9.初任務の曲(164.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三輪隊との対戦後は特に異常も無く、帰宅し食事や睡眠を取った次の日、学校に登校して朝のHR時に時枝・シロ、そして柚紀は"午前中に任務で早退する"と発言。それを聞いたクラスメートが三人……主に女子二人に群がりそうになったが隣クラスから何時ものようにやって来た佐鳥とフブキがガード。勿論時枝や烏丸も参戦し「鶴ヶ峰は今年ボーダーに隊員としては入隊した」や「立入禁止区域は広いから複数のチームが任務に就いている」や「嵐山隊とは別区域に俺達も割り当てられている。シロはそのサポート要員」と説明すれば本鈴も相成り各自席に座る。助けてくれた皆に礼を述べた柚紀も授業の準備に取り掛かる。……嘘は言ってないが、やはり人に囲まれてしまうと上手く話せない自分にため息を漏らしながら。そんな落ち込んでいる柚紀を見て【野々村はあ〜言ったけど、おれ達と同じ区域の任務、だよね?】【うん。アレは余計な詮索や追求を避ける為の言い訳かな?別に任務は"必ず部隊でこなす必要はない"でしょ?だから今はそうでも実際に行う際に"様々な理由で"別の人と組む事になったって事にすれば良い。と言うよりソレを一般人が知る術はないしね……情報がリークされたり、覗き見されない限りは】的なやり取りを時枝とシロがしていたのを柚紀は知らないし、二人も言うつもりもない。現段階ではフォローは幾らでも可能なので焦る事はないのだから
- -
-
そして五人が早退したのを見計らい、クラスメートは烏丸に「鶴ヶ峰って去年休んでばっかりだったが、ボーダーの仕事務まるのか?」と訊ねてくる。………あの少女を表面上でしか判断出来ていない輩に、あまり話したくない烏丸だが……妙な勘違いや誤認をされるのも癪なので答える事に
「問題ない。去年鶴ヶ峰が休み勝ちだったのは喉の調子が悪かったのもだが【持病に対する特効薬をボーダー独自に開発して、その被検体になっていたからだ】今じゃそれが効いて大分通常の生活を送れる様になった。だが、それらを無償提供される訳もなく今回みたいに隊員としての任務も時折課せられる様になった。それでも、まだまだ研究段階だから副作用が時々出てしまうらしくてな、………結局は休む事を余儀なくされるだろうが、アイツの学力なら余裕で高校に入れるだろうな」
「……体や持病についてはよく分かんねぇから良いとしてだ、……………アイツ戦えるのか?あんな体で」
「それこそ不要の心配事だ。……詳しくは話せないが俺だって何も"このまま"戦っていない。ちゃんと戦闘用の装備を用いている。それに鶴ヶ峰は前衛じゃなくてサポート系、……ゲームで言う魔法使いや回復係的なポジションだ。だから敵と至近距離で殺り合う訳じゃない。それは野々村の役目だ。……流石にアイツの腕っぷしを知らない程情報に疎くはないだろ?…………もう良いか?俺は次の科目の予習をしたいんだが」
そんなやり取りを終えた烏丸は次の科目……英語の教科書やノートを取り出したのを見てクラスメート達も退散して行った。……佐鳥や時枝に木虎、それに親友二人が居るのだから柚紀は大丈夫。…そう自分に言い聞かせながら予習に励む事に
-
- -
一方、無事に基地に着いた一行は嵐山・木虎・綾辻と合流し、昼食を食堂で食べながら打ち合わせとなった。しかし、そこには先客が
『あっ!?迅さんだぁ〜〜!!?(タタタタタタ…ピタッ)それに柿崎さんに弓場さんに……ののさん!?えっと……同級生の集まりですか?(コテン)後、…困っている風に見えるのは私だけ??』
「よっ、柚紀ちゃん。元気そうで何よりだよ(ナデナデ)あ〜、うん。………実はこのメンバーで君達と別区域の任務何だけど、……陽太郎が朝から少し調子が悪そうだったんだ。本人は平気って言ってたけど、今日タイミング悪くて全員支部から出払ってるんだ」
『全員?……林藤さんやゆりさんに、…クローニンさんも??』
嵐山と同学年である四人が何やら話し合いをしていた。そしてその悩みはどうやら玉狛お子様S級隊員の事のようで、学生は兎も角成人の面子も支部不在を不審に思う柚紀に「クローニンは居るけど、"エンジニア特有のアレ"だから、ちょっと、ね」と答えればその場に居るメンバーが概ね納得する。(木虎は理解出来ていなかったので嵐山がそれとなく説明)それを聞いてフブキが何やら考え始める
「ん〜〜、…ユズの精神面を考えるとやっぱり嵐山隊と防衛任務した方が良いだろうし、俺がソッチに入るのが一番楽そうだが………
「野々村ちゃんの言い分にも一理あるが、それよりもっと簡単な解決策がある。……俺が迅の代わりにそっちに入れば良い!!別に五人で任務出来ないわけじゃないだろう。だよな?迅」
「……………まぁ、新種の亜種が出る未来は視えてないから問題ないとは思うが、……指揮は誰が取るんだ?今回の柚紀ちゃんはあくまでも戦闘員としての任務参加が最優先事項だ。歌姫の時みたいに周囲を気にしてたら……」
「そこは…(ポンポン)賢と充に任せるさ!!ほら今回みたいに最近は同学年の隊員と任務ってのが増えただろ?で、意外と四人の学年で指揮取りが出来るのって、柚紀ちゃん位なのが現状でもある。悪い事じゃないが、曲がりなりにもA級になった以上、そう言う場面に遭遇する可能性だってある!なら今回は良い経験になるだろうさ!!……オペレーターは綾辻だし、市河ちゃんだってサポートに入るなら何とかなるだろう!!兎に角やってみろ、なっ?!」
まさかの嵐山の発案に佐鳥と時枝は戸惑いや驚きを隠せずにいた。が、柚紀を始めとした女子達は「確かに……」「それが妥当か…」「頑張ろうね市河ちゃん!」「は、ハイです!!」とその流れで既に納得しているらしく、トドメと言わんとばかりに『ヨロシクね佐鳥隊長に、時枝隊長』と柚紀にまで言われてしまえば……引くに引けず引き受ける事となるのだった