8.腕試しの曲〜少女の実力は如何に〜(163.
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さて、"届け物"を済ませた東が退室したのとほぼ同時に柚紀が目を覚ます。今回はトリオン量が大量に減少したから寝た訳ではないので意外と早く目覚めたのは良いが……古寺に寝顔を見られてプチパニック状態に陥れば、奈良坂が率先してあやしにかかる。………地味に加重現象が発生した空間で当真同様、柚紀のトリオンによる影響をほぼ受けない彼が最適人だったのだ。そして『私が居るのに取り乱す必要が何処にある?』と言実に言われて何とか落ち着いた柚紀は古寺に謝罪をする。対して「えっと、……鶴ヶ峰さんの反応は普通じゃないかな?寝顔…無防備な姿を他人に見られたくないって思うのはさ」とフォローが入る。それでも何処か腑に落ちない柚紀を見て、出水がある提案をする
「……そう言えば米屋が言ってたけど、【三輪隊は歌姫の経験ないから何時か体験してみたい】って気持ちは古寺もあるのか?」
「えっ?ま、まぁ、……無いと言ったら嘘にはなりますが〜(……チラッ)」
「俺には歌姫の効果はない、それは当真さんが実証している。それがあって秀次も言実さんや鶴ヶ峰に申し出をしていなかった訳だ」
「………………奈良坂先輩があの当真先輩と同じ血液型ってマジ?!性格、全然違うよなっ!!?そりゃあ同じ血液型だからって全員性格が似てる訳じゃないにしても……色々真逆じゃね?」
「………野々村の気持ちも分かるが、話が脱線しそうだから一度切らせて貰う。……出水は罪滅ぼしに"歌姫体験"をさせようとの魂胆だろうが、そう言う訳で却下させて貰う。(……ナデナデ)別に嫌だとかじゃない、だが奈良坂に意味がないのなら俺達チームの恩恵とは言い難いのと、差が生じれば足並みも乱れる。………その気持ちだけ有り難く受け取っておく(ナデナデ)」
出水の企みが却下され、心無しか落ち込む柚紀をまだぎこちないが三輪が宥めていると『ならばこんなのはどうだ?』と言実が別案を提示して来たので話を聞く為に三輪が移動する。……色々モヤモヤ感を抱く柚紀だが、ラボにはクッション系を置いていないので気軽に抱きつけるモノがなくて手を"ワキワキ"させてしまう。それを見て(今の柚紀に近付けば"くっつき虫化"する)と馬鹿コンビは察して近付けずにいた。(緑川が気にせず近付きそうだったのでさり気なく阻止)そんな中………
- コンコン、コンコン… -
「お〜つるちゃ〜ん!?佐鳥でぇ〜す!!コッチに柚紀ちゃんが居るって風音ちゃんから聞いたけど居ますか〜?(コンコン)」
「あれ?"ソッチが先"だったか〜。は〜い、今開けるね〜(PiPiPi……ウィーン)いらっしゃい佐鳥くん、それと………やっぱり時枝くんも一緒だったね。立ち話もアレだから中にどうぞ〜って、わぁ〜大きな白くまのぬいぐるみだ〜!!えっ?どうしたのそれっ!?」
「お招き有難う市河ちゃん!……ん?放課後笹森と半崎に太一と一緒にゲーセン行ってきてさ、"お仲間"増やそうと思ってクレーンでゲットしてしました〜!!そう言えば、……何でとっきーが一緒だって思ったの??」
「所在を聞いたからだよ。今日柚紀さん、明日の防衛任務について全く話題に上げなかったのが気になってさ。……時折シフト変わるけど、少なくともおれは連絡受けてない。だけど不安になったから市河さんに確認と"ちゃんと柚紀さんも知っているか"を聞いたら、曖昧な解答が来たから………作戦室に置きっぱなしにしてた(…スッ)手帳を取りに行くついでに寄っただけ。おれ、ボーダー関連の予定は携帯にじゃなくて手帳に書くように最近したんだ。万が一にも学校のクラスメートに見られたりしたらマズいし」
別行動していた筈の二人がそれぞれ理由を"見つけて"訪ねてきたのだ。そして見るからに触り心地の良さそうなぬいぐるみに目を光らせる柚紀に戦利品を渡せば、嬉しそうに抱きしめ笑顔でお礼を言う。それを見て撃沈しかける佐鳥は「ど、どう致しまして〜。本当は市河ちゃんみたいな子も見つけたかったけど、中々……だから今日は風音ちゃんみたいなその子だけで我慢してね」て何とかやり過ごせらフブキが「ほぅ、俺は熊なのか。へぇ〜」と何やら不機嫌オーラ全開にされて弁解に走る。その最中、明日のどの時間から任務があるかを柚紀と一緒に確認していると「あ、その任務には俺も参加するぜ!良いよな?!つる姐」とまさかの参戦表明をされて時枝も驚きを隠せない。それを聞いて羨ましがる緑川を尻目に『……なら少し調整が必要だな。人数に合った担当範囲と言うものがある故にな。が、…そこはコチラで調節するとして』と許可まで降りた所で、何やら言実が別の話題を振りたがっているのに気付いた柚紀が『どうかしたの?』と話を促す
『柚紀よ、【ランク戦は長短問わず一日三回まで】と私と取り決めをしたが……まだ回数に余裕はあるか?』
『えっ?……まぁ、今日は風間さんと十本勝負したのと、緑川くんとタッグバトルで十本しただけだから…………後一回分あるよ?両方負けたけどさ』
「風間さんとランク戦とか、……俺と同じ過ちを起こすつもりかよユズ」
『その心配は無かろう、あれだけ二宮との戦いを盛大に開催した後だ。……風間と柚紀が戦った所でさほど騒がれたりはせぬさ。それはさておき、………久し振りに私の手伝いをして貰おう。内容は【サイドエフェクトを用いた状態で戦えばどれだけの実力を発揮できるか】だ。そして…その相手を三輪隊に務めてもらう。形式はB級ランク戦さながらで両者ともオペレーターのサポートありとする。……シロの練習にもなるだろうし、三輪達もだが月見からの了承を得た。悪いが拒否権はないと思ってくれ』
「………………えっと、おつるちゃん。それってさ、もしかしなくても一対四にならない?!駄目駄目!?柚紀ちゃんが不利過ぎるよっ!!?」
まさかの一対多数の不利な戦いを強いる言実に佐鳥を始めとした中学戦闘員が差はあれど難色を示す。柚紀含めた戦う当人達が何も言わない中、唯一の傍観者にして言実の意図を察した出水が口を挟む
「確かに柚紀ちゃんが一見不利に見えるが本当にそうか?人によっては得手不得手があるだろ?シューターでそれもトリオン量が多い柚紀ちゃんなら、案外"タイマン勝負やタッグ戦よりコッチの方が得意かも知れないぜ?"タイマンだと貧乏性があるせいか無駄撃ちする弾トリガーよりスコーピオンを使いたがるし、チーム戦だと相手の様子が気になって十分な実力を出せているかも微妙だ。それにいざって時は"切り札"が彼女にはある。勝機は十分にあると俺は思うけどな〜」
「……そう言えば米屋が言ってたけど、【三輪隊は歌姫の経験ないから何時か体験してみたい】って気持ちは古寺もあるのか?」
「えっ?ま、まぁ、……無いと言ったら嘘にはなりますが〜(……チラッ)」
「俺には歌姫の効果はない、それは当真さんが実証している。それがあって秀次も言実さんや鶴ヶ峰に申し出をしていなかった訳だ」
「………………奈良坂先輩があの当真先輩と同じ血液型ってマジ?!性格、全然違うよなっ!!?そりゃあ同じ血液型だからって全員性格が似てる訳じゃないにしても……色々真逆じゃね?」
「………野々村の気持ちも分かるが、話が脱線しそうだから一度切らせて貰う。……出水は罪滅ぼしに"歌姫体験"をさせようとの魂胆だろうが、そう言う訳で却下させて貰う。(……ナデナデ)別に嫌だとかじゃない、だが奈良坂に意味がないのなら俺達チームの恩恵とは言い難いのと、差が生じれば足並みも乱れる。………その気持ちだけ有り難く受け取っておく(ナデナデ)」
出水の企みが却下され、心無しか落ち込む柚紀をまだぎこちないが三輪が宥めていると『ならばこんなのはどうだ?』と言実が別案を提示して来たので話を聞く為に三輪が移動する。……色々モヤモヤ感を抱く柚紀だが、ラボにはクッション系を置いていないので気軽に抱きつけるモノがなくて手を"ワキワキ"させてしまう。それを見て(今の柚紀に近付けば"くっつき虫化"する)と馬鹿コンビは察して近付けずにいた。(緑川が気にせず近付きそうだったのでさり気なく阻止)そんな中………
- コンコン、コンコン… -
「お〜つるちゃ〜ん!?佐鳥でぇ〜す!!コッチに柚紀ちゃんが居るって風音ちゃんから聞いたけど居ますか〜?(コンコン)」
「あれ?"ソッチが先"だったか〜。は〜い、今開けるね〜(PiPiPi……ウィーン)いらっしゃい佐鳥くん、それと………やっぱり時枝くんも一緒だったね。立ち話もアレだから中にどうぞ〜って、わぁ〜大きな白くまのぬいぐるみだ〜!!えっ?どうしたのそれっ!?」
「お招き有難う市河ちゃん!……ん?放課後笹森と半崎に太一と一緒にゲーセン行ってきてさ、"お仲間"増やそうと思ってクレーンでゲットしてしました〜!!そう言えば、……何でとっきーが一緒だって思ったの??」
「所在を聞いたからだよ。今日柚紀さん、明日の防衛任務について全く話題に上げなかったのが気になってさ。……時折シフト変わるけど、少なくともおれは連絡受けてない。だけど不安になったから市河さんに確認と"ちゃんと柚紀さんも知っているか"を聞いたら、曖昧な解答が来たから………作戦室に置きっぱなしにしてた(…スッ)手帳を取りに行くついでに寄っただけ。おれ、ボーダー関連の予定は携帯にじゃなくて手帳に書くように最近したんだ。万が一にも学校のクラスメートに見られたりしたらマズいし」
別行動していた筈の二人がそれぞれ理由を"見つけて"訪ねてきたのだ。そして見るからに触り心地の良さそうなぬいぐるみに目を光らせる柚紀に戦利品を渡せば、嬉しそうに抱きしめ笑顔でお礼を言う。それを見て撃沈しかける佐鳥は「ど、どう致しまして〜。本当は市河ちゃんみたいな子も見つけたかったけど、中々……だから今日は風音ちゃんみたいなその子だけで我慢してね」て何とかやり過ごせらフブキが「ほぅ、俺は熊なのか。へぇ〜」と何やら不機嫌オーラ全開にされて弁解に走る。その最中、明日のどの時間から任務があるかを柚紀と一緒に確認していると「あ、その任務には俺も参加するぜ!良いよな?!つる姐」とまさかの参戦表明をされて時枝も驚きを隠せない。それを聞いて羨ましがる緑川を尻目に『……なら少し調整が必要だな。人数に合った担当範囲と言うものがある故にな。が、…そこはコチラで調節するとして』と許可まで降りた所で、何やら言実が別の話題を振りたがっているのに気付いた柚紀が『どうかしたの?』と話を促す
『柚紀よ、【ランク戦は長短問わず一日三回まで】と私と取り決めをしたが……まだ回数に余裕はあるか?』
『えっ?……まぁ、今日は風間さんと十本勝負したのと、緑川くんとタッグバトルで十本しただけだから…………後一回分あるよ?両方負けたけどさ』
「風間さんとランク戦とか、……俺と同じ過ちを起こすつもりかよユズ」
『その心配は無かろう、あれだけ二宮との戦いを盛大に開催した後だ。……風間と柚紀が戦った所でさほど騒がれたりはせぬさ。それはさておき、………久し振りに私の手伝いをして貰おう。内容は【サイドエフェクトを用いた状態で戦えばどれだけの実力を発揮できるか】だ。そして…その相手を三輪隊に務めてもらう。形式はB級ランク戦さながらで両者ともオペレーターのサポートありとする。……シロの練習にもなるだろうし、三輪達もだが月見からの了承を得た。悪いが拒否権はないと思ってくれ』
「………………えっと、おつるちゃん。それってさ、もしかしなくても一対四にならない?!駄目駄目!?柚紀ちゃんが不利過ぎるよっ!!?」
まさかの一対多数の不利な戦いを強いる言実に佐鳥を始めとした中学戦闘員が差はあれど難色を示す。柚紀含めた戦う当人達が何も言わない中、唯一の傍観者にして言実の意図を察した出水が口を挟む
「確かに柚紀ちゃんが一見不利に見えるが本当にそうか?人によっては得手不得手があるだろ?シューターでそれもトリオン量が多い柚紀ちゃんなら、案外"タイマン勝負やタッグ戦よりコッチの方が得意かも知れないぜ?"タイマンだと貧乏性があるせいか無駄撃ちする弾トリガーよりスコーピオンを使いたがるし、チーム戦だと相手の様子が気になって十分な実力を出せているかも微妙だ。それにいざって時は"切り札"が彼女にはある。勝機は十分にあると俺は思うけどな〜」