8.腕試しの曲〜少女の実力は如何に〜(163.
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《無神経な質問で恐縮なんですが、……もし三輪隊と"迅さん一人"が戦ったら…どちらが勝ちますか?》
❲ん?………まぁ多分迅さんかな?あの人に狙撃や銃撃はほぼ効かねぇし、間合い管理も完璧だし何よりあの風刃の性能はシンプルだからこそ攻略は難しい。でも何で俺達を比較に出したんだ?それこそ普通は太刀川さんじゃね?❳
《ん〜…誰かに"太刀川さんの方が勝ち越ししている"って聞いたから比較対象外にしました。それに三輪先輩なら公平に自己分析した上でお答え頂けるかなと思ったのですが、……同じ意見ですか?》
❲………………そうなるな。だが、それを聞いてお前はどうするつもりだ?……何が目的だ?❳
会話をして柚紀を狙うつもりかは不明だが対話を続ける二人を見て「あ〜あ、やらかしたな二人。柚紀が戦闘中に話し掛けてきたら注意する必要あるのによ〜」と意図を掴んだ当真の言葉に武富がすかさず反応を示す。そして「タイマー見てみろ」と試合時間を確認させた上でこう語る
「今後はどうなるか分からねぇが【開始から10分経過すれば柚紀のリミットが解除されてサイドエフェクトも解禁だ】、こうなればほぼ柚紀の勝ち確状態なんだよ。相手がA級だろうとな。……いや、A級だからこそ勝てなきゃ駄目なんだ。アイツが目指す頂きに辿り着くにはな」
《私は本来ならS級を名乗っても問題ない立場ですが、それはあくまでも偶然の産物でしかない。たまたまお父さんから貰ったプレゼントが黒トリガーで一番有効に扱えるのが私だから所持をしている。だから、……迅さんみたいな争奪戦をするとは言いませんが【あの人の隣に立てるだけの実力を手に入れます】…これも本当ならサイドエフェクトなしでが良いんですが、フブキやカゲ先輩達に【サイドエフェクトもお前のチカラだから使ったって問題ない、文句を言う奴が居ても気にするな、だが難癖を付けられたら遠慮なく言え。俺達が変わりに言い返してやる】って。だから(キイィーン)……文句は受け付けません。私と勝負すると決まった時点で…この可能性だってあるのは、おわかりだった筈なので》
一部当真と柚紀の言葉が被ってしまったが、柚紀の内心と決意表明がされると片耳に小型のヘッドマイクが生成される。そして"決め台詞"を告げれば可視化したトリオンが周囲を漂い始める。そしてメロディーを口ずさみ始めれば、誰もが"歌姫発動"と察する
〜 die Ruinenstadt ist immer noch schön
ich warte lange Zeit auf deine Rückkehr
in der Hand ein Vergissmeinnicht 〜
- ザッ!!ガキィーン!!?ドンドン!ガキィーン!!!……ボタッ! -
「マジかよ。あのトリオン粒子、どんだけの強度と性能なんだよ?!俺の槍は兎も角、秀次のレッドバレットも効かないとかアリかよっ!!(ガキッ、ガキーン!!)」
「あの粒子、ただ極小のシールドが浮遊していると思ったが……ただ単純に粒子を放出しているだけなのか?❲正解です、ですがそんなに可笑しい事ですか?シールドも弧月や弾丸だって元は同じトリオンから作られます。それをトリガーを経由して具現化しているだけ。効率は確かにそっちが良いですがシールドで防げないレッドバレットも防御するなら、自分と同じトリオン以外を全て遮断するイメージをすれば…こうなります❳!?……この声は、確か市河…だったか?何で敵オペレーターの声が聞こえるんだっ!?」
二人の攻撃は漂うトリオン粒子にシールドで阻まれた様になったり、若しくは被弾を肩代わりしたかの様な感じになり無傷のまま柚紀は歌い続ける。何故攻撃が当たらないのかを疑問に思った三輪に答えたのはまさかのシロ。だが本来なら敵オペレーターとの会話は不可能な事に狼狽する三輪にシロはすんなりタネ明かしをする
❲〜その周囲には彼女のトリオンが充満しています。 それをバイパスにして話し掛けています。 …ですが米屋先輩には聞こえてないみたいですね。 それは今後の課題としましてそろそろ…
終演と参ります 〜❳
(パチン、……キイィーン………ババババババババババ)
一瞬歌詞が途切れる瞬間に指を鳴らせばトリオン粒子が黒みを帯びて何時もの球体の弾が生成され、間髪入れずに発射される。勿論二人もシールドでそれを防ごうとするが……
〜 Regentropfen sind meine Tränen
Wind ist meine Atem und mein Erzählung
Zweige und Blätter sind meine Hände
denn mein Körper ist in Wurzein gehüllt
wenn die Jahreszeit des Tauens kommt,
werde ich wach und singe ein Lied
das Vergissmeinnicht, das du mir gegeben
hast, ist hier 〜
「おっ!?今回の仕込みはやっぱりレッドバレットだったー!!?佐鳥の大当たり〜!!?にしても…何時もと工程違うけどアレってアリなのかな?出水先輩はどう思いますか?」
「………アウトな気がする。いや、歌姫ありきならギリギリセーフかもだが、その前振りであるトリオン粒子放出は完全にアウトだろうから今後はあの風景を見る事はないだろう。あれは柚紀ちゃんにしか出来ない芸当で、どう考えても規定違反だ」
「つまりは【試合に勝って勝負に負けた】感じだな。……こりゃつる姐のお説教コースか?若しくは小言で終わるかだろうが、親友ながらマジでコエーなユズって。自ら枷を設けなきゃ完全無敵だろよ本来はさ」
「そこは柚紀さんらしいって事で良いんじゃないかな?それにアレは至近距離だったから決まったけど、今回だけだろうね使うのは。レッドバレットは弾速が遅いから彼女の戦闘スタイルには合わなそうだよ」
無数のレッドバレットを被弾し、未動きが取れない二人を的確に急所を撃ち抜いた柚紀が勝利を収める。そして寝室から恐る恐る出て来た柚紀に待ち受けていたのは……叔母と風間によるお説教で【セットトリガーを用いて必ず戦う事。今回みたいな事をするなら必ず相手の許可を取ってから】と新たな取り決めが追加されたのだった
❲ん?………まぁ多分迅さんかな?あの人に狙撃や銃撃はほぼ効かねぇし、間合い管理も完璧だし何よりあの風刃の性能はシンプルだからこそ攻略は難しい。でも何で俺達を比較に出したんだ?それこそ普通は太刀川さんじゃね?❳
《ん〜…誰かに"太刀川さんの方が勝ち越ししている"って聞いたから比較対象外にしました。それに三輪先輩なら公平に自己分析した上でお答え頂けるかなと思ったのですが、……同じ意見ですか?》
❲………………そうなるな。だが、それを聞いてお前はどうするつもりだ?……何が目的だ?❳
会話をして柚紀を狙うつもりかは不明だが対話を続ける二人を見て「あ〜あ、やらかしたな二人。柚紀が戦闘中に話し掛けてきたら注意する必要あるのによ〜」と意図を掴んだ当真の言葉に武富がすかさず反応を示す。そして「タイマー見てみろ」と試合時間を確認させた上でこう語る
「今後はどうなるか分からねぇが【開始から10分経過すれば柚紀のリミットが解除されてサイドエフェクトも解禁だ】、こうなればほぼ柚紀の勝ち確状態なんだよ。相手がA級だろうとな。……いや、A級だからこそ勝てなきゃ駄目なんだ。アイツが目指す頂きに辿り着くにはな」
《私は本来ならS級を名乗っても問題ない立場ですが、それはあくまでも偶然の産物でしかない。たまたまお父さんから貰ったプレゼントが黒トリガーで一番有効に扱えるのが私だから所持をしている。だから、……迅さんみたいな争奪戦をするとは言いませんが【あの人の隣に立てるだけの実力を手に入れます】…これも本当ならサイドエフェクトなしでが良いんですが、フブキやカゲ先輩達に【サイドエフェクトもお前のチカラだから使ったって問題ない、文句を言う奴が居ても気にするな、だが難癖を付けられたら遠慮なく言え。俺達が変わりに言い返してやる】って。だから(キイィーン)……文句は受け付けません。私と勝負すると決まった時点で…この可能性だってあるのは、おわかりだった筈なので》
一部当真と柚紀の言葉が被ってしまったが、柚紀の内心と決意表明がされると片耳に小型のヘッドマイクが生成される。そして"決め台詞"を告げれば可視化したトリオンが周囲を漂い始める。そしてメロディーを口ずさみ始めれば、誰もが"歌姫発動"と察する
〜 die Ruinenstadt ist immer noch schön
ich warte lange Zeit auf deine Rückkehr
in der Hand ein Vergissmeinnicht 〜
- ザッ!!ガキィーン!!?ドンドン!ガキィーン!!!……ボタッ! -
「マジかよ。あのトリオン粒子、どんだけの強度と性能なんだよ?!俺の槍は兎も角、秀次のレッドバレットも効かないとかアリかよっ!!(ガキッ、ガキーン!!)」
「あの粒子、ただ極小のシールドが浮遊していると思ったが……ただ単純に粒子を放出しているだけなのか?❲正解です、ですがそんなに可笑しい事ですか?シールドも弧月や弾丸だって元は同じトリオンから作られます。それをトリガーを経由して具現化しているだけ。効率は確かにそっちが良いですがシールドで防げないレッドバレットも防御するなら、自分と同じトリオン以外を全て遮断するイメージをすれば…こうなります❳!?……この声は、確か市河…だったか?何で敵オペレーターの声が聞こえるんだっ!?」
二人の攻撃は漂うトリオン粒子にシールドで阻まれた様になったり、若しくは被弾を肩代わりしたかの様な感じになり無傷のまま柚紀は歌い続ける。何故攻撃が当たらないのかを疑問に思った三輪に答えたのはまさかのシロ。だが本来なら敵オペレーターとの会話は不可能な事に狼狽する三輪にシロはすんなりタネ明かしをする
❲〜
(パチン、……キイィーン………ババババババババババ)
一瞬歌詞が途切れる瞬間に指を鳴らせばトリオン粒子が黒みを帯びて何時もの球体の弾が生成され、間髪入れずに発射される。勿論二人もシールドでそれを防ごうとするが……
〜 Regentropfen sind meine Tränen
Wind ist meine Atem und mein Erzählung
Zweige und Blätter sind meine Hände
denn mein Körper ist in Wurzein gehüllt
wenn die Jahreszeit des Tauens kommt,
werde ich wach und singe ein Lied
das Vergissmeinnicht, das du mir gegeben
hast, ist hier 〜
「おっ!?今回の仕込みはやっぱりレッドバレットだったー!!?佐鳥の大当たり〜!!?にしても…何時もと工程違うけどアレってアリなのかな?出水先輩はどう思いますか?」
「………アウトな気がする。いや、歌姫ありきならギリギリセーフかもだが、その前振りであるトリオン粒子放出は完全にアウトだろうから今後はあの風景を見る事はないだろう。あれは柚紀ちゃんにしか出来ない芸当で、どう考えても規定違反だ」
「つまりは【試合に勝って勝負に負けた】感じだな。……こりゃつる姐のお説教コースか?若しくは小言で終わるかだろうが、親友ながらマジでコエーなユズって。自ら枷を設けなきゃ完全無敵だろよ本来はさ」
「そこは柚紀さんらしいって事で良いんじゃないかな?それにアレは至近距離だったから決まったけど、今回だけだろうね使うのは。レッドバレットは弾速が遅いから彼女の戦闘スタイルには合わなそうだよ」
無数のレッドバレットを被弾し、未動きが取れない二人を的確に急所を撃ち抜いた柚紀が勝利を収める。そして寝室から恐る恐る出て来た柚紀に待ち受けていたのは……叔母と風間によるお説教で【セットトリガーを用いて必ず戦う事。今回みたいな事をするなら必ず相手の許可を取ってから】と新たな取り決めが追加されたのだった