4.巡り合わせの曲(159.
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〜C級ランク戦ロビー〜
些か…かなり緊張した面持ちでトリオン体のままロビーにやって来た柚紀に、隊員達の視線が自然と集まる。が、隣には同じくトリオン体なフブキがガンを飛ばしてくれたので、すぐに逸らされた。そんな鉄壁のボディーガードが側に居るにも関わらず、緑川を始め出水や米屋は気にせず話し掛ける。主にラボで嵐山達と話したのと同じ様な問答を繰り返していると
- カツカツカツカツ、カツカツカツカツ… -
「………やっとBに上がったか。流石にCのお前とは戦うなって皆に総出で止められたが、(ニヤリ)これなら文句は言われないな。うんな訳だから柚紀、……俺とランク戦しないか?」
『(ニコッ)こんにちは太刀川さん、素敵なお誘い有難う御座います。ですが……申し訳ございません、貴方より多忙であろう"とある方"にアポを取ったら了承の連絡を頂いたので、その後ででも構いませんか?(コテン)』
「ほぅ。……俺より優先させる奴、…………迅だったりするのか?」
『(フルフル)違います。ですが、貴方並に強い方で"シューターとしての自分の実力を試す"にはもってこいな方です。……先に戦って今後の目安にしたいんです、目標を見定めないと頑張るのが難しい(クスッ)気難しく不器用な性格をしてますので私』
「シューター………出水じゃないだろ?一体誰と戦うつもりなんだ?」
流石学業そっちのけでランク戦入り浸る太刀川の存在や実力は新人達にも認知されているらしく、ほぼ雲の上な人の誘いを断る柚紀にロビー内が騒然とする。……隊員達が色々コソコソ勝手に話しているの事への不快を露わにする四人とは別に、気づいているが柚紀は平然としていた。別に戦わない訳でない、ただ先約が居ると言っただけである。さて、太刀川の誘いを蹴ってまで戦いたい相手とは
- コツコツ、コツコツ、コツコツ…… -
「……………待たせたか?」
『!!(クルッ)いえ、ほぼお約束した時間通りなのでお気になさらずに。とりあえず……"犬飼先輩"からスケジュールをお聞きしたとは言え、いきなりの"ランク戦のお誘い"に了承して頂きまして有難う御座います。………………二宮さん』
「「「!!?」」」
「えっと…………いずみん先輩、この人は?」
「…太刀川さんと同じA級チーム隊長にして総合順位2位、更にはシューターの頂点に君臨する二宮さんだ。(それにしてもB級になって初ランク戦の相手をこの人にするとか…)(ニヤッ)本当に面白い子だよな、柚紀ちゃんって!!」
ほぼ個人ランク戦をしないと言っても過言ではない二宮(生身)が現れたのだ。彼を知らない緑川は唯一平然としている出水に素性を訊ね、「……つまりはシューターの迅さん的なポジションの人か」と自己流の解釈をする。さて裏で二人が交流を深め始めたのを知らなく驚く米屋(三輪は加古経由(頼んでも居ないのに一方的)に聞いていたが説明していない)と、「ふ〜ん」と基本本人の意志を尊重するフブキも反論しない中、太刀川はかなり気に入らないらしく二宮に色々文句を垂れていた。本人は聞く耳を持たない状態で受け流しているが、柚紀はハラハラしぱっなしで"どうすれば…"と瞳に涙が現れたのを見て流石に介入しようと出水が動く前に
- シュン!……ベシン!! -
「駄々を捏ねるな太刀川。別に鶴ヶ峰はお前とは戦わないと言っている訳じゃないんだ。最初くらい好きな奴と戦わせてやれ。(…ナデナデ)……二宮も、一方的ではあるが難癖をつけてくる太刀川 をどうにかしろ。お前が良くても鶴ヶ峰が困って泣きそうな事位察してやれ。(ナデナデ)それに、……犬飼が余計な事をしたせいで二人が戦うことは主に隊長格中心に広がってしまい……
- えっ?!な、何この豪華な顔触れはっ?! -
………後には引けない状況となっている」
一足早く風間が介入して場を収めたかと思えば、再びロビー内が騒然とする。各出入り口を注目する中、現れたのは………
「おっ、まだ始まっていなかったみたいだな。それにしても二宮の個人戦、いつ振りだろうか?」
「少なくとも"東塾"を卒業してからは一度も無かった気が私はしますよ?ま、ずっと彼を見ていた訳じゃないから知りませんが」
「………………何で、俺まで……」
「良いじゃねぇか三輪、柚紀と二宮さんとのバトルなんて今日を逃したら多分一生見れないぜ?それはそうと、……カゲが来るとは俺様も予想外だったぞ?」
「ケッ!!……ヒカリの奴に鶴ヶ峰の戦いを見て報告しなきゃ作戦室に入れてやんねぇとか抜かしやがってよ。別にROMればいいだろうがったく!」
「だが、これだけの騒ぎになれば高確率で巽さんが実況するだろうから見に来て損はないと思うがな俺は。それにしても………今日は鋼じゃなくて来馬さんなんですね」
「アハハ、うん。鋼でも僕は全然良かったんだけど【ロビーでの観戦は隊長のみ許可する】って言実さんから伝達が来ちゃったら、ね?」
「玲もそのつもりでしたが、朝体調が優れないから代わりにと言われて。一応先生の許可を頂いてます」
「でも気になるのは無理はない、【No.1シューターに新人シューターが挑む】なんて滅多にない。因みに弓場はどっちが勝つと思う?」
「…………(クイッ)二宮さんが強いのは知ってるが、鶴ヶ峰の実力を知らないからなぁ。今は発言を控えさせて貰う」
「ま、それも直ぐに分かりさ。そんな訳だからさっさと始めろー!!!俺は後で木崎や寺島に話さなきゃなんねぇんだからなー!!」
と、東から諏訪まで階級関係なく総勢なるメンバーが勢揃いしたのだ。流石にこれには柚紀も驚くが『知られてしまったなら仕方ないか』と割り切る。そして二宮を見据えてこう宣言する
『貴方を最初に指名した理由ですが、年度末で多忙になる前にもありますが【私の全力を出すにはまだそこまで交友関係を深めていない二宮さんの方が精神的負担が少ない】と思ったからです。後、純粋に実力が知りたいと思いました。……あの言実さんに師事頂いているなら、色んな意味でお強いとは存じますが…………………私の最終目標である【自他共にS級であることを認め納得する】為にも、貴方を超える必要がある。勿論、現段階では無理なのは承知の上ですが……どの位の差があるかを理解するには直接戦うのが手っ取り早いので。女だからとか、子どもだからと手を抜けば………負けるのはソチラとご理解下さい。やるからには全力で、お相手をお願いします』
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〜C級ランク戦ロビー〜
些か…かなり緊張した面持ちでトリオン体のままロビーにやって来た柚紀に、隊員達の視線が自然と集まる。が、隣には同じくトリオン体なフブキがガンを飛ばしてくれたので、すぐに逸らされた。そんな鉄壁のボディーガードが側に居るにも関わらず、緑川を始め出水や米屋は気にせず話し掛ける。主にラボで嵐山達と話したのと同じ様な問答を繰り返していると
- カツカツカツカツ、カツカツカツカツ… -
「………やっとBに上がったか。流石にCのお前とは戦うなって皆に総出で止められたが、(ニヤリ)これなら文句は言われないな。うんな訳だから柚紀、……俺とランク戦しないか?」
『(ニコッ)こんにちは太刀川さん、素敵なお誘い有難う御座います。ですが……申し訳ございません、貴方より多忙であろう"とある方"にアポを取ったら了承の連絡を頂いたので、その後ででも構いませんか?(コテン)』
「ほぅ。……俺より優先させる奴、…………迅だったりするのか?」
『(フルフル)違います。ですが、貴方並に強い方で"シューターとしての自分の実力を試す"にはもってこいな方です。……先に戦って今後の目安にしたいんです、目標を見定めないと頑張るのが難しい(クスッ)気難しく不器用な性格をしてますので私』
「シューター………出水じゃないだろ?一体誰と戦うつもりなんだ?」
流石学業そっちのけでランク戦入り浸る太刀川の存在や実力は新人達にも認知されているらしく、ほぼ雲の上な人の誘いを断る柚紀にロビー内が騒然とする。……隊員達が色々コソコソ勝手に話しているの事への不快を露わにする四人とは別に、気づいているが柚紀は平然としていた。別に戦わない訳でない、ただ先約が居ると言っただけである。さて、太刀川の誘いを蹴ってまで戦いたい相手とは
- コツコツ、コツコツ、コツコツ…… -
「……………待たせたか?」
『!!(クルッ)いえ、ほぼお約束した時間通りなのでお気になさらずに。とりあえず……"犬飼先輩"からスケジュールをお聞きしたとは言え、いきなりの"ランク戦のお誘い"に了承して頂きまして有難う御座います。………………二宮さん』
「「「!!?」」」
「えっと…………いずみん先輩、この人は?」
「…太刀川さんと同じA級チーム隊長にして総合順位2位、更にはシューターの頂点に君臨する二宮さんだ。(それにしてもB級になって初ランク戦の相手をこの人にするとか…)(ニヤッ)本当に面白い子だよな、柚紀ちゃんって!!」
ほぼ個人ランク戦をしないと言っても過言ではない二宮(生身)が現れたのだ。彼を知らない緑川は唯一平然としている出水に素性を訊ね、「……つまりはシューターの迅さん的なポジションの人か」と自己流の解釈をする。さて裏で二人が交流を深め始めたのを知らなく驚く米屋(三輪は加古経由(頼んでも居ないのに一方的)に聞いていたが説明していない)と、「ふ〜ん」と基本本人の意志を尊重するフブキも反論しない中、太刀川はかなり気に入らないらしく二宮に色々文句を垂れていた。本人は聞く耳を持たない状態で受け流しているが、柚紀はハラハラしぱっなしで"どうすれば…"と瞳に涙が現れたのを見て流石に介入しようと出水が動く前に
- シュン!……ベシン!! -
「駄々を捏ねるな太刀川。別に鶴ヶ峰はお前とは戦わないと言っている訳じゃないんだ。最初くらい好きな奴と戦わせてやれ。(…ナデナデ)……二宮も、一方的ではあるが難癖をつけてくる
- えっ?!な、何この豪華な顔触れはっ?! -
………後には引けない状況となっている」
一足早く風間が介入して場を収めたかと思えば、再びロビー内が騒然とする。各出入り口を注目する中、現れたのは………
「おっ、まだ始まっていなかったみたいだな。それにしても二宮の個人戦、いつ振りだろうか?」
「少なくとも"東塾"を卒業してからは一度も無かった気が私はしますよ?ま、ずっと彼を見ていた訳じゃないから知りませんが」
「………………何で、俺まで……」
「良いじゃねぇか三輪、柚紀と二宮さんとのバトルなんて今日を逃したら多分一生見れないぜ?それはそうと、……カゲが来るとは俺様も予想外だったぞ?」
「ケッ!!……ヒカリの奴に鶴ヶ峰の戦いを見て報告しなきゃ作戦室に入れてやんねぇとか抜かしやがってよ。別にROMればいいだろうがったく!」
「だが、これだけの騒ぎになれば高確率で巽さんが実況するだろうから見に来て損はないと思うがな俺は。それにしても………今日は鋼じゃなくて来馬さんなんですね」
「アハハ、うん。鋼でも僕は全然良かったんだけど【ロビーでの観戦は隊長のみ許可する】って言実さんから伝達が来ちゃったら、ね?」
「玲もそのつもりでしたが、朝体調が優れないから代わりにと言われて。一応先生の許可を頂いてます」
「でも気になるのは無理はない、【No.1シューターに新人シューターが挑む】なんて滅多にない。因みに弓場はどっちが勝つと思う?」
「…………(クイッ)二宮さんが強いのは知ってるが、鶴ヶ峰の実力を知らないからなぁ。今は発言を控えさせて貰う」
「ま、それも直ぐに分かりさ。そんな訳だからさっさと始めろー!!!俺は後で木崎や寺島に話さなきゃなんねぇんだからなー!!」
と、東から諏訪まで階級関係なく総勢なるメンバーが勢揃いしたのだ。流石にこれには柚紀も驚くが『知られてしまったなら仕方ないか』と割り切る。そして二宮を見据えてこう宣言する
『貴方を最初に指名した理由ですが、年度末で多忙になる前にもありますが【私の全力を出すにはまだそこまで交友関係を深めていない二宮さんの方が精神的負担が少ない】と思ったからです。後、純粋に実力が知りたいと思いました。……あの言実さんに師事頂いているなら、色んな意味でお強いとは存じますが…………………私の最終目標である【自他共にS級であることを認め納得する】為にも、貴方を超える必要がある。勿論、現段階では無理なのは承知の上ですが……どの位の差があるかを理解するには直接戦うのが手っ取り早いので。女だからとか、子どもだからと手を抜けば………負けるのはソチラとご理解下さい。やるからには全力で、お相手をお願いします』