8.腕試しの曲〜少女の実力は如何に〜(163.
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「……はあぁっ!?ちょっ、何で……"弾がボールみたいに跳ねてるのさっ!!?"普通地面や壁に当たればそのまま破壊して消える筈だぜ!?(…サスサス)……何したのさ柚紀ちゃん」
『あれ??出水先輩もお忘れですか?アレは"シールドとの合成でしたが"似た様な芸当、去年にお見せしてますよ?(ポヨーン、ポヨーン…)』
「弾む、…去年で、シールド……!!…まさか、"グラスホッパーとバイパーを合成させたの"?!?(そう言えば、今さっき俺が放った弾を"グラスホッパーを使って回避してなかった"。あれは合成弾を作る際に"二つのトリガーを同時に使うから"使えなかった訳か!?)」
『御名答。ま、普通の立方体や三角錐だとイメージしづらいですが【私にとっては弾丸は丸いイメージが強いので、必然と弾もこの形となり、ボールみたいに弾むイメージもしやすかった】から作れた産物です。でも、建物の配置や反射角を気にしないと上手く当てたい所には当てられないな〜。本当なら頭を狙った筈なのに腕に被弾しちゃったし(…シュウゥー)』
避けた筈の弾が障害物に当たり反射して来たのが背後から迫り、出水の片腕に被弾。そこを押さえながら種明かしを要求すれば柚紀が答えたヒントを頼りに"弾と合成したトリガー"を口にする。因みに今は高低差のハンデを無くす立ち位置を互いに意識していたせいで、極端な高低差がないが……若干出水の方が高い位置に居るのと、柚紀より少し下の階層にはアタッカー二人が戦いの最中なので下手にハウンドが使えず"アステロイドを出水は使う"と心理や行動理念を柚紀は見事に読み当てたのだ
そんな感じで睨み合いをしていると、柚紀の背後にて誰かがリタイアした"ベイルアウトもどき"が作動。そして近付くオトを聞いて軽く一瞥すれば……
『ありゃ?これって初回と逆のパターン?』
「まぁそうかもな、弾バカの攻撃で緑川に隙が生じたってブスッと仕留めた感じだ。つーか結構危なかったんだぜコレでも。緑川の奴、グラスホッパーでちょろまか縦横無尽に動いて撹乱して来るから攻撃当てるのも一苦労だったぜ。さて無駄話はこの位にして…(スチャッ)この状況、どう切り抜ける?」
『ん〜そうですねぇ〜……(キイィーン、フワフワ…)…じゃあこんなのは如何ですか?……追尾弾 !(ババババババババババババババババ)…&(ブォン)…グラスホッパー!(キイィーン)』
「「!!?」」
細かい攻撃を何度も食らって居るが致命傷は避けた状態の米屋に挟まれる形で対峙する柚紀は焦る事なく、今度は通常愛用している弾数・大きさの弾を作り二人に攻撃を仕掛ける。そして二人に被弾しそうなタイミングで"それぞれを取り囲む様にグラスホッパーを展開"すれば内部で乱反射が発生して絶え間なく弾による攻撃が縦横無尽に飛び交い、ほぼ同時に二人を落としたのであった
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だが、快進撃は此処までで後半は柚紀の集中力切れやリミット解除前に集中攻撃を食らい先に落とされるのが続き、結果としては七対三で出水達の勝利で終わりを告げた。そして十戦連続はかなりキツいらしく、ブース内ベッドで横たわり疲労で起きれなくなっている柚紀を米屋がおんぶする形で回収すれば、部屋まで送る事に。その道途中に東と三輪、更には奈良坂と古寺と遭遇。些か珍しい組み合わせに出水ですら首を傾げるが「先ずは言実さんの元に鶴ヶ峰を連れて行くのが先決だ」と東に言われて歩みを再開。そしていつの間にか眠ってしまった柚紀を見て、ラボのドアをノックすれば主である言実が出迎え、そのまま中に招き入れる。室内ではシロを始めとした面子がスタンバイしておりテキパキと対処を開始する。そして緑川が東を始めとしたがメンバーと挨拶や自己紹介をした所で、言実に話を振る
「えっと………言実さん、何で柚紀ちゃんランク戦しただけであんなにグッタリしちゃったの?別に生身で戦ってる訳じゃないから疲れたりしない気がするけど…」
『……あの子は常に色んな事を考えておる。学校なら勉強関連を、自宅なら食事メニューと言った感じにな。………今日みたいに学校からボーダーに向かう際はランク戦や地形戦の事を話題にしながら歩いておったらしい。…故に今までの考えや経験を整理する為に眠っていると解釈して問題ない』
「あ〜、つまりは鋼のアレがユズにも起きてるって訳か!アイツのだって特別な事でなく、あくまでも誰もが持っている機能が強化されただけ。……これが凄いって思うのは分かるが、だからと言って疎遠や嫌厭する理由にする奴の考えが俺には分からん!!……人知れず多大な苦労を強いられているのも知らない無能共のな」
「(コソッ)あ、あの。……俺、野々村とあんまり交流がないから分からないんですが……かなり怒ってますよね?彼女」
「……(ヒソッ)野々村の場合、幼馴染みの市河もサイドエフェクト保有者で幼い頃からの付き合いがあるから苦悩も人一倍知っている。そして能力を特別視しない様にする環境で育ったから、あんな風に思っている訳だ(そう考えると、やはり鶴ヶ峰と市河とチームを組むのは野々村しか適任者は居ない。実力的な理由でなく心構え的な意味で、他の者では何時か……"二人が潰される")」
柚紀本人含め、実力を認めてもらう為に他の人と同じ手順を踏む予定である以上、やはりチームを作るのは避けられない状況であるのは大人達も分かっている。だが、既にA級クラスの実力を有する柚紀やサイドエフェクト有りな状態だがオペレーターとしての技能はあの巽並みのシロと組むとなると、実力より性格や考え方を重視となるのだ。……嵐山隊に木虎が最終的に抜擢されたのと同じで"このチームに求めるのはナニか?"を考える必要がある。二人は実力をあまり重視してないが、あの騒動の時みたいになった際の役割を考えると、やはりチームメイトにもそれなりの実力が無ければ自他共に危険になるのは明白なので、中々難しかったりするのだ
『あれ??出水先輩もお忘れですか?アレは"シールドとの合成でしたが"似た様な芸当、去年にお見せしてますよ?(ポヨーン、ポヨーン…)』
「弾む、…去年で、シールド……!!…まさか、"グラスホッパーとバイパーを合成させたの"?!?(そう言えば、今さっき俺が放った弾を"グラスホッパーを使って回避してなかった"。あれは合成弾を作る際に"二つのトリガーを同時に使うから"使えなかった訳か!?)」
『御名答。ま、普通の立方体や三角錐だとイメージしづらいですが【私にとっては弾丸は丸いイメージが強いので、必然と弾もこの形となり、ボールみたいに弾むイメージもしやすかった】から作れた産物です。でも、建物の配置や反射角を気にしないと上手く当てたい所には当てられないな〜。本当なら頭を狙った筈なのに腕に被弾しちゃったし(…シュウゥー)』
避けた筈の弾が障害物に当たり反射して来たのが背後から迫り、出水の片腕に被弾。そこを押さえながら種明かしを要求すれば柚紀が答えたヒントを頼りに"弾と合成したトリガー"を口にする。因みに今は高低差のハンデを無くす立ち位置を互いに意識していたせいで、極端な高低差がないが……若干出水の方が高い位置に居るのと、柚紀より少し下の階層にはアタッカー二人が戦いの最中なので下手にハウンドが使えず"アステロイドを出水は使う"と心理や行動理念を柚紀は見事に読み当てたのだ
そんな感じで睨み合いをしていると、柚紀の背後にて誰かがリタイアした"ベイルアウトもどき"が作動。そして近付くオトを聞いて軽く一瞥すれば……
『ありゃ?これって初回と逆のパターン?』
「まぁそうかもな、弾バカの攻撃で緑川に隙が生じたってブスッと仕留めた感じだ。つーか結構危なかったんだぜコレでも。緑川の奴、グラスホッパーでちょろまか縦横無尽に動いて撹乱して来るから攻撃当てるのも一苦労だったぜ。さて無駄話はこの位にして…(スチャッ)この状況、どう切り抜ける?」
『ん〜そうですねぇ〜……(キイィーン、フワフワ…)…じゃあこんなのは如何ですか?……
「「!!?」」
細かい攻撃を何度も食らって居るが致命傷は避けた状態の米屋に挟まれる形で対峙する柚紀は焦る事なく、今度は通常愛用している弾数・大きさの弾を作り二人に攻撃を仕掛ける。そして二人に被弾しそうなタイミングで"それぞれを取り囲む様にグラスホッパーを展開"すれば内部で乱反射が発生して絶え間なく弾による攻撃が縦横無尽に飛び交い、ほぼ同時に二人を落としたのであった
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「えっと………言実さん、何で柚紀ちゃんランク戦しただけであんなにグッタリしちゃったの?別に生身で戦ってる訳じゃないから疲れたりしない気がするけど…」
『……あの子は常に色んな事を考えておる。学校なら勉強関連を、自宅なら食事メニューと言った感じにな。………今日みたいに学校からボーダーに向かう際はランク戦や地形戦の事を話題にしながら歩いておったらしい。…故に今までの考えや経験を整理する為に眠っていると解釈して問題ない』
「あ〜、つまりは鋼のアレがユズにも起きてるって訳か!アイツのだって特別な事でなく、あくまでも誰もが持っている機能が強化されただけ。……これが凄いって思うのは分かるが、だからと言って疎遠や嫌厭する理由にする奴の考えが俺には分からん!!……人知れず多大な苦労を強いられているのも知らない無能共のな」
「(コソッ)あ、あの。……俺、野々村とあんまり交流がないから分からないんですが……かなり怒ってますよね?彼女」
「……(ヒソッ)野々村の場合、幼馴染みの市河もサイドエフェクト保有者で幼い頃からの付き合いがあるから苦悩も人一倍知っている。そして能力を特別視しない様にする環境で育ったから、あんな風に思っている訳だ(そう考えると、やはり鶴ヶ峰と市河とチームを組むのは野々村しか適任者は居ない。実力的な理由でなく心構え的な意味で、他の者では何時か……"二人が潰される")」
柚紀本人含め、実力を認めてもらう為に他の人と同じ手順を踏む予定である以上、やはりチームを作るのは避けられない状況であるのは大人達も分かっている。だが、既にA級クラスの実力を有する柚紀やサイドエフェクト有りな状態だがオペレーターとしての技能はあの巽並みのシロと組むとなると、実力より性格や考え方を重視となるのだ。……嵐山隊に木虎が最終的に抜擢されたのと同じで"このチームに求めるのはナニか?"を考える必要がある。二人は実力をあまり重視してないが、あの騒動の時みたいになった際の役割を考えると、やはりチームメイトにもそれなりの実力が無ければ自他共に危険になるのは明白なので、中々難しかったりするのだ