7.鑑賞の曲(162.
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それから諏訪隊が現B級部隊と対戦するのを想定して色んな組み合わせで攻略法を考え始める。ただ、全部隊を知らない柚紀は小佐野に協力してもらいタブレットで軽く構成や動きをROMで確認したりもしたが、かなり有意義な時間を過ごしていた。そんな中、時間はあっという間に過ぎ去るもので外が薄暗くなって来たその時
- ガチャッ……キイィー -
『居るのは分かっていたが……一体ナニをしているんだ?』
「ん?よぉ、つる姐。お早いお帰りだな、まだ定時じゃねぇだろ?……鶴ヶ峰が心配でか?」
『お前が側に居るのに何故心配せねばならんのだ?……今夜は向こうで泊まりになりそうでな、着替えを取りに来た。それに今日は二羽とも定期検査で預けている以上、……その子を一人にさせる訳には行かぬからその対処の為に一時帰宅した』
「……部下育成も大変だな〜。確かエンジニアも数人新人入ったんだろ?別に止めろとは言わねぇが優先順位は、間違えるなよ?で、この姫様は何処に預けるつもりだ?」
帰宅した言実と諏訪の会話が耳に入らない程柚紀は集中……手詰まりを起こしていた。今現在"複数の敵部隊に各スナイパー居る場合"の戦略を講じている最中であり、どう考えても諏訪隊が不利な状況となってしまう。笹森達も色々意見を言っては見るが、スルー若しくは"その後に起こるでろう展開"……諏訪隊が負ける未来を口にしてしまいそれ以上何も言えなくなってしまう。きっぱりハッキリ事実を口にされ三人がお手げ状態なのを見て、言実が介入する。その方法は……
- ………コトン -
『根を詰め過ぎるな、集中すると色々疎かになるのはお前の悪い癖だ。それにこれがランク戦を想定しているのなら、"ある事を考慮する必要がある"……飲みながら何かを考えろ。話はそれからだ』
『!!?エッ?!言実さんっ!?いつの間に居たんですか?……気がつかなかった、よ?『(コツン)気配を察知出来ぬ程、物事に没頭し過ぎるな。今は諏訪が側に居るから平気……安心出来ていたかも知れんが、常に周囲を気にする余力を持て。柚紀の役目は最前線で戦う事でなく、丁度良い位置で周囲を見て最善に導く事だ。それを肝に銘じろ』………は〜い。……頂きます(ゴクゴク…)』
「………………で、どうするんだよつる姐。映画館でナンパ未遂が起きた関係上【頼りになる野郎と年上の女子】が居る空間じゃねぇと恐らく鶴ヶ峰は安心出来ねぇぞ?だからあの婆さんの元に預けるのは無理だ。となると………市河の所か?」
『いや、恐らく無理だ。シロの祖父は大の酒好きで晩酌は欠かせぬらしい。……酔っ払いの側にこの子を置きたくはない。それと預け先は……(- ピ〜ンポ〜ン -)………来たな(クルッ、スタスタスタ…)』
目線の先にペットボトルを置かれてやっと言実の存在に気付く柚紀に【悪い癖による弊害やそうしなければならない理由】を告げた後に水分補給を促す。……言実の介入により周囲の空気が変わり、無意識に安堵の息を漏らす部下達を横目に話の続きをする諏訪。その答えを告げる前に言実が一時離席。その際に言実が一時帰宅した理由を諏訪が話せば、今度は柚紀の耳にもちゃんと入り何とも言えない表情をしていると……
- キイィー……ペタペタ、ペタペタ -
「ゆきちゃ〜ん、オレがおむかえにきたからにはもうあんしんだ!!雷神丸とオレのコンビはさいきょーだからな!?」
『えっ?陽太郎くん?!それに迅さんと………嵐山さんっ?!!えっ?……何で、貴方が?』
「あ〜うん、俺が居るのに流石に驚くよな。今日、迅含めたボーダー同級生組で勉強会をしていたんだが、……言実さんから君を今日1日玉狛支部に預けるから自宅まで迎えに行けって連絡が迅に入ってさ…………便乗させてもらった。タイミングが悪かったのか俺"一度も此処に来た事無かったから"丁度良い機会と思ってな!……基本柚紀ちゃんをマンションまで送る役目は賢や充にお願いしていた、と言うよりそれが当たり前な状況だったから」
「あっ!!?そう言えば此処を知っている人の中に"嵐山さんの名前確かに無かった"ですね!!ウチみたいに隊員は知らないけど隊長は知ってるパターンが多かったからつい、無意識に知っていると勘違いしてました。……あはは」
『それだと米屋先輩がそのパターンですね、三輪先輩は此処知らないので………って考えたら奈良坂先輩は部屋番号は知らないけどマンションは今日知った感じになるのか?ま、別に問題はないとして……………明日は学校あるけど、玉狛に泊まって良いの?』
『あぁ。流石に小南も学校故に夜遅くまでガールズトークに付き合わされる心配も無かろう。が、一度コチラに身支度の為に戻るのは面倒だろうから制服等の必要なモノは持っていけ』
雷神丸に乗った陽太郎を先頭に迅と嵐山が現れ、預け先が判明し流れ的にこのままお開きの形となる。着替えは要らないと迅に言われて制服や鞄等を一纏めにしたのを男達が持てばマンション前で解散となり、柚紀はそのまま玉狛支部へと歩き出す。言実も一人本部に戻り、諏訪達は車に乗る込み走らせ始めれば「そう言う所がまだまだだな、日佐人は」と諏訪が語り出したので素直に詳細を訊ねる笹森。それを解説したのは諏訪ではなく堤
「さっきのやり取りで【俺達があのままマンションに残って一泊する】って選択肢があったの、日佐人は気づいてた?諏訪さんの車があれば朝早く出れば学校に支障を出す心配は無かった筈だよ」
「!?で、でも……流石に何も無いフローリングに寝るのは抵抗ありますし、言実さんがそう決めたのなら、俺がとやかく言う資格なんてない、ですよ?」
「あ、日佐人は知らないか!!ほら、あのマンション知っているメンバーに国近先輩の名前上がってたでしょ?アレ、市河ちゃんを巻き込んで泊りがけでゲーム大会したからでちゃんと来客用のお布団あったんだよ?」
「それにだ、……多分迅なら【少しでも俺達がアソコに泊まる未来が見えてたら、あの餓鬼を連れて来なかった】だろうな。嵐山だけならまだ"マンションの場所を教えた"程度で済むが、……玉狛支部とアソコはそれなりの距離がある。ただ単純に場所を教えるってだけで餓鬼を連れて行ける距離じゃねぇ。それと………少なくとも佐鳥と時枝は"自分がそうしたい"と思えば相手がつる姐だろうと、その決定事項に反論したぜ?ま、あくまでも鶴ヶ峰が絡んで"本人の了承ありである程度の条件を課せられる"けどな。……今の段階で既にそれだけの差があるのを自覚しろ。本気で鶴ヶ峰と恋仲になりたいなら、相当の努力やら覚悟や根性が必要だってな」
別に笹森を困らせたりからかうつもりは三人とも無い。だが、本人がどうしたいかを明白にしなければ他人である自分達が動く訳にはいかないのだ。……柚紀にその気がないのは先程すんなり別れれた時点でも明白なのだから。そんな空気の中、誰もそれ以上は口にせず車内はラジオから流れる曲のみが響き渡っていた
- ガチャッ……キイィー -
『居るのは分かっていたが……一体ナニをしているんだ?』
「ん?よぉ、つる姐。お早いお帰りだな、まだ定時じゃねぇだろ?……鶴ヶ峰が心配でか?」
『お前が側に居るのに何故心配せねばならんのだ?……今夜は向こうで泊まりになりそうでな、着替えを取りに来た。それに今日は二羽とも定期検査で預けている以上、……その子を一人にさせる訳には行かぬからその対処の為に一時帰宅した』
「……部下育成も大変だな〜。確かエンジニアも数人新人入ったんだろ?別に止めろとは言わねぇが優先順位は、間違えるなよ?で、この姫様は何処に預けるつもりだ?」
帰宅した言実と諏訪の会話が耳に入らない程柚紀は集中……手詰まりを起こしていた。今現在"複数の敵部隊に各スナイパー居る場合"の戦略を講じている最中であり、どう考えても諏訪隊が不利な状況となってしまう。笹森達も色々意見を言っては見るが、スルー若しくは"その後に起こるでろう展開"……諏訪隊が負ける未来を口にしてしまいそれ以上何も言えなくなってしまう。きっぱりハッキリ事実を口にされ三人がお手げ状態なのを見て、言実が介入する。その方法は……
- ………コトン -
『根を詰め過ぎるな、集中すると色々疎かになるのはお前の悪い癖だ。それにこれがランク戦を想定しているのなら、"ある事を考慮する必要がある"……飲みながら何かを考えろ。話はそれからだ』
『!!?エッ?!言実さんっ!?いつの間に居たんですか?……気がつかなかった、よ?『(コツン)気配を察知出来ぬ程、物事に没頭し過ぎるな。今は諏訪が側に居るから平気……安心出来ていたかも知れんが、常に周囲を気にする余力を持て。柚紀の役目は最前線で戦う事でなく、丁度良い位置で周囲を見て最善に導く事だ。それを肝に銘じろ』………は〜い。……頂きます(ゴクゴク…)』
「………………で、どうするんだよつる姐。映画館でナンパ未遂が起きた関係上【頼りになる野郎と年上の女子】が居る空間じゃねぇと恐らく鶴ヶ峰は安心出来ねぇぞ?だからあの婆さんの元に預けるのは無理だ。となると………市河の所か?」
『いや、恐らく無理だ。シロの祖父は大の酒好きで晩酌は欠かせぬらしい。……酔っ払いの側にこの子を置きたくはない。それと預け先は……(- ピ〜ンポ〜ン -)………来たな(クルッ、スタスタスタ…)』
目線の先にペットボトルを置かれてやっと言実の存在に気付く柚紀に【悪い癖による弊害やそうしなければならない理由】を告げた後に水分補給を促す。……言実の介入により周囲の空気が変わり、無意識に安堵の息を漏らす部下達を横目に話の続きをする諏訪。その答えを告げる前に言実が一時離席。その際に言実が一時帰宅した理由を諏訪が話せば、今度は柚紀の耳にもちゃんと入り何とも言えない表情をしていると……
- キイィー……ペタペタ、ペタペタ -
「ゆきちゃ〜ん、オレがおむかえにきたからにはもうあんしんだ!!雷神丸とオレのコンビはさいきょーだからな!?」
『えっ?陽太郎くん?!それに迅さんと………嵐山さんっ?!!えっ?……何で、貴方が?』
「あ〜うん、俺が居るのに流石に驚くよな。今日、迅含めたボーダー同級生組で勉強会をしていたんだが、……言実さんから君を今日1日玉狛支部に預けるから自宅まで迎えに行けって連絡が迅に入ってさ…………便乗させてもらった。タイミングが悪かったのか俺"一度も此処に来た事無かったから"丁度良い機会と思ってな!……基本柚紀ちゃんをマンションまで送る役目は賢や充にお願いしていた、と言うよりそれが当たり前な状況だったから」
「あっ!!?そう言えば此処を知っている人の中に"嵐山さんの名前確かに無かった"ですね!!ウチみたいに隊員は知らないけど隊長は知ってるパターンが多かったからつい、無意識に知っていると勘違いしてました。……あはは」
『それだと米屋先輩がそのパターンですね、三輪先輩は此処知らないので………って考えたら奈良坂先輩は部屋番号は知らないけどマンションは今日知った感じになるのか?ま、別に問題はないとして……………明日は学校あるけど、玉狛に泊まって良いの?』
『あぁ。流石に小南も学校故に夜遅くまでガールズトークに付き合わされる心配も無かろう。が、一度コチラに身支度の為に戻るのは面倒だろうから制服等の必要なモノは持っていけ』
雷神丸に乗った陽太郎を先頭に迅と嵐山が現れ、預け先が判明し流れ的にこのままお開きの形となる。着替えは要らないと迅に言われて制服や鞄等を一纏めにしたのを男達が持てばマンション前で解散となり、柚紀はそのまま玉狛支部へと歩き出す。言実も一人本部に戻り、諏訪達は車に乗る込み走らせ始めれば「そう言う所がまだまだだな、日佐人は」と諏訪が語り出したので素直に詳細を訊ねる笹森。それを解説したのは諏訪ではなく堤
「さっきのやり取りで【俺達があのままマンションに残って一泊する】って選択肢があったの、日佐人は気づいてた?諏訪さんの車があれば朝早く出れば学校に支障を出す心配は無かった筈だよ」
「!?で、でも……流石に何も無いフローリングに寝るのは抵抗ありますし、言実さんがそう決めたのなら、俺がとやかく言う資格なんてない、ですよ?」
「あ、日佐人は知らないか!!ほら、あのマンション知っているメンバーに国近先輩の名前上がってたでしょ?アレ、市河ちゃんを巻き込んで泊りがけでゲーム大会したからでちゃんと来客用のお布団あったんだよ?」
「それにだ、……多分迅なら【少しでも俺達がアソコに泊まる未来が見えてたら、あの餓鬼を連れて来なかった】だろうな。嵐山だけならまだ"マンションの場所を教えた"程度で済むが、……玉狛支部とアソコはそれなりの距離がある。ただ単純に場所を教えるってだけで餓鬼を連れて行ける距離じゃねぇ。それと………少なくとも佐鳥と時枝は"自分がそうしたい"と思えば相手がつる姐だろうと、その決定事項に反論したぜ?ま、あくまでも鶴ヶ峰が絡んで"本人の了承ありである程度の条件を課せられる"けどな。……今の段階で既にそれだけの差があるのを自覚しろ。本気で鶴ヶ峰と恋仲になりたいなら、相当の努力やら覚悟や根性が必要だってな」
別に笹森を困らせたりからかうつもりは三人とも無い。だが、本人がどうしたいかを明白にしなければ他人である自分達が動く訳にはいかないのだ。……柚紀にその気がないのは先程すんなり別れれた時点でも明白なのだから。そんな空気の中、誰もそれ以上は口にせず車内はラジオから流れる曲のみが響き渡っていた