7.鑑賞の曲(162.
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「で、結局は此処に"逆戻り"になっちまったな。これなら彼奴等預ける理由、無かったかもな」
『(ジュ~、ジュ~)でも定期的に診てもらう必要がありますから問題ないです。特にスミレは適度に生肉食べないといけませんから、必須なんです。売り物の肉は口に合わないみたいなので』
「スミレって確かあの白くて小さな梟の事だっけ??と言うより"捕食対象の子と一緒に暮らす"のが珍しいよね〜。普通の梟だと兎のなずなちゃん、……食べられちゃわない?」
『(ジュ〜、ジュ〜)ん〜……お婆ちゃんの家には普通の梟や鷲…鷹か分かりませんが、猛禽類の子達も居ますよ?ただ部屋は分けられてますし、基本子ども達は立入禁止や遠くの部屋でお世話してますがね。……よし、出来た!!お待たせしました〜』
こんな感じで柚紀が住むマンションに戻ればお昼御飯を手作りしていた。帰って早々作業が出来るか笹森は不安だったが、知り合いしか居ない空間なので直ぐに落ち着きを取り戻したのだった。ただ、お洒落をしたまま料理等は無理なので化粧含めて普段の柚紀に戻った事には、少なからず残念そうにする笹森だった。が、それ以上に念願の柚紀のマンションに来れた事と、小佐野と堤は彼女の手料理が食べれるのが嬉しそうにしている。両方を経験している諏訪は普通通りにしているがそれはスルーで
そしてメニューは笹森が好きな焼き飯を中心に中華なモノとなり、メインとスープは自作だが、おかずはお惣菜を買って代用となった。全てを作っていたら柚紀が空腹に耐えれなくなるのを見越して。そして四人用のダイニングテーブルなので、折り畳み式の椅子を一つ出してそこに珍しく柚紀が座ればそのまま食事を開始する。因みに席は柚紀から時計回りに笹森・諏訪・堤・小佐野となっている
「(モグモグ、ゴックン)それにしても、……俺は引っ越し初日しか此処には来てないから当たり前だろうけど、………色々増えたねモノが。特に気になるのが…………隅にある麻雀台かな?でも確かあれってテーブルとセットだったよね?」
『(……ゴックン)テーブル部分は言実さんの寝室にあります。丁度いい高さや大きさだからって普通に使ってますよ?でも必要なら持ってきますから安心して下さい。リビングテーブルは長方形ですから、そこに置いてやる訳には行きませんので』
「(……モグモグモグ、ゴックン)……つまり麻雀する人も今後この場所を知る事になる訳だよな?………今だと誰が此処を知っているんだ??」
『ん?えっと〜……早い順番に話すと、お引越し初日お手伝いメンバー五人と、帰り道送ってくれた風間隊三人でしょ?次に買い物に付き合ってくれた順に忍田さんに嵐山隊の二人、烏丸くん、出水先輩、米屋先輩、……次に親友二人で後は理由が色々で説明が面倒なのと、私が寝ている間に送ってくれた人達を上げれば国近先輩に冬島さんや林藤さん、木崎さんと…一応寺島さんも知っているね。後は特殊なケースな迅さんと来馬さんかな?理由は諏訪さんなら分かりますよね?』
「(……ズズズッ)…ま、迅はお得意のサイドエフェクトで【このマンションを出入りする姿を見た】からだろうし、来馬の場合は引っ越し手配に一役買ったから此処を知ってるのも当然だ。……ご馳走さん。っと(ガタッ)………ベランダ借りるぞ、どうせつる姐の事だからそっちに灰皿置いたままにしてそうだろうからな。(ペタペタペタ……ガラガラガラガラ…ピシャン)」
聞き役に徹していた諏訪が一番に食べ終われば食後の一服に席を外す。……柚紀だけでなく動物も居る状態で言実が室内で喫煙するのは考えられないが、酒が入れば喫煙衝動に駆られるのを自分も分かるので"リビングダイニングから最寄りの場所に喫煙スペースを作っている"のは長い付き合いから容易に想像が出来る訳である
それから四人も完食し、洗い物を堤と小佐野に任せてお茶の用意をしている柚紀は笹森にこの後どうするかを訊ねる。……そこまで考えていなく咄嗟に出てこない笹森に、喫煙を済ませた諏訪が助け舟を出す
「んじゃあ久し振りに鶴ヶ峰のそのオツムを拝借するのはどうだ?……後10日もすれば2月になってランク戦始まるだろ?対戦相手はかなりランダムに組まれるから色んな状況に応じて戦略が変わっていく。俺達もだが、お前にも良い刺激になるんじゃないか?」
『ランク戦か〜………あ!!確かB級昇格祝いに東さんからいいモノ貰ったから取ってくるね!?(スクッ、タタタタ……バタン)』
「(……ワシャワシャ)……なぁ日佐人、お前さ…ちゃんと今後"鶴ヶ峰とどんな関係になりたい"って具体的に考えたりしているか?以前に市河に言われたって二人から聞いたぜ?」
「えっ??どう、と言われても……」
「つまりは【告白して恋人同士になりたいか】って事!!………日佐人を見てるとさ〜、どっか"恋をしている状況を楽しんでいるだけ"に見えるんだよね〜。どっちかと言うと恋慕より憧れに近い感じ?顔を赤らめるのだって女の子慣れしてない辻ちゃんにどっかソックリな感じするしさ〜。日佐人の考え次第じゃ、今後アシストの仕方が分かる。年度末で皆ドタバタするし、ランク戦が始まればそっちの作戦会議とかで時間取られるからね〜。………少なくとも、高校に入る前には決めなよ〜、同じクラスになってから対応法考えるのは遅いからね?」
諏訪や小佐野からの些か辛口な指摘や質問をされた笹森は流石に考えざる負えなくなる。これに対しては堤も同意なので、口は出さずただ見守るのみ。そんな諏訪隊の状態を他所にポジションを表すコマを大量に持って帰ってきた柚紀は、早速広げて準備を始めたので笹森の不完全燃焼な状態ながら早速始めるのであった