する隊長達と互角にやり合うルーキー(名目的)は昨シーズンのフブキを彷彿させる存在であり、"今シーズンの新人王は彼女"と噂されている。その真意が知りたいとあるC級隊員が比較的話しやすい北添に訊ねる。それに対しての見解を当真に求めると……
「柚紀が新人王?ナイナイナイナイ、それは絶対に無いな。………アイツに限って、新人王になれる程ランク戦に入り浸る事も、ポイント稼ぐのも不可能だからな」
「…………何で言い切れるのさ?鶴ヶ峰先輩が弱いとでも当真さんは言いたい訳?」
「(…ニヤッ)お前が反論するとか珍しいなユズル。だが、その理由はハズレだ。……柚紀はつる姐と一日にするランク戦に関する取り決めをしていて他の奴みてぇに何回も気軽には戦えねぇんだよ。例え長期戦可能にする為のカスタマイズを施しても、それは変わらねぇ。そんで数がこなせなければ"質にこだわる"様になるんだが、…………荒船とゾエには話したよな?【柚紀の最終目標は何処か】って」
「……確か【黒トリガー保有者、ひいてはS級と堂々と名乗れるだけの実力と実績を積む】だったよな?…………それがどうしたんだ?」
当真が何を言いたいか荒船も分からないらしく表情が厳しくなる。そんな話が続く中、ランク戦を終えたフブキ(+三バカトリオ)が合流してついでと言わんがばかりに「なら一つ聞くが……」と話題を少し変える
「黒トリガーってのは"A級に昇格しなきゃ所有権は発生しないのか?"……違うよな?現にB級扱いの野々村や鋼、……去年まではBだった木虎も風刃適合者だ。ま、適合者が多過ぎて今は一番強い迅さんが所有してる。………そしてDivaに関してはその性質上【例え他に適合者が居ても本当の意味で扱えるのは柚紀のみ】だが、ボーダーが所有・活用している黒トリガーが実質風刃しかないせいで【ならばその所有者である柚紀も迅さん並みの実力を持っていて当たり前】と、殆どの奴が考えちまう。……別に柚紀がそうなれないとは俺も思っちゃいねぇが、前例がないからこそ【何時までに強くならないといけないか】誰も知らねぇし決めれない状態だ。……それで柚紀が焦ると分かっているからつる姐は制限を設けたし、柚紀は多分"今のトリオン体の扱いに慣れればランク戦でなく防衛任務に重きを置く様になる"ゼ?……アイツにとって重要なのはポイントじゃなくて実践経験であり、ボーダーの役目は近界民の侵略阻止だろ?つまりは最終的には嵐山隊と同じ感じになるって訳だ。理由は異なるがな」
「おい鶴ヶ峰、ソレ何時もの服装に戻せるのか?」
『エッ?あ、えっと確か……(ガサゴソガサゴソ、……トントン…- シュン -)っと!良かった、ちゃんと出来た!?……一応操作法は聞いたのですが私、軽い機械音痴なので、…少し不安でした。で、……どうかされたんですか?』
「あぁ、今丁度鋼が野々村とランク戦の為に本部に来てるみてぇーでよ……お前もどうだ?俺達"サイドエフェクト持ち相手"なら全力で戦っても問題ねぇだろ?」
『(………そう言えば結局太刀川さんが割り込みしてきたせいで菊地原くんと戦えなかったんだよな〜)……まぁ、負けても実力の差があるから仕方ないし勝っても……他の人よりイチャモン付けられにくい、かな?』
「(ワシャワシャ)おぅおぅ!戦う前から勝つイメージは万端ってか?!鋼は知らねぇが、俺はそう簡単に勝てるとか思うなよ?………相手が年下で女子だろうと手加減しねぇから覚悟しろよ?!!(ワシャワシャワシャワシャ…)」
無意識ではあるが勝つ気満々な柚紀に対して逆に上機嫌な影浦。そしてそのまま移動となる。(仁礼は残りのクッキーとコタツの虜状態なのでお留守番)……北添も絵馬も多少なりとも興味があるらしく追随し、途中で当真に出くわせば彼も面白半分でついてくる事に
そしてランク戦ロビーに五人一緒に入れば、やはり目立つのだがあらかじめ柚紀は北添の後ろに隠れていたので幾分、視線を感じる事なく待ち人達の元へ
「来たかカゲ。にしても、……ゾエだけじゃなくて絵馬や当真まで一緒とか珍しいな」
「んあ?………コイツ等はオマケ兼ボディーガード役だ。居た方が安心するからなコイツが」
「コイツって……『(ヒョコッ)あれ?荒船先輩も居たんですね!?フブキが居るのは知ってましたが……その彼女は??(タタタ、キョロキョロ)』…………確かに居た方が良いな、コレは。…野々村なら絶賛ランク戦中だ。一度ブースに入ると暫くは出てこねぇだろうが………待ってるか?」
「けっ!……野々村なら直ぐに終わらせるだろうから先に始めても問題ねぇって。……まだ鋼と野々村が殺り合ってねぇなら俺、対戦済みなら鋼とやらせてみようと思うが二人とも異存はねぇか?」
村上・荒船と合流すれば隊長らしく仕切る影浦に特に誰も反論せずに淡々と話が進み、先ずは影浦と戦う事に。ブースに入りステージや対戦形式を決めている際に『あっ、失敗したかも』と口にした柚紀に詳細を訊ねる。すると………
『だって村上先輩に戦ってる所見られちゃうんですよ?!手の内明かしちゃうから完全に不利じゃないですかぁ〜!?……一応、フブキとの対戦ROM見て対策は考えてますが…………』
❲……(プッ)そんなの、誰だってやってるぞ?それに幾ら荒船が居るからってロビーのど真ん中でぐーすか彼奴が寝る訳ねぇだろ?で、そんな心配より何本勝負にするんだ?❳
『…………一本勝負で。カゲ先輩相手に何回も戦える程、集中力は持ち合わせて……いえ、A級隊長さんクラスが相手だと一戦に全身全霊・全神経を集中させなければ勝てないと自負してます。………この後に村上先輩と手合わせも出来たらしたいので、少しでも余力残したいかと』
「(……ランク戦は肉体的な疲労はないが精神的な疲労は確かにあるし、鶴ヶ峰には考慮すべき事だ。あの人…つる姐が以前"トリオン≠精神力"とか言っていたからな)……イイゼそれで。だが、俺に負けても"今回は全力で戦わなかった"とか言い訳するなよ?やるからには……全力でこい!!」
戦う前から駆け引きやら気持ちがヒートアップする両者がスクリーンに現れれば殆どの隊員が注目する。……何せ二宮から始まり風間に太刀川とA級隊長達と柚紀の戦いはかなりの見物であり、圧倒的な実力を有する隊長達と互角にやり合うルーキー(名目的)は昨シーズンのフブキを彷彿させる存在であり、"今シーズンの新人王は彼女"と噂されている。その真意が知りたいとあるC級隊員が比較的話しやすい北添に訊ねる。それに対しての見解を当真に求めると……
「柚紀が新人王?ナイナイナイナイ、それは絶対に無いな。………アイツに限って、新人王になれる程ランク戦に入り浸る事も、ポイント稼ぐのも不可能だからな」
「…………何で言い切れるのさ?鶴ヶ峰先輩が弱いとでも当真さんは言いたい訳?」
「(…ニヤッ)お前が反論するとか珍しいなユズル。だが、その理由はハズレだ。……柚紀はつる姐と一日にするランク戦に関する取り決めをしていて他の奴みてぇに何回も気軽には戦えねぇんだよ。例え長期戦可能にする為のカスタマイズを施しても、それは変わらねぇ。そんで数がこなせなければ"質にこだわる"様になるんだが、…………荒船とゾエには話したよな?【柚紀の最終目標は何処か】って」
「……確か【黒トリガー保有者、ひいてはS級と堂々と名乗れるだけの実力と実績を積む】だったよな?…………それがどうしたんだ?」
当真が何を言いたいか荒船も分からないらしく表情が厳しくなる。そんな話が続く中、ランク戦を終えたフブキ(+三バカトリオ)が合流してついでと言わんがばかりに「なら一つ聞くが……」と話題を少し変える
「黒トリガーってのは"A級に昇格しなきゃ所有権は発生しないのか?"……違うよな?現にB級扱いの野々村や鋼、……去年まではBだった木虎も風刃適合者だ。ま、適合者が多過ぎて今は一番強い迅さんが所有してる。………そしてDivaに関してはその性質上【例え他に適合者が居ても本当の意味で扱えるのは柚紀のみ】だが、ボーダーが所有・活用している黒トリガーが実質風刃しかないせいで【ならばその所有者である柚紀も迅さん並みの実力を持っていて当たり前】と、殆どの奴が考えちまう。……別に柚紀がそうなれないとは俺も思っちゃいねぇが、前例がないからこそ【何時までに強くならないといけないか】誰も知らねぇし決めれない状態だ。……それで柚紀が焦ると分かっているからつる姐は制限を設けたし、柚紀は多分"今のトリオン体の扱いに慣れればランク戦でなく防衛任務に重きを置く様になる"ゼ?……アイツにとって重要なのはポイントじゃなくて実践経験であり、ボーダーの役目は近界民の侵略阻止だろ?つまりは最終的には嵐山隊と同じ感じになるって訳だ。理由は異なるがな」