7.鑑賞の曲(162.
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笹森が落ち着いたのと開演時間が迫り、ポップコーン等の必須アイテムを購入して意気揚々と歩く柚紀を挟む形で笹森と小佐野が並んで歩き、数歩遅れて諏訪と堤が追随。とりあえず普通に話せている笹森に二人は安堵する
「流石にずっと日佐人が固まったままとかじゃなくて良かったです。鶴ヶ峰も普通に話していますが、………諏訪さんこれってやっぱり【鶴ヶ峰は日佐人を親しい男友達の一人】程度の認識、ですよね?」
「……だな。おサノが逆サイドにいるとは言え【隣に居る奴が自分に特別な感情を抱いている】とか、微塵も思っちゃいねぇなありゃ。………そう本人が断言をしていないのと、顔を赤らめた場面も"恋愛感情関連以外の事例にも当て嵌まる"。この手の経験がまだまだな鶴ヶ峰に【他の奴が気付いたのだから……】って理由や言い訳は通じねぇの、日佐人は分かっちゃいねぇだろう。………………こんな誕生日プレゼントとか悲惨だろうが、現実を突き付けるのも……引き合わせた俺の役目だ(いや、もしかしたら"トラウマが原因で無意識にそうじゃない"って思い込んでいる可能性があるな。自己防衛的なのと……サイドエフェクトがこんな感じで弊害になるとは、流石に思わなかったがな)」
こんな風に語っていれば上映会場に到着し、諏訪が配布したチケットの席順通りに着席。(順番は通路側から諏訪・柚紀・笹森・小佐野・堤、である。)今度は笹森が女子に挟まる形で座り、些か緊張してしまい紛らわす為に事前購入したパンフレットを読み始めるが……
『(……ヒョコッ)ねぇ笹森くん、ソレってナニ?グッズコーナーに各上映映画分あったのは知っているけど、お会計に時間が掛かりそうで買うのを断念したんだよね〜』
「えっ?!あ、こ、コレ?えっと……まぁ簡単に言うと説明書、になるのかな?映画のあらすじや人物紹介とか、今回はアニメだから声優さんのコメントなんかが掲載してる。製作の裏話とか見れて結構、楽しいよ?」
『へぇ〜〜、そうなんだ!!……見終わったら私も買おうかな〜。…諏訪さん、その時間ありますか?』
「ンあ?………ま、映画以外は特に時間指定の予定決めてねぇから買い物位の時間取ってやるよ(ナデナデ)…………他にも限定グッズあるが、そこまでコアなファンじゃなければ絶対に欲しいってもんじゃねぇだろうし、鶴ヶ峰はどっか【金の無駄遣いを嫌う】。そこはつる姐と決定的な違いだな、いやあの人の場合は【投資】の感覚なのか?今は無駄遣いと思われる事も、将来的には役に立つから惜しまず金を使う」
『………かな?あの人も結構他人主義的な思考が強いですね、今は私が居ますからだいぶマシですが独り身だったら衣食住かなり荒れていそう。自分には無頓着な所は、何処かお父さんを彷彿させます。…………そこはやっぱり兄妹だな〜って感じる一面です』
家族……父親の事になっても特に表情を曇らせない柚紀に内心安堵する諏訪は、館内が暗くなってきたので話を打ち切る。そして念の為ポップコーンが入った入れ物を柚紀から回収。…………何となくだが、溢しそうな気がしたので。もう一つ買ったポップコーンは小佐野が所持しているので誰も食べれない状況ではないが、笹森はちょっと残念そうにしているだけで異議を唱えたり反論はしなかった。……これが佐鳥なら色んな手を使ってでも柚紀が持っているポップコーンを食べたがるだろうし、時枝なら諏訪みたいに自分がケースを持つだろう。そのほんの些細な言動の差がそのまま柚紀との信頼度の差に繋がっているのを、果たして笹森は気づいているのだろうか。そんな部下の行動力のなさに些か呆れつつ諏訪もスクリーンに集中するのであった
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映画を見終わり予告通りにパンフレットを買いに行く柚紀に小佐野が同伴し、三人は入口付近のソファーで座って待つ事に。その間の話題は"この後どうするか"についてで
「で、折角日佐人の誕生日を祝う為の集まりだ……ナニかしたい事ないのか?流石に鶴ヶ峰と二人っきりにずっとはさせてやれねぇが、要望には答えるぞ?」
「えぇっ??!い、いきなりそんな事、言われても………正直考えてませんでした。お昼を食べた後にこの近くにオープンしました雑貨とか色んな物が売っている書店を各自好きに回ればいいかな〜程度だったので。でも、……あの姿の鶴ヶ峰を一人にさせるの、かなり心配です俺」
「確かに夏の歓迎会でのアレはかなりシンプル……ナチュラルテイストだったけど、今の鶴ヶ峰は女子力全開と言うべきかな?おサノとは別の意味で目を引く……………あの、諏訪さん。俺、嫌な予感がするんですが……」
「…………………………俺も堤と同じ可能性が今頭に浮かんだ。(……スクッ)迎えに行くぞ、あの姫様は"無自覚トラブルメーカー"なのすっかり忘れてたぜ!!?」
そこまで時間は経過していないし、売り場から此処と距離もそこまで離れていない。だが、【外出したら大小問わず何かと面倒事に巻き込まれやすい】柚紀の性を思い出した諏訪と【元読モの自オペレーターと、下手なモデルやアイドルより容姿が整っている柚紀が一緒で、周囲に連れが居ない状態で一般男子が果たして放っておくか?】と疑念を感じた堤は、その可能性に気づいていない笹森を置いて迎えに行く。その先には案の定"柚紀が苦手なチャラ男二人組"にナンパされている姿を発見すればすかさず諏訪が割り込み「俺の連れ達に、何か用か?」とガンを飛ばせば一目散に逃げていき、半泣きな柚紀を諌めつつとりあえず映画館を後にすれば、人があまり居ないソファーに二人を座らせる
「ったく!油断も隙もありゃしねぇなぁ〜!?……(ナデナデ)だが、お前は悪くねぇ。お洒落するのも買い物も好きな様にして良いんだ、可能な限りフォロー…手助けしてやるって俺は約束したからな(ナデナデ)」
『うぅっ。でも、……これじゃあ諏訪さんがずっと、私のお守り、しなきゃならない。何か、申し訳、ないです。………さっき、係の人や他のお客さん、私達に関わらないように、……目を合わせない様にしてた。あかの他人に助けを求めるつもりはないよ?でも従業員の人は、ソレ、駄目な気がする。自分達には何も出来なくても、警備の人に連絡するとか、方法は、幾ら、でもっ(ギュッ!!)』
「(………マズイな、この表情や仕草はあの時みたいにトラウマがフラッシュバックしたのと同じだ。こうなると………)(コソッ)諏訪さん、これ以上鶴ヶ峰を此処に居させるべきでないと俺は思います。下手したら【このショッピングモールがトラウマ】になりそうな気がします」
「(ボソッ)だな。一先ず此処からずらかるとして、行き先は………本部は駄目だな。今の鶴ヶ峰は不特定多数の視線すら嫌がりそうだ。となると………おい日佐人、人があんまり居ない静かな場所で行きたい所ないか?」
小佐野の介抱を受けても顔色が優れないままの柚紀をどうするかを考えた諏訪が、一応今日の主役である笹森に意見を求める。すると、躊躇しながらもある場所を口にすれば満票一致でそちらに移動する事に。さて、その行き先は…
「流石にずっと日佐人が固まったままとかじゃなくて良かったです。鶴ヶ峰も普通に話していますが、………諏訪さんこれってやっぱり【鶴ヶ峰は日佐人を親しい男友達の一人】程度の認識、ですよね?」
「……だな。おサノが逆サイドにいるとは言え【隣に居る奴が自分に特別な感情を抱いている】とか、微塵も思っちゃいねぇなありゃ。………そう本人が断言をしていないのと、顔を赤らめた場面も"恋愛感情関連以外の事例にも当て嵌まる"。この手の経験がまだまだな鶴ヶ峰に【他の奴が気付いたのだから……】って理由や言い訳は通じねぇの、日佐人は分かっちゃいねぇだろう。………………こんな誕生日プレゼントとか悲惨だろうが、現実を突き付けるのも……引き合わせた俺の役目だ(いや、もしかしたら"トラウマが原因で無意識にそうじゃない"って思い込んでいる可能性があるな。自己防衛的なのと……サイドエフェクトがこんな感じで弊害になるとは、流石に思わなかったがな)」
こんな風に語っていれば上映会場に到着し、諏訪が配布したチケットの席順通りに着席。(順番は通路側から諏訪・柚紀・笹森・小佐野・堤、である。)今度は笹森が女子に挟まる形で座り、些か緊張してしまい紛らわす為に事前購入したパンフレットを読み始めるが……
『(……ヒョコッ)ねぇ笹森くん、ソレってナニ?グッズコーナーに各上映映画分あったのは知っているけど、お会計に時間が掛かりそうで買うのを断念したんだよね〜』
「えっ?!あ、こ、コレ?えっと……まぁ簡単に言うと説明書、になるのかな?映画のあらすじや人物紹介とか、今回はアニメだから声優さんのコメントなんかが掲載してる。製作の裏話とか見れて結構、楽しいよ?」
『へぇ〜〜、そうなんだ!!……見終わったら私も買おうかな〜。…諏訪さん、その時間ありますか?』
「ンあ?………ま、映画以外は特に時間指定の予定決めてねぇから買い物位の時間取ってやるよ(ナデナデ)…………他にも限定グッズあるが、そこまでコアなファンじゃなければ絶対に欲しいってもんじゃねぇだろうし、鶴ヶ峰はどっか【金の無駄遣いを嫌う】。そこはつる姐と決定的な違いだな、いやあの人の場合は【投資】の感覚なのか?今は無駄遣いと思われる事も、将来的には役に立つから惜しまず金を使う」
『………かな?あの人も結構他人主義的な思考が強いですね、今は私が居ますからだいぶマシですが独り身だったら衣食住かなり荒れていそう。自分には無頓着な所は、何処かお父さんを彷彿させます。…………そこはやっぱり兄妹だな〜って感じる一面です』
家族……父親の事になっても特に表情を曇らせない柚紀に内心安堵する諏訪は、館内が暗くなってきたので話を打ち切る。そして念の為ポップコーンが入った入れ物を柚紀から回収。…………何となくだが、溢しそうな気がしたので。もう一つ買ったポップコーンは小佐野が所持しているので誰も食べれない状況ではないが、笹森はちょっと残念そうにしているだけで異議を唱えたり反論はしなかった。……これが佐鳥なら色んな手を使ってでも柚紀が持っているポップコーンを食べたがるだろうし、時枝なら諏訪みたいに自分がケースを持つだろう。そのほんの些細な言動の差がそのまま柚紀との信頼度の差に繋がっているのを、果たして笹森は気づいているのだろうか。そんな部下の行動力のなさに些か呆れつつ諏訪もスクリーンに集中するのであった
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映画を見終わり予告通りにパンフレットを買いに行く柚紀に小佐野が同伴し、三人は入口付近のソファーで座って待つ事に。その間の話題は"この後どうするか"についてで
「で、折角日佐人の誕生日を祝う為の集まりだ……ナニかしたい事ないのか?流石に鶴ヶ峰と二人っきりにずっとはさせてやれねぇが、要望には答えるぞ?」
「えぇっ??!い、いきなりそんな事、言われても………正直考えてませんでした。お昼を食べた後にこの近くにオープンしました雑貨とか色んな物が売っている書店を各自好きに回ればいいかな〜程度だったので。でも、……あの姿の鶴ヶ峰を一人にさせるの、かなり心配です俺」
「確かに夏の歓迎会でのアレはかなりシンプル……ナチュラルテイストだったけど、今の鶴ヶ峰は女子力全開と言うべきかな?おサノとは別の意味で目を引く……………あの、諏訪さん。俺、嫌な予感がするんですが……」
「…………………………俺も堤と同じ可能性が今頭に浮かんだ。(……スクッ)迎えに行くぞ、あの姫様は"無自覚トラブルメーカー"なのすっかり忘れてたぜ!!?」
そこまで時間は経過していないし、売り場から此処と距離もそこまで離れていない。だが、【外出したら大小問わず何かと面倒事に巻き込まれやすい】柚紀の性を思い出した諏訪と【元読モの自オペレーターと、下手なモデルやアイドルより容姿が整っている柚紀が一緒で、周囲に連れが居ない状態で一般男子が果たして放っておくか?】と疑念を感じた堤は、その可能性に気づいていない笹森を置いて迎えに行く。その先には案の定"柚紀が苦手なチャラ男二人組"にナンパされている姿を発見すればすかさず諏訪が割り込み「俺の連れ達に、何か用か?」とガンを飛ばせば一目散に逃げていき、半泣きな柚紀を諌めつつとりあえず映画館を後にすれば、人があまり居ないソファーに二人を座らせる
「ったく!油断も隙もありゃしねぇなぁ〜!?……(ナデナデ)だが、お前は悪くねぇ。お洒落するのも買い物も好きな様にして良いんだ、可能な限りフォロー…手助けしてやるって俺は約束したからな(ナデナデ)」
『うぅっ。でも、……これじゃあ諏訪さんがずっと、私のお守り、しなきゃならない。何か、申し訳、ないです。………さっき、係の人や他のお客さん、私達に関わらないように、……目を合わせない様にしてた。あかの他人に助けを求めるつもりはないよ?でも従業員の人は、ソレ、駄目な気がする。自分達には何も出来なくても、警備の人に連絡するとか、方法は、幾ら、でもっ(ギュッ!!)』
「(………マズイな、この表情や仕草はあの時みたいにトラウマがフラッシュバックしたのと同じだ。こうなると………)(コソッ)諏訪さん、これ以上鶴ヶ峰を此処に居させるべきでないと俺は思います。下手したら【このショッピングモールがトラウマ】になりそうな気がします」
「(ボソッ)だな。一先ず此処からずらかるとして、行き先は………本部は駄目だな。今の鶴ヶ峰は不特定多数の視線すら嫌がりそうだ。となると………おい日佐人、人があんまり居ない静かな場所で行きたい所ないか?」
小佐野の介抱を受けても顔色が優れないままの柚紀をどうするかを考えた諏訪が、一応今日の主役である笹森に意見を求める。すると、躊躇しながらもある場所を口にすれば満票一致でそちらに移動する事に。さて、その行き先は…