6.種明かしの曲(161.
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それからシロは巽に呼ばれて作戦室を後にすれば、言実から帰るぞコールが携帯に来たので柚紀もお暇する事に。が、「あの、実は少しトリオン体とトリガーの調子に違和感が…」と木虎の控え目に発言したのが柚紀の耳にしっかりと入り、嵐山の許可を貰い送迎がてら一緒にラボへ向かう事に
その道中に柚紀はとある二人組を遠目ながら見つけ、木虎の腕を掴んで近くの物陰に隠れて様子を窺う。それを不審に思いつつそのまま柚紀の視線の先を見れば……
「出水先輩と、……二宮さん?一体何を話されている……って、……………年上の二宮さんが、出水先輩に頭を下げたっ!!」
『(シーー)……多分気づかれないだろうけど、一応声は小さめにね。(それにしても、……"目論み通りになった"感じかな?)』
距離があって何を話しているかは不明だが、明らかに二宮が出水に何かをお願いしている様に見えるのだ。そして二宮が去ったのを見計らい、物陰から出て出水に声を掛ける柚紀。そして二人を認識した出水はかなり驚きを露わにしていた
「えっ?柚紀ちゃんに木虎っ!?何時からそこに居たんだよ?!だってその赤い服に"翠の髪色"のツーショットなら絶対に……………(ズカズカズカ…ガシッ!)柚紀ちゃ〜〜ん、もしかして能力、無駄遣いしてないか〜???」
『ふにゃっ!!?し、しょんなしゅもりないでしゅっ!!だって、だって………(ジワッ)あんな盛大に煽った後に、会うなんて……怖くてムリィーー!!?(メソメソ)』
「わぁーーー!!!泣かないでっ!まだ警戒態勢が敷かれたまま…「(シュン!…スチャッ)……俺、言った筈ですよ?例え先輩だろうとダチに危害やら泣かせたら、(スッ)容赦しないって」……ほら飛んで来た〜〜!!?泣かせたのは悪いって思うけど、生身でのサイドエフェクトのリスクは迅さんや菊地原と違ってかなり高いの、君だって知ってるだろ!!?」
「まぁ、確かに出水の言い分には一理あるな。だが、鶴ヶ峰の心理も分からなくはない。能力を使ってまで何をしていたんだ?」
「………さり気なく話に入ってきましたね風間さん」
と、木虎が思わずツッコミを入れた所で何とかフブキをクールダウンさせ立ち話するのも通行の邪魔になりそうなので、一先ず柚紀の個室へ移動。……隣のラボから話し声がするのを気にしつつ【二宮と出水が話していて反射的に能力を使って気配を消していた】と柚紀が話せば"カメレオンモドキか"と納得され、今度は出水は話す番に
「……頼まれたんスよ【合成弾の作り方、コツを教えてくれ】って。別に使わなくたってあの人は勝てるし、シューターの数だけ戦闘スタイルは様々ですから要らなくないですか?とは言ったんですが……」
「【それではあの娘に出し抜かれる、強い奴が頂点を上り詰めるのは当然だがアイツに負けるのは、……流石にゴメンだ】って理由だったんですよね〜。いや〜、コレ秀次聞いたら喜びそうだな〜。地味に心配してたんですよ?【今の二宮さんはチームを組んでいた頃より確かに実力や戦術は向上したが、技術向上心や工夫をしようとしたりヤル気は無くなっている】って!」←地味に影から見ていた米屋
「…………………………まさかだとは思うが、それすら狙っていたのか?」
『あ〜、……まぁ、一応。だって、勿体ないな〜って思ったんです。………二宮さんだってまだまだ強くなれるのに"現状で満足している"。三輪先輩みたいに強い理由があったり、太刀川さんみたいに年齢や実力が近い同ポジションの人が居ない、…加古さんはちょっと性格や元チームメイト的な理由で除外しますが、居たとしても出水先輩や言実さんみたいに年齢が離れている人であり、才能を認めているから"負けても仕方ない"と割り切ってしまう。本人はきっとそれで良いかも知れませんが、自ら可能性を棒に振るのは……何かモヤモヤして』
「(ハァ〜)本当にお人好しな人ですね柚紀先輩は。本人よりその人の可能性を信じて、それを見出すきっかけすら与える。……下手すれば相手に"余計なお世話"と嫌われるかも知れないのに。ま、それが良い所でもあって…………少なくとも私は感謝してますがね」
出水と二宮との会話内容や、実はそうなる様に柚紀が仕向けていたと知り木虎以外は"やっぱり言実の姪だけあるな"とその行動力と度胸に感心する。そんな事をしていたら隣の部屋から言実と……何故か諏訪が現れ入れ違いで木虎はメンテの為にラボに移動。少し時間が掛かるらしく帰りは諏訪の車に乗せてもらう事に。それを聞いて出水と米屋は用事が済んだので退室し、フブキはシロが居そうな巽の仕事部屋へ。………残った諏訪と風間にお茶の用意をしていると、珍しく諏訪から話を降られる
「お!そうだそうだ!?……鶴ヶ峰お前、明日外せねぇ用事とかあるか?家の家事やら食料の買い物とか以外で」
『えっ?………いえ、特にない、…ですが?』
「なら明日映画にでも観に行かねぇか?俺の所って本好きの集まりだろ?で、仲もソコソコ悪くねぇから休みにも一緒に遊んだりする。そんである書籍が最近映画化してな、どうせだから観に行くか〜って事になってる。……行くならお前の分の券もネットで予約するぜ?」
『映画っ!?………み、観に行きたいです!!その、……何処か敷居が高いと言いますかあの独特な空間が…怖くて行った事ないんです。でも音楽とか臨場感が凄いって聞くので、密かに何時か行こうと目標にしてました。えっと、……チケット代ってどの位…』
「その位諏訪に奢ってもらえ。B級で俺より本来は給料低い筈だが……言実さんのパシリ代が上乗せされていてあまり変わらない金額だ。お前のチケット代が上乗せした所で問題ない」
まさかの風間の横槍に噛み付く諏訪で、本来なら止めに入る柚紀だが"これが諏訪だ"と分かってきたのと……念願の映画に心躍らせてそれどころでなかったのだった
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それからシロは巽に呼ばれて作戦室を後にすれば、言実から帰るぞコールが携帯に来たので柚紀もお暇する事に。が、「あの、実は少しトリオン体とトリガーの調子に違和感が…」と木虎の控え目に発言したのが柚紀の耳にしっかりと入り、嵐山の許可を貰い送迎がてら一緒にラボへ向かう事に
その道中に柚紀はとある二人組を遠目ながら見つけ、木虎の腕を掴んで近くの物陰に隠れて様子を窺う。それを不審に思いつつそのまま柚紀の視線の先を見れば……
「出水先輩と、……二宮さん?一体何を話されている……って、……………年上の二宮さんが、出水先輩に頭を下げたっ!!」
『(シーー)……多分気づかれないだろうけど、一応声は小さめにね。(それにしても、……"目論み通りになった"感じかな?)』
距離があって何を話しているかは不明だが、明らかに二宮が出水に何かをお願いしている様に見えるのだ。そして二宮が去ったのを見計らい、物陰から出て出水に声を掛ける柚紀。そして二人を認識した出水はかなり驚きを露わにしていた
「えっ?柚紀ちゃんに木虎っ!?何時からそこに居たんだよ?!だってその赤い服に"翠の髪色"のツーショットなら絶対に……………(ズカズカズカ…ガシッ!)柚紀ちゃ〜〜ん、もしかして能力、無駄遣いしてないか〜???」
『ふにゃっ!!?し、しょんなしゅもりないでしゅっ!!だって、だって………(ジワッ)あんな盛大に煽った後に、会うなんて……怖くてムリィーー!!?(メソメソ)』
「わぁーーー!!!泣かないでっ!まだ警戒態勢が敷かれたまま…「(シュン!…スチャッ)……俺、言った筈ですよ?例え先輩だろうとダチに危害やら泣かせたら、(スッ)容赦しないって」……ほら飛んで来た〜〜!!?泣かせたのは悪いって思うけど、生身でのサイドエフェクトのリスクは迅さんや菊地原と違ってかなり高いの、君だって知ってるだろ!!?」
「まぁ、確かに出水の言い分には一理あるな。だが、鶴ヶ峰の心理も分からなくはない。能力を使ってまで何をしていたんだ?」
「………さり気なく話に入ってきましたね風間さん」
と、木虎が思わずツッコミを入れた所で何とかフブキをクールダウンさせ立ち話するのも通行の邪魔になりそうなので、一先ず柚紀の個室へ移動。……隣のラボから話し声がするのを気にしつつ【二宮と出水が話していて反射的に能力を使って気配を消していた】と柚紀が話せば"カメレオンモドキか"と納得され、今度は出水は話す番に
「……頼まれたんスよ【合成弾の作り方、コツを教えてくれ】って。別に使わなくたってあの人は勝てるし、シューターの数だけ戦闘スタイルは様々ですから要らなくないですか?とは言ったんですが……」
「【それではあの娘に出し抜かれる、強い奴が頂点を上り詰めるのは当然だがアイツに負けるのは、……流石にゴメンだ】って理由だったんですよね〜。いや〜、コレ秀次聞いたら喜びそうだな〜。地味に心配してたんですよ?【今の二宮さんはチームを組んでいた頃より確かに実力や戦術は向上したが、技術向上心や工夫をしようとしたりヤル気は無くなっている】って!」←地味に影から見ていた米屋
「…………………………まさかだとは思うが、それすら狙っていたのか?」
『あ〜、……まぁ、一応。だって、勿体ないな〜って思ったんです。………二宮さんだってまだまだ強くなれるのに"現状で満足している"。三輪先輩みたいに強い理由があったり、太刀川さんみたいに年齢や実力が近い同ポジションの人が居ない、…加古さんはちょっと性格や元チームメイト的な理由で除外しますが、居たとしても出水先輩や言実さんみたいに年齢が離れている人であり、才能を認めているから"負けても仕方ない"と割り切ってしまう。本人はきっとそれで良いかも知れませんが、自ら可能性を棒に振るのは……何かモヤモヤして』
「(ハァ〜)本当にお人好しな人ですね柚紀先輩は。本人よりその人の可能性を信じて、それを見出すきっかけすら与える。……下手すれば相手に"余計なお世話"と嫌われるかも知れないのに。ま、それが良い所でもあって…………少なくとも私は感謝してますがね」
出水と二宮との会話内容や、実はそうなる様に柚紀が仕向けていたと知り木虎以外は"やっぱり言実の姪だけあるな"とその行動力と度胸に感心する。そんな事をしていたら隣の部屋から言実と……何故か諏訪が現れ入れ違いで木虎はメンテの為にラボに移動。少し時間が掛かるらしく帰りは諏訪の車に乗せてもらう事に。それを聞いて出水と米屋は用事が済んだので退室し、フブキはシロが居そうな巽の仕事部屋へ。………残った諏訪と風間にお茶の用意をしていると、珍しく諏訪から話を降られる
「お!そうだそうだ!?……鶴ヶ峰お前、明日外せねぇ用事とかあるか?家の家事やら食料の買い物とか以外で」
『えっ?………いえ、特にない、…ですが?』
「なら明日映画にでも観に行かねぇか?俺の所って本好きの集まりだろ?で、仲もソコソコ悪くねぇから休みにも一緒に遊んだりする。そんである書籍が最近映画化してな、どうせだから観に行くか〜って事になってる。……行くならお前の分の券もネットで予約するぜ?」
『映画っ!?………み、観に行きたいです!!その、……何処か敷居が高いと言いますかあの独特な空間が…怖くて行った事ないんです。でも音楽とか臨場感が凄いって聞くので、密かに何時か行こうと目標にしてました。えっと、……チケット代ってどの位…』
「その位諏訪に奢ってもらえ。B級で俺より本来は給料低い筈だが……言実さんのパシリ代が上乗せされていてあまり変わらない金額だ。お前のチケット代が上乗せした所で問題ない」
まさかの風間の横槍に噛み付く諏訪で、本来なら止めに入る柚紀だが"これが諏訪だ"と分かってきたのと……念願の映画に心躍らせてそれどころでなかったのだった