8.腕試しの曲〜少女の実力は如何に〜(163.
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玉狛支部で一泊し、次の日は普通に学校へ行き帰りに預けていた二羽を引き取り残りは自宅でのんびりした柚紀。たが、その次の日の放課後は基地へと足を運んでいた。メンバーは親友二人とで、佐鳥は笹森や同級生スナイパー仲間に遊びに誘われ、時枝は日直、烏丸はアルバイトである。そして基地にある自室に荷物を置けば、フブキはどうやら言実に呼び出しを受けているらしく隣のラボへ行き、シロはオペレーターの手ほどきを受ける為に師である巽の元へ。そして柚紀はランク戦の為に私服に着替えてロビーへと向かうのだが……
『(…ヒョコッ)うぅう〜〜、此処からじゃ出水先輩達、確認出来ないよぉ〜。流石に誰か知り合い居ないと……入りづらいな〜「(ポン!)柚紀ちゃん、どうしたの?入口前で呆然としてさ」ヒャッ!!?(クルッ)ぁ、……緑川くんか〜、吃驚させないでよ〜。………あれ?巴くんも一緒なんだね』
「こんにちは鶴ヶ峰先輩、遅くなりましたが入隊とB級昇格おめでとうございます。ウチの隊、少し前に防衛任務を終えて一息ついていたんですが、丁度緑川からランク戦しないかって連絡が入ってラウンジで待ち合わせしてたんです」
「丁度この練習着の換装をコタローにも見せたくてさー!!で、柚紀ちゃんもランク戦?だったら一緒に行こうよ!!(クイッ!!)」
緑川と巴に遭遇し、誘われるがまま何とかロビーに入る事に成功。まだ高校が終わらない時間なのか意外と人はまばらな状態で無意識に安堵のため息を漏らした後に、二人がランク戦を始めるらしいので観戦モードに入る……つもりだったが、一人になった柚紀をジロジロ見つめる周囲の視線が気になり無意識に俯いてしまう柚紀に
- ………シュン!…ナデナデ -
「視線が気になるなら一人になるな。野々村と一緒に来るなり、出水達が来るまで勉強をして時間を潰すなり方法は色々あるだろ?(ナデナデ、コツン)少しは考えろ」
『!?か、風間さんっ!?えっと…………次からはそうします。でも、…何でカメレオン??』
「(……ストン)自主的な見回り…監視だ。上級生……つまりは高校生隊員が居ないこの時間帯を狙って中学生が何かやらかしたり、……狙われたりしないか目を光らせている。丁度今は巽さんは市河に指導をしている最中だから代わりに、だな」
『あ、陽菜さんはソレもされてましたね。意外と多忙な人なんですね〜よく考えれば。お会いする時はあまりお疲れな感じしないので忘れてました。……ぁ、あの、(クイッ)……もし、時間があるなら、その………出水先輩達が来るまで、…居てくれたら嬉しい、です』
大学生で意外と時間の融通やら単位に余裕がある風間が現れ、然りげ無く周囲を牽制。頼りになる存在が現れて無意識に纏っていた警戒心や不可視トリオンの放出を止めた柚紀は、リラックスモードとなり……年齢相応の仕草を見せる。それを嫌がる事なくそのまま二人でランク戦観戦となり、色々意見やら考察を口にしていく。そして今回は巴の辛勝で終えて戻って来た緑川が、お約束の"風間年齢間違え騒動"を起こした後に……何故か風間と柚紀が戦う事に
『まさか太刀川さんの前に風間さんと手合わせする事になるとは。………アレ?そう言えば今日は居ませんねあの人』
❲………言実さんから【お前と戦いたいならある程度の単位を取ってからにしろ】と言われて最短で取れるのを同級生や諏訪を巻き込んで相談中だ。全く、少しでも講義を受けていればそこまで苦労しないものを❳
『ま、こればかりは自業自得ですね。えっと……十本勝負で良いですか?目指せ、初回フブキの勝率超え!…なんてね。トリガー構成や性能はアレですが同じ条件下でやってみたくて』
❲コチラは構わない、寧ろお前はリミットやサイドエフェクトの制限や調整の為にはある程度色んな条件や長時間で戦う事にも慣れておけ。……難癖を減らす為にもな❳
柚紀の事を知る者は負担にならない様に配慮してくれるが、あまり交流のない者だとそうは行かず、更には"相手が指定した条件なら勝って当たり前だ"と難癖付けてくるのを風間は見越して長時間及び"引き分けになる可能性がある場合、どうするか"の対処法を身に付けれる様に然りげ無く誘導する。……尤も、コレに柚紀が気付いているかは不明だが、とりあえずランク戦が開始されたのだった
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『うぅ〜〜、分かっては居ましたがやっぱり風間さん強いよ〜!?スコーピオンじゃ全く葉が立たなかった〜〜!!』
「当たり前だ、サブで扱うお前に負けたら本業顔負けだ。だがシューターの戦い方を重視すれば鶴ヶ峰だって勝機はあるだろ?現に三本、俺から取っている」
『それは、そうですが……太刀川さんなら絶対にそんな暇くれないもん。確実に接近戦を仕掛けてくるからある程度至近距離で戦える様にしたいんです!…クイックやノールック、出来なくもないですがまだまだイメトレ不足で咄嗟出来るか不安だし(チューー)』
「……君、風間さん相手にしながらそんな事を考えてたの?それなら勝てなくて当然だよ。余所見してて勝てる程、風間さんは甘くないし強い人なんだからね?それにしても、野々村は二勝だったのを考えるとやっぱり鶴ヶ峰の方が強いみたいだね」
「そうか?色々条件が違うから一概にそうとは言い切れなくないか?ポジションもだが、鶴ヶ峰にはサイドエフェクトだってあるんだ。…画面では使っているか判断が難しいけどな。っと、…出水先輩達の試合も終えたみたいだから俺達はこれで失礼する。またな鶴ヶ峰」
『うん、またね歌川くん菊地原くん。……風間さんも手合わせ有難う御座いました、任務頑張って下さいね(パタパタ)』
試合内容のおさらいやら反省会をしていると菊地原達が風間を迎えに来た、のだがタイミング悪く緑川はロビーにおらず、出水達はランク戦の真っ最中だったので柚紀の側に誰か居るようにする為にもと軽く時間潰しをしていた。そして内容は知らないが任務がある三人を見送り、入れ違いにブースから出て来た二人を出迎え談笑をしていると緑川も合流して二対二でのタッグバトルをする流れとなった