6.種明かしの曲(161.
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起き上がったシロに暴露されてアタフタする柚紀だが、嵐山を始めとした一同は歓迎ムードとなる。そして早速何時にするかを話し合おうとしたが、ふと佐鳥が何かを思い出す
「あれ?でもさ柚紀、風音ちゃんは?確かえっと…………太一が【戦力補充として彼女を誘ったが"何時か入隊した君とチームを組むって理由で断られた"】って拗ねてたのを聞いたけど……」
「あ〜、うん。最終的にはそうなるつもりだけど今は互いに準備期間と言うか、色々整理する時間が必要かなって思って私が進言したの。………フウちゃん、かなり責任感強いし"弱きを助け強きをくじく"が心情な一面があるでしょ?で、ユズちゃんを弱きの一人…つまりは守るべき存在って認識しているんだけど、入隊初日のアレがかなり堪えたのと、さっきの男子群衆に囲まれたのだって結局は守りきれなくてトラウマを再発させてしまった。あの子も【一人で何とかしよう精神】が強いからね〜………それじゃあ結局二人が共倒れしそうだから【チームとは、仲間とは、友人とは何か】を改めて考えて貰おうと思って。で、フウちゃんと組めばとばっちりでユズちゃんに挑む子増えそうだから【対人戦に慣れさせつつ防衛任務も少しずつ参加する】って方針で言実さんに相談済みで、私は【対人戦・防衛任務含めたオペレーターに必要な技術を学ぶ時間】に当ててます。……なので、綾辻先輩にもお訊ねするかも知れませんが、その時はお願いします。ぁ、そこまで頻繁には聞きません!!今は国近先輩を中心に【二人のコンセプトになりそうな内容の習得やスナイパー対策】を重視してますので!!」
「へぇ〜、色々考えてるんだな〜市河も。んじゃあ、勉強に集中出来る様に野々村の事はコッチでなんとかしてやるよ。……風間もその改善点には気づいているだろうし、彼奴の言葉なら案外すんなり聞き入れそうだからな」
「俺もレイジさん経由でそれとなく気にしておくよ。だから柚紀ちゃんの事は(ポン)嵐山頼んだぞ。………暫くは二人、距離を置いた方が良さそうだからね」
諏訪の助力発言や迅の予知からの発言に二人は『「宜しくお願いします」』と頭を下げる。……親友を蔑ろにするつもりはないが、自分達も取り組まなけれならない事がある以上、あまりフブキに時間を避けれないのだ。そして、シロとフブキには別の重要案件もある。それは………
「ま、どちらにしろ私とフウちゃんは一般でちゃんと高校受験受けるから、B級ランク戦やる余裕もないんだよね〜。だからチーム結成するとしても今シーズンのランク戦始まった後に最初からするつもりだったし」
『あれ??そうなの?私も普通に受験する予定だったけど【大半は"ボーダー推薦"が適応されるからお前もそうしろ】って言実さんに言われたけど』
「えっと、確か第一よね?柚紀ちゃんが入りたいのは『(コクリ)』……じゃあ多分【一般で入学したらほぼ確定で"新入生挨拶"の役目に抜擢されちゃうから】言実さんが気を利かせたんじゃないかしら?あれって【入試で一番点数が良かった子が選ばれる】筈だから……」
「………………………確かに、柚紀先輩になる可能性が極めて高いですね。見知らぬ人が大勢いる中で先輩がスピーチしたら……」
「確実に噛むね。例のお正月スペシャルのウェブ番組ですら最初の挨拶、盛大に噛んでたし」
既に終えた仕事での失敗を蒸し返されて『うぅ、賢く〜ん!二人がイジメる〜!!』と泣きつく柚紀を嬉しそうに受け入れる佐鳥の隣で嵐山も諌めるのを手伝う。そして林藤から連絡が来たらしい迅が貸していたコートを受け取り綾辻に断ってから部屋を後にすれば、諏訪も便乗。そんな柚紀をベッドに腰を下ろした状態で見守っているシロに時枝と木虎が近寄り、気になっていた事を訊ねる
「ねぇ市河さん、さっき木虎に彼女が話した内容の………【護身術を辞めた理由】ってさ、…………もしかしてストーカー被害に遭ったせい?」
「それも一つ、だね。体術の方はほぼ免許皆伝の実力を有していたから"背後とか暗闇の死角や見えない所でも気配を察知するのには"かなり長けていたみたい。……それは多分今までのユズちゃんを見てれば何となく分かるとは思うけど、それが仇となって軽い対人不信状態に陥ってしまったの。後は……金銭面と、同じ門下生との間にいざこざが起きてしまったから、かな?前者は母子家庭だから何となく想像がつくと思うけど、後者は………第三者が関わるし、私達が直接面識がない子が出てくるから詳しくは話せない。…本人の許可がない限りは、ね。………そう言えば木虎ちゃんは決めたの?【戦闘時にサイドエフェクトを使う際の通称】……新しい渾名候補」
「………先程の戦闘シーンと台詞からピーンと来たのはありますが、…柚紀先輩が気にいるか不安なのでシロ先輩に先ずはご意見を窺おうかなと思いました。その、よく同調されていらっしゃるので嗜好も把握されていらっしゃいそうと、……単純な理由ではありますが」
初対面時は二人の仲はどうなるか内心不安だった時枝だが、両者が納得する形に今はなり心配する必要が無くなった。"柚紀を介した"と間接的な繋がりではあるが、それは彼女達だけではないので特に気にしていない。(因みに嵐山達は"女子同士なら次第と仲良くなるだろう"と考えていたのであまり心配してらず、綾辻は"オペレーターである私とやっていけてるから大丈夫"と独自の見解を持ち合わせていた)………こんな風景の輪に入るのも嫌ではないが、こうやって見ているのもわりかと好きな時枝も気持ちは意外と穏やかなものであった。…………が、意味深な視線を佐鳥に向けられるのは些かムカついたりする点は彼もまた中学生なのだと思う綾辻である
「あれ?でもさ柚紀、風音ちゃんは?確かえっと…………太一が【戦力補充として彼女を誘ったが"何時か入隊した君とチームを組むって理由で断られた"】って拗ねてたのを聞いたけど……」
「あ〜、うん。最終的にはそうなるつもりだけど今は互いに準備期間と言うか、色々整理する時間が必要かなって思って私が進言したの。………フウちゃん、かなり責任感強いし"弱きを助け強きをくじく"が心情な一面があるでしょ?で、ユズちゃんを弱きの一人…つまりは守るべき存在って認識しているんだけど、入隊初日のアレがかなり堪えたのと、さっきの男子群衆に囲まれたのだって結局は守りきれなくてトラウマを再発させてしまった。あの子も【一人で何とかしよう精神】が強いからね〜………それじゃあ結局二人が共倒れしそうだから【チームとは、仲間とは、友人とは何か】を改めて考えて貰おうと思って。で、フウちゃんと組めばとばっちりでユズちゃんに挑む子増えそうだから【対人戦に慣れさせつつ防衛任務も少しずつ参加する】って方針で言実さんに相談済みで、私は【対人戦・防衛任務含めたオペレーターに必要な技術を学ぶ時間】に当ててます。……なので、綾辻先輩にもお訊ねするかも知れませんが、その時はお願いします。ぁ、そこまで頻繁には聞きません!!今は国近先輩を中心に【二人のコンセプトになりそうな内容の習得やスナイパー対策】を重視してますので!!」
「へぇ〜、色々考えてるんだな〜市河も。んじゃあ、勉強に集中出来る様に野々村の事はコッチでなんとかしてやるよ。……風間もその改善点には気づいているだろうし、彼奴の言葉なら案外すんなり聞き入れそうだからな」
「俺もレイジさん経由でそれとなく気にしておくよ。だから柚紀ちゃんの事は(ポン)嵐山頼んだぞ。………暫くは二人、距離を置いた方が良さそうだからね」
諏訪の助力発言や迅の予知からの発言に二人は『「宜しくお願いします」』と頭を下げる。……親友を蔑ろにするつもりはないが、自分達も取り組まなけれならない事がある以上、あまりフブキに時間を避けれないのだ。そして、シロとフブキには別の重要案件もある。それは………
「ま、どちらにしろ私とフウちゃんは一般でちゃんと高校受験受けるから、B級ランク戦やる余裕もないんだよね〜。だからチーム結成するとしても今シーズンのランク戦始まった後に最初からするつもりだったし」
『あれ??そうなの?私も普通に受験する予定だったけど【大半は"ボーダー推薦"が適応されるからお前もそうしろ】って言実さんに言われたけど』
「えっと、確か第一よね?柚紀ちゃんが入りたいのは『(コクリ)』……じゃあ多分【一般で入学したらほぼ確定で"新入生挨拶"の役目に抜擢されちゃうから】言実さんが気を利かせたんじゃないかしら?あれって【入試で一番点数が良かった子が選ばれる】筈だから……」
「………………………確かに、柚紀先輩になる可能性が極めて高いですね。見知らぬ人が大勢いる中で先輩がスピーチしたら……」
「確実に噛むね。例のお正月スペシャルのウェブ番組ですら最初の挨拶、盛大に噛んでたし」
既に終えた仕事での失敗を蒸し返されて『うぅ、賢く〜ん!二人がイジメる〜!!』と泣きつく柚紀を嬉しそうに受け入れる佐鳥の隣で嵐山も諌めるのを手伝う。そして林藤から連絡が来たらしい迅が貸していたコートを受け取り綾辻に断ってから部屋を後にすれば、諏訪も便乗。そんな柚紀をベッドに腰を下ろした状態で見守っているシロに時枝と木虎が近寄り、気になっていた事を訊ねる
「ねぇ市河さん、さっき木虎に彼女が話した内容の………【護身術を辞めた理由】ってさ、…………もしかしてストーカー被害に遭ったせい?」
「それも一つ、だね。体術の方はほぼ免許皆伝の実力を有していたから"背後とか暗闇の死角や見えない所でも気配を察知するのには"かなり長けていたみたい。……それは多分今までのユズちゃんを見てれば何となく分かるとは思うけど、それが仇となって軽い対人不信状態に陥ってしまったの。後は……金銭面と、同じ門下生との間にいざこざが起きてしまったから、かな?前者は母子家庭だから何となく想像がつくと思うけど、後者は………第三者が関わるし、私達が直接面識がない子が出てくるから詳しくは話せない。…本人の許可がない限りは、ね。………そう言えば木虎ちゃんは決めたの?【戦闘時にサイドエフェクトを使う際の通称】……新しい渾名候補」
「………先程の戦闘シーンと台詞からピーンと来たのはありますが、…柚紀先輩が気にいるか不安なのでシロ先輩に先ずはご意見を窺おうかなと思いました。その、よく同調されていらっしゃるので嗜好も把握されていらっしゃいそうと、……単純な理由ではありますが」
初対面時は二人の仲はどうなるか内心不安だった時枝だが、両者が納得する形に今はなり心配する必要が無くなった。"柚紀を介した"と間接的な繋がりではあるが、それは彼女達だけではないので特に気にしていない。(因みに嵐山達は"女子同士なら次第と仲良くなるだろう"と考えていたのであまり心配してらず、綾辻は"オペレーターである私とやっていけてるから大丈夫"と独自の見解を持ち合わせていた)………こんな風景の輪に入るのも嫌ではないが、こうやって見ているのもわりかと好きな時枝も気持ちは意外と穏やかなものであった。…………が、意味深な視線を佐鳥に向けられるのは些かムカついたりする点は彼もまた中学生なのだと思う綾辻である